竜人族の末っ子皇女の珍☆道☆中

秋月一花

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2章:冒険者として

初仕事! ☆11☆

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「なんじゃ、このド派手な建物はっ!」

 深い森の奥。

 緑色の葉っぱを宿した茶色の木々が並ぶ場所の一角に、まるで「見つけてください」とばかりに不自然に明るい……いや、目に痛いショッキングピンクの建物があった。

「あれが暗殺者ギルドだよ」
「暗殺者というか、目立ちたがり屋の集団か、そなたらはっ!」

 あまりにも不自然なほど目立つ建物に、シュエは思わずツッコミを入れる。

 ショッキングピンクに塗られた建物の入り口は、なぜか水色でこれまた目に痛い。

 その扉がギィっと音を立てて開かれた。一見優しそうに見える細目の男性が姿を見せ、シュエたちに気付くと重々しくため息を吐いた。

「こんな子どもにやぶれたのか」

 苦々しく顔をしかめる細目の男性は、額に手を当てやれやれとばかりに首を横に振る。

「ボス……」
「え、この弱そうなのがボスなのか!?」

 ひょろひょろとしている細目の男性をまじまじと見つめ、シュエは信じられないとばかりに目を丸くし、彼らを勢いよく交互に見た。

 ぴくりと細目の男性の眉が跳ね上がる。

「人を見た目で判断してはいけませんよ、シュエ」
「ええー……だって、どう見ても強風で倒れそうなヤツではないか! もやしのように細いぞ!」
「も、もやし……」

 細目の男性は口端を引きつらせた。そして、袖の中からなにかを取り出し、勢いよくシュエに投げる。彼女は扇子を広げてそれを払い落した。

「針、か? 落ちたところの草が変色したということは、毒針か。物騒なもんをいきなり投げつけるとは、卑怯では?」

 シュエが呆れたように肩をすくめる。不意一の攻撃を防がれたことで、細目の男性が驚いたように口を開けるのが視え、シュエはリーズを見上げる。

「アレも捕らえるか?」
「どうしましょうねぇ」

 二人がそんな会話をしていると、一緒にいる少年と護衛がシュエたちに声をかけた。

「とりあえず、ここが暗殺者ギルドであの人がボスなら、話を聞きたいのですが……」
「おれが狙われた理由を知りたいよ」

 二人の言葉に耳を傾け、シュエは「ふむ」とつぶやき、リーズの背中をぽんと軽く叩く。

 リーズは手にしていた縄をシュエに私、叶序に向けて小さく首を縦に動かすと、地面を蹴って一瞬で細目の男性の背後に回り、その身体をグルグル巻きにした。

 あまりにも一瞬のことで、その場にいたシュエ以外の全員が驚いて声にもならないようだ。

「捕らえました」
「ご苦労さま! さぁ、ボスとやら。この場を壊滅させたくなければ、情報を渡すがよい」
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