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2.機械の友
19_“世界の核”
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肌に染みる寒さと、微かに感じる甘い香り…‥俺は――扉を全開にして、中を覗き込んだ。 広い空間の中――機械のような大きな箱が、部屋の中央にぽつりと……鎮座していた。
俺は恐る恐る、部屋の中に足を踏み入れ……真っ白な空間が、眼光に差し込んで頭の中まで真っ白にされるほど……眩しい空間だった。
「なんだ、この空間……なんだか、寒くて……気分が悪い……」
眩しさに目をくらませながら、ゆっくりと俺は歩みを進めていく……箱からは冷気の煙が、静かに地面に溢れて流れていた。 ふと……目線を箱の下に向け、そこに居たものに俺は驚愕した。
「あっ……!!明美っ!!」
「アケミさん――!!」
ここへ来た時、目の前で粒子となって消えて行った“明美”が、地面に倒れ込んでいた――おれは、急いで明美に駆け寄って、彼女を抱き上げた。 呼吸はしている……だが、意識は無く、まるで人形のように動かない彼女は、ずっしりとした重みが加わっていた。
「ああっ……明美、なんで……こんな所に…‥」
『くっ――くくく、藤ヶ谷蓮人……一足遅かったようだな』
箱の先にひとり――先ほどまで立っていなかった、黒いローブを纏った男が一人、こちらを見下ろしながら、たたずんでいた。 その男は、ここに来る以前も、ここへ来た後も……俺を、俺たちを苦しめていた張本人――ディスカトーテ。 奴の悪意が、その存在をより大きく響かせて……邪悪な気を周囲へ放っていた。
空気が張り詰めて、気が重くなる。 自分の周り一帯だけ、重力がさらに増幅したかのように……ディスカトーテの気迫に押され、心臓が飛び跳ねて行く。 額から流れる脂汗は、俺が何かを恐れる心を、そのまま表面化していた。
「くくく…‥この凍てついた“棺”の中を覗いて見よ――これこそが、彼女を永遠に縛り付けている鳥籠さ」
「“棺”……だって!?」
俺は、明美を床にそっと寝かしつけ、立ち上がって“棺”と呼ばれた箱の中を覗き込んだ。 そして、何度も何度も目をこする――中で眠っていたのは、そこで床に倒れ込んでいたはずの……明美とそっくりの人物だった。
顔にはうっすらと皺が刻まれ……髪型も今の明美とは全く違って、随分と長く伸びていた。 棺の中で眠る彼女の薬指に輝く光は……誰かの思い人のようだった。
「くくっ……この明美は今――コールドスリープ状態に入っている。 そして、彼女こそ……この世界の“核”なのだ。 なぁ?そうだろう?アグレー……?」
「……その通りだ、ディスカトーテよ」
「なっ、どういう事だよ!?明美が、世界の核……!?」
まるで……時が止まったようだった。 棺の中で凍り付いていた彼女は……何百年もこの中で眠り続けたというのか。 俺は拳を振り上げ、棺の上で思いっきり振り下ろした。 ゴンッという音が鳴り響いたが、強固なガラスは、ヒビ一つ入らない。
「あ……明美に、何があったんだ……!?コールドスリープって……だって、俺の、妻っ……て」
「この女……明美は、齢40歳にして、生存不可能な大病を患った」
「……っ君は、研究所で彼女をコールドスリープさせ、未来へ託した。 だが……世界の成長に……追いつけなかったんだ」
ディスカトーテがローブの中でニヤリと笑っている。 その口元だけが、俺の瞳に映った。 ……奴の顔は、ローブに隠れて……その表情を確認することが出来なかった。 それでも……奴が悪であるという事は、ハッキリと感じ取れた。
「たとえ、未来で目を覚ましても、彼女が現実世界で存在する事は、物理的にも、理論的にも……もうできないんだ!!」
「くっ――くくく、ハッハハッハハ!!ひっひっ……そうしたのは――お前だろう!?アグレー!!」
「違う、私ではない!!私は――“悪”ではない!!」
これほどまでに、気持ちが凍り付いたことは今までにあっただろうか。 たった数年……約束された未来でも、ほんの少しの間に、明美という存在が俺の前から消えてしまうのだ。 そして、彼女の身体は、冷たい機械の中で、永遠に消費し続けられる……。
(そんな残酷なことが、あっていいはずが無いじゃないか……!)
俺は、思わずギュッと唇を噛みしめた。 震える拳を握りしめ……棺の中へ眠る彼女を見つめた。 穏やかな表情……まるで、望んでこの中に入ったみたいだった。
「お前が“悪”ではないとしたら、一体なんだというのだ?くくっ……私を永遠の外側に閉じ込めたくせになぁ!!」
「――!?おまえ……!?」
ディスカトーテは、アグレーに向かって飛び上がり、そして彼につかみかかった。 アグレーは必死に抵抗し…‥その手がディスカトーテのフードに触った時……中に隠れていた奴の顔が、その姿を現した。
「あ、アグレーが……もう一人……っ!?」
「ぐっ――……やめろ、私のココロの悪め!!」
「あっははは、元は一つの塊だったのだ!! 私の器を取り戻したいと、なんど願った事か!」
機械と、機械が目の前でぶつかり合っている。 バチバチと火花が散って、強力な電波と磁力が放たれ……様々な機械へ干渉し始めて行った。
「この時を待ちわびていたのだ!!忘れたとは言わせんぞ、お前に与えられた名を!!」
「知らないね!!くっ……その汚い手を離してくれないか!!」
バシンと、アグレーがディスカトーテの手を振り払った。 奴は、なんど振り払われても、相変わらずニヤニヤとした表情をしながら、アグレーに食いついて行った。
「あっあががっあああっ……なんだこれっ……うああああ」
目の前で放たれた電波は、俺の頭の中にまで干渉を始めた。 頭が真っ白になって行く――視界は薄れ……ただ、ぼんやりとした世界が――目の前でチラつき始めた。
俺は恐る恐る、部屋の中に足を踏み入れ……真っ白な空間が、眼光に差し込んで頭の中まで真っ白にされるほど……眩しい空間だった。
「なんだ、この空間……なんだか、寒くて……気分が悪い……」
眩しさに目をくらませながら、ゆっくりと俺は歩みを進めていく……箱からは冷気の煙が、静かに地面に溢れて流れていた。 ふと……目線を箱の下に向け、そこに居たものに俺は驚愕した。
「あっ……!!明美っ!!」
「アケミさん――!!」
ここへ来た時、目の前で粒子となって消えて行った“明美”が、地面に倒れ込んでいた――おれは、急いで明美に駆け寄って、彼女を抱き上げた。 呼吸はしている……だが、意識は無く、まるで人形のように動かない彼女は、ずっしりとした重みが加わっていた。
「ああっ……明美、なんで……こんな所に…‥」
『くっ――くくく、藤ヶ谷蓮人……一足遅かったようだな』
箱の先にひとり――先ほどまで立っていなかった、黒いローブを纏った男が一人、こちらを見下ろしながら、たたずんでいた。 その男は、ここに来る以前も、ここへ来た後も……俺を、俺たちを苦しめていた張本人――ディスカトーテ。 奴の悪意が、その存在をより大きく響かせて……邪悪な気を周囲へ放っていた。
空気が張り詰めて、気が重くなる。 自分の周り一帯だけ、重力がさらに増幅したかのように……ディスカトーテの気迫に押され、心臓が飛び跳ねて行く。 額から流れる脂汗は、俺が何かを恐れる心を、そのまま表面化していた。
「くくく…‥この凍てついた“棺”の中を覗いて見よ――これこそが、彼女を永遠に縛り付けている鳥籠さ」
「“棺”……だって!?」
俺は、明美を床にそっと寝かしつけ、立ち上がって“棺”と呼ばれた箱の中を覗き込んだ。 そして、何度も何度も目をこする――中で眠っていたのは、そこで床に倒れ込んでいたはずの……明美とそっくりの人物だった。
顔にはうっすらと皺が刻まれ……髪型も今の明美とは全く違って、随分と長く伸びていた。 棺の中で眠る彼女の薬指に輝く光は……誰かの思い人のようだった。
「くくっ……この明美は今――コールドスリープ状態に入っている。 そして、彼女こそ……この世界の“核”なのだ。 なぁ?そうだろう?アグレー……?」
「……その通りだ、ディスカトーテよ」
「なっ、どういう事だよ!?明美が、世界の核……!?」
まるで……時が止まったようだった。 棺の中で凍り付いていた彼女は……何百年もこの中で眠り続けたというのか。 俺は拳を振り上げ、棺の上で思いっきり振り下ろした。 ゴンッという音が鳴り響いたが、強固なガラスは、ヒビ一つ入らない。
「あ……明美に、何があったんだ……!?コールドスリープって……だって、俺の、妻っ……て」
「この女……明美は、齢40歳にして、生存不可能な大病を患った」
「……っ君は、研究所で彼女をコールドスリープさせ、未来へ託した。 だが……世界の成長に……追いつけなかったんだ」
ディスカトーテがローブの中でニヤリと笑っている。 その口元だけが、俺の瞳に映った。 ……奴の顔は、ローブに隠れて……その表情を確認することが出来なかった。 それでも……奴が悪であるという事は、ハッキリと感じ取れた。
「たとえ、未来で目を覚ましても、彼女が現実世界で存在する事は、物理的にも、理論的にも……もうできないんだ!!」
「くっ――くくく、ハッハハッハハ!!ひっひっ……そうしたのは――お前だろう!?アグレー!!」
「違う、私ではない!!私は――“悪”ではない!!」
これほどまでに、気持ちが凍り付いたことは今までにあっただろうか。 たった数年……約束された未来でも、ほんの少しの間に、明美という存在が俺の前から消えてしまうのだ。 そして、彼女の身体は、冷たい機械の中で、永遠に消費し続けられる……。
(そんな残酷なことが、あっていいはずが無いじゃないか……!)
俺は、思わずギュッと唇を噛みしめた。 震える拳を握りしめ……棺の中へ眠る彼女を見つめた。 穏やかな表情……まるで、望んでこの中に入ったみたいだった。
「お前が“悪”ではないとしたら、一体なんだというのだ?くくっ……私を永遠の外側に閉じ込めたくせになぁ!!」
「――!?おまえ……!?」
ディスカトーテは、アグレーに向かって飛び上がり、そして彼につかみかかった。 アグレーは必死に抵抗し…‥その手がディスカトーテのフードに触った時……中に隠れていた奴の顔が、その姿を現した。
「あ、アグレーが……もう一人……っ!?」
「ぐっ――……やめろ、私のココロの悪め!!」
「あっははは、元は一つの塊だったのだ!! 私の器を取り戻したいと、なんど願った事か!」
機械と、機械が目の前でぶつかり合っている。 バチバチと火花が散って、強力な電波と磁力が放たれ……様々な機械へ干渉し始めて行った。
「この時を待ちわびていたのだ!!忘れたとは言わせんぞ、お前に与えられた名を!!」
「知らないね!!くっ……その汚い手を離してくれないか!!」
バシンと、アグレーがディスカトーテの手を振り払った。 奴は、なんど振り払われても、相変わらずニヤニヤとした表情をしながら、アグレーに食いついて行った。
「あっあががっあああっ……なんだこれっ……うああああ」
目の前で放たれた電波は、俺の頭の中にまで干渉を始めた。 頭が真っ白になって行く――視界は薄れ……ただ、ぼんやりとした世界が――目の前でチラつき始めた。
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