1 / 26
プロローグ リアルワールドin桜井咲子
しおりを挟む
「大変だぁ~、遅刻、遅刻ぅ~!」
私立桜が丘高校一年三組出席番号十八番、桜井咲子がなぜ旧来のラブコメのオープニングにありがちな、こんな陳腐な台詞を絶叫できたのか?
それには歴とした訳がある。
なぜなら彼女は口に生焼けの食パンをくわえてはいなかったからだ。
そもそもなぜラブコメの主人公は食パンをくわえながら走るのか?
読者諸氏に問う。
諸君は今までそんな狂態を自身で演じたことがあるか? もしくは演じる女子高生、あるいは中学生を目撃したことがあるか?
そんなみっともないことをするくらいなら朝食を抜く。ーー世のモラルの乱れを嘆く識者は少なくないが、ーー読者諸氏も当然のごとくその方法を選択すると確信する。
そんな人口に膾炙されながら決して目撃されたことのない記号としての食パンの描写は、マンガやアニメにおいてのみ有効であり、それを小説において描写するのは明治以来、連綿と連なる自然主義文学の流れに反する行為であり、また嚆矢たる田山花袋先生や島崎藤村先生の功績に泥を塗る所業でもある。
従ってその末端に連なる本作品においては、当然のごとく排除される描写なのだ。
(※本作品には赤や黄や緑や青の髪色をした女の子が多数出演しますが、それはアニメ化に際して配慮されたものであり、決して自然主義文学を損なう意図で描かれたものではありません。その趣旨を御理解の上、本作品をお楽しみください)
額に玉の汗を浮かべ、肩まで伸びた青い髪を振り乱し、息を切らして激走するその姿は、食パンをくわえていないことを除けば、そこいら辺に転がっているマンガやアニメに出てくる女子高生となんら変わりがない。そう、あなたの頭の中に存在するモブキャラ女子高生となんら変わりがないのだ!
しつこいようだが、食パンをくわえていないことを除けばなにもかも旧来通り。至って平穏な登校風景なのだが、ただ一つだけ異なることがある。
それは彼女が、桜井咲子が余りにも平凡、普通ちゃんということだ。
現実の間尺に合わせれば、それは日常に溶け込んだ風景の一コマ。
通行人は何の違和感もなく彼女と擦れ違い、偶発的に発生した異次元サイクロンや、御都合主義的に出現した異次元モンスターに命を奪われることもなく、あと六十年くらいは生き長らえるはずだ。
だがここはいい歳こいて未だ中二病の後遺症に悩む作者の脳内世界であり、その異常な脳が紡ぎ出す学園系ラノベが舞台なのだ。
脇役とはいえ、物語のオープニングを飾る女子高生が普通ちゃんだなんて有り得ないではないか……。
本来、ラノベの登場人物たる女子生徒は、何らかの特殊能力の持ち主、たとえば天使だったり悪魔だったり、超能力者や魔法少女だったり、秘密組織の殺し屋だったり諜報員だったり、どこぞの国のお姫様や大統領の娘だったり……。ノーベル賞級の天才や天然記念物並みの天然などはまだ可愛い方で、挙句の果てには、正体が猫だったり鶴だったり亀だったり龍だったり宇宙人だったりする。
そのいずれもがボインボインと女子高生にあるまじきチョモランマ級のお山を連ねて紙面狭しと暴れまくれば、それはそれでもう立派な特殊能力って感じなのだが、あいにく彼女こと桜井咲子はそれらの特徴とはまったく無縁の、おおよそラノベの登場人物に相応しくない女子高生なのだ。
以下、彼女のプロフィール。
令和XX年五月二十五日 年齢十五歳
身長156センチ 体重48キロ(包み隠さず公表します)
容姿はまあまあ、成績もまあまあ、ついでにスリーサイズもまあまあ(74、62、76)の平均点を絵に描いたような女の子で、中学時代は図書委員、美化委員、保健委員を歴任し、部活は合唱部に所属。
県の合唱コンクールで上位入賞を果たしたのはちょいとした自慢話だ。
将来の夢は花屋さん(小学生時代の作文、大人になったら何になる? より抜粋)。
家族はサラリーマンの父親と専業主婦の母親との三人暮らし。その両親と珍しく喧嘩したかと思えば、もっと早く家へ帰れだの、もっと勉強しろだの、もっとスマホやネットの使用を控えろだの、まあ、どこの家庭でも有りがちなそんな普通なことばかり……。
趣味は読書と音楽鑑賞。
とはいっても聴くものはJポップ、読むものは少女マンガと少女ラノべ。
たまに背伸びして洋楽や古典文学に挑戦するものの、その敷居の高さに躓いてあえなく転倒してしまう。
ドラマや映画は話題のネタにするために流行りのものだけをチョイスする。
その内訳に宝塚歌劇団が入っているのは御愛嬌。
むろんこれは彼女の密かな楽しみであって、あえて友達にネタ振りすることもなく、小学五年生のとき親に伴われて観劇した経験は、未だ誰にも口外されることなくその小さな胸の裡に秘匿されている。
不意に彼女の口をついて出る何の脈絡もない常識論は、友達同士のちょいとした内輪揉めを仲裁するのに役に立つ。
「友情は何物にも勝る宝物。だからお願い、二人とも喧嘩はやめて! 私の為に争わないで~♪(宝塚風に歌うように……)」
その冗談とも取れる主張が受け入れられることは滅多に、いや、まったくといっていいほどないのだが、言い争いをしている二人の目が一瞬点になることは請け合いだ。そして吹き出してくれればしめたもの。
放課後、帰りがけに三人でスイーツのお店に立ち寄って、クレープかアイスクリームかチョコパフェを食べれば大概のことはうまくまとまってしまう、と彼女は単純に考えている。
LINE友達の数は二十人。
だがその内一六人が毎日顔を合わせるクラスメート。
残りの四人は中学時代からのメル友で、うち二人はここ一年ほど音信不通で、いい加減、削除しようかどうしようか悩んでいる、本当にごく普通の女子高生だ。
そんな彼女の平凡な人間性を見越したのだろうか、彼女の両親は彼女が生まれたときに、ちょいとばかり素敵(?)なプレゼントをしてくれた。
桜井咲子。
その名前に疑問を持ったのは幼稚園の時だった。
故意か偶然か、苗字と名前の関連性が高すぎる。
まさか、ギャグネタなんてことは……。
恐る恐る両親に名前の由来を尋ねると、
「桜が咲くように、うちの娘も美しく成長してほしい。そんな願いを込めて付けたんだ」
少しばかり照れ臭そうに話す父親の姿に、ーーなんだ、ギャグネタじゃなかったんだ。と安堵のため息をついたものの、両親の過剰な期待が双肩の鎖骨をへし折りそうなくらいの名前の重みに、やはり大変恥ずかしいということに思い至り、決して口外はすまいと幼い胸に堅く誓ったのだ。
以来、彼女は名前の由来を差し置いて、名前の字面だけを公表するに至っている。その名前が進級のたびに絶大な威力を発揮することに、彼女は早くも小学一年生のときに気付いていたのだ。
時は西暦二〇✕✕年の春。小学校の入学式。
ランドセルを背負ったガキどもがピーチクパーチク囀りながら、我先にと駆け足で教室へなだれ込む。
全員が着席すると、担任教師が教壇に立って出席簿片手に一人ずつ自己紹介するよう促した。
彼女の出席番号は十八番。
ドキドキもんの順番待ち。前の席の人が着席するや、勢いよく起立して、ちょっとばかり舌足らずの口調で、「桜井咲子です。よろしくお願いします」そして着席。
そんな単純極まりない作業に、ちゃんと上手く言えたかななどと、どうでもいいような疑念すら抱く。
H・R終了後、後ろの席の女の子が、彼女の背中を指で突いてこう言った。
「ねえねえ、咲子ちゃんの名前って、桜が咲くって書くんだよね?」
ふと窓外に眼をやると、折しも春一番が校庭の桜並木を激しく揺さぶり、数多の美しい花弁を舞い上がらせた……。
それ以来、彼女はクラス替えのたびにこう自己紹介するようにしている。
「桜が咲くと書いて、桜井咲子といいます。よろしく……」
季節柄、それは聞く者の胸に忘れ難い印象を残す。窓から校庭の桜並木が見える教室なら尚更だ。
そんな訳で、彼女はクラスで一番早く名前を憶えてもらえる生徒となったのだ。
何をくどくどと地味な脇役キャラの履歴に原稿枚数を重ねているのか、読者諸氏は疑問と同時に抑えがたい苛立ちを感じているはずだ。
早く事件を起こせ! 早く美少女を出せ! 早く闘え! 早く脱げ! etc。
どれももっともな要求だとは思うのだが、まずは桜井咲子の凡庸性を強調することにより、彼女を取り巻く変態たち、いや、間違えた。個性的なキャラを逆説的に際立たせる。作者はそういう手法を思い付いてしまったのだ。
悪夢だ。まさに悪夢の幕開けだ。
もう後戻りはできない。
なぜなら、ほ~ら、悪魔はあなたのすぐ後ろから……、桜井咲子の背後から土煙を上げて猛スピードで迫り来たのだ。
その瞬間、桜井咲子の身体はまるでゴム毬のように跳んだ。
背後から漆黒のリムジンに追突されたのだ。
焦点を失った瞳に茫然と佇む数多の生徒を映して、血だまりの中へ沈みゆく桜井咲子の身体。捲れたスカートの下から白いパンツが丸見えとなったが、それをはしたない等と誰が非難できよう。
停車したリムジンのドアが開いて、悪魔のごとき全身黒ずくめの、おおよそ高校生とは思えない一人の男が姿を現した。その男の名は……?
私立桜が丘高校一年三組出席番号十八番、桜井咲子がなぜ旧来のラブコメのオープニングにありがちな、こんな陳腐な台詞を絶叫できたのか?
それには歴とした訳がある。
なぜなら彼女は口に生焼けの食パンをくわえてはいなかったからだ。
そもそもなぜラブコメの主人公は食パンをくわえながら走るのか?
読者諸氏に問う。
諸君は今までそんな狂態を自身で演じたことがあるか? もしくは演じる女子高生、あるいは中学生を目撃したことがあるか?
そんなみっともないことをするくらいなら朝食を抜く。ーー世のモラルの乱れを嘆く識者は少なくないが、ーー読者諸氏も当然のごとくその方法を選択すると確信する。
そんな人口に膾炙されながら決して目撃されたことのない記号としての食パンの描写は、マンガやアニメにおいてのみ有効であり、それを小説において描写するのは明治以来、連綿と連なる自然主義文学の流れに反する行為であり、また嚆矢たる田山花袋先生や島崎藤村先生の功績に泥を塗る所業でもある。
従ってその末端に連なる本作品においては、当然のごとく排除される描写なのだ。
(※本作品には赤や黄や緑や青の髪色をした女の子が多数出演しますが、それはアニメ化に際して配慮されたものであり、決して自然主義文学を損なう意図で描かれたものではありません。その趣旨を御理解の上、本作品をお楽しみください)
額に玉の汗を浮かべ、肩まで伸びた青い髪を振り乱し、息を切らして激走するその姿は、食パンをくわえていないことを除けば、そこいら辺に転がっているマンガやアニメに出てくる女子高生となんら変わりがない。そう、あなたの頭の中に存在するモブキャラ女子高生となんら変わりがないのだ!
しつこいようだが、食パンをくわえていないことを除けばなにもかも旧来通り。至って平穏な登校風景なのだが、ただ一つだけ異なることがある。
それは彼女が、桜井咲子が余りにも平凡、普通ちゃんということだ。
現実の間尺に合わせれば、それは日常に溶け込んだ風景の一コマ。
通行人は何の違和感もなく彼女と擦れ違い、偶発的に発生した異次元サイクロンや、御都合主義的に出現した異次元モンスターに命を奪われることもなく、あと六十年くらいは生き長らえるはずだ。
だがここはいい歳こいて未だ中二病の後遺症に悩む作者の脳内世界であり、その異常な脳が紡ぎ出す学園系ラノベが舞台なのだ。
脇役とはいえ、物語のオープニングを飾る女子高生が普通ちゃんだなんて有り得ないではないか……。
本来、ラノベの登場人物たる女子生徒は、何らかの特殊能力の持ち主、たとえば天使だったり悪魔だったり、超能力者や魔法少女だったり、秘密組織の殺し屋だったり諜報員だったり、どこぞの国のお姫様や大統領の娘だったり……。ノーベル賞級の天才や天然記念物並みの天然などはまだ可愛い方で、挙句の果てには、正体が猫だったり鶴だったり亀だったり龍だったり宇宙人だったりする。
そのいずれもがボインボインと女子高生にあるまじきチョモランマ級のお山を連ねて紙面狭しと暴れまくれば、それはそれでもう立派な特殊能力って感じなのだが、あいにく彼女こと桜井咲子はそれらの特徴とはまったく無縁の、おおよそラノベの登場人物に相応しくない女子高生なのだ。
以下、彼女のプロフィール。
令和XX年五月二十五日 年齢十五歳
身長156センチ 体重48キロ(包み隠さず公表します)
容姿はまあまあ、成績もまあまあ、ついでにスリーサイズもまあまあ(74、62、76)の平均点を絵に描いたような女の子で、中学時代は図書委員、美化委員、保健委員を歴任し、部活は合唱部に所属。
県の合唱コンクールで上位入賞を果たしたのはちょいとした自慢話だ。
将来の夢は花屋さん(小学生時代の作文、大人になったら何になる? より抜粋)。
家族はサラリーマンの父親と専業主婦の母親との三人暮らし。その両親と珍しく喧嘩したかと思えば、もっと早く家へ帰れだの、もっと勉強しろだの、もっとスマホやネットの使用を控えろだの、まあ、どこの家庭でも有りがちなそんな普通なことばかり……。
趣味は読書と音楽鑑賞。
とはいっても聴くものはJポップ、読むものは少女マンガと少女ラノべ。
たまに背伸びして洋楽や古典文学に挑戦するものの、その敷居の高さに躓いてあえなく転倒してしまう。
ドラマや映画は話題のネタにするために流行りのものだけをチョイスする。
その内訳に宝塚歌劇団が入っているのは御愛嬌。
むろんこれは彼女の密かな楽しみであって、あえて友達にネタ振りすることもなく、小学五年生のとき親に伴われて観劇した経験は、未だ誰にも口外されることなくその小さな胸の裡に秘匿されている。
不意に彼女の口をついて出る何の脈絡もない常識論は、友達同士のちょいとした内輪揉めを仲裁するのに役に立つ。
「友情は何物にも勝る宝物。だからお願い、二人とも喧嘩はやめて! 私の為に争わないで~♪(宝塚風に歌うように……)」
その冗談とも取れる主張が受け入れられることは滅多に、いや、まったくといっていいほどないのだが、言い争いをしている二人の目が一瞬点になることは請け合いだ。そして吹き出してくれればしめたもの。
放課後、帰りがけに三人でスイーツのお店に立ち寄って、クレープかアイスクリームかチョコパフェを食べれば大概のことはうまくまとまってしまう、と彼女は単純に考えている。
LINE友達の数は二十人。
だがその内一六人が毎日顔を合わせるクラスメート。
残りの四人は中学時代からのメル友で、うち二人はここ一年ほど音信不通で、いい加減、削除しようかどうしようか悩んでいる、本当にごく普通の女子高生だ。
そんな彼女の平凡な人間性を見越したのだろうか、彼女の両親は彼女が生まれたときに、ちょいとばかり素敵(?)なプレゼントをしてくれた。
桜井咲子。
その名前に疑問を持ったのは幼稚園の時だった。
故意か偶然か、苗字と名前の関連性が高すぎる。
まさか、ギャグネタなんてことは……。
恐る恐る両親に名前の由来を尋ねると、
「桜が咲くように、うちの娘も美しく成長してほしい。そんな願いを込めて付けたんだ」
少しばかり照れ臭そうに話す父親の姿に、ーーなんだ、ギャグネタじゃなかったんだ。と安堵のため息をついたものの、両親の過剰な期待が双肩の鎖骨をへし折りそうなくらいの名前の重みに、やはり大変恥ずかしいということに思い至り、決して口外はすまいと幼い胸に堅く誓ったのだ。
以来、彼女は名前の由来を差し置いて、名前の字面だけを公表するに至っている。その名前が進級のたびに絶大な威力を発揮することに、彼女は早くも小学一年生のときに気付いていたのだ。
時は西暦二〇✕✕年の春。小学校の入学式。
ランドセルを背負ったガキどもがピーチクパーチク囀りながら、我先にと駆け足で教室へなだれ込む。
全員が着席すると、担任教師が教壇に立って出席簿片手に一人ずつ自己紹介するよう促した。
彼女の出席番号は十八番。
ドキドキもんの順番待ち。前の席の人が着席するや、勢いよく起立して、ちょっとばかり舌足らずの口調で、「桜井咲子です。よろしくお願いします」そして着席。
そんな単純極まりない作業に、ちゃんと上手く言えたかななどと、どうでもいいような疑念すら抱く。
H・R終了後、後ろの席の女の子が、彼女の背中を指で突いてこう言った。
「ねえねえ、咲子ちゃんの名前って、桜が咲くって書くんだよね?」
ふと窓外に眼をやると、折しも春一番が校庭の桜並木を激しく揺さぶり、数多の美しい花弁を舞い上がらせた……。
それ以来、彼女はクラス替えのたびにこう自己紹介するようにしている。
「桜が咲くと書いて、桜井咲子といいます。よろしく……」
季節柄、それは聞く者の胸に忘れ難い印象を残す。窓から校庭の桜並木が見える教室なら尚更だ。
そんな訳で、彼女はクラスで一番早く名前を憶えてもらえる生徒となったのだ。
何をくどくどと地味な脇役キャラの履歴に原稿枚数を重ねているのか、読者諸氏は疑問と同時に抑えがたい苛立ちを感じているはずだ。
早く事件を起こせ! 早く美少女を出せ! 早く闘え! 早く脱げ! etc。
どれももっともな要求だとは思うのだが、まずは桜井咲子の凡庸性を強調することにより、彼女を取り巻く変態たち、いや、間違えた。個性的なキャラを逆説的に際立たせる。作者はそういう手法を思い付いてしまったのだ。
悪夢だ。まさに悪夢の幕開けだ。
もう後戻りはできない。
なぜなら、ほ~ら、悪魔はあなたのすぐ後ろから……、桜井咲子の背後から土煙を上げて猛スピードで迫り来たのだ。
その瞬間、桜井咲子の身体はまるでゴム毬のように跳んだ。
背後から漆黒のリムジンに追突されたのだ。
焦点を失った瞳に茫然と佇む数多の生徒を映して、血だまりの中へ沈みゆく桜井咲子の身体。捲れたスカートの下から白いパンツが丸見えとなったが、それをはしたない等と誰が非難できよう。
停車したリムジンのドアが開いて、悪魔のごとき全身黒ずくめの、おおよそ高校生とは思えない一人の男が姿を現した。その男の名は……?
0
あなたにおすすめの小説
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
失恋中なのに隣の幼馴染が僕をかまってきてウザいんですけど?
さいとう みさき
青春
雄太(ゆうた)は勇気を振り絞ってその思いを彼女に告げる。
しかしあっさりと玉砕。
クールビューティーで知られる彼女は皆が憧れる存在だった。
しかしそんな雄太が落ち込んでいる所を、幼馴染たちが寄ってたかってからかってくる。
そんな幼馴染の三大女神と呼ばれる彼女たちに今日も翻弄される雄太だったのだが……
病み上がりなんで、こんなのです。
プロット無し、山なし、谷なし、落ちもなしです。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
俺を振ったはずの腐れ縁幼馴染が、俺に告白してきました。
true177
恋愛
一年前、伊藤 健介(いとう けんすけ)は幼馴染の多田 悠奈(ただ ゆうな)に振られた。それも、心無い手紙を下駄箱に入れられて。
それ以来悠奈を避けるようになっていた健介だが、二年生に進級した春になって悠奈がいきなり告白を仕掛けてきた。
これはハニートラップか、一年前の出来事を忘れてしまっているのか……。ともかく、健介は断った。
日常が一変したのは、それからである。やたらと悠奈が絡んでくるようになったのだ。
彼女の狙いは、いったい何なのだろうか……。
※小説家になろう、ハーメルンにも同一作品を投稿しています。
※内部進行完結済みです。毎日連載です。
イケボすぎる兄が、『義妹の中の人』をやったらバズった件について
のびすけ。
恋愛
春から一人暮らしを始めた大学一年生、天城コウは――ただの一般人だった。
だが、再会した義妹・ひよりのひと言で、そんな日常は吹き飛ぶ。
「お兄ちゃんにしか頼めないの、私の“中の人”になって!」
ひよりはフォロワー20万人超えの人気Vtuber《ひよこまる♪》。
だが突然の喉の不調で、配信ができなくなったらしい。
その代役に選ばれたのが、イケボだけが取り柄のコウ――つまり俺!?
仕方なく始めた“妹の中の人”としての活動だったが、
「え、ひよこまるの声、なんか色っぽくない!?」
「中の人、彼氏か?」
視聴者の反応は想定外。まさかのバズり現象が発生!?
しかも、ひよりはそのまま「兄妹ユニット結成♡」を言い出して――
同居、配信、秘密の関係……って、これほぼ恋人同棲じゃん!?
「お兄ちゃんの声、独り占めしたいのに……他の女と絡まないでよっ!」
代役から始まる、妹と秘密の“中の人”Vライフ×甘々ハーレムラブコメ、ここに開幕!
陰キャの俺が学園のアイドルがびしょびしょに濡れているのを見てしまった件
暁ノ鳥
キャラ文芸
陰キャの俺は見てしまった。雨の日、校舎裏で制服を濡らし恍惚とする学園アイドルの姿を。「見ちゃったのね」――その日から俺は彼女の“秘密の共犯者”に!? 特殊な性癖を持つ彼女の無茶な「実験」に振り回され、身も心も支配される日々の始まり。二人の禁断の関係の行方は?。二人の禁断の関係が今、始まる!
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
俺にだけツンツンする学園一の美少女が、最近ちょっとデレてきた件。
甘酢ニノ
恋愛
彼女いない歴=年齢の高校生・相沢蓮。
平凡な日々を送る彼の前に立ちはだかるのは──
学園一の美少女・黒瀬葵。
なぜか彼女は、俺にだけやたらとツンツンしてくる。
冷たくて、意地っ張りで、でも時々見せるその“素”が、どうしようもなく気になる。
最初はただの勘違いだったはずの関係。
けれど、小さな出来事の積み重ねが、少しずつ2人の距離を変えていく。
ツンデレな彼女と、不器用な俺がすれ違いながら少しずつ近づく、
焦れったくて甘酸っぱい、青春ラブコメディ。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる