オカルト研究部員の非日常な日常

秋月一花

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2章:異存

隠し事の告白 1話

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 白く透き通るような肌。背中まで伸びている白銀の髪は天然パーマのようでくるんとしている。

 浅黄色の瞳はやや吊り目だが、澄んでいるように見え、唇は口紅を塗っているのか紅く染まっていた。

 確かに『美人』という言葉が似合っているような気がして、架瑠かけるは感心したように茉莉まつりに視線を移す。

「恋人に浮気されて、感情が抑えきれなくなった、ということか?」

 不躾な質問をしたのはつむぎだ。彼はどこか呆れたような表情を浮かべていた。

「……そうよ、悪かったわね、未熟者で。あなたみたいに扱えないのよ」
「そう、そういえば! さっき九鬼くきくん、炎を操っていたよね? あれはいったいどういうことなんだい?」

 ワクワクとした表情を隠そうともせず、佑心うみは紬をじっと見つめた。その視線を受けて、彼はくっきりと眉間に皺を刻む。

「オカルト研究部の人たちは、大丈夫だと思うよ」

 架瑠はそっと、紬の背中に手を添えた。ひょんなことから彼の事情を知った架瑠は、オカルト研究部の人たちにも話すようにうながした。

 紬は少し迷っていたようだが、自身が炎の能力を使ってしまったことは確かなので、誤魔化すよりは話したほうが早いと判断したのか、口を開く。

「俺は――……」

 以前、架瑠にも話してくれたことを語る紬に、佑心と茉莉、そして銀華は真剣な表情で耳を傾けていた。

 紬が鬼童丸の子孫であること、炎の能力が使えること、そして、架瑠へと視線を移す。

「お前もあるだろう、話すこと」
「……そうだね」

 暴露大会のようになってきたな、と思いつつ、架瑠は静かに目を伏せた。

「実は――……」

 架瑠も今まで隠していたことを話す。この世ならざるモノが視えること、銀華ぎんかの声が架瑠に届いたのは、おそらく加茂家で修行を受けていたからだということ――……すべて話し終えると、紬以外の三人は驚いたように目をまたたかせる。

 ただ一つだけ、両親の顔が思い出せないことは伝えなかった。

(たぶん、心因性のものだと思うから)

 思い出したくないのではなく、脳が思い出すのを拒絶しているのだろう、と。

 以前、テレビで見たことがある。大きなショックを受けたら、脳が精神を壊さないようにする、と。

 それだけ、両親の死は架瑠にとって大きな衝撃だった。

「……ごめんなさい、私、隠し事がありません……」
「それが一番だと思うよ、茉莉」
「――架瑠くん、九鬼くん、よく話してくれたね。……でも、どうしてオカルト研究部に入ったんだい?」

 不思議そうな佑心に、架瑠は軽く頬をかく。

「先輩の言葉に感銘を受けたから、ですかね。『怖いものは知らないから怖い』って」
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