49 / 59
第49話 これぞ俺流! 勇者様への貢物
しおりを挟む
夢の時間はあっという間に終わりを告げた。
目を見開けば、そこはスライムが原の真っただ中だった。
えっ、もうお終いですか?
おねえさんが目を瞑ってるのをいいことに、俺はもう一度唇を重ね合わせた。
束の間、おねえさんが俺の顔を押し返した。
「おい、これから勇者と一戦やろうってときに。おめえ、緊張感が足りねえぞ」
おおっ、そうだった!
慌てて周囲を見回してみる。
勇者の姿は見当たらない。
まだ少し時間があるようだ。
そして青スライムの姿も。
いつもなら風に吹かれてピーピー鳴いている青スライムも、今日ばかりは姿を見せねえ。
まあ、昨日の今日だから。
人間にあれだけ酷いことやられたら、当分は人間不信になるのも無理はねえ。
勇者との闘いを控えているだけに、地下に隠れてもらった方が却って好都合だ。
俺は勇者の犠牲となった母子スライムに想いを馳せた。
スライムは基本、細胞分裂で増殖するわけだから、正直そこに親子関係があるとは思えねえ。
でも俺は見たんだ。あれは確かに命を懸けて子供を守ろうとした母親の姿だった。
あの子、今頃どうしているだろうか?
母親を失って、まだ悲嘆に暮れているのだろうか。それとも俺みたいに立ち直って、今頃はスライムが原のどこかで、虎視眈々と復讐の機会を伺っているのだろうか?
そう考えるのは、俺がパトラを初めとする魔生物の仇を討ちたいと切に願っているからなのか?
それを勇者の側に付く市民は是とするのだろうか?
魔生物を差別する人々。彼らはたとえ事件の真相を知ろうとも、勇者を犯罪者と見做さないだろう。
彼らの前で市民の守護神たる勇者をぶちのめせば、この上ないざまぁになるんだけど。
「おい、勇者が来る前にこれを播種しておくんだ」
おねえさんから袋を手渡された。
中身は植物の種。
「あの、これ、何の種です?」
「魔法の蔦の種さ。上手くいけば、野郎を足止めすることが出来る。接近戦に持ち込まれると、魔法よりも剣技の方が圧倒的に有利だからな」
おねえさんと二人して、そこいら中に蔦の種をばら撒いた。
これで準備は完了っと。
俺はカーゴパンツのベルトにダガーナイフを挟み込むと、持参した作業用のレインコートを羽織った。そして暑いから腕捲りする。
ダガーナイフを隠し持っていることを、勇者に悟らせないためだ。
野郎に知られたら作戦は水の泡。
雨も降ってねえのに、レインコートを羽織っているというのも変な話だが、そこはなんとか俺の演技力(?)で誤魔化すのだ。
いや、しかしだよ。俺に演技力なんてあったかな?
アニメと特撮しか観てねえから、歌舞伎の見得を切るような大げさな演技しか出来ねえ。
仕方ねえ、ここはあれだな。
リュウガだな。
いや、泰山天狼拳を真似ようってわけじゃねえんだ。そんなもん、真似しようにも真似出来ねえから。
俺が見習うべきは、豪胆さと謙虚さを併せ持つあの処世術の方だ。
中二病の恐ろしさ、存分に見せてやるぜ!
そうこう考えているうちに、お誂え向きに俄か雨が降ってきた。
おっ、天は我を見放さずだ!
空は晴れているので、すぐに雨は止むんだろうけど、これでレインコートを着ている理由が出来た。
それに魔法の蔦の種も芽吹きやすくなったし。
織田信長が田楽狭間に突入する直前、集中豪雨が降って敵方の陣を大混乱に陥れた。その故事に倣えば、俺の大勝利は約束されたも同然だ。……とまあ、無理やり勇気を奮い起こす。
おねえさんが小声で呟いた。
「おっ、来たぜ」
見れば、草原の彼方より来る白馬とその主人。
ハーケン・クロイツァーの登場だ。
おや、あいつ、何かをニヤニヤしながら眺めているぞ。
あれは……、貯金通帳だ!
あの野郎、金額の0の個数を数えてニヤけていやがったんだ!
くそっ、俺には縁のないことしやがって!
俺らの気配を感じたのか、ようやく勇者が顔を上げた。
「ほう、意外だな。まさか、このわたしに立ち向かってこようとは……。もうとっくに逃げ出したかと思っていたが」
勇者が下馬した。そして俺を蔑みの目で見た。
「さあ、逃げるのなら今の内だ。見逃してやる。どこへなりとも失せるがいい」
俺は正面を見据えたまま、おねえさんにお願いした。
「例の物を……」
おねえさん、無言で頷くと、S級資格者の特権である物質転送を利用して、ある物を現出させた。それは三越百貨店の包装紙に包まれたお中元だった。
中身はA5等級の松坂牛2キロセットだ。〆て二万円なり。
俺とおねえさんが一万円ずづ出し合って買った物だ。
まっ、この程度の値段でS級勇者のご機嫌を伺えるのなら、むしろ安い買い物だ。
俺はそれを小脇に抱えると、努めて冷静を装いつつ、ゆったりした足取りで勇者へ接近していった。
「いいか、これから社長さんの自宅に直接お伺いする。そんな緊張感を忘れるなよ」
おねえさんの貴重なアドバイスなんだけど。
会社員未経験の俺には想像がつかねえ。
この作戦のヒントをくれたのはおねえさんだった。
おねえさんって、現世の事は余り話したがらないんだけど、それでも時折り居酒屋で語らったりすると、酔っ払った勢いで現世で勤めていた会社の事なんか話してくれるんだけど……。そのときの話題は会社の上司への付け届けだった。
「大変だったんだぜ。うちの部長さん、大のサッカーファンでよ。有給でカタール行くなんて言い出してよ。そこですかさずチケットのプレゼントよ。けっこう高かったんだぜ。もう一人の部長さんは慶応出身でラグビーの大ファンだし。ワールドカップの時も同じ手使って喜ばれたけど。派閥の領袖の常務さんには孫狙いのディズニーランドパスポートよ。クラシックファンの専務さんには、ウィーンフィルのチケットだったけか。いや、もう、上司の趣味趣向まで調べたからな。でもよ、今となっちゃ、すべてが無駄になっちまった。あ~、あたしは悲しいよ。お~い、オヤジ、お銚子もう一本。冷やで」
その後、おねえさんを介抱するのが大変だったんだけど(あ~、ゲロ吐かないで!)、そのお陰でこうして作戦を立案することが出来たのだ。
おねえさんには感謝、感謝!
勇者は俺が接近しても微動だにしなかった。
どうやら小脇に抱えた箱の中身が気になるらしい。
疑い深い野郎のことだ。危険な爆発物、あるいは凶器とでも思われたらマズいので、俺は野郎の警戒心を解くために一声かけた。
「安心してください。これ、お中元ですから。今まで迷惑かけたお詫びです」
「なに!」
勇者の表情が一変した。
なんか侮蔑とか冷淡とか、そんな人間感情をすべて丸投げしたかのような、例えるなら真冬に箪笥の隅から出現した衰弱しきったゴキブリを見るような、そんな驚愕に満ちた表情だった。
勇者の視線が俺の背後へ流れた。
俺もそれに合わせて背後をチラ見する。
おねえさんが勇者に向かって深々と頭を下げていた。
うちのおバカな弟がご迷惑をかけて申し訳ございません。
そんな保護者っぽい雰囲気を醸し出している。
ナイス、おねえさん! 名演技です。これなら十分、女優としてやっていけます。
俺は勇者の手前一〇メートルほどまで来ると、レインコートの裾を払いつつ、片膝立ちして頭を垂れた。
「貢物でございます。どうぞ、お納めください」
目を見開けば、そこはスライムが原の真っただ中だった。
えっ、もうお終いですか?
おねえさんが目を瞑ってるのをいいことに、俺はもう一度唇を重ね合わせた。
束の間、おねえさんが俺の顔を押し返した。
「おい、これから勇者と一戦やろうってときに。おめえ、緊張感が足りねえぞ」
おおっ、そうだった!
慌てて周囲を見回してみる。
勇者の姿は見当たらない。
まだ少し時間があるようだ。
そして青スライムの姿も。
いつもなら風に吹かれてピーピー鳴いている青スライムも、今日ばかりは姿を見せねえ。
まあ、昨日の今日だから。
人間にあれだけ酷いことやられたら、当分は人間不信になるのも無理はねえ。
勇者との闘いを控えているだけに、地下に隠れてもらった方が却って好都合だ。
俺は勇者の犠牲となった母子スライムに想いを馳せた。
スライムは基本、細胞分裂で増殖するわけだから、正直そこに親子関係があるとは思えねえ。
でも俺は見たんだ。あれは確かに命を懸けて子供を守ろうとした母親の姿だった。
あの子、今頃どうしているだろうか?
母親を失って、まだ悲嘆に暮れているのだろうか。それとも俺みたいに立ち直って、今頃はスライムが原のどこかで、虎視眈々と復讐の機会を伺っているのだろうか?
そう考えるのは、俺がパトラを初めとする魔生物の仇を討ちたいと切に願っているからなのか?
それを勇者の側に付く市民は是とするのだろうか?
魔生物を差別する人々。彼らはたとえ事件の真相を知ろうとも、勇者を犯罪者と見做さないだろう。
彼らの前で市民の守護神たる勇者をぶちのめせば、この上ないざまぁになるんだけど。
「おい、勇者が来る前にこれを播種しておくんだ」
おねえさんから袋を手渡された。
中身は植物の種。
「あの、これ、何の種です?」
「魔法の蔦の種さ。上手くいけば、野郎を足止めすることが出来る。接近戦に持ち込まれると、魔法よりも剣技の方が圧倒的に有利だからな」
おねえさんと二人して、そこいら中に蔦の種をばら撒いた。
これで準備は完了っと。
俺はカーゴパンツのベルトにダガーナイフを挟み込むと、持参した作業用のレインコートを羽織った。そして暑いから腕捲りする。
ダガーナイフを隠し持っていることを、勇者に悟らせないためだ。
野郎に知られたら作戦は水の泡。
雨も降ってねえのに、レインコートを羽織っているというのも変な話だが、そこはなんとか俺の演技力(?)で誤魔化すのだ。
いや、しかしだよ。俺に演技力なんてあったかな?
アニメと特撮しか観てねえから、歌舞伎の見得を切るような大げさな演技しか出来ねえ。
仕方ねえ、ここはあれだな。
リュウガだな。
いや、泰山天狼拳を真似ようってわけじゃねえんだ。そんなもん、真似しようにも真似出来ねえから。
俺が見習うべきは、豪胆さと謙虚さを併せ持つあの処世術の方だ。
中二病の恐ろしさ、存分に見せてやるぜ!
そうこう考えているうちに、お誂え向きに俄か雨が降ってきた。
おっ、天は我を見放さずだ!
空は晴れているので、すぐに雨は止むんだろうけど、これでレインコートを着ている理由が出来た。
それに魔法の蔦の種も芽吹きやすくなったし。
織田信長が田楽狭間に突入する直前、集中豪雨が降って敵方の陣を大混乱に陥れた。その故事に倣えば、俺の大勝利は約束されたも同然だ。……とまあ、無理やり勇気を奮い起こす。
おねえさんが小声で呟いた。
「おっ、来たぜ」
見れば、草原の彼方より来る白馬とその主人。
ハーケン・クロイツァーの登場だ。
おや、あいつ、何かをニヤニヤしながら眺めているぞ。
あれは……、貯金通帳だ!
あの野郎、金額の0の個数を数えてニヤけていやがったんだ!
くそっ、俺には縁のないことしやがって!
俺らの気配を感じたのか、ようやく勇者が顔を上げた。
「ほう、意外だな。まさか、このわたしに立ち向かってこようとは……。もうとっくに逃げ出したかと思っていたが」
勇者が下馬した。そして俺を蔑みの目で見た。
「さあ、逃げるのなら今の内だ。見逃してやる。どこへなりとも失せるがいい」
俺は正面を見据えたまま、おねえさんにお願いした。
「例の物を……」
おねえさん、無言で頷くと、S級資格者の特権である物質転送を利用して、ある物を現出させた。それは三越百貨店の包装紙に包まれたお中元だった。
中身はA5等級の松坂牛2キロセットだ。〆て二万円なり。
俺とおねえさんが一万円ずづ出し合って買った物だ。
まっ、この程度の値段でS級勇者のご機嫌を伺えるのなら、むしろ安い買い物だ。
俺はそれを小脇に抱えると、努めて冷静を装いつつ、ゆったりした足取りで勇者へ接近していった。
「いいか、これから社長さんの自宅に直接お伺いする。そんな緊張感を忘れるなよ」
おねえさんの貴重なアドバイスなんだけど。
会社員未経験の俺には想像がつかねえ。
この作戦のヒントをくれたのはおねえさんだった。
おねえさんって、現世の事は余り話したがらないんだけど、それでも時折り居酒屋で語らったりすると、酔っ払った勢いで現世で勤めていた会社の事なんか話してくれるんだけど……。そのときの話題は会社の上司への付け届けだった。
「大変だったんだぜ。うちの部長さん、大のサッカーファンでよ。有給でカタール行くなんて言い出してよ。そこですかさずチケットのプレゼントよ。けっこう高かったんだぜ。もう一人の部長さんは慶応出身でラグビーの大ファンだし。ワールドカップの時も同じ手使って喜ばれたけど。派閥の領袖の常務さんには孫狙いのディズニーランドパスポートよ。クラシックファンの専務さんには、ウィーンフィルのチケットだったけか。いや、もう、上司の趣味趣向まで調べたからな。でもよ、今となっちゃ、すべてが無駄になっちまった。あ~、あたしは悲しいよ。お~い、オヤジ、お銚子もう一本。冷やで」
その後、おねえさんを介抱するのが大変だったんだけど(あ~、ゲロ吐かないで!)、そのお陰でこうして作戦を立案することが出来たのだ。
おねえさんには感謝、感謝!
勇者は俺が接近しても微動だにしなかった。
どうやら小脇に抱えた箱の中身が気になるらしい。
疑い深い野郎のことだ。危険な爆発物、あるいは凶器とでも思われたらマズいので、俺は野郎の警戒心を解くために一声かけた。
「安心してください。これ、お中元ですから。今まで迷惑かけたお詫びです」
「なに!」
勇者の表情が一変した。
なんか侮蔑とか冷淡とか、そんな人間感情をすべて丸投げしたかのような、例えるなら真冬に箪笥の隅から出現した衰弱しきったゴキブリを見るような、そんな驚愕に満ちた表情だった。
勇者の視線が俺の背後へ流れた。
俺もそれに合わせて背後をチラ見する。
おねえさんが勇者に向かって深々と頭を下げていた。
うちのおバカな弟がご迷惑をかけて申し訳ございません。
そんな保護者っぽい雰囲気を醸し出している。
ナイス、おねえさん! 名演技です。これなら十分、女優としてやっていけます。
俺は勇者の手前一〇メートルほどまで来ると、レインコートの裾を払いつつ、片膝立ちして頭を垂れた。
「貢物でございます。どうぞ、お納めください」
0
あなたにおすすめの小説
神様、ちょっとチートがすぎませんか?
ななくさ ゆう
ファンタジー
【大きすぎるチートは呪いと紙一重だよっ!】
未熟な神さまの手違いで『常人の“200倍”』の力と魔力を持って産まれてしまった少年パド。
本当は『常人の“2倍”』くらいの力と魔力をもらって転生したはずなのにっ!!
おかげで、産まれたその日に家を壊しかけるわ、謎の『闇』が襲いかかってくるわ、教会に命を狙われるわ、王女様に勇者候補としてスカウトされるわ、もう大変!!
僕は『家族と楽しく平和に暮らせる普通の幸せ』を望んだだけなのに、どうしてこうなるの!?
◇◆◇◆◇◆◇◆◇
――前世で大人になれなかった少年は、新たな世界で幸せを求める。
しかし、『幸せになりたい』という夢をかなえるの難しさを、彼はまだ知らない。
自分自身の幸せを追い求める少年は、やがて世界に幸せをもたらす『勇者』となる――
◇◆◇◆◇◆◇◆◇
本文中&表紙のイラストはへるにゃー様よりご提供戴いたものです(掲載許可済)。
へるにゃー様のHP:http://syakewokuwaeta.bake-neko.net/
---------------
※カクヨムとなろうにも投稿しています
~唯一王の成り上がり~ 外れスキル「精霊王」の俺、パーティーを首になった瞬間スキルが開花、Sランク冒険者へと成り上がり、英雄となる
静内燕
ファンタジー
【カクヨムコン最終選考進出】
【複数サイトでランキング入り】
追放された主人公フライがその能力を覚醒させ、成り上がりっていく物語
主人公フライ。
仲間たちがスキルを開花させ、パーティーがSランクまで昇華していく中、彼が与えられたスキルは「精霊王」という伝説上の生き物にしか対象にできない使用用途が限られた外れスキルだった。
フライはダンジョンの案内役や、料理、周囲の加護、荷物持ちなど、あらゆる雑用を喜んでこなしていた。
外れスキルの自分でも、仲間達の役に立てるからと。
しかしその奮闘ぶりは、恵まれたスキルを持つ仲間たちからは認められず、毎日のように不当な扱いを受ける日々。
そしてとうとうダンジョンの中でパーティーからの追放を宣告されてしまう。
「お前みたいなゴミの変わりはいくらでもいる」
最後のクエストのダンジョンの主は、今までと比較にならないほど強く、歯が立たない敵だった。
仲間たちは我先に逃亡、残ったのはフライ一人だけ。
そこでダンジョンの主は告げる、あなたのスキルを待っていた。と──。
そして不遇だったスキルがようやく開花し、最強の冒険者へとのし上がっていく。
一方、裏方で支えていたフライがいなくなったパーティーたちが没落していく物語。
イラスト 卯月凪沙様より
異世界転生したらたくさんスキルもらったけど今まで選ばれなかったものだった~魔王討伐は無理な気がする~
宝者来価
ファンタジー
俺は異世界転生者カドマツ。
転生理由は幼い少女を交通事故からかばったこと。
良いとこなしの日々を送っていたが女神様から異世界に転生すると説明された時にはアニメやゲームのような展開を期待したりもした。
例えばモンスターを倒して国を救いヒロインと結ばれるなど。
けれど与えられた【今まで選ばれなかったスキルが使える】 戦闘はおろか日常の役にも立つ気がしない余りものばかり。
同じ転生者でイケメン王子のレイニーに出迎えられ歓迎される。
彼は【スキル:水】を使う最強で理想的な異世界転生者に思えたのだが―――!?
※小説家になろう様にも掲載しています。
【完結】悪役に転生したのにメインヒロインにガチ恋されている件
エース皇命
ファンタジー
前世で大好きだったファンタジー大作『ロード・オブ・ザ・ヒーロー』の悪役、レッド・モルドロスに転生してしまった桐生英介。もっと努力して意義のある人生を送っておけばよかった、という後悔から、学院で他を圧倒する努力を積み重ねる。
しかし、その一生懸命な姿に、メインヒロインであるシャロットは惚れ、卒業式の日に告白してきて……。
悪役というより、むしろ真っ当に生きようと、ファンタジーの世界で生き抜いていく。
ヒロインとの恋、仲間との友情──あれ? 全然悪役じゃないんだけど! 気づけば主人公になっていた、悪役レッドの物語!
※小説家になろう、カクヨム、エブリスタにも投稿しています。
【一時完結】スキル調味料は最強⁉︎ 外れスキルと笑われた少年は、スキル調味料で無双します‼︎
アノマロカリス
ファンタジー
調味料…それは、料理の味付けに使う為のスパイスである。
この世界では、10歳の子供達には神殿に行き…神託の儀を受ける義務がある。
ただし、特別な理由があれば、断る事も出来る。
少年テッドが神託の儀を受けると、神から与えられたスキルは【調味料】だった。
更にどんなに料理の練習をしても上達しないという追加の神託も授かったのだ。
そんな話を聞いた周りの子供達からは大爆笑され…一緒に付き添っていた大人達も一緒に笑っていた。
少年テッドには、両親を亡くしていて妹達の面倒を見なければならない。
どんな仕事に着きたくて、頭を下げて頼んでいるのに「調味料には必要ない!」と言って断られる始末。
少年テッドの最後に取った行動は、冒険者になる事だった。
冒険者になってから、薬草採取の仕事をこなしていってったある時、魔物に襲われて咄嗟に調味料を魔物に放った。
すると、意外な効果があり…その後テッドはスキル調味料の可能性に気付く…
果たして、その可能性とは⁉
HOTランキングは、最高は2位でした。
皆様、ありがとうございます.°(ಗдಗ。)°.
でも、欲を言えば、1位になりたかった(⌒-⌒; )
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
欲張ってチートスキル貰いすぎたらステータスを全部0にされてしまったので最弱から最強&ハーレム目指します
ゆさま
ファンタジー
チートスキルを授けてくれる女神様が出てくるまで最短最速です。(多分) HP1 全ステータス0から這い上がる! 可愛い女の子の挿絵多めです!!
カクヨムにて公開したものを手直しして投稿しています。
異世界あるある 転生物語 たった一つのスキルで無双する!え?【土魔法】じゃなくって【土】スキル?
よっしぃ
ファンタジー
農民が土魔法を使って何が悪い?異世界あるある?前世の謎知識で無双する!
土砂 剛史(どしゃ つよし)24歳、独身。自宅のパソコンでネットをしていた所、突然轟音がしたと思うと窓が破壊され何かがぶつかってきた。
自宅付近で高所作業車が電線付近を作業中、トラックが高所作業車に突っ込み運悪く剛史の部屋に高所作業車のアームの先端がぶつかり、そのまま窓から剛史に一直線。
『あ、やべ!』
そして・・・・
【あれ?ここは何処だ?】
気が付けば真っ白な世界。
気を失ったのか?だがなんか聞こえた気がしたんだが何だったんだ?
・・・・
・・・
・・
・
【ふう・・・・何とか間に合ったか。たった一つのスキルか・・・・しかもあ奴の元の名からすれば土関連になりそうじゃが。済まぬが異世界あるあるのチートはない。】
こうして剛史は新た生を異世界で受けた。
そして何も思い出す事なく10歳に。
そしてこの世界は10歳でスキルを確認する。
スキルによって一生が決まるからだ。
最低1、最高でも10。平均すると概ね5。
そんな中剛史はたった1しかスキルがなかった。
しかも土木魔法と揶揄される【土魔法】のみ、と思い込んでいたが【土魔法】ですらない【土】スキルと言う謎スキルだった。
そんな中頑張って開拓を手伝っていたらどうやら領主の意に添わなかったようで
ゴウツク領主によって領地を追放されてしまう。
追放先でも土魔法は土木魔法とバカにされる。
だがここで剛史は前世の記憶を徐々に取り戻す。
『土魔法を土木魔法ってバカにすんなよ?異世界あるあるな前世の謎知識で無双する!』
不屈の精神で土魔法を極めていく剛史。
そしてそんな剛史に同じような境遇の人々が集い、やがて大きなうねりとなってこの世界を席巻していく。
その中には同じく一つスキルしか得られず、公爵家や侯爵家を追放された令嬢も。
前世の記憶を活用しつつ、やがて土木魔法と揶揄されていた土魔法を世界一のスキルに押し上げていく。
但し剛史のスキルは【土魔法】ですらない【土】スキル。
転生時にチートはなかったと思われたが、努力の末にチートと言われるほどスキルを活用していく事になる。
これは所持スキルの少なさから世間から見放された人々が集い、ギルド『ワンチャンス』を結成、努力の末に世界一と言われる事となる物語・・・・だよな?
何故か追放された公爵令嬢や他の貴族の令嬢が集まってくるんだが?
俺は農家の4男だぞ?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる