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エリートオメガ受佐美の出張
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攻田は、受佐美の頬を指先でなぞりながら、低く囁く。
「……先輩、ほんとに素直じゃないですよね。さっきから、ぜんぶバレバレなのに。」
「……ば、馬鹿……言うな……。」
息を詰める受佐美の声が震える。
なのに攻田はさらに耳元へ唇を寄せ、じっくりと落とすように言葉を重ねた。
「この前も……俺に触れられて、嫌がるくせに、最後は……ちゃんと応えてくれてた。」
「っ……やめ……。」
「なのに……今も……ほんとは、俺にもっと触れてほしいんじゃないですか?」
ぎゅっと握られる手首。
攻田の視線が熱を帯びて、じっと受佐美を見つめる。
「……俺、待ってますから。先輩が……本当に欲しくなるの。」
その言葉に、受佐美はぐっと唇を噛む。
しかし、呼吸がもう抑えきれないほど乱れていた。
頭を振ろうとするが、全身がすでに攻田の気配に包まれて、もはや逃げ場がなかった。
「……っ……くそ……。」
堪えきれなくなったように、受佐美がぎゅっと攻田の胸元を掴む。
そして、決壊したように顔を上げ、そのまま自ら唇を重ねた。
「……っ……頼む……もう、何でもいいから……。」
必死な声。
自分から求めてしまったことに、顔を赤くして目を逸らす受佐美。
攻田は少し驚いたように目を見開いたが、すぐに目元を細め、ふっと熱のこもった笑みを浮かべた。
「……素直になってくれて、嬉しいです。」
低く囁く声。
その瞬間、攻田の手がゆっくりと受佐美の頬を包む。指先が震える顎のラインをなぞり、そしてもう一度、ゆっくりと唇を重ねた。
「……っ……ん……。」
さっきよりも深く、息が詰まるほど密着する。
受佐美は一瞬抵抗するように肩を強張らせるが、攻田が背中をそっと撫でると、その力が抜け、肩口が震える。
絡めた唇が離れるたびに、名残惜しげな吐息がこぼれた。
「……先輩……ずっと、こうしたかった。」
耳元でささやかれ、また角度を変えて唇が重なる。
何度も、何度も。
舌が触れそうで触れない浅いキスが繰り返され、受佐美の体温がじわじわと上がっていくのがわかる。
「……やっ……攻田、も……ぅ……。」
苦しそうに声を漏らす受佐美の瞳は潤み、どこか遠くを見つめるように揺らいでいる。
浴衣の合わせがずり落ち、鎖骨が露わになる。
攻田の手がそこにそっと触れ、指先がなぞると、また震えが走った。
「こんなに……熱くなって……もう、我慢できないんじゃないですか?」
低くて甘い声。
受佐美は思わず目を閉じ、攻田にしがみつく。
「……っ、黙れ……。」
囁きが、また唇に溶けた。
さっきまでの焦らすようなキスとは違い、今度は深く、舌先がわずかに触れあう。
互いの吐息が絡み、体温がさらに高まっていく。
「……先輩……。」
攻田が耳元に口づけを落とし、そっと背中を抱き寄せる。
肌がふれあう距離で、鼓動だけがやけに響いた。
しばしの間、二人は言葉を失ったまま、ただ熱を分け合い続けた。
「……先輩、ほんとに素直じゃないですよね。さっきから、ぜんぶバレバレなのに。」
「……ば、馬鹿……言うな……。」
息を詰める受佐美の声が震える。
なのに攻田はさらに耳元へ唇を寄せ、じっくりと落とすように言葉を重ねた。
「この前も……俺に触れられて、嫌がるくせに、最後は……ちゃんと応えてくれてた。」
「っ……やめ……。」
「なのに……今も……ほんとは、俺にもっと触れてほしいんじゃないですか?」
ぎゅっと握られる手首。
攻田の視線が熱を帯びて、じっと受佐美を見つめる。
「……俺、待ってますから。先輩が……本当に欲しくなるの。」
その言葉に、受佐美はぐっと唇を噛む。
しかし、呼吸がもう抑えきれないほど乱れていた。
頭を振ろうとするが、全身がすでに攻田の気配に包まれて、もはや逃げ場がなかった。
「……っ……くそ……。」
堪えきれなくなったように、受佐美がぎゅっと攻田の胸元を掴む。
そして、決壊したように顔を上げ、そのまま自ら唇を重ねた。
「……っ……頼む……もう、何でもいいから……。」
必死な声。
自分から求めてしまったことに、顔を赤くして目を逸らす受佐美。
攻田は少し驚いたように目を見開いたが、すぐに目元を細め、ふっと熱のこもった笑みを浮かべた。
「……素直になってくれて、嬉しいです。」
低く囁く声。
その瞬間、攻田の手がゆっくりと受佐美の頬を包む。指先が震える顎のラインをなぞり、そしてもう一度、ゆっくりと唇を重ねた。
「……っ……ん……。」
さっきよりも深く、息が詰まるほど密着する。
受佐美は一瞬抵抗するように肩を強張らせるが、攻田が背中をそっと撫でると、その力が抜け、肩口が震える。
絡めた唇が離れるたびに、名残惜しげな吐息がこぼれた。
「……先輩……ずっと、こうしたかった。」
耳元でささやかれ、また角度を変えて唇が重なる。
何度も、何度も。
舌が触れそうで触れない浅いキスが繰り返され、受佐美の体温がじわじわと上がっていくのがわかる。
「……やっ……攻田、も……ぅ……。」
苦しそうに声を漏らす受佐美の瞳は潤み、どこか遠くを見つめるように揺らいでいる。
浴衣の合わせがずり落ち、鎖骨が露わになる。
攻田の手がそこにそっと触れ、指先がなぞると、また震えが走った。
「こんなに……熱くなって……もう、我慢できないんじゃないですか?」
低くて甘い声。
受佐美は思わず目を閉じ、攻田にしがみつく。
「……っ、黙れ……。」
囁きが、また唇に溶けた。
さっきまでの焦らすようなキスとは違い、今度は深く、舌先がわずかに触れあう。
互いの吐息が絡み、体温がさらに高まっていく。
「……先輩……。」
攻田が耳元に口づけを落とし、そっと背中を抱き寄せる。
肌がふれあう距離で、鼓動だけがやけに響いた。
しばしの間、二人は言葉を失ったまま、ただ熱を分け合い続けた。
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