ーANDROIDAー 禁忌の“ココロ” 僕らは――もうどこにも存在しない 【完結】

ゆずたこぽんず

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1.現実と仮想と

01_エラーコード

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「コード、ゼロワン…接続シマス……01.01.00……接続不可能……。 接続デキマセン」

――エラーコード404、エラーコード404…アクセス不可能。

「コレヨリ軌道ヲ修正開始シマス……」

――軌道接続完了…。


「コレヨリ、着陸イタシマス……」

 ピッ、ピッ…ピピッ…
 着陸完了。 未知ノ惑星ヘ不時着、不時着。

「了解。 情報伝達開始。 ……送信開始」

――送信……不可能。
 エラー…。 エラー…コード502…………。
 ……情報伝達、不可能。 コレヨリ再起動ヲ開始シマス。

「――了解」






 その日、世界中……いや、日本中……もとい、俺のいる町全体でスマートフォンが鳴り響いた。

「何だ!? ――地震速報?」
「違う、なにこれ? エラーコード吐いてる?」
「ちょっとー、スマホおかしくなったんだけど!!この音消せないじゃん、どーすんの!?」

 ――01.01.100
「何だこれ…………IPアドレスのようにも見えるけど……」

 スマホの画面に表示された、謎の数字に、俺は思わず画面を覗き込んだ。

 ロック解除は顔認証。
 カチッと音がして、画面が開くと……いつものスマホのホーム画面に戻っていた。

 ――再起動完了。

 ピッ、ピピ…………。
 …………接続…………完了。
 コードネーム、レント。 目標地点ヘ向カイマス。





「おっは~蓮斗、昨日スマホやばかったよね~!」
「おっす明美!なー、なんだったんだろうな~」

 俺は、藤ケ谷 蓮斗(ふじがや れんと)
 桜山高校3年……。

 そして、隣にいるのは、花崎 明美(はなざき あけみ)まあ、同じクラスで幼なじみって所かな。

「じゃ、ガッコも終わったしよ~、今日もどうだ~?」
「おっ……いいねぇ~!」
「んじゃ、後で俺んちこいよー!」
「あいよぅ、またねレントぉ!」


 ――目標、確認。 フジガヤ、レント。
 端末…………スマート……フォン……?
 確認不能。 端末、接続開始…………。

「あぁっ……レント……! だめぇっ……!」
「おら、あと少し…………」
「うわぁぁ、今日も負けちゃったよぉ!」
「明美はまだまだ弱いなぁー!」
「ふーんだ」

 たった今格闘ゲームで明美に勝ったところだ。
 今月11連勝中である。

(……あと4回勝てば、15連勝だ!)

 ……15連勝した者はなんでも言うことを聞く。
 そういう約束を明美と交わしている。

(や、やっぱあれだろ?何でもっていったら、俺とデートだろ?)


 ――ピピ、接続完了。
 カメラ、オン……姿ヲ確認シマス。

 カシャッ。

「えっ?」
「なんか、カメラの音しなかった?」
「どっから?」

 咄嗟にお互いのスマホを確認すると……
 俺のスマホの画面が……何やらブルースクリーンになっていた。

「うえ、俺のスマホ壊れた、てかスマホでもブルースクリーンになるの?」
「いやいや、おかしいよ……PCしか見たことないし…」
「お……なおった! やべー、早めにバックアップして買い換えしないとだわ」

 俺は、すかさずデスクトップ パソコン(PC)を起動した。
 ……起動まで約40秒。

「うん、自作としては、良い感じじゃね?」
「おっ、スゴーい完成してたんだ! なになに?グラボ搭載したン~?」

「そそ、いやー4万くらいするグラボ買ってよー、バイト代パーだよパー!」
「えー!いいなぁ、私はノートPCしか持ってないし……あ、これコルテクスオンライン? 私と後でやろうよ!」

 PCの画面には、かなり長いこと遊んでいるオンラインゲームのアイコンが、モニターのど真ん中に設置してあった。

 そして、スマホとPC同士をケーブルで接続すると、PCのホーム画面の横に「蓮斗のスマホ」という、画面が表示され……バックアップ開始ボタンをクリックした。

「――接続完了、バックアップを開始します」

「なんか、スマホが喋った。」
「怖。 誰かに乗っ取られてんじゃない?」
「コードネーム、フジガヤレント。 目標到達……目標到達……」
「……は?」

 ガシャーン!

 その途端……家の外から交通事故でも起きたかのような、重い鉄がぶつかり合う音が聞こえた。
 俺の家は、一軒家で……今いる場所は2階の部屋。
 慌てて窓を開け、音のする方を覗き込んだ。

「な!?ななな、なんだこりゃーーー!!!」

 家の前が大きく掘られ、少しだけ陥没している。
 その真ん中には…………女の人?
 いや、あれは多分機械だ。

「アンドロイド……?」
「コードゼロワン……10.10.100……フジガヤ、レント……フジガヤ……レ……ン……ガガッ……ピッピッ……起動オフ……」

「おぉ?なんか……電源オフったぞ?」
「ちょーやばー! こわぁ! 警察よぶぅ?」
「いやいや……アンドロイドなんて……面白そうじゃん、見に行ってみようぜ! ワクワク!」
「うへぇ、蓮斗の機械愛が爆発してんねぇ……しゃーない、いってみる~?」





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