エリートオメガ受佐美の秘密

TERRA

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エリートオメガ受佐美の苦悩

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「……ほぉ、やっぱり君は見ていて飽きないな。」

顧客はふと、國立を鋭い目で見やる。

「だが……國立くん。私はね、君がいつも見せる余裕綽々の顔には飽きてるんだ。」

「……何が言いたい。」
國立が低く返す。
顧客は唇を歪め、グラスをテーブルに置くと、國立の腕をぐいと引き寄せた。

「今日は……君の別の顔が見たい。」

「っ……。」
言葉を失う國立。
その顎をぐっと引き上げられ、顧客が不敵に笑いながらキスを落とす。

「……!」
國立は一瞬抵抗するが、押し付けられる力にじっと耐えるしかなかった。

「机に手をつけ。」
「……ふざけるな……。」

「命令だ。國立部長。」

顧客の声が鋭く響く。
國立は奥歯を噛みしめ、しかしゆっくりと机の方へ向かい、無言で手をつく。
その背中はわずかに震え、普段の冷徹な姿はそこにはなかった。

「ふふ……いいね、その無様な姿。いつも威張り散らしてる部下にも、ぜひ見せてやりたいものだ。」

顧客はゆっくりと鞭を手に取り、國立の背後に立つ。
國立は唇を噛みしめ、押し殺した息を漏らす。

「ほら、國立。声を出すなよ。せいぜい君の誇りで、最後の砦を守るんだな。」

鞭の音が鋭く空気を裂き、國立の肩がびくりと跳ねる。
その光景を、受佐美は呆然とした表情で見ていた。

國立のいつもの冷たい瞳が、わずかに揺れている。
その姿は、これまで見たことのないものだった。


「ほら……誰がやめていいと言った?もう一度机に手をつけ。國立。」

顧客の声が響く。
國立はじっと睨みつけるが、ゆっくりと机に手をついた。
その背中はわずかに強張り、静かに肩が上下している。

「ふふ……従順になってきたな。」

顧客は鞭を手に取り、國立の背後に立つ。

「さあ、見せてみろ。君の本当の顔を。」

パシィンッ!

鋭い音が響き、國立の肩がびくりと跳ねる。
低く息を吸い込む声が聞こえる。

「……っ……。」

「どうだ?部下の前で無様な姿を晒す気分は。」

國立はじっと前を見据えているが、唇がわずかに震える。
その姿を見て、顧客は満足げに笑う。

「いつも偉そうにしてるお前が……今日は素直でいいな。」

再び鞭が振り下ろされる。

パシィンッ!

「……ッ……!」

國立は堪えながらも拳をぎゅっと握りしめる。
鞭が下ろされるたび、全身が硬直する様子が隠せない。

「ふふ……まったく、これは面白いな。見ろ、受佐美。君の上司は、こんなにも素直だ。」

受佐美は息を飲み、ただその光景を呆然と見つめていた。
國立の、これまで決して見せなかった表情。
プライドを必死で守ろうとするその姿に、複雑な感情が湧き上がる。

「もっと見せてもらおうか。君の限界を。」

顧客の声がいやらしく響く中、國立はなおも沈黙を貫き、背筋を伸ばしていた。
その目の奥には、決して折れない意志が、かすかに光っていた。
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