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4章 小さな世界に集いしモノ
11
入学式当日なんて、顔合わせと今後の予定伝達が済んでしまえば、終わったと言っても過言ではない。簡単な設備説明でもあれば良い方だろう。そして設備説明は済んでいる。
教科書は必要であれば学院側から都度貸し出される。購入配布という筋肉強化イベントはないのだ。素晴らしい。
やはりと言うか何と言うか、本と言う物自体が高価なのだろう。印刷技術が普及していないのであれば、それも当然と言える。
考えようによってはお約束の教科書破り捨て虐め等は、最初から発生のしようがない状況で大変結構。
ただ各自ノート等の筆記具は持ち込み自由なので、そっちの破損イベントは発生するかもしれない。まぁ、それも今のクラスにシモーヌかその信奉者が居なければ、そこまで警戒せずに済むだろう。
サキュール先生が本日終了の挨拶をして教室を後にすれば、残るはただただ広い教室内に10歳前後の子供らが10人。
そこに不穏な空気を感じたのか、5位と言う、エリューシアから一番遠い席になってしまったオルガがすっ飛んできた。
後ろの席に座っていた呟き男子クンが、先生が教室を出るや否やと言うタイミングで、エリューシアの話しかけようとした事さえも、見事に阻止する程の素早さである。
最早苦笑しか出ない。いずれ馴染めば話せる可能性も出てくるだろう。
「エリューシアお嬢様、お待たせいたしました」
―――いや、待つも何も、終わったのはついさっきだから、秒前なだけだから。
「不覚です。一番遠い席になってしまうとは……次は2位か6位を目指します」
―――いやいやいやいや、次も1位かどうかは分からなし、何より席はそのうち変わるという話だった。なので調整なんてしないで下さい、お願いします。
言った所でオルガが聞き入れるかどうかは未知数。
すっぱりきっぱり神の御味噌汁…という事で。
「エルル」
アイシアは3位だったので、エリューシアと隣り合う事は出来ず残念である。
そのアイシアがエリューシアの席へ近づいてきた。
「それじゃ帰りましょうか」
「はい、お姉様。今日は帰ったらカサミアが、デリック直伝のアップルパイを作って待ってると言っていましたわ」
「まぁ、それは早く帰らなくてはいけないわね」
以前話した気もするが、デリックは公爵家料理長である。カサミアはその副料理長として勤めてくれていたが、今回学院に邸を借り上げた事で出張して来てくれた。名前からも分かるかもしれないが、カサミアは女性である。
この辺前世の記憶に振り回されている気もするが、しっかり今後の予定をノートに記していたエリューシアは、それを鞄に片づけてから立ち上がった。
ちなみに鞄を持っているのは教室内を見回してもエリューシアだけで、アイシア含め他の生徒は皆手ぶらである。
まったく貴族と言う生物は……いや、エリューシアの方が異質なだけだ、わかっている。
エリューシアの持つ鞄を預かろうとするオルガに首を振っていると、近づいてくる人物がいた。
当然のようにエリューシアとアイシアを背に庇うように、即座にオルガが前に立ち塞がる。
「そう警戒しないでくれると嬉しい。
隣の席になったから挨拶したかっただけなんだ」
まぁ、これが王子様スマイルってやつデスカァ?と聞きたくなる程キラキラしい笑顔を見せているのは、隣の席になった、確か…クリストファ・フォン・グラストン公爵令息だ。
王族にも見ないほど見事な深い金色の髪というだけでなく、女性からの羨望の眼差しが痛いのではないかと心配になる程の艶々サラサラ髪、更に瞳まで見事な金色と言う、存在そのものが眩しい程金色な天使様である。
そんな天使な美少年は、何故か視線をエリューシアに固定している。
傍には至上の女神ともいうべきアイシアと、癖のない黒髪に深紅の瞳と言う、これまた美少女オルガもいるのに。
正直エリューシアは美しいと表現はされるが、父親譲りの冷淡さが目立ち、あまり人受けする顔立ちではない。子供らしい可愛らしさに欠けた容姿なのだ。
発光する銀髪も紫色の精霊眼も、目を引くのはその珍しさだけで、ある程度堪能すれば見向きもされなくなっていく。家族と家族に準じる使用人達以外には、表情もあまり変化しない事も拍車をかけているのだろう。
と言うよりも、もしかしたら恐ろしくて、見向きしたくとも出来ないだけかもしれない。精霊の愛し子というのは渇望される存在でありながら、同時に畏怖される存在でもあるのだ。
いつもの事だし、アイシアの身の安全の為には有り難いと思っているのだが、時折アイシアも父母も、オルガやナタリア達使用人も、酷く残念な子を見るような視線を向けて来る事だけは気になっている。
「僕の名前はクリストファ・フォン・グラストン。
ラステリノーア公爵第2令嬢、どうぞお知りおきください」
何故エリューシアを指定して挨拶するのかわからず、眉根を怪訝に寄せると、これまたキラキラしい微笑みを浮かべる天使。
隣のアイシアに至っては一瞬目を丸くしたかと思えば、珍しくその美しい深青の双眸をすっと細めた。
「だって自己紹介をほとんど聞いていなかったでしょう?
これから宜しく。
ラステリノーア公爵第一令嬢、バーネット伯爵令嬢も、どうぞ宜しく」
(何故聞いていなかったとバレた?
いや、決して聞いていなかったわけではない。ちゃんと名前と顔は一致……あるぇ?)
何故か注目を浴びているようで、他6人もこちらを見ているのだが、まずいかもしれない…しっかり記憶に残っているのはフラネア嬢だけだ。
ちょっと…いや、かなり不味いかなぁと思わず目線を逸らして下げる。
「僕の事は…そうだね、まずはクリスって呼んでくれる?」
クリスとか地雷な名前だから呼びたくない。
グラストン様でいいじゃないかと、声には出さず内心呟いていると、珍しく半眼になったままのアイシアがすっとカーテシーをする。
「グラストン公爵令息様に改めてご挨拶申し上げます。
ラステリノーア公爵が第1女 アイシア・フォン・ラステリノーアと申します。
教室内に妹が…同姓がおりますので、アイシアとお呼び頂いて結構です」
「………」
エリューシアが黙り込んだままだったので、オルガが先に口を開いた。
「グラストン公爵令息様に改めてご挨拶申し上げます。
バーネット伯爵家次女 オルガ・バーネットと申します。私も学院内に同姓がおりますので、どうぞオルガとお呼びください」
「うん、宜しくね。えっと……第2令嬢殿は名前で呼んじゃダメかな……」
「………」
「ダメかな……出来たら名を呼ぶ事を許してほしい」
何なんだこの天使は……何故そこまでグイ押ししてくるのだ、と顔を上げられないでいると、なんと顔を傾けて覗き込んできやがった。
オルガやアイシアが間に立ちふさがっていたはずなのに何故!?
「!!!」
「……お願い」
天使が悲しそうな顔をして頼み込んでくる。
くそ! 天使な美少年は悲しげな顔も麗しいな!!
麗しすぎて流石にこれを突っぱねる勇気はございません……と折れたい所だが、フラネア嬢の視線が痛い痛い、マジで痛い。グサリグサリと突き刺さって来る。
これ、受け入れても断っても、針ノ筵ジャナイデスカネ?
どっちを取るかと問われれば、この場合拒否一択でしょう!?
女の嫉妬は恐ろしいのだ。どう見てもフラネア嬢は、この天使クンに懸想している。馬に蹴られたいとは欠片も思わない。
「ぃぇ、ぁの……」
断ろうと声を出しかけた所で、天使クンの視線が外れる。
どうしたんだろうと微かに顔を上げれば、天使な美少年はメデューサも真っ青な恐ろしい視線をフラネア嬢に送っていた。
教室内が凍り付いたかと錯覚しそうな程時間が流れた気がするが、多分一瞬の事だったろう。フラネア嬢が泣きそうに顔を歪めて唇を噛みしめる。
すっと戻された視線は、先程までたっぷりと仕込まれていた石化及び凍結毒は綺麗さっぱり消えていて、眩しい程の微笑みに溢れていた。
「お願い」
「ぁ、ハイ……」
ォォゥ……咄嗟に返事してしまったエリューシアは自身の言葉に驚愕しているのか、顔色悪く固まっている。
一方クリス少年は満面の笑みを浮かべていたという。
教科書は必要であれば学院側から都度貸し出される。購入配布という筋肉強化イベントはないのだ。素晴らしい。
やはりと言うか何と言うか、本と言う物自体が高価なのだろう。印刷技術が普及していないのであれば、それも当然と言える。
考えようによってはお約束の教科書破り捨て虐め等は、最初から発生のしようがない状況で大変結構。
ただ各自ノート等の筆記具は持ち込み自由なので、そっちの破損イベントは発生するかもしれない。まぁ、それも今のクラスにシモーヌかその信奉者が居なければ、そこまで警戒せずに済むだろう。
サキュール先生が本日終了の挨拶をして教室を後にすれば、残るはただただ広い教室内に10歳前後の子供らが10人。
そこに不穏な空気を感じたのか、5位と言う、エリューシアから一番遠い席になってしまったオルガがすっ飛んできた。
後ろの席に座っていた呟き男子クンが、先生が教室を出るや否やと言うタイミングで、エリューシアの話しかけようとした事さえも、見事に阻止する程の素早さである。
最早苦笑しか出ない。いずれ馴染めば話せる可能性も出てくるだろう。
「エリューシアお嬢様、お待たせいたしました」
―――いや、待つも何も、終わったのはついさっきだから、秒前なだけだから。
「不覚です。一番遠い席になってしまうとは……次は2位か6位を目指します」
―――いやいやいやいや、次も1位かどうかは分からなし、何より席はそのうち変わるという話だった。なので調整なんてしないで下さい、お願いします。
言った所でオルガが聞き入れるかどうかは未知数。
すっぱりきっぱり神の御味噌汁…という事で。
「エルル」
アイシアは3位だったので、エリューシアと隣り合う事は出来ず残念である。
そのアイシアがエリューシアの席へ近づいてきた。
「それじゃ帰りましょうか」
「はい、お姉様。今日は帰ったらカサミアが、デリック直伝のアップルパイを作って待ってると言っていましたわ」
「まぁ、それは早く帰らなくてはいけないわね」
以前話した気もするが、デリックは公爵家料理長である。カサミアはその副料理長として勤めてくれていたが、今回学院に邸を借り上げた事で出張して来てくれた。名前からも分かるかもしれないが、カサミアは女性である。
この辺前世の記憶に振り回されている気もするが、しっかり今後の予定をノートに記していたエリューシアは、それを鞄に片づけてから立ち上がった。
ちなみに鞄を持っているのは教室内を見回してもエリューシアだけで、アイシア含め他の生徒は皆手ぶらである。
まったく貴族と言う生物は……いや、エリューシアの方が異質なだけだ、わかっている。
エリューシアの持つ鞄を預かろうとするオルガに首を振っていると、近づいてくる人物がいた。
当然のようにエリューシアとアイシアを背に庇うように、即座にオルガが前に立ち塞がる。
「そう警戒しないでくれると嬉しい。
隣の席になったから挨拶したかっただけなんだ」
まぁ、これが王子様スマイルってやつデスカァ?と聞きたくなる程キラキラしい笑顔を見せているのは、隣の席になった、確か…クリストファ・フォン・グラストン公爵令息だ。
王族にも見ないほど見事な深い金色の髪というだけでなく、女性からの羨望の眼差しが痛いのではないかと心配になる程の艶々サラサラ髪、更に瞳まで見事な金色と言う、存在そのものが眩しい程金色な天使様である。
そんな天使な美少年は、何故か視線をエリューシアに固定している。
傍には至上の女神ともいうべきアイシアと、癖のない黒髪に深紅の瞳と言う、これまた美少女オルガもいるのに。
正直エリューシアは美しいと表現はされるが、父親譲りの冷淡さが目立ち、あまり人受けする顔立ちではない。子供らしい可愛らしさに欠けた容姿なのだ。
発光する銀髪も紫色の精霊眼も、目を引くのはその珍しさだけで、ある程度堪能すれば見向きもされなくなっていく。家族と家族に準じる使用人達以外には、表情もあまり変化しない事も拍車をかけているのだろう。
と言うよりも、もしかしたら恐ろしくて、見向きしたくとも出来ないだけかもしれない。精霊の愛し子というのは渇望される存在でありながら、同時に畏怖される存在でもあるのだ。
いつもの事だし、アイシアの身の安全の為には有り難いと思っているのだが、時折アイシアも父母も、オルガやナタリア達使用人も、酷く残念な子を見るような視線を向けて来る事だけは気になっている。
「僕の名前はクリストファ・フォン・グラストン。
ラステリノーア公爵第2令嬢、どうぞお知りおきください」
何故エリューシアを指定して挨拶するのかわからず、眉根を怪訝に寄せると、これまたキラキラしい微笑みを浮かべる天使。
隣のアイシアに至っては一瞬目を丸くしたかと思えば、珍しくその美しい深青の双眸をすっと細めた。
「だって自己紹介をほとんど聞いていなかったでしょう?
これから宜しく。
ラステリノーア公爵第一令嬢、バーネット伯爵令嬢も、どうぞ宜しく」
(何故聞いていなかったとバレた?
いや、決して聞いていなかったわけではない。ちゃんと名前と顔は一致……あるぇ?)
何故か注目を浴びているようで、他6人もこちらを見ているのだが、まずいかもしれない…しっかり記憶に残っているのはフラネア嬢だけだ。
ちょっと…いや、かなり不味いかなぁと思わず目線を逸らして下げる。
「僕の事は…そうだね、まずはクリスって呼んでくれる?」
クリスとか地雷な名前だから呼びたくない。
グラストン様でいいじゃないかと、声には出さず内心呟いていると、珍しく半眼になったままのアイシアがすっとカーテシーをする。
「グラストン公爵令息様に改めてご挨拶申し上げます。
ラステリノーア公爵が第1女 アイシア・フォン・ラステリノーアと申します。
教室内に妹が…同姓がおりますので、アイシアとお呼び頂いて結構です」
「………」
エリューシアが黙り込んだままだったので、オルガが先に口を開いた。
「グラストン公爵令息様に改めてご挨拶申し上げます。
バーネット伯爵家次女 オルガ・バーネットと申します。私も学院内に同姓がおりますので、どうぞオルガとお呼びください」
「うん、宜しくね。えっと……第2令嬢殿は名前で呼んじゃダメかな……」
「………」
「ダメかな……出来たら名を呼ぶ事を許してほしい」
何なんだこの天使は……何故そこまでグイ押ししてくるのだ、と顔を上げられないでいると、なんと顔を傾けて覗き込んできやがった。
オルガやアイシアが間に立ちふさがっていたはずなのに何故!?
「!!!」
「……お願い」
天使が悲しそうな顔をして頼み込んでくる。
くそ! 天使な美少年は悲しげな顔も麗しいな!!
麗しすぎて流石にこれを突っぱねる勇気はございません……と折れたい所だが、フラネア嬢の視線が痛い痛い、マジで痛い。グサリグサリと突き刺さって来る。
これ、受け入れても断っても、針ノ筵ジャナイデスカネ?
どっちを取るかと問われれば、この場合拒否一択でしょう!?
女の嫉妬は恐ろしいのだ。どう見てもフラネア嬢は、この天使クンに懸想している。馬に蹴られたいとは欠片も思わない。
「ぃぇ、ぁの……」
断ろうと声を出しかけた所で、天使クンの視線が外れる。
どうしたんだろうと微かに顔を上げれば、天使な美少年はメデューサも真っ青な恐ろしい視線をフラネア嬢に送っていた。
教室内が凍り付いたかと錯覚しそうな程時間が流れた気がするが、多分一瞬の事だったろう。フラネア嬢が泣きそうに顔を歪めて唇を噛みしめる。
すっと戻された視線は、先程までたっぷりと仕込まれていた石化及び凍結毒は綺麗さっぱり消えていて、眩しい程の微笑みに溢れていた。
「お願い」
「ぁ、ハイ……」
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※作者が適当にでっち上げた、完全ご都合主義的世界です。細かいツッコミはご遠慮頂ければ幸いです。もし、目に余るような誤字脱字を発見された際には、コメント欄などで優しく教えてやって下さい。
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