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好みの人
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その男性はどのミーティングにも出席せず、
食事も一人で黙々と食べている。
夜の就寝前の歓談にたまに顔出すが、誰と話すでも無く、ただニコニコ人の話を聞いている。
端正な顔立ち、物静かさ、何の病気か分からない。私はその人が気になってしょうがなかった。
まずは、彼と食事を取る事を試みる。
一人で座っている彼の前に座り、
[おはようございます。
ここ良いですか?]
話しかけてみた、
[どうぞ。]
優しい声で返事が返って来た。
座ったは良いが、話題が無い。
彼はご飯を食べる事だけに集中している。
[ここは、どれぐらいですか?]
話せた質問はこれぐらい。
彼は[半年くらいです。]と、また優しい話し方で答えた。
ここで半年は長い方だ。
私は益々彼の病気が気になった。
しかし、聞けない。
会話は弾む事無く、食事を終えた。
私は諦めなかった。何回も話かけた。
それが彼に負担だとも思わずに。
ある夜、彼がリビングに来たので、迷わず話かけに行った。
最初は穏やかに私の話を聞いていた彼が、急にしゃがみ込み、耳を塞いだ。
ビックリして、看護師を呼びに行く。
看護師は彼に何かの薬を飲ませ、病室へと連れて行った。
看護師は戻って来て、
[もう、彼には話かけないで。]
そう注意された。
私は看護師に、彼の病気は何?と尋ねた。
看護師曰く、対人恐怖症とパニック症候群だそうだ。
慌てて、その病気をググってみたら、私がやってきた事は全て彼にとってマイナスな事だったのだ。
思わず、涙が出た。
食事も一人で黙々と食べている。
夜の就寝前の歓談にたまに顔出すが、誰と話すでも無く、ただニコニコ人の話を聞いている。
端正な顔立ち、物静かさ、何の病気か分からない。私はその人が気になってしょうがなかった。
まずは、彼と食事を取る事を試みる。
一人で座っている彼の前に座り、
[おはようございます。
ここ良いですか?]
話しかけてみた、
[どうぞ。]
優しい声で返事が返って来た。
座ったは良いが、話題が無い。
彼はご飯を食べる事だけに集中している。
[ここは、どれぐらいですか?]
話せた質問はこれぐらい。
彼は[半年くらいです。]と、また優しい話し方で答えた。
ここで半年は長い方だ。
私は益々彼の病気が気になった。
しかし、聞けない。
会話は弾む事無く、食事を終えた。
私は諦めなかった。何回も話かけた。
それが彼に負担だとも思わずに。
ある夜、彼がリビングに来たので、迷わず話かけに行った。
最初は穏やかに私の話を聞いていた彼が、急にしゃがみ込み、耳を塞いだ。
ビックリして、看護師を呼びに行く。
看護師は彼に何かの薬を飲ませ、病室へと連れて行った。
看護師は戻って来て、
[もう、彼には話かけないで。]
そう注意された。
私は看護師に、彼の病気は何?と尋ねた。
看護師曰く、対人恐怖症とパニック症候群だそうだ。
慌てて、その病気をググってみたら、私がやってきた事は全て彼にとってマイナスな事だったのだ。
思わず、涙が出た。
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