12年目の恋物語

真矢すみれ

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15年目の小さな試練

19.エピローグ2

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 深夜0時。
 ハルが起き出す音で目が覚める。

「ハル?」

 オレが急いでハルのベッドへと向かうと、

「……トイレ行ってくるね。寝てていいよ?」

 ハルはゆっくりとした動作でベッドに腰掛けながら、眠そうな声でそう言った。

「待ってる」

 ハルが立ち上がるのに手を添え、ハルを病室内のトイレまで送り届ける。
 どんなにハルが遠慮しても、オレがハルから離れることはないと、十ヶ月ほどの結婚生活でよーく理解したはずなのに、未だにハルは毎回こんな風にオレを気遣う。
 多分、それは、手を離すのに遠慮する必要はないという意思表示。
 オレが病室に泊まることだって嬉しいと言いながらも、ハルは毎日必ず、帰っていいんだよと口にする。
 それは少し寂しくもあり、ハルらしさを感じて切なくもなる瞬間でもある。だけど同時に、オレを労わってくれるハルの深い愛を感じる時でもある。

「お待たせ」

 出てきたハルを

「お帰り」

 と、抱きしめキスをし、そのまま抱き上げる。
 横抱きではなく、縦抱き。
 この入院生活で、また少し軽くなったハル。
 ただでさえ、これからの季節は食欲が落ちる。帰ったら、沙代さんに、ハルが好きそうな口当たりが良い料理を教えてもらおう。
 冷たいスープとかいいかも知れない。いや、お腹を冷やしそうな気がするから、やっぱり冷たいのはダメかな?

「歩けるよ?」

「知ってる」

 だけど、離したくない。
 歩くのもリハビリの一つだし、筋力を落とさないためにも動くのが大切だと言うのは重々承知。でも、こんな深夜にリハビリを考えることもないだろう?
 ハルは仕方ないなと言わんばかりに、小さく笑い、抵抗はしなかった。
 ベッドに下ろすと、ハルはベッドに腰掛けたまま、オレを見上げた。
 常夜灯の薄明かりにハルの真剣な表情が浮かぶ。

「どうした?」

「……ごめんね」

「ん? なにが?」

 トイレに起きたハルに付き合うのは家にいても、いつものこと。
 ましてや、入院中にオレの過保護が一段増すのはハルも承知している。
 じゃあ、この「ごめんね」は何への謝罪?

「ハル、取りあえず横になろうか?」

「……あ、うん」

 オレはハルがベッドに入るのを待って、布団をかける。
 ハルは小さくあくびをする。

「あのね」

 眠そうなのに、ハルが言葉を続けようとするので、オレは枕元のイスに座ることにした。

「うん」

 布団の上に置かれたハルの手をそっと握る。

「色々、心配かけて、ごめんね」

「いや……どうしたの、急に?」

「ん……カナ、きっと色々言いたかったんだろうなと思って。……我慢してくれてたよね」

 ああ、山野先生の話か。
 研究室に話に行った後、お互いにその話はしなかった。
 ハルは心の中の整理が付いていないみたいで、とても疲れた顔をしていたし、オレ自身もハルに投げつけられた言葉への怒りが渦巻いていて、とても冷静には話せない気がしていたから。
 そして、その夜、ひどい発作を起こして入院したハル。
 入院後しばらくは長話ができる状態でもなかったし、話しそびれていた。

「あーでも、結局止めたし、……止めたのも遅すぎた気がしてるし」

「ううん。……本当に、ありがとう」

「ん?」

 お礼を言われるようなこと、したっけ?
 首を傾げていると、ハルは身体を横にして、全身でオレの方を向いてくれた。

「待っていてくれて、ありがとう」

「……待っていて?」

「うん。カナ、ギリギリまで待ってくれたよね。すごく我慢してたでしょう?」

 ハルの言葉を聞いて、思わず苦笑。
 だよな。見てれば分かるか。

「……あー、ごめん」

「なんで謝るの?」

 本当に分からないといった表情でハルが不思議そうにオレを見る。
 いやだって、言いたくても言わずにいるのが丸分かりなのって、言葉にしないだけで、無言でプレッシャーかけてるようなもんじゃないかな……。

「あのね、わたしがやりたいようにさせてくれて、やりたい気持ちを分かってもらえて、嬉しかった」

 ハルがもう一つの手も添えて、オレの手を包み込むようにして、キュッと力を入れた。

「それからね、カナ、わたしが自分で話しに行くのも許してくれたよね。そういうの、色々合わせて、多分、わたし、納得できたんだと思う」

「納得?」

「うん。……山野先生……普通じゃなかった」

 真摯に向き合おうとしたハルを怒鳴りつけた山野先生。
 さすがに、あの時はついていくと強く主張しなかったのを後悔した。だけど、多分、その後悔も分かった上での、ハルの「ありがとう」。

「……ホント、おかしいよな」

「ん。……でもね、頑張るところまで頑張ったから、この水準をわたしに求めるのはおかしいって分かったんだと思うの」

「確かに。オレなんか、ハルがもらってた課題は、最初の方のだって何聞かれてるのか分からなかったけど」

 そう言うと、ハルはクスリと笑った。

「カナも……みんなもそう言ってたね」

 ハルはまるで解けない方が不思議だというように、そう言う。

「そうだね。あれを一年生に解かせるのは、おかしいのかも知れないね。だけど、本を読んで予習していたおかげだろうけど、わたしには、そんなに難しくなかったんだよ。ただ、楽しくて面白くて……」

「だよね。いつも、ハル、すごく楽しそうだったもんね」

 そう言うと、ハルは少し切なげな笑みを浮かべた。

「だから、もし途中で、まだ体力的に頑張れるところで止められてたら、わたし、自分の身体のせいで、せっかく与えられた機会を活かせなかったんだと、思ったんだろうなって……」

「……ああ、そっか」

 ようやくハルの言いたいことが理解できた。
 そんな事ないと誰が言ったって、山野先生はハルがギブアップしたと見るだろうし、ハルは自分に、……自分の病気に負けたと思ったのだろう。

「ハル」

 思わず、ハルの頭に手を伸ばす。

「頑張ったね」

 そう言って、そっと頭をなでると、ハルは花がほころぶように嬉しそうな笑みを浮かべた。

「ありがとう」

「それから、お疲れさま」

「……カナも、お疲れさま」

「ん? オレは何もしてないよ?」

「わたしに振り回されてたでしょう?」

「え? いつ?」

「いつも」

「……何のこと?」

 首を傾げると、ハルはおかしそうに笑った。

「いつだって、ずっと気にかけてくれていたし、今だって、病院に泊まり込んでるし、わたしが目を覚ましたら、夜中でも一緒に起きてくれるし、ここに来た日だって、わたし、ほとんど覚えてないんだけど、けっこう大変だったよね?」

「んー、ハルが倒れたら、そりゃ心配はするけど、振り回されてはいないよ? 病室に泊まるのだって、寂しいからだし」

「わたし、大丈夫だよ」

「いや、オレが寂しいの」

 勘違いを即刻訂正すると、ハルは目を丸くして、それから嬉しそうに笑った。

「本当はさ、ここに潜り込んでハルを抱きしめて眠りたいくらいだけど、さすがにそれはダメだから我慢してるんだよ、これでも」

 そう言って、布団を軽く持ち上げると、ハルはくすくす声を上げて笑う。
 冗談じゃないんだけどな~。
 そう思っていると、ハルは内側から布団をそっと持ち上げて空間を作った。

「入る?」

「え!?」

「少しだけ」

 ハルがオレの手を引く。
 なんか、どっかで見たようなシチュエーション。
 あ、結婚前に、沙代さんがいない夜、具合を悪くしたハルに呼ばれた時だ。あの夜もハルに誘われて、どうしても断れなくて一緒にベッドに入って、ハルが眠ったら出るつもりが、つい眠り込んで……。
 でもって、翌朝、お義父さんに見つかって……。 

「いや、でも、さすがにダメでしょ」

 今は夫婦だから、一緒に寝るのはある意味、いつものこと。
 だけど、ここ病院だし。
 いくら明日には退院予定だと言っても、さすがにダメだろう。

「小さい頃は、よく一緒に寝たよね?」

「あー。小学生の低学年……くらいまでかな?」

 検査入院の時とか、退院間近な時期とか、ベッドの上でおしゃべりしたり絵を描いたり、トランプしたり……。
 気が付いたら、二人一緒に丸くなって眠っていたりとか、あったよなぁ。

「懐かしいな」

「……ね?」

 そうして、ハルはまたオレの腕を引く。

「ハールー、正直嬉しい! オレもハルと一緒に寝たいしね? だけど、狭すぎでしょ、ベッド」

 あの頃からするとオレたちは大きく成長した。なのに、病院のベッドは同じ大きさのシングルサイズ。家のセミダブルで一緒に寝るのとは違うだろう。

「……そうかな?」

 ハルはそう言うと、もぞもぞとベッドの反対の端に移動した。

「どうぞ」

 そして、ニコッと笑って、開いたスペースを手のひらでトントンと叩いた。

「えーっと、ハル。明日の夜には自宅で一緒に眠れるよ?」

 それでもオレは抵抗を試みる。
 もう、微笑ましいで済ませられる年頃でもない。
 点滴も酸素もモニターも外れ、退院前日の今。容態は落ち着いているし、夜間の見回りも多くはないだろう。だけど、朝まで誰も来ないということはないはずだ。

「……ダメ?」

 どう誘っても、オレが動かないと分かったのか、ハルは寂しそうにオレを見上げた。
 ……だから、ハル、ダメだってば。
 オレ、ハルが本当に望んでいるのなら、どんな事でも叶えたくなっちゃうんだから。
 結局、オレは空いてる手でハルの頭をなでると、

「5分だけね」

 と口にしていた。

「……眠るまで、いて欲しい」

「どうした? やけに甘えん坊だね」

 こんなおねだりは初めてだ。
 オレは驚きつつも、そっとハルのベッドに上がった。
 手を伸ばすと、ハルはそのまますっぽりオレの腕に収まった。
 ……ああ、ハルだ。
 その温もりを全身で感じ、オレは心の奥底まで、頭のてっぺんからつま先まで、満たされた気分になる。

「……なんか、夢見が…悪くって」

「夢?」

「……ん。……寝入り…ばなに…変な夢……見る」

 ハルは途切れ途切れにそう語った。眠りに落ちそうになりながら、オレの胸に頭をすり寄せるハル。

「そっか。じゃあ、変な夢を見ないように、オレがずっと話しかけてようか」

 珍しく甘えてくるハルの背をそっとなでる。
 なでながら、

「ハル……大好きだよ」

 そう言って、ハルの髪にほおを寄せた。
 今日の午前中に髪を洗ってもらったハル。いつものラベンダーの香りがふわりと香った。

「あり…が、と……。わたしも、……カナ、大好き」

 ハルはそう言った後、ふわぁっと小さなあくびをした。
 楽しいこと、楽しいこと。
 ハルの悪夢を吹き飛ばすような楽しいことって何だろうと考えて、ふと思い出した。

「もうすぐ結婚一周年だね」

 ハルと結婚式を挙げたのは去年の八月。あれから、もうすぐ一年が経つ。

「……ん」

 腕の中のハルが、小さく頷くのを感じた。

「夏休みになったら、また別荘に行こうね。体調がよかったら、牧場に行ったり、湖に行ったりしようか?」

 今年も夏休みの最初には、多分検査入院がある。だけど、手術の予定はないから、数日、長くても一週間以内で解放されるだろう。
 移動で多少疲れたとしても、向こうにいる間は程よい気候にハルの体調も安定する。
 問題は大学の夏休み開始が高等部より遅いことかな? 7月いっぱい、暑さの厳しいこちらで前期の試験を受けるとか、大丈夫かと今から心配になる。
 そんな事が頭を一瞬よぎるけど、今はとにかく楽しい話だ。

「明兄と兄貴も来るかな? 来年は二人とも就職だろうし、今年はきっと来るね。
 そうだ、教会にも行ってみようか。日曜日に行ったら、礼拝とかあるのかな?
 結婚記念日はどう過ごす? 久しぶりに二人でデートしようか?」

 オレが楽しい空想にふけっている間に、ハルの身体から余分な力が抜け、呼吸が寝息に変わった。
 それでも、オレはハルの眠りが本格的に深まるまで、ハルを抱きしめ続ける。

「世界で一番、愛してる」

 ハルの額にキスを落とし、そのぬくもりを、後少し、と堪能する。
 それからそっと腕を抜いた。
 その動作でハルが目を覚まさないのを確認してから、ゆっくりとベッドから抜け出して、布団を整える。

「おやすみ、ハル」

 もう一度、キスをして、少し迷った後、ソファベッドからタオルケットを取ってきて肩からかぶると、ハルの枕元のイスに腰を下ろした。

「嫌な夢を見たら起こしてね」

 そう言って、ハルの手を握り、オレのためにハルが開けてくれたスペースに腕を置いてうつ伏せる。
 これなら怒られることも、呆れられることもないだろう。
 ハルの容態が悪くて心配なときは、ソファベッドで寝る気になんてなれなくて、このイスで、ハルの様子を見ながら仮眠を取るのだから。
 今はハルの体調は落ち着いている。だけど、こんな日があったっていいだろう?

「甘えてくれて、ありがとう」

 ハルはきっと、頼ってもらえて、甘えてもらえて、オレがどんなに喜んでいるかを知らない。
 ねえ、ハル。
 これからも、オレは色々間違えると思う。今回みたいに、見極めを失敗することもあると思う。
 だけど、ハルを愛する気持ちは誰にも負けないよ? ハルが一番望む形にしてあげたいと思う気持ちにウソはないよ?

 弱音を吐かないハル、誰にも甘えないハル。
 だけど、オレには少しずつ甘えてくれるようになった気がする。
 オレにはもっと甘えていい。もっと甘えて、頼って欲しい。男として、夫として当然の気持ち。
 ……ごめんね。病院のベッドでは、一緒に寝られないけど。

「これからも、よろしくね」

 そう言うと返事でもするかのように、ハルの手がピクリと震えた。
 オレはその指先にキスをすると、そのままハルとの明日を夢見て眠りの世界に飛び込んだ。


 《 完 》
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