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しおりを挟む「ばんばかばんばん、やってくれるのも好きですけれど、今回、結構冷静だったので手加減してくれたんだなぁって。確かに奥まで入ってきた感じしなかったですね。壁叩かれるとマジでしぬぅってくらいいいんですけど、それが今回なかったので。俺のこと大事に抱いてくれたんだなぁって。あ、でも意識失うくらいすごかったですけど」
「それ、褒めてる? けなしてる?」
「愛してます」
「そういうの、ほら、いいから」
「でも、ほんと、門倉さん、自分が思っているより優しいひとなんで、まじで、ほんと。だから元気と勇気とアレを出して俺と真面目に付き合ってほしい」
「やだよ。つかアレってなんだよ、アレって。お前が言うと不気味だよ」
「あと、新発見。俺、門倉さんがトイレで用足していると勃ちます」
「黙れ。変態」
「あと踏まれたりするの、あまり好きじゃなかったんですが、門倉さん相手だと気持ちいいです」
「シャーラップッ!!」
「なので結構、俺もアレです」
「そうだよ、結構どころかかなりアレだからな。もう最初からお前アレだから」
「だから、門倉さんも不安にならないで。俺と一緒にいて、変態になっちゃうとか不安にならないでほしいです。きっと門倉さんはもともと変態なので、俺以外のひとと一緒にいてもきっと変態だと思うんです。むしろ俺を肉便器してください。門倉さん、人間ってみんな変態なんだと思います」
「主語がでかい。お前が変態なだけであって、人間みんなお前よりはマシだからな!!」
「んもぅ、どうしたら門倉さんは俺の門倉さんになってくれるんですかぁ」
「だから、ならねぇって」
「あんなにキスマーク残すくせに」
「うっ、うるせ、アレはノリだから」
「ノリノリでやっちゃうくせに?」
「性欲に正直な男なんだよ、俺は」
「男の俺に勃つのに?」
「お前相手じゃ誰だって勃つだろ」
「そうなの?」
「そうじゃないの?」
「え……」
松宮が口を閉ざした。謎の沈黙が部屋の中に充満する。空気が重たい。門倉は自分の発言を脳内で反芻した。何かまずいことを言ってしまっただろうか。おしゃべりな松宮が何も言わないのがとても気になる。胃の奥が急に重たくなるような重力が一気に二倍になったような、全体的に沈みそうなほど、気にかかる。
「おい、松宮……」
なかなか何も言い出さない松宮に業を切らして彼の名前を呼んだ門倉は、その瞬間、机に突っ伏すように前かがみになった松宮に驚いた。
「おい、どうした」
「くぅぅ」と小さく叫びながら、肩を震わせる松宮に近寄り門倉は背中に触れた。薄い体だと思う。それに触れ、途端に心配が胸の内で広がっていく。そっと背中を上下にさすってやると、松宮がこちらを向いた。瞳が濡れ、もったりとした表情には官能の色があった。思わず門倉はごくりと生唾を飲む。こういう緊急事態に色気を感じてしまう自分が情けない。「大丈夫か」と尋ねると松宮はこくんと首を小さく縦に振った。そして、言った。
「気持ちいい」
「へ?」
「あ、ん……出ちゃったかも」
「は?」
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