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1 幼女になっていました
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頭が痛い。ガンガンとハンマーで殴られているかのようだ。
昨夜、二日酔いするほど酒飲んだか……?いやいやそんなバカな。貧乏学生でおまけに就活中だから酒なんて最近飲んでない。なのに頭が割れそうな激しいこの痛み……。
頭を押さえて必死に耐えるが痛みは止まない。ん?なんだか手に触れる髪の感触も、頭に当たる手の感触もまるで違う。髪はなんだか物凄くサラサラ、手はふにふに柔らかい気がする。そういえば頬にも首にも肩にも背中にまで、髪らしき物があるような……。あれ?なんか体の感覚もおかしいぞ?
俺はそこでガバリと体を起こした。暗くてよく見えないがちゃんとベッドに寝ていたようだ。ただ布団の感触がまるで違う。冷たく薄い、所謂せんべい布団だったはずだ。なのにふわふわとしていて暖かく、しかも軽い。マットも適度な弾力があり、まるでいいとこのホテルにあるようなやつだった。倒れて病院に運ばれたという雰囲気じゃない。
恐る恐る足を下ろせばふかふかのカーペットらしき感触がした。それにしても……ずいぶんと高い位置にあるベッドだ。床まで中々足が届かなかった。
暗い中、手探りで電気のスイッチを探すが、先にカーテンの感触に行き当る。ずいぶんと手触りのいいカーテンだ。カーテンを開ければ明るく、部屋の中が見えるようになった。
そして掃き出し窓にうっすらと映った姿は……
「な、なっ……!?なんじゃこりゃあああぁぁ!!!」
某お亡くなりになった有名俳優ばりに、俺は叫んだ。
窓に映るそこには、銀髪碧眼の、まるで人形のようなレースとピンクのリボンが目立つロリロリ服を纏った可愛らしい幼女がいた。わなわなと両手を震わせ、驚愕に目を見開いている幼女。念のため頬を引っ張れば、幼女も同じく痛そうに引っ張っている。
見知らぬ外国人のいたいけな女の子をいじめている。そんな妙な気分にさせられた。
やっぱこれって俺なのか!?
なんで?なにゆえ?
多くの日本人がそうであるように、俺も黒髪黒目だったはずだ!どこにでもいる地味な大学生だったはずなんっすけど?
え……?え!?え~~~っ!?
もしかして夢、夢だよね、これ?痛いけど夢でいいよね?
夢だとわかったら少し落ち着いてきた。自分の姿をしげしげと眺める。
ツルツルの白い肌にピンクのほっぺ。随分と可愛い。まるで人形みたいだ。幼児には詳しくないが六歳くらいだろうか。
しかし惜しい。どうせならアッハンウッフンなボインボインの巨乳になりたかった。俺はおっぱい星人なのだ。一にも二にもおっぱい。たわわに揺れるおっぱいが、俺は大好きだった。
つるぺたな自分の胸を触り、物凄くがっかりする。なんの膨らみもない。せっかくの女体なのに。
美少女きたーー。やっほーい、なロリコンだったら喜んでいたかもしれない。
全くもって残念だ。
自分の姿に一頻り落ち込んだ後は、とりあえず周りの状況を確認することにした。
足下には蔦や花が描かれたアイボリーのふかふかの毛足の長いカーペット。コーヒーなんて溢したえらいことになりそうだ。
そして俺が寝ていたベッドは凝ったダブルよりでかい、所謂クイーンサイズというのだろう大きさで、脚には精密な装飾が施されている。そしてその上にはやはり高級ホテルのような白いふかふかの寝具が置かれていた。枕は頭に三つと足下に二つもある。
部屋にはベッドの他に年代物と思われる家具がいくつか置かれていた。ベッドの足側にはチェスト、その横には勉強机のような一人用のデスクと椅子が置いてある。後は小さな棚と飾り棚。それから部屋の中央には四角い六つの椅子と丸いテーブル。それらはすべて同じデザインで統一されていた。
壁はオフホワイトの落ち着いた色合いだ。うちの安普請のアパートの剥がれかけた壁とはえらい違いだなあ。
先程開けたカーテンはゆったるとした襞が美しい、落ち着いたえび茶色だ。とても触り心地がいい。
同じ掃出し窓がベッドと反対側の壁にあり、両方の窓の外にはバルコニーが拡がっている。しかし鍵らしきものが見付からないため外に出ることが出来ない。なので窓から見えるのは青い空のみだ。
それにしても広い。一体何十畳あるんだ?俺の六畳一間のアパートが三つ以上は確実に入りそうな広さだ。
目覚めた時から思っていたが、どこの金持ちの邸だ。それともどこぞの高級ホテルのスイートか?実際泊まったことなんてないから高級ホテルのスイートがどんなものかは知らないから想像だけれども。一泊いくらだ?
それにしても……。
ぐるりと部屋を見渡して気付いた。
窓はあるがこの部屋の外に出る扉が見当たらない。机とベッドが置かれている壁にはそんなスペースはない。位置的に言えば最初に開けた窓の反対側、飾り棚のある壁にありそうだが、飾り棚の横は不自然に空いているだけだ。忍者屋敷みたいに何か仕掛けが施されていて見えないとか?それともあの重そうな飾り棚をどけると出てくるとか?
仕掛けを探そうか部屋の中をうろうろしていると、どこからか人の声が聞こえた。
どうしよう……。隠れた方がいいのか?一応夢とはいえ不法浸入だ。たとえ幼女の姿でも犯罪は犯罪だ。
迷っているうちに声はどんどん近付いてくる。
えーいままよ!
俺はベッドに潜って寝たふりをすることにした。
昨夜、二日酔いするほど酒飲んだか……?いやいやそんなバカな。貧乏学生でおまけに就活中だから酒なんて最近飲んでない。なのに頭が割れそうな激しいこの痛み……。
頭を押さえて必死に耐えるが痛みは止まない。ん?なんだか手に触れる髪の感触も、頭に当たる手の感触もまるで違う。髪はなんだか物凄くサラサラ、手はふにふに柔らかい気がする。そういえば頬にも首にも肩にも背中にまで、髪らしき物があるような……。あれ?なんか体の感覚もおかしいぞ?
俺はそこでガバリと体を起こした。暗くてよく見えないがちゃんとベッドに寝ていたようだ。ただ布団の感触がまるで違う。冷たく薄い、所謂せんべい布団だったはずだ。なのにふわふわとしていて暖かく、しかも軽い。マットも適度な弾力があり、まるでいいとこのホテルにあるようなやつだった。倒れて病院に運ばれたという雰囲気じゃない。
恐る恐る足を下ろせばふかふかのカーペットらしき感触がした。それにしても……ずいぶんと高い位置にあるベッドだ。床まで中々足が届かなかった。
暗い中、手探りで電気のスイッチを探すが、先にカーテンの感触に行き当る。ずいぶんと手触りのいいカーテンだ。カーテンを開ければ明るく、部屋の中が見えるようになった。
そして掃き出し窓にうっすらと映った姿は……
「な、なっ……!?なんじゃこりゃあああぁぁ!!!」
某お亡くなりになった有名俳優ばりに、俺は叫んだ。
窓に映るそこには、銀髪碧眼の、まるで人形のようなレースとピンクのリボンが目立つロリロリ服を纏った可愛らしい幼女がいた。わなわなと両手を震わせ、驚愕に目を見開いている幼女。念のため頬を引っ張れば、幼女も同じく痛そうに引っ張っている。
見知らぬ外国人のいたいけな女の子をいじめている。そんな妙な気分にさせられた。
やっぱこれって俺なのか!?
なんで?なにゆえ?
多くの日本人がそうであるように、俺も黒髪黒目だったはずだ!どこにでもいる地味な大学生だったはずなんっすけど?
え……?え!?え~~~っ!?
もしかして夢、夢だよね、これ?痛いけど夢でいいよね?
夢だとわかったら少し落ち着いてきた。自分の姿をしげしげと眺める。
ツルツルの白い肌にピンクのほっぺ。随分と可愛い。まるで人形みたいだ。幼児には詳しくないが六歳くらいだろうか。
しかし惜しい。どうせならアッハンウッフンなボインボインの巨乳になりたかった。俺はおっぱい星人なのだ。一にも二にもおっぱい。たわわに揺れるおっぱいが、俺は大好きだった。
つるぺたな自分の胸を触り、物凄くがっかりする。なんの膨らみもない。せっかくの女体なのに。
美少女きたーー。やっほーい、なロリコンだったら喜んでいたかもしれない。
全くもって残念だ。
自分の姿に一頻り落ち込んだ後は、とりあえず周りの状況を確認することにした。
足下には蔦や花が描かれたアイボリーのふかふかの毛足の長いカーペット。コーヒーなんて溢したえらいことになりそうだ。
そして俺が寝ていたベッドは凝ったダブルよりでかい、所謂クイーンサイズというのだろう大きさで、脚には精密な装飾が施されている。そしてその上にはやはり高級ホテルのような白いふかふかの寝具が置かれていた。枕は頭に三つと足下に二つもある。
部屋にはベッドの他に年代物と思われる家具がいくつか置かれていた。ベッドの足側にはチェスト、その横には勉強机のような一人用のデスクと椅子が置いてある。後は小さな棚と飾り棚。それから部屋の中央には四角い六つの椅子と丸いテーブル。それらはすべて同じデザインで統一されていた。
壁はオフホワイトの落ち着いた色合いだ。うちの安普請のアパートの剥がれかけた壁とはえらい違いだなあ。
先程開けたカーテンはゆったるとした襞が美しい、落ち着いたえび茶色だ。とても触り心地がいい。
同じ掃出し窓がベッドと反対側の壁にあり、両方の窓の外にはバルコニーが拡がっている。しかし鍵らしきものが見付からないため外に出ることが出来ない。なので窓から見えるのは青い空のみだ。
それにしても広い。一体何十畳あるんだ?俺の六畳一間のアパートが三つ以上は確実に入りそうな広さだ。
目覚めた時から思っていたが、どこの金持ちの邸だ。それともどこぞの高級ホテルのスイートか?実際泊まったことなんてないから高級ホテルのスイートがどんなものかは知らないから想像だけれども。一泊いくらだ?
それにしても……。
ぐるりと部屋を見渡して気付いた。
窓はあるがこの部屋の外に出る扉が見当たらない。机とベッドが置かれている壁にはそんなスペースはない。位置的に言えば最初に開けた窓の反対側、飾り棚のある壁にありそうだが、飾り棚の横は不自然に空いているだけだ。忍者屋敷みたいに何か仕掛けが施されていて見えないとか?それともあの重そうな飾り棚をどけると出てくるとか?
仕掛けを探そうか部屋の中をうろうろしていると、どこからか人の声が聞こえた。
どうしよう……。隠れた方がいいのか?一応夢とはいえ不法浸入だ。たとえ幼女の姿でも犯罪は犯罪だ。
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えーいままよ!
俺はベッドに潜って寝たふりをすることにした。
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