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・before 回想編 “Day0”
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先に戻ってきたのは青年だった。その蕩けきった眼で知った惨状に、顔から血の気が引けていく。
その反応に青年に囚われていた男たちも、現実に帰ってきた。
「盛大にやらかしたな」
藤滝がすかさず指摘する。次に羞恥に青ざめた顔に血の気が戻る。素直な反応がやけに可愛らしく――いや、面白い。いたぶり甲斐があるというのはこういうことか、と、男は苦しそうに笑った。
「くそ……殺せ」
青年は力のない声でつぶやいた。実際に彼に力は残されていなかった。ただ後ろに水を入れられ後ろを洗浄させられただけだというのに、彼の肉体に反抗できるだけの体力はなく、だらりと重力に引かれているだけだった。
震える唇でそう伝えたのはいいのだが、その返答などわかりきったこと。ここでは殺す以上に彼らにとって利のあるほうが選ばれる。ただ殺して終わりならそれで充分。けれどそうはならない。もう何も感じなくなり面白味にかけ始めたのならそう処理されるかもしれないのだが。
甘いうわごとだ。そうと理解しきっていても、縋らずにはいられない。もはや人生で最初と最後にしか訪れない誘惑に。その儚い想いすら簡単に切って崩せるだけのものを男は持っていた。
そんな仕打ちは甘い。使えるものはとことん使う。壊れたら別の場所から補給すればいい。と、ばかりに、残酷な主はほくそ笑む。その笑みの裡に先ほどの高揚を隠して。
「は、あ!?」
疲れ果てた膝裏を藤滝に掴まれたかと思うと、ずいと上に引き上げられる。何を。青年は驚いて目を見開いた。
胸につくかのように強引に上に持ち上がられ、秘部をあられもなくさらされる。そんな状態に耐えきれなくて、青年は目線を逸らそうとした。だが、己が見ないという選択肢を取ったとしても見られているという現実は変わらない。
「いいぞ」
藤滝が満足そうに仕上がった青年の後ろを眺めてつぶやいた。
「さっそく、この小さな穴を使い物になるようにしてやらなくてはな」
男の冷たく低い声が、青年の背筋をぞくぞくと駆け巡っていく。食われる。ただその恐怖――いや、それだけではない。胎内がうづく。
男は自らの指を青年の後ろにあてがう。途端、傍に控えていた使用人が慌てて彼を制止しようとした。だが、逆に制止させられたのは使用人のほうだった。
「だけど……ご主人さま、いつもはそんなふうに気軽にお触れになられないのに」
「よいと言っている。気が変わった。俺が仕込む。今日だけだ。……こいつだけだ」
藤滝はその眼光に残酷な光をたくわえながらも、ゆっくりと自身の形のいい人差し指を青年にはましていった。
その反応に青年に囚われていた男たちも、現実に帰ってきた。
「盛大にやらかしたな」
藤滝がすかさず指摘する。次に羞恥に青ざめた顔に血の気が戻る。素直な反応がやけに可愛らしく――いや、面白い。いたぶり甲斐があるというのはこういうことか、と、男は苦しそうに笑った。
「くそ……殺せ」
青年は力のない声でつぶやいた。実際に彼に力は残されていなかった。ただ後ろに水を入れられ後ろを洗浄させられただけだというのに、彼の肉体に反抗できるだけの体力はなく、だらりと重力に引かれているだけだった。
震える唇でそう伝えたのはいいのだが、その返答などわかりきったこと。ここでは殺す以上に彼らにとって利のあるほうが選ばれる。ただ殺して終わりならそれで充分。けれどそうはならない。もう何も感じなくなり面白味にかけ始めたのならそう処理されるかもしれないのだが。
甘いうわごとだ。そうと理解しきっていても、縋らずにはいられない。もはや人生で最初と最後にしか訪れない誘惑に。その儚い想いすら簡単に切って崩せるだけのものを男は持っていた。
そんな仕打ちは甘い。使えるものはとことん使う。壊れたら別の場所から補給すればいい。と、ばかりに、残酷な主はほくそ笑む。その笑みの裡に先ほどの高揚を隠して。
「は、あ!?」
疲れ果てた膝裏を藤滝に掴まれたかと思うと、ずいと上に引き上げられる。何を。青年は驚いて目を見開いた。
胸につくかのように強引に上に持ち上がられ、秘部をあられもなくさらされる。そんな状態に耐えきれなくて、青年は目線を逸らそうとした。だが、己が見ないという選択肢を取ったとしても見られているという現実は変わらない。
「いいぞ」
藤滝が満足そうに仕上がった青年の後ろを眺めてつぶやいた。
「さっそく、この小さな穴を使い物になるようにしてやらなくてはな」
男の冷たく低い声が、青年の背筋をぞくぞくと駆け巡っていく。食われる。ただその恐怖――いや、それだけではない。胎内がうづく。
男は自らの指を青年の後ろにあてがう。途端、傍に控えていた使用人が慌てて彼を制止しようとした。だが、逆に制止させられたのは使用人のほうだった。
「だけど……ご主人さま、いつもはそんなふうに気軽にお触れになられないのに」
「よいと言っている。気が変わった。俺が仕込む。今日だけだ。……こいつだけだ」
藤滝はその眼光に残酷な光をたくわえながらも、ゆっくりと自身の形のいい人差し指を青年にはましていった。
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