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一章
一話 魂の終わり
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目を開くと薄明るい光が入ってきた。
俺は目を開くと目の前には母親と思われる青髪の美女の顔がひとつ見えるだけだった。
地面は硬い岩で出来ていて体が柔らかすぎるせいで痛い。
母親は俺を抱き上げ鼻や口などの水の塊を抜き取った後両手で俺を抱き締めた。
俺と母親はへその緒が確かに繋がっている感覚があった。
俺と母親のへその緒はそこら辺にある石で切られた。どうやら此処は洞窟の中らしい。俺のへその緒はお腹に埋められ母親は自分のへその緒を引っこ抜いた。
そして母親は自分の服の腹の部分を引き裂いて俺を包むようにした。
そして俺は何処から出してきたのか分からないお湯で洗われた。
暖かさが体を包んだ。
俺は授乳をされたあとゆっくり寝かされた。
~~~
俺は産まれたんだとこの場で実感した。産まれる場所はどうであれ俺はこの場所に。この母の元に産まれたんだと改めて実感した。
シシンが言うには何かを探さなきゃならないと言うわけだが。何かとは一体なんなのだろうか…不思議が不思議を呼ぶ。
俺は一体何処に産まれたんだかどういう親に産まれたんだか何も分からない
。ただひとつ言えるのは母は確かに俺の事を愛してると言うことだ
今は母に育ててもらうと言うことしか出来ない。じっと待つしかない
~~~
さらに月日が流れた。
母親は洞窟暮らしをする際いつも俺を背負っていたりして離さない。時々あやしたりするが基本はいつも洞窟の奥にある太陽の光が差し込む場所に生えた巨木の木の実を取ってそれを食べて水を飲み俺に乳を与える。
そして洞窟内に居る魔物に魔法をぶつけまくり魔物の肉を焼いて肉を食べる。
これの繰り返しだ。
そして母親はその生活を毎日続けた
洞窟は心地よい暖かさを保ち魔物たちは何処から現れるのか定期的に現れその度に肉が手にはいる。何だかんだで安定だ
~~~
さらに数年
言葉は喋れないもののある程度の言葉を理解できるようになった。
どうやら俺はライフ・ベルッタという名前らしい
そしてこの母親はニナ・ベルッタという名前らしい。最近はよく俺に喋りかけてくれるようになった。優しい言葉で寝かしつけてくれ愛情というものを知った。
~~~
さらに月日が流れた
俺はもう喋れるようになっていて歩けもした。そして言葉で母親に色々聞けるようになっていた。母親は俺が喋れるようになって服を作ってくれた。木の布地が目立つシャツ。そしてズボンだ。
女なのに俺で、喋れることに少々母親は戸惑っていたが今はそれにも慣れた様子だった
「なんで俺は生まれたときから洞窟に居るんだ…?」
「それはね…貴女を守るためなの。この洞窟の外には私達を殺そうと企む怖い人達がいっぱい居るのよ」
「なんで?」
「………」
外に出ることが危ないということだけを教え他は教えてくれなかった。何か訳があるのだろう
何はどうであれ俺は幸せだ。今この幸せを噛み締めたい。
ある日。ニナは俺に一本のナイフを渡した。
「これはねライフ!貴女も果物を自由に取れるように私が作ったの!」
母親は嬉しそうにそのナイフの使い方だの怪我したら危険だからだの説明してた。しかし俺は何故かそのナイフの使い方だけ理解していた。何故か
「これで貴女も果物を取れるわ!」
母親はそういって俺にナイフを持たせてあげた。綺麗な鉄を使った質素なナイフ。それを手に取り俺は言われた通りに果物を取った。身長が届かないから母親に肩車をしてもらって。
「そうそう!上手ね!ライフ!」
こんな些細な事でも褒めてくれる母親。別にどうと言うわけではない。褒められて嬉しくない人間は居ない。
「はしごを使えば貴女でも果実を回収できるでしょう…。」
そう言って母親は木を切りはしごを作り始めた。
なんでこんなに工作が得意なのだろうか。木を細くし縄を作って綺麗に張り付けていく。まるで元からくっついていたように
小一時間ほど経った
「出来た!どう?乗れる?」
俺の体の大きさに合うように作られた質素な木のはしご。だが使いやすく運びやすい。便利なものだ
「すごく使いやすい…」
「そう!ならよかった!貴女もそう言う事ができるように教えてあげるからね!」
母親と喋れる事は幸せだった
ある日俺は目が覚めると妙に騒がしいことに気付いた
起きて入り口の方を確認するとニナが拘束されていることに気が付いた。
「ライフ!貴女だけでも…!逃げ……っ…」
俺はニナの声を聞いて逃げることも立ち向かうことも出来ず。俺の事に気付いた男どもが俺を捕まえ縄で縛られた
「隊長…どうしますか?」
「王の命令だ。この罪人どもはここで殺す」
「貴女だけでも逃げてっ…!」
「うるさい!罪を償え!!」
そして目の前で母親は首を落とされて死んだ
「あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」
俺は縄を力だけで引きちぎった。あんなに太い縄なのに少し力をいれただけで糸のようにはち切れた。なんだろう…この沸き上がる力は…?
「なっ!?くそっ…油断はするな…あの子供は…っ!?」
俺は母親に作って貰ったナイフを持ち即座に目の前にいた男一人の鎧を貫通し刺した。何故俺がこんなに動けているのか分からない。ただ俺の中から沸き上がる殺意は止めることを知らない。
人を殺す感覚を人生で始めて実感した。何人かはそこから逃げ出した。しかし一人は俺に対する確かな殺意があった。
「おるぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
俺はナイフで受ける。しかし体が小さすぎるせいで受けきれず避けざるおえない
「呪い持ちの忌み子が…ここで殺してやる!!!」
俺は襲ってくる鎧を着た男に死ぬのを覚悟でナイフを心臓にめがけて投げた。
同時だった。男の鎧を貫通し心臓にナイフが刺さった瞬間。俺の腹にも剣が刺さった。
「グハッ……くそっ……が…。」
男の鎧を貫通し男の心臓にそのナイフは刺さり男はその場で倒れて死んだ。
俺の体には激痛が走っていた。この世の痛みとは思えない苦痛。動く度に痛むその激痛を無視して自分の髪の毛を引き裂いた。訳もわからないで何度も男にナイフを突き刺していた。目の前に見えるいつも優しかった母親の死体が俺の心をさらに壊す。
許さない……絶…対………に………
こんなものじゃ死にきれない
【別世界線にて】
「……はぁ……またか…」
俺は今アパートのなかのベットの上でツーチャンネルの掲示板を見てクソコメを打っている
俺はニート。親の金をむしりとり友人からもお金を借りまくって返せてない底辺のクズだ。
これでも俺は小中高大全部を卒業し。ちゃんと大手の薬品会社に就職はした。学生はよかった。知りたいことをなんでも知れてやりたいことをなんでも出来る。俺は満たされていた人生だと思っていた。が俺がやりたいことは就職してからはできなかった。結局資料を右から左に流す作業。ミスを修正し直したとて別になにも変わるわけではない。その流れ作業にうんざりして暴れた結果。俺は今職を失ってニートをしているわけだ
「…悟。入るぞ…?うわきたな…お前ホントに片付け出来ねぇよな…」
「おん。柿崎か…なんのようだ?」
この男は柿崎。小学生の頃からの付き合いでいじめを庇ったら何故かこの歳になるまでの付き合いになった。その関係も俺が怠惰になりすぎたがためにこいつとの縁も切れかかっている。
「用もなにもお前金返せよ」
「あぁ。すまんあともう少し待って」
「お前それを言って何ヵ月待たせるつもりだ?」
「…はぁ…ホントにすまん。親に貸してって言われても仕送り止められてるんだ」
「いい加減仕事つけよ?全く…今日の分置いとくからな。とっとと返せよ?」
「…おぅ」
「あぁそういやお前生命保険入ってたよな?」
「…おぅ」
「そっか。これが警告だ。働きに行けよ」
この金で…新しい建築資料集でも買ってこようかな
俺は久しぶりにパーカーを着て外に出た。周りの視線が気になる。劣等感に追い詰められるのはもう慣れた。
俺は憂鬱な感情でいつも通ってる本屋に入りまずかごをとり今気になっている関係のコーナーに歩いた。何冊かポンポンと入れていき俺の脳電卓が予算と合致した瞬間に会計に向かう
「…お会計…!?12000円…です…」
俺はぴったり一万二千円を出すと店から出る。こんな変な特技あったとてなぁ…
そんなことを思いながら俺が家に帰ろうとすると
「あんた!そこの今本を買ったあんた!」
と謎の老婆に声をかけられた
「…俺ですか?」
「そうだいあんただよ!あんた気を付けな」
「といいますと?」
「あんた死神がついてるよ」
俺は無視した。
家に帰ると柿崎がいた
「おう。帰ったか」
「…あぁ。突然どうかしたか?」
「いや?仕事を探しに行ったんだろ?」
「いや本を買ってた。」
「はぁ!?」
「すまん。ハロワまでは歩いたんだが」
道中にあるしな
「……あぁ…そっか。まぁそんなときもあるさね…そこに飯置いといたから」
…なんか…声に感情がこもってない…もしかしなくて怒らせたか…?
「…お。おう」
「じゃあ俺帰るから」
「…あぁ…なんかごめんな」
「じゃあな。島陰」
バタン。
俺は帰ったのを見て無言で本を読みながら飯を食った。相変わらず旨いなと思いながら食べる。食べていくうちに頭がボーッとしていき…そして俺は目を閉じた…
ガチャ…扉があく音と柿崎がなんかを云ってることだけは聞こえた
~~~
「やぁ…こんにちは」
目の前にはフードを被り顔が見えない男がいた
「誰って顔してるねぇ…僕はシシン。君が住んでた世界を含めたこの全ての神だ」
…神…?なんで俺は神様なんかと話してるんだ?
「そりゃあ君。毒殺されたからに決まってるじゃん?」
………え?
「柿崎君の恨みを買っていたんだ。殺されて当然だ」
嘘…だろ…?
「まぁまぁそんなときもあるよ。結局あの世界でなぁんにも出来てないんだから関係なくない?」
それもそうだが…
「ところで君さ…別の世界に生まれ変わって見ないかい?」
はぁ…冗談はよせ…俺は友人に頼りっぱなしで挙げ句の果てに友人に殺された人間だ。そんな人間が地獄に堕ちずに何処に堕ちるっていうんだよ
「君の言葉でよっぽど生きることも死ぬこともだるいんだってことがよぉくわかったよ」
じゃあ俺をとっとと地獄か天国かにでも送ってくれ
「神ってね。理不尽なんだよ」
はぁ…?
「気に入った。君を地獄につれてっても天国につれてっても面白くない。そうだ異世界にでもぶっとばしてあげるよ」
え?やだ。
「いやー残念残念!」
あぁ。聞き分けは良いのね
「僕はいつから君に拒否権があると言った?」
聞き分けはよくなかったようだな
「まぁ君の処遇は僕の好きにさせてもらうよ。精々その異世界で君が言うつまらない人生を楽しめるようにしてくれよ!期待してるね!」
…生き地獄だ…
俺は目を開くと目の前には母親と思われる青髪の美女の顔がひとつ見えるだけだった。
地面は硬い岩で出来ていて体が柔らかすぎるせいで痛い。
母親は俺を抱き上げ鼻や口などの水の塊を抜き取った後両手で俺を抱き締めた。
俺と母親はへその緒が確かに繋がっている感覚があった。
俺と母親のへその緒はそこら辺にある石で切られた。どうやら此処は洞窟の中らしい。俺のへその緒はお腹に埋められ母親は自分のへその緒を引っこ抜いた。
そして母親は自分の服の腹の部分を引き裂いて俺を包むようにした。
そして俺は何処から出してきたのか分からないお湯で洗われた。
暖かさが体を包んだ。
俺は授乳をされたあとゆっくり寝かされた。
~~~
俺は産まれたんだとこの場で実感した。産まれる場所はどうであれ俺はこの場所に。この母の元に産まれたんだと改めて実感した。
シシンが言うには何かを探さなきゃならないと言うわけだが。何かとは一体なんなのだろうか…不思議が不思議を呼ぶ。
俺は一体何処に産まれたんだかどういう親に産まれたんだか何も分からない
。ただひとつ言えるのは母は確かに俺の事を愛してると言うことだ
今は母に育ててもらうと言うことしか出来ない。じっと待つしかない
~~~
さらに月日が流れた。
母親は洞窟暮らしをする際いつも俺を背負っていたりして離さない。時々あやしたりするが基本はいつも洞窟の奥にある太陽の光が差し込む場所に生えた巨木の木の実を取ってそれを食べて水を飲み俺に乳を与える。
そして洞窟内に居る魔物に魔法をぶつけまくり魔物の肉を焼いて肉を食べる。
これの繰り返しだ。
そして母親はその生活を毎日続けた
洞窟は心地よい暖かさを保ち魔物たちは何処から現れるのか定期的に現れその度に肉が手にはいる。何だかんだで安定だ
~~~
さらに数年
言葉は喋れないもののある程度の言葉を理解できるようになった。
どうやら俺はライフ・ベルッタという名前らしい
そしてこの母親はニナ・ベルッタという名前らしい。最近はよく俺に喋りかけてくれるようになった。優しい言葉で寝かしつけてくれ愛情というものを知った。
~~~
さらに月日が流れた
俺はもう喋れるようになっていて歩けもした。そして言葉で母親に色々聞けるようになっていた。母親は俺が喋れるようになって服を作ってくれた。木の布地が目立つシャツ。そしてズボンだ。
女なのに俺で、喋れることに少々母親は戸惑っていたが今はそれにも慣れた様子だった
「なんで俺は生まれたときから洞窟に居るんだ…?」
「それはね…貴女を守るためなの。この洞窟の外には私達を殺そうと企む怖い人達がいっぱい居るのよ」
「なんで?」
「………」
外に出ることが危ないということだけを教え他は教えてくれなかった。何か訳があるのだろう
何はどうであれ俺は幸せだ。今この幸せを噛み締めたい。
ある日。ニナは俺に一本のナイフを渡した。
「これはねライフ!貴女も果物を自由に取れるように私が作ったの!」
母親は嬉しそうにそのナイフの使い方だの怪我したら危険だからだの説明してた。しかし俺は何故かそのナイフの使い方だけ理解していた。何故か
「これで貴女も果物を取れるわ!」
母親はそういって俺にナイフを持たせてあげた。綺麗な鉄を使った質素なナイフ。それを手に取り俺は言われた通りに果物を取った。身長が届かないから母親に肩車をしてもらって。
「そうそう!上手ね!ライフ!」
こんな些細な事でも褒めてくれる母親。別にどうと言うわけではない。褒められて嬉しくない人間は居ない。
「はしごを使えば貴女でも果実を回収できるでしょう…。」
そう言って母親は木を切りはしごを作り始めた。
なんでこんなに工作が得意なのだろうか。木を細くし縄を作って綺麗に張り付けていく。まるで元からくっついていたように
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「出来た!どう?乗れる?」
俺の体の大きさに合うように作られた質素な木のはしご。だが使いやすく運びやすい。便利なものだ
「すごく使いやすい…」
「そう!ならよかった!貴女もそう言う事ができるように教えてあげるからね!」
母親と喋れる事は幸せだった
ある日俺は目が覚めると妙に騒がしいことに気付いた
起きて入り口の方を確認するとニナが拘束されていることに気が付いた。
「ライフ!貴女だけでも…!逃げ……っ…」
俺はニナの声を聞いて逃げることも立ち向かうことも出来ず。俺の事に気付いた男どもが俺を捕まえ縄で縛られた
「隊長…どうしますか?」
「王の命令だ。この罪人どもはここで殺す」
「貴女だけでも逃げてっ…!」
「うるさい!罪を償え!!」
そして目の前で母親は首を落とされて死んだ
「あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」
俺は縄を力だけで引きちぎった。あんなに太い縄なのに少し力をいれただけで糸のようにはち切れた。なんだろう…この沸き上がる力は…?
「なっ!?くそっ…油断はするな…あの子供は…っ!?」
俺は母親に作って貰ったナイフを持ち即座に目の前にいた男一人の鎧を貫通し刺した。何故俺がこんなに動けているのか分からない。ただ俺の中から沸き上がる殺意は止めることを知らない。
人を殺す感覚を人生で始めて実感した。何人かはそこから逃げ出した。しかし一人は俺に対する確かな殺意があった。
「おるぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
俺はナイフで受ける。しかし体が小さすぎるせいで受けきれず避けざるおえない
「呪い持ちの忌み子が…ここで殺してやる!!!」
俺は襲ってくる鎧を着た男に死ぬのを覚悟でナイフを心臓にめがけて投げた。
同時だった。男の鎧を貫通し心臓にナイフが刺さった瞬間。俺の腹にも剣が刺さった。
「グハッ……くそっ……が…。」
男の鎧を貫通し男の心臓にそのナイフは刺さり男はその場で倒れて死んだ。
俺の体には激痛が走っていた。この世の痛みとは思えない苦痛。動く度に痛むその激痛を無視して自分の髪の毛を引き裂いた。訳もわからないで何度も男にナイフを突き刺していた。目の前に見えるいつも優しかった母親の死体が俺の心をさらに壊す。
許さない……絶…対………に………
こんなものじゃ死にきれない
【別世界線にて】
「……はぁ……またか…」
俺は今アパートのなかのベットの上でツーチャンネルの掲示板を見てクソコメを打っている
俺はニート。親の金をむしりとり友人からもお金を借りまくって返せてない底辺のクズだ。
これでも俺は小中高大全部を卒業し。ちゃんと大手の薬品会社に就職はした。学生はよかった。知りたいことをなんでも知れてやりたいことをなんでも出来る。俺は満たされていた人生だと思っていた。が俺がやりたいことは就職してからはできなかった。結局資料を右から左に流す作業。ミスを修正し直したとて別になにも変わるわけではない。その流れ作業にうんざりして暴れた結果。俺は今職を失ってニートをしているわけだ
「…悟。入るぞ…?うわきたな…お前ホントに片付け出来ねぇよな…」
「おん。柿崎か…なんのようだ?」
この男は柿崎。小学生の頃からの付き合いでいじめを庇ったら何故かこの歳になるまでの付き合いになった。その関係も俺が怠惰になりすぎたがためにこいつとの縁も切れかかっている。
「用もなにもお前金返せよ」
「あぁ。すまんあともう少し待って」
「お前それを言って何ヵ月待たせるつもりだ?」
「…はぁ…ホントにすまん。親に貸してって言われても仕送り止められてるんだ」
「いい加減仕事つけよ?全く…今日の分置いとくからな。とっとと返せよ?」
「…おぅ」
「あぁそういやお前生命保険入ってたよな?」
「…おぅ」
「そっか。これが警告だ。働きに行けよ」
この金で…新しい建築資料集でも買ってこようかな
俺は久しぶりにパーカーを着て外に出た。周りの視線が気になる。劣等感に追い詰められるのはもう慣れた。
俺は憂鬱な感情でいつも通ってる本屋に入りまずかごをとり今気になっている関係のコーナーに歩いた。何冊かポンポンと入れていき俺の脳電卓が予算と合致した瞬間に会計に向かう
「…お会計…!?12000円…です…」
俺はぴったり一万二千円を出すと店から出る。こんな変な特技あったとてなぁ…
そんなことを思いながら俺が家に帰ろうとすると
「あんた!そこの今本を買ったあんた!」
と謎の老婆に声をかけられた
「…俺ですか?」
「そうだいあんただよ!あんた気を付けな」
「といいますと?」
「あんた死神がついてるよ」
俺は無視した。
家に帰ると柿崎がいた
「おう。帰ったか」
「…あぁ。突然どうかしたか?」
「いや?仕事を探しに行ったんだろ?」
「いや本を買ってた。」
「はぁ!?」
「すまん。ハロワまでは歩いたんだが」
道中にあるしな
「……あぁ…そっか。まぁそんなときもあるさね…そこに飯置いといたから」
…なんか…声に感情がこもってない…もしかしなくて怒らせたか…?
「…お。おう」
「じゃあ俺帰るから」
「…あぁ…なんかごめんな」
「じゃあな。島陰」
バタン。
俺は帰ったのを見て無言で本を読みながら飯を食った。相変わらず旨いなと思いながら食べる。食べていくうちに頭がボーッとしていき…そして俺は目を閉じた…
ガチャ…扉があく音と柿崎がなんかを云ってることだけは聞こえた
~~~
「やぁ…こんにちは」
目の前にはフードを被り顔が見えない男がいた
「誰って顔してるねぇ…僕はシシン。君が住んでた世界を含めたこの全ての神だ」
…神…?なんで俺は神様なんかと話してるんだ?
「そりゃあ君。毒殺されたからに決まってるじゃん?」
………え?
「柿崎君の恨みを買っていたんだ。殺されて当然だ」
嘘…だろ…?
「まぁまぁそんなときもあるよ。結局あの世界でなぁんにも出来てないんだから関係なくない?」
それもそうだが…
「ところで君さ…別の世界に生まれ変わって見ないかい?」
はぁ…冗談はよせ…俺は友人に頼りっぱなしで挙げ句の果てに友人に殺された人間だ。そんな人間が地獄に堕ちずに何処に堕ちるっていうんだよ
「君の言葉でよっぽど生きることも死ぬこともだるいんだってことがよぉくわかったよ」
じゃあ俺をとっとと地獄か天国かにでも送ってくれ
「神ってね。理不尽なんだよ」
はぁ…?
「気に入った。君を地獄につれてっても天国につれてっても面白くない。そうだ異世界にでもぶっとばしてあげるよ」
え?やだ。
「いやー残念残念!」
あぁ。聞き分けは良いのね
「僕はいつから君に拒否権があると言った?」
聞き分けはよくなかったようだな
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