エリートオメガ受佐美の秘密

TERRA

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エリートオメガ受佐美の受難

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夜、薄暗い部屋。
ソファに置かれた攻田のシャツをじっと見つめる受佐美。
國立の声が頭の中に蘇る。

『私の匂い、もう覚えただろ?』

「……匂い?」
小さく呟く。
眉をひそめ、かぶりを振る。

「……そんなこと……考えたこともなかった。」

視線を逸らしながらも、無意識に手がシャツへ伸びる。

「……っ、アイツの……。」

シャツを持ち上げ、そっと鼻先に押し当てる。

「……くん……くん……。」
目を閉じ、深く吸い込む。
じわりと熱が滲む。

「……くん、くんくん……。」

体を抱きしめるようにシャツを抱きしめ、ソファに倒れ込む。

「……ん……。」

シャツをぎゅっと胸に押し当てながら、小さく声が漏れる。

「……足りない……。」

体をもじもじと動かす。

「もっと……んっ……届かない……っ。」

息が荒くなり、閉じた瞳がかすかに震える。

「はぁっ……はっ……。」

その時。

――ガチャ。

「っ!」
突然の物音に驚いて飛び起き、慌ててシャツを背中に隠す。

「なっ……!」

廊下へ続くドアが開き、攻田が入ってくる。
そして視線が一瞬交錯する。

「……忘れた? 合鍵作らせたの。」
呆れ顔の攻田が上着を脱ぎながら近づく。

「話がしたくて来たんだけど……。」

目線がシャツに向かい、口角がゆっくり上がる。
「……それ。」

攻田の声が低くなり、からかうように一歩近寄る。

「楽しそうだから……俺も混ぜてくれない?」

「っ……!」
受佐美は言葉を失い、ただ息を呑むだけだった。
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