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1章:旅人として
海の近くの街で ☆12☆
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一度言葉を切ってから、不思議そうにリーズを見つめる受付の女性に向けて笑顔を見せた。
「おそらく本日、私たちを訪ねる人がいますので、その人は案内してください」
リーズの言葉に、シュエが彼の服をくいくいと軽い力で引っ張る。
自分たちを訪ねる人がいるなんて、聞いてなかったからだ。
「説明はあとでします。それでは、部屋で休みましょうか」
「うーむ? まぁいいか。ちぃと眠くなってきたのぅ」
「ずっと歩き通しでしたからね」
小休憩や野宿をしてきたとはいえ、この街まで歩いてきたのだ。二週間もかけて。
ようやくふかふかのベッドや温かい湯船で身体を休ませることができると思うと、一気に疲れが顔を出したのだろう。
「そうじゃのー……ひと眠りしようかの」
「お茶はどうします?」
「飲んでから!」
どうしてもお茶は飲みたいらしい。
リーズがくすりと笑い、シュエは上機嫌で「リーズの淹れたお茶はほっとするからのぅ」と声を弾ませていた。
「この宿屋も人気そうじゃの」
「ええ、海が見る部屋が空いていて、幸いでした」
リーズは受け取った鍵を見る。『細波の間』と書かれていた。
廊下に宿屋の見取り図があり、リーズはそれをじっと見つめ、自分たちが泊まる部屋を確認してから歩き出す。
「もう覚えたのか?」
「ええ。二階のようです」
廊下の突き当りにある階段を上り、それぞれの部屋の名前を眺めるシュエ。
細波の間は奥のほうにあった。
「ここですね」
「どんな部屋かのぅ?」
鍵穴に鍵を差し込み右に回す。
がちゃりと音が聞こえた。鍵を抜き、静かに扉を開くと、眼前に広がる光景に、シュエは思わず感嘆の息を吐いた。
「素晴らしいのぅ!」
「ええ、本当に」
部屋の中に入り、リーズから降りる。辺りを見渡すと、部屋はそこそこに広く、ベッドが二つあった。大きな窓からは海が見え、太陽の光できらきらと輝いている。
シュエは窓に近付き、窓にぺたりと手をくっつけて海を眺めた。
頬を上気させてじっくりと海を見つめる姿を見て、リーズは部屋の扉を閉めてから、目を細めて微笑み、リーズは部屋の中を確認し始めた。
ベッドとベッドのあいだにはチェストがあり、トイレと風呂場は別々だった。風呂場を見てみると、長身のリーズでも足を伸ばせそうな広さがあり、驚いたように目を丸くする。
ゆっくりと休むにはちょうどいい広さだと考え、リーズはひっそりと息を吐いた。
他のところも確認してみたが、すべてきれいに掃除されていて、お見事と心の中でつぶやくリーズ。この街につくまでは野宿が多かったので、こんなに綺麗な場所で休めるのは嬉しいと素直に思う。
「おそらく本日、私たちを訪ねる人がいますので、その人は案内してください」
リーズの言葉に、シュエが彼の服をくいくいと軽い力で引っ張る。
自分たちを訪ねる人がいるなんて、聞いてなかったからだ。
「説明はあとでします。それでは、部屋で休みましょうか」
「うーむ? まぁいいか。ちぃと眠くなってきたのぅ」
「ずっと歩き通しでしたからね」
小休憩や野宿をしてきたとはいえ、この街まで歩いてきたのだ。二週間もかけて。
ようやくふかふかのベッドや温かい湯船で身体を休ませることができると思うと、一気に疲れが顔を出したのだろう。
「そうじゃのー……ひと眠りしようかの」
「お茶はどうします?」
「飲んでから!」
どうしてもお茶は飲みたいらしい。
リーズがくすりと笑い、シュエは上機嫌で「リーズの淹れたお茶はほっとするからのぅ」と声を弾ませていた。
「この宿屋も人気そうじゃの」
「ええ、海が見る部屋が空いていて、幸いでした」
リーズは受け取った鍵を見る。『細波の間』と書かれていた。
廊下に宿屋の見取り図があり、リーズはそれをじっと見つめ、自分たちが泊まる部屋を確認してから歩き出す。
「もう覚えたのか?」
「ええ。二階のようです」
廊下の突き当りにある階段を上り、それぞれの部屋の名前を眺めるシュエ。
細波の間は奥のほうにあった。
「ここですね」
「どんな部屋かのぅ?」
鍵穴に鍵を差し込み右に回す。
がちゃりと音が聞こえた。鍵を抜き、静かに扉を開くと、眼前に広がる光景に、シュエは思わず感嘆の息を吐いた。
「素晴らしいのぅ!」
「ええ、本当に」
部屋の中に入り、リーズから降りる。辺りを見渡すと、部屋はそこそこに広く、ベッドが二つあった。大きな窓からは海が見え、太陽の光できらきらと輝いている。
シュエは窓に近付き、窓にぺたりと手をくっつけて海を眺めた。
頬を上気させてじっくりと海を見つめる姿を見て、リーズは部屋の扉を閉めてから、目を細めて微笑み、リーズは部屋の中を確認し始めた。
ベッドとベッドのあいだにはチェストがあり、トイレと風呂場は別々だった。風呂場を見てみると、長身のリーズでも足を伸ばせそうな広さがあり、驚いたように目を丸くする。
ゆっくりと休むにはちょうどいい広さだと考え、リーズはひっそりと息を吐いた。
他のところも確認してみたが、すべてきれいに掃除されていて、お見事と心の中でつぶやくリーズ。この街につくまでは野宿が多かったので、こんなに綺麗な場所で休めるのは嬉しいと素直に思う。
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