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第1章 ようこそ!獣人の国クモード王国へ
間話 都子の昔話〜動物園編④〜
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間話 都子の昔話~動物園編④~
………………………………………
ダークさんとの波乱の食事会が終わった…その日の夜、また夢を見た。
………………………………………
夢の内容は7歳になった私が、いつもの様にクロ君と遊んでいる記憶。この時に防寒具なしでも遊べる様になったんだっけ。
だけど今まで見たクロ君の姿とは違う。
大きな足に鋭い爪。丸っこい金色の瞳は切れ長になって…体型は私の身長を軽く超えていて…出会って1年半後、彼は黒豹そのものになっていた。
それだけじゃない。
「クロ君。先週ね。遠足に行ってきたの。コスモスが綺麗だったよ。はいっ写真。」
クロ「……綺麗な花だな。」
この時のクロ君は人間の言葉が分かり、会話ができる様になっていた。初めて声をかけられたときはビックリしたけど、こうして一緒にお話しできるのは、クロ君の事が知れて嬉しい。
あと今思えば、クロ君の声色…ダークさんに似ているような……気のせいだよね。
「うんっとても綺麗だったよ。その後ね。お友達と一緒にお弁当を食べたんだ。」
コスモスの写真以外にも、お弁当の写真、先生の写真、お友達の写真。
ずっと動物園に居て、外の世界を知らない彼が少しでも楽しんでくれたら…そんな思いで、1枚ずつ写真をクロ君に見せていた。
最初はクロ君も秋桜の写真で目を輝かせていた。だけど…
バンッ!!
突然、クロ君は前足を出し、ある写真を踏みつけた。
「クロ君?」
突然のことに驚いて、クロ君の顔を見ると彼の表情は怒りをにじみ出している。鋭い眼光で写真を睨みつけた後、私の方を振り向いて問いかけた。
クロ「誰だ。この男。」
「えっ……?」
踏みつけている写真を見ると、お友達と一緒にお弁当を食べている写真。そうそうこの時、杏ちゃんと熊治郎くんでおかず交換したっけ。
「あっお友達の杏ちゃんと熊治郎くんだよ。私の1番のお友達っ……」
…と言いかけたところ、いきなりクロ君に押し倒された。
ドスンと床に叩きつけられて、背中が痛い。涙目で上を見上げると、目の前にクロ君の顔があった。
「ク…クロ君っ」
鋭い眼光で睨みつけるなんて…初めて会った時以来…今も思う。どうして彼は、あんなに怒っていたのか、理由が分からない。
……この時だったかもしれない。初めてクロ君が怖いと感じたのは。
クロ「1番?この男が好きなのか?」
「うんっ好きだよ…だって杏ちゃんと熊治郎君はお友達だよ。クロ君も…」
クロ「……許さない。」
そう言ってクロ君は、私の両手を押さえつけて、顔を近づけ…口を大きく開いた。空いた口から鋭い牙が見える。
「…ヒッ!……」
噛まれると思い、必死にクロ君を退かそうにも両腕が押さえられて、ビクともしない。もがき続けるうちに彼との距離が段々と近づいて…
「やっ…クロ君っ…ムグッ」
なす術もなく、私とクロ君の距離はゼロになった。
……………………
……………………
気づいた時には…クロ君から顔じゅうを舐められ、口の中に舌を入れられ…息をするのが苦しくなる。
クロ「……みやっ…こ…みやこ」
瞳を潤ませ、呼吸を荒げ、一心不乱に私の名前を呼び続けるクロ君。
「……やっ……ら……」
どうして…ねえ…どうしてこんな事するの?何で怒っているの?
…こわい…いつものクロ君じゃない。私……このまま頭から食べられちゃう……やだ…痛いの嫌だ……お父…さん…お…母……さん…………………
呼吸が苦しくなり、意識が朦朧とする中、ガリと何処かを噛まれる音がして。
「……イタ……イ…」ガクッ
そこで私の意識はプツンと切れた。
間話 都子の昔話~動物園編④~
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ダークさんとの波乱の食事会が終わった…その日の夜、また夢を見た。
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夢の内容は7歳になった私が、いつもの様にクロ君と遊んでいる記憶。この時に防寒具なしでも遊べる様になったんだっけ。
だけど今まで見たクロ君の姿とは違う。
大きな足に鋭い爪。丸っこい金色の瞳は切れ長になって…体型は私の身長を軽く超えていて…出会って1年半後、彼は黒豹そのものになっていた。
それだけじゃない。
「クロ君。先週ね。遠足に行ってきたの。コスモスが綺麗だったよ。はいっ写真。」
クロ「……綺麗な花だな。」
この時のクロ君は人間の言葉が分かり、会話ができる様になっていた。初めて声をかけられたときはビックリしたけど、こうして一緒にお話しできるのは、クロ君の事が知れて嬉しい。
あと今思えば、クロ君の声色…ダークさんに似ているような……気のせいだよね。
「うんっとても綺麗だったよ。その後ね。お友達と一緒にお弁当を食べたんだ。」
コスモスの写真以外にも、お弁当の写真、先生の写真、お友達の写真。
ずっと動物園に居て、外の世界を知らない彼が少しでも楽しんでくれたら…そんな思いで、1枚ずつ写真をクロ君に見せていた。
最初はクロ君も秋桜の写真で目を輝かせていた。だけど…
バンッ!!
突然、クロ君は前足を出し、ある写真を踏みつけた。
「クロ君?」
突然のことに驚いて、クロ君の顔を見ると彼の表情は怒りをにじみ出している。鋭い眼光で写真を睨みつけた後、私の方を振り向いて問いかけた。
クロ「誰だ。この男。」
「えっ……?」
踏みつけている写真を見ると、お友達と一緒にお弁当を食べている写真。そうそうこの時、杏ちゃんと熊治郎くんでおかず交換したっけ。
「あっお友達の杏ちゃんと熊治郎くんだよ。私の1番のお友達っ……」
…と言いかけたところ、いきなりクロ君に押し倒された。
ドスンと床に叩きつけられて、背中が痛い。涙目で上を見上げると、目の前にクロ君の顔があった。
「ク…クロ君っ」
鋭い眼光で睨みつけるなんて…初めて会った時以来…今も思う。どうして彼は、あんなに怒っていたのか、理由が分からない。
……この時だったかもしれない。初めてクロ君が怖いと感じたのは。
クロ「1番?この男が好きなのか?」
「うんっ好きだよ…だって杏ちゃんと熊治郎君はお友達だよ。クロ君も…」
クロ「……許さない。」
そう言ってクロ君は、私の両手を押さえつけて、顔を近づけ…口を大きく開いた。空いた口から鋭い牙が見える。
「…ヒッ!……」
噛まれると思い、必死にクロ君を退かそうにも両腕が押さえられて、ビクともしない。もがき続けるうちに彼との距離が段々と近づいて…
「やっ…クロ君っ…ムグッ」
なす術もなく、私とクロ君の距離はゼロになった。
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気づいた時には…クロ君から顔じゅうを舐められ、口の中に舌を入れられ…息をするのが苦しくなる。
クロ「……みやっ…こ…みやこ」
瞳を潤ませ、呼吸を荒げ、一心不乱に私の名前を呼び続けるクロ君。
「……やっ……ら……」
どうして…ねえ…どうしてこんな事するの?何で怒っているの?
…こわい…いつものクロ君じゃない。私……このまま頭から食べられちゃう……やだ…痛いの嫌だ……お父…さん…お…母……さん…………………
呼吸が苦しくなり、意識が朦朧とする中、ガリと何処かを噛まれる音がして。
「……イタ……イ…」ガクッ
そこで私の意識はプツンと切れた。
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