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プロローグ
旅の終わり、そして新たな旅の始まり
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「くそ、ここまでか...」
俺は目の前にいるあまりにも理不尽過ぎる、強大な力を持つ敵を睨む。
「七柱1位もこの程度か」
このままでは終われない。
この計画を阻止しなければ全てが滅んでしまう。
男が魔法陣を展開する。
その魔法陣から今まで感じたことが無い、全身が痺れるようなオーラを感じる。
たぶんあの魔法をまともに受けてしまったら存在自体が完全に消されてしまうだろう。
なにか、なにか良い手はないのか?
俺は手に持っているこの戦闘でボロボロになった自分の刀を見る。
そうだ。
神の力の源であり、その力を制御している神核が破壊されるとき、抑え込めなくなった神の権限が暴走するということを聞いたことがある。
この戦いを終わらせるにはこの方法しかない、たとえこの身がどうなろうと。
「気が狂ったか」
俺は自分の神核を突き刺した。
ー1500年後ー
「さあ、2人とも準備はできたか?」
俺は大きな木の根っこに座って暇そうにしている2人の少女に問いかけた。
「とっくにできてるよ~」
大きな丸い銅鏡を持ち、赤い目をした黒髪の少女が答えた。少女の名は『ヒルメ』、初めて俺の仲間になった子だ。
「遅すぎて待ちくたびれた」
彼女の名は『ヨミ』、桜色の髪を後ろで結んで腰に刀を2本帯刀している。ヒルメの姉で2つ目の世界で《アカシックレコード》を守っていた。
「ごめんごめん、街のみんなにお別れの挨拶に行ってたら遅くなった」
俺は謝りながら足元に大きな魔法陣を描く、慎重にゆっくりと詠唱を開始する。
俺達の旅の目標は、各世界のアカシックレコードという世界の記憶が詰まった本を探しだし、元いた場所である天界に帰るための方法を探すことだ。
俺達が今まで旅した世界は3つ。しかし、それらの世界のどのアカシックレコードにも天界に行く方法は載っていなかった。
「この世界ともお別れか...短いもんだなぁ」
そんな感慨にふけながら樹木の根っこを触る。
「ヨミ、次の世界楽しみだね!!」
「どんな世界なんだろう?」
俺の後ろでそんな会話が聞こえてくる。
「もう転生は経験したことがあるからわかってるとは思うけど、次の世界がどんなところなのか俺にもわからない。一度転生した世界ならいつでも行けるが...とにかく俺のそばを離れないでほしい」
2人はコクコクと頷く。
「よしいくぞ、《異世界転生》!!」
俺は目の前にいるあまりにも理不尽過ぎる、強大な力を持つ敵を睨む。
「七柱1位もこの程度か」
このままでは終われない。
この計画を阻止しなければ全てが滅んでしまう。
男が魔法陣を展開する。
その魔法陣から今まで感じたことが無い、全身が痺れるようなオーラを感じる。
たぶんあの魔法をまともに受けてしまったら存在自体が完全に消されてしまうだろう。
なにか、なにか良い手はないのか?
俺は手に持っているこの戦闘でボロボロになった自分の刀を見る。
そうだ。
神の力の源であり、その力を制御している神核が破壊されるとき、抑え込めなくなった神の権限が暴走するということを聞いたことがある。
この戦いを終わらせるにはこの方法しかない、たとえこの身がどうなろうと。
「気が狂ったか」
俺は自分の神核を突き刺した。
ー1500年後ー
「さあ、2人とも準備はできたか?」
俺は大きな木の根っこに座って暇そうにしている2人の少女に問いかけた。
「とっくにできてるよ~」
大きな丸い銅鏡を持ち、赤い目をした黒髪の少女が答えた。少女の名は『ヒルメ』、初めて俺の仲間になった子だ。
「遅すぎて待ちくたびれた」
彼女の名は『ヨミ』、桜色の髪を後ろで結んで腰に刀を2本帯刀している。ヒルメの姉で2つ目の世界で《アカシックレコード》を守っていた。
「ごめんごめん、街のみんなにお別れの挨拶に行ってたら遅くなった」
俺は謝りながら足元に大きな魔法陣を描く、慎重にゆっくりと詠唱を開始する。
俺達の旅の目標は、各世界のアカシックレコードという世界の記憶が詰まった本を探しだし、元いた場所である天界に帰るための方法を探すことだ。
俺達が今まで旅した世界は3つ。しかし、それらの世界のどのアカシックレコードにも天界に行く方法は載っていなかった。
「この世界ともお別れか...短いもんだなぁ」
そんな感慨にふけながら樹木の根っこを触る。
「ヨミ、次の世界楽しみだね!!」
「どんな世界なんだろう?」
俺の後ろでそんな会話が聞こえてくる。
「もう転生は経験したことがあるからわかってるとは思うけど、次の世界がどんなところなのか俺にもわからない。一度転生した世界ならいつでも行けるが...とにかく俺のそばを離れないでほしい」
2人はコクコクと頷く。
「よしいくぞ、《異世界転生》!!」
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