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6巻 春の嵐と新学期
彼のあたたかな手*
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ケイトの口内は、彼の懐のように広く私の舌を全て受け入れてくださった。
私の触れたいように触れたいだけ内側を許してくださるケイトのその慈悲に、私の胸は喜びに震える。
「ん……ぅ……。ふ……っ、んっ……」
時折優しく彼の舌が私の舌に絡んでくるのが、彼も私を欲してくれているのだと知らせてくれているようで、どうにもたまらなくなる。
「っ、……ケイト……」
何度も角度を変えながら、もっと深く繋がろうと彼を深く求めると、彼も息継ぎの合間から「リン……」と私を呼んでくださった。
私の腕の中にいるこの方が、私にはもう愛しくて愛しくてたまらなかった。
自らの命を惜しまず皆を救いたいと純粋に願う彼は、けれど私を深く愛していたために迷い苦しんでいた。
彼は既に、聖女様という一年に一度ずつ現れるような存在をとっくに超えていると思う。
もっと高次の……そう、女神や神と呼ぶに相応しい存在ではないだろうか。
彼という大きな存在を私だけのものにしようだなんて、そんな恐れ多いことができるとは思っていない。
願った事なら幾度となくあるが、それは実現し得る願いではないと分かっている。
それでも今、私の腕の中にいる彼は、今この瞬間に限って言うならば、間違いなく私だけのものだった。
彼の肌に触れることが許される唯一の存在、それが私なのだ……。
アオイ様から賜った『唯一』という言葉が私の芯を熱くする。
「は……」と熱い息を零して、ケイトが私から離れる。
一瞬たりとも離れがたくて、つい追いかけてしまう私をケイトは苦笑で押し留めて私の下腹部へ手を伸ばした。
「ほら、こっちがもう苦しそうだよ。服を脱いで、俺も脱ぐから」
言いながら、彼はズボンまで染みを作ってしまっていた私のそこへと浄化をかける。
そうか、服を汚してしまうと迷惑がかかるのか。
理解し、すぐに服を全て脱ぎ捨てると、ケイトが慌てて両手で顔を覆った。
「は、早いよ……リン……」
なんとなく、彼の口からは聞きたくない言葉だと思いながら、私は彼の寝巻きに縦に5つ並んだボタンのひとつ目に手をかける。
と、途端にその手を押さえられた。
「俺の上は脱がさなくていいから」
どうしてだろうか。
私の前では、彼のモノも私に反応して緩やかに立ち上がっているというのに。
「私は貴方を愛したい」
私の言葉に、ケイトは「ゔっストレート……」と小さくうめいてから「でもダメです」と何故か敬語で断った。
「……理由を聞かせてほしい」
もしかして、私は彼を失望させてしまったのだろうか。
皆を救いたい彼にとって、彼だけでいいという私はあまりに身勝手に見えたのかもしれない。
一瞬で、胸に焦りが膨れあがる。
「……蒼やセリクには黙っててくれる? そうじゃないなら言わない」
そう言って、ほんのり頬を染めて唇を尖らせたケイトの様子に、私は嫌われたようではなさそうだとほっと胸を撫で下ろす。
「ああ。約束する」
「えっと……。リンに触られたら、俺…………っ……その……」
ケイトの頬がどんどん赤く染まってゆく。
何やら余程言いにくい事のようだ。
ここまでも散々彼の心を無遠慮に開いてしまったのだから、これ以上彼に無理はさせたくない。
「いい。ケイトが言い辛いならもう尋ねない」
「リン……」
「私がケイトに嫌われたり失望されたわけでないなら、それで十分だ」
ケイトに安心してほしくてなるべくゆったり微笑めば、ケイトは少しホッとした様子で私を見上げた。
「俺がリンを嫌いになるなんてこと、絶対ないよ」
まるで当たり前のことだと言うように、彼は言った。
私にとっては、生涯の支えになるほどに強い言葉を。
「……っ」
「リン……?」
「いや、ケイトの言葉が、嬉し過ぎて……」
ケイトがそれほどの重みを持たせずに発した言葉で、私だけが顔を熱くしてしまうのが何だか申し訳なくて、手の甲で顔を隠す。
「ぇ、あ……。えっと……。ごめん」
なぜ彼は謝ったのだろうか。
「俺、言葉も態度も足りてないのかな……」
彼は自省するようにそう呟いて、私のモノへと視線を落とす。
「触っていい?」
尋ねられて、私は戸惑いながらも頷いた。
「ああ。……ケイトなら、私に許可を取る必要はない」
本当は、私が彼に触れたかった。
傷付いた彼の心は癒せなくても、せめて彼の身体だけでも慰めることができればと思っていた。
けれど、彼は私に触れられたくないと言う。
となれば、私に出来ることは他に何があるのだろうか。
そう思った矢先の問いだった。
彼は、私に触れることで何か得るものがあるのだろうか。
「そうはいかないよ。リンの体はリンのものでしょ?」
彼は小さく笑ってそう言いながら、いまだに場違いな程にそそり立ったままの私のモノに優しく触れた。
彼のあたたかな指がそっと絡まるだけで、私は息が上がりそうになってしまう。
ああ……貴方はいつもそうやって、人という存在の本来持つべき尊厳を大切にしてくださる……。
それなのに私は、そんなあなたの騎士として、あなたの手足になりたいと……。
あなたの一部として、あなたの所有物として認めていただきたいなどと、望んでしまう……。
そんなことを彼に望んでも、きっとそんなことはできないと、自身の意思を持つようにと言われてしまうのが、分かっているのに……。
ケイトの指が、私の垂れ流してしまった液体を丁寧に掬って全体に塗りつけるようにしながら動く。
「っ、ケイト……」
彼に伝えきれない願いを飲み込んで、苦しくなり続ける胸に耐えていると、不意に私のモノにケイトの手よりも熱い何かが触れた。
見れば、ケイトの立ち上がったモノが、私のモノに触れている。
そればかりか、ケイトは2本を束ねるように両手で包んだ。
「っ、何、を……」
尋ねた私に、ケイトは優しく微笑む。
「一緒に気持ち良くなろうね」
「……一緒、に……」
なにか非常に尊い言葉をいただいた気がして、私の心臓が大きく跳ねた。
「ん、両手使うと姿勢が……。ごめん、リン俺の体支えといてくれる?」
言われて即座に彼の腰を両手で支える。
「っ、ん」
私の手が服越しに触れただけで、彼は小さく肩を揺らした。
あぐらをかいた私の足の間に座り込んだケイトは、その両脚が私の太ももの上を通っていて、踏ん張り辛そうだ。
もっと私に全体重をかけてくれても、重くなどないというのに……。
「ありがとう」と礼を伝えるケイトのはにかんだ顔がとても可愛い。
彼の両手にさらに熱がこもって、私のモノを優しくきゅうと握って擦り上げる。
強い快感に思わず息が詰まる。
「あのねリン。……俺、リンが好きだよ……」
そんな中での不意の告白は、私を一瞬で追い詰めた。
「くっ……」
込み上げる射精感に必死で耐える。
「リン? 我慢、しなくていいよ……?」
ケイトは、頬をほんのりと染めて多少息を乱しながらも優しく囁いた。
彼はそのまま、私の肩に額を預ける。
少し疲れたのだろうか。
私に身を預けてくれるその仕草が、たまらなく愛しい。
「だが、一緒にと……っ」
「それは別に、タイミングまで、合わせようって、事じゃない、から。先にイッても、いいんだよ……」
ああ……、ケイトの息が徐々に上がっている。
私と同じように感じてくれているのだろうか。
だとしたら、とても嬉しい……。
「ん、でも……っ、俺、も……っ、そろそろ、イ……っ」
言葉と同時にケイトの手がぐんと動きを早める。
私の肩口で眉を顰めたケイトの表情は、とてつもなく妖艶で美しかった。
彼にうっとりと見惚れるうちに、彼のモノが膨張し熱を増す。
共に擦られるそれにつられるように、私のモノもさらに大きく膨れ上がった。
無意識に揺らしてしまいそうな腰を必死で堪える。
彼のモノが吐精すると同時に、私も達した。
頭の中が白く染まるほどの快感が襲う。
「んっ……っ」
彼が小さく息を詰める。
そのささやかな声にすら煽られて、私は歯を食いしばる。
そうしていないと、激しい快感に声が漏れてしまいそうだった。
「はぁ…………、リン……一緒に、気持ち良くなれたね……。ふふ、嬉しいな……」
頬を染めたままふわりと微笑んだケイトは、あまりにも可憐だった。
その表情は可憐であるのに、色付いた頬や唇はどこか妖艶で、これはもはや、神々しいという他ない。
ケイトの手が、根本からゆっくりと優しく私のモノを撫で擦る。
愛しげなその仕草と、まるで最後の一滴まで出せるようにと導くようなその動きに、彼の愛を感じてしまって、私のモノがもう一度気力を取り戻し始める。
「あれ? ちょ、うわ、本当に……?」
それに応じるように、ケイトが焦りを浮かべる。
「うわぁ……リン、復活早いね……」
ケイトが私のモノから手を離し、両手をかざして自身の手ごと浄化をかける。
飛び散った白濁を綺麗に消し去ってから、ケイトは少しだけ困ったように顔を上げた。
「どうしよう。もう一度手でする?」
尋ねられて、彼が困っているのは私のモノが再度立ち上がったせいなのだと理解する。
「いや、気にしなくていい。しばらくすればおさまる」
彼を安心させたくて、なるべく優しく笑って答える。
実際のところは、そう簡単にはおさまりそうになかったが。
まだ私のモノにはケイトに触れられた感触が残っていて、私の瞼の裏には眉を寄せ快感に浸る彼の表情がくっきり残っている。
あんなに美しく色香を纏ったケイトの顔、簡単には忘れられそうにない……。
彼が眠った後でトイレを借りることにしよう、と私は決めて、脱ぎ捨てた服に手を伸ばす。
それを優しく引き留めたのは、ケイトのあたたかな手だった。
私の触れたいように触れたいだけ内側を許してくださるケイトのその慈悲に、私の胸は喜びに震える。
「ん……ぅ……。ふ……っ、んっ……」
時折優しく彼の舌が私の舌に絡んでくるのが、彼も私を欲してくれているのだと知らせてくれているようで、どうにもたまらなくなる。
「っ、……ケイト……」
何度も角度を変えながら、もっと深く繋がろうと彼を深く求めると、彼も息継ぎの合間から「リン……」と私を呼んでくださった。
私の腕の中にいるこの方が、私にはもう愛しくて愛しくてたまらなかった。
自らの命を惜しまず皆を救いたいと純粋に願う彼は、けれど私を深く愛していたために迷い苦しんでいた。
彼は既に、聖女様という一年に一度ずつ現れるような存在をとっくに超えていると思う。
もっと高次の……そう、女神や神と呼ぶに相応しい存在ではないだろうか。
彼という大きな存在を私だけのものにしようだなんて、そんな恐れ多いことができるとは思っていない。
願った事なら幾度となくあるが、それは実現し得る願いではないと分かっている。
それでも今、私の腕の中にいる彼は、今この瞬間に限って言うならば、間違いなく私だけのものだった。
彼の肌に触れることが許される唯一の存在、それが私なのだ……。
アオイ様から賜った『唯一』という言葉が私の芯を熱くする。
「は……」と熱い息を零して、ケイトが私から離れる。
一瞬たりとも離れがたくて、つい追いかけてしまう私をケイトは苦笑で押し留めて私の下腹部へ手を伸ばした。
「ほら、こっちがもう苦しそうだよ。服を脱いで、俺も脱ぐから」
言いながら、彼はズボンまで染みを作ってしまっていた私のそこへと浄化をかける。
そうか、服を汚してしまうと迷惑がかかるのか。
理解し、すぐに服を全て脱ぎ捨てると、ケイトが慌てて両手で顔を覆った。
「は、早いよ……リン……」
なんとなく、彼の口からは聞きたくない言葉だと思いながら、私は彼の寝巻きに縦に5つ並んだボタンのひとつ目に手をかける。
と、途端にその手を押さえられた。
「俺の上は脱がさなくていいから」
どうしてだろうか。
私の前では、彼のモノも私に反応して緩やかに立ち上がっているというのに。
「私は貴方を愛したい」
私の言葉に、ケイトは「ゔっストレート……」と小さくうめいてから「でもダメです」と何故か敬語で断った。
「……理由を聞かせてほしい」
もしかして、私は彼を失望させてしまったのだろうか。
皆を救いたい彼にとって、彼だけでいいという私はあまりに身勝手に見えたのかもしれない。
一瞬で、胸に焦りが膨れあがる。
「……蒼やセリクには黙っててくれる? そうじゃないなら言わない」
そう言って、ほんのり頬を染めて唇を尖らせたケイトの様子に、私は嫌われたようではなさそうだとほっと胸を撫で下ろす。
「ああ。約束する」
「えっと……。リンに触られたら、俺…………っ……その……」
ケイトの頬がどんどん赤く染まってゆく。
何やら余程言いにくい事のようだ。
ここまでも散々彼の心を無遠慮に開いてしまったのだから、これ以上彼に無理はさせたくない。
「いい。ケイトが言い辛いならもう尋ねない」
「リン……」
「私がケイトに嫌われたり失望されたわけでないなら、それで十分だ」
ケイトに安心してほしくてなるべくゆったり微笑めば、ケイトは少しホッとした様子で私を見上げた。
「俺がリンを嫌いになるなんてこと、絶対ないよ」
まるで当たり前のことだと言うように、彼は言った。
私にとっては、生涯の支えになるほどに強い言葉を。
「……っ」
「リン……?」
「いや、ケイトの言葉が、嬉し過ぎて……」
ケイトがそれほどの重みを持たせずに発した言葉で、私だけが顔を熱くしてしまうのが何だか申し訳なくて、手の甲で顔を隠す。
「ぇ、あ……。えっと……。ごめん」
なぜ彼は謝ったのだろうか。
「俺、言葉も態度も足りてないのかな……」
彼は自省するようにそう呟いて、私のモノへと視線を落とす。
「触っていい?」
尋ねられて、私は戸惑いながらも頷いた。
「ああ。……ケイトなら、私に許可を取る必要はない」
本当は、私が彼に触れたかった。
傷付いた彼の心は癒せなくても、せめて彼の身体だけでも慰めることができればと思っていた。
けれど、彼は私に触れられたくないと言う。
となれば、私に出来ることは他に何があるのだろうか。
そう思った矢先の問いだった。
彼は、私に触れることで何か得るものがあるのだろうか。
「そうはいかないよ。リンの体はリンのものでしょ?」
彼は小さく笑ってそう言いながら、いまだに場違いな程にそそり立ったままの私のモノに優しく触れた。
彼のあたたかな指がそっと絡まるだけで、私は息が上がりそうになってしまう。
ああ……貴方はいつもそうやって、人という存在の本来持つべき尊厳を大切にしてくださる……。
それなのに私は、そんなあなたの騎士として、あなたの手足になりたいと……。
あなたの一部として、あなたの所有物として認めていただきたいなどと、望んでしまう……。
そんなことを彼に望んでも、きっとそんなことはできないと、自身の意思を持つようにと言われてしまうのが、分かっているのに……。
ケイトの指が、私の垂れ流してしまった液体を丁寧に掬って全体に塗りつけるようにしながら動く。
「っ、ケイト……」
彼に伝えきれない願いを飲み込んで、苦しくなり続ける胸に耐えていると、不意に私のモノにケイトの手よりも熱い何かが触れた。
見れば、ケイトの立ち上がったモノが、私のモノに触れている。
そればかりか、ケイトは2本を束ねるように両手で包んだ。
「っ、何、を……」
尋ねた私に、ケイトは優しく微笑む。
「一緒に気持ち良くなろうね」
「……一緒、に……」
なにか非常に尊い言葉をいただいた気がして、私の心臓が大きく跳ねた。
「ん、両手使うと姿勢が……。ごめん、リン俺の体支えといてくれる?」
言われて即座に彼の腰を両手で支える。
「っ、ん」
私の手が服越しに触れただけで、彼は小さく肩を揺らした。
あぐらをかいた私の足の間に座り込んだケイトは、その両脚が私の太ももの上を通っていて、踏ん張り辛そうだ。
もっと私に全体重をかけてくれても、重くなどないというのに……。
「ありがとう」と礼を伝えるケイトのはにかんだ顔がとても可愛い。
彼の両手にさらに熱がこもって、私のモノを優しくきゅうと握って擦り上げる。
強い快感に思わず息が詰まる。
「あのねリン。……俺、リンが好きだよ……」
そんな中での不意の告白は、私を一瞬で追い詰めた。
「くっ……」
込み上げる射精感に必死で耐える。
「リン? 我慢、しなくていいよ……?」
ケイトは、頬をほんのりと染めて多少息を乱しながらも優しく囁いた。
彼はそのまま、私の肩に額を預ける。
少し疲れたのだろうか。
私に身を預けてくれるその仕草が、たまらなく愛しい。
「だが、一緒にと……っ」
「それは別に、タイミングまで、合わせようって、事じゃない、から。先にイッても、いいんだよ……」
ああ……、ケイトの息が徐々に上がっている。
私と同じように感じてくれているのだろうか。
だとしたら、とても嬉しい……。
「ん、でも……っ、俺、も……っ、そろそろ、イ……っ」
言葉と同時にケイトの手がぐんと動きを早める。
私の肩口で眉を顰めたケイトの表情は、とてつもなく妖艶で美しかった。
彼にうっとりと見惚れるうちに、彼のモノが膨張し熱を増す。
共に擦られるそれにつられるように、私のモノもさらに大きく膨れ上がった。
無意識に揺らしてしまいそうな腰を必死で堪える。
彼のモノが吐精すると同時に、私も達した。
頭の中が白く染まるほどの快感が襲う。
「んっ……っ」
彼が小さく息を詰める。
そのささやかな声にすら煽られて、私は歯を食いしばる。
そうしていないと、激しい快感に声が漏れてしまいそうだった。
「はぁ…………、リン……一緒に、気持ち良くなれたね……。ふふ、嬉しいな……」
頬を染めたままふわりと微笑んだケイトは、あまりにも可憐だった。
その表情は可憐であるのに、色付いた頬や唇はどこか妖艶で、これはもはや、神々しいという他ない。
ケイトの手が、根本からゆっくりと優しく私のモノを撫で擦る。
愛しげなその仕草と、まるで最後の一滴まで出せるようにと導くようなその動きに、彼の愛を感じてしまって、私のモノがもう一度気力を取り戻し始める。
「あれ? ちょ、うわ、本当に……?」
それに応じるように、ケイトが焦りを浮かべる。
「うわぁ……リン、復活早いね……」
ケイトが私のモノから手を離し、両手をかざして自身の手ごと浄化をかける。
飛び散った白濁を綺麗に消し去ってから、ケイトは少しだけ困ったように顔を上げた。
「どうしよう。もう一度手でする?」
尋ねられて、彼が困っているのは私のモノが再度立ち上がったせいなのだと理解する。
「いや、気にしなくていい。しばらくすればおさまる」
彼を安心させたくて、なるべく優しく笑って答える。
実際のところは、そう簡単にはおさまりそうになかったが。
まだ私のモノにはケイトに触れられた感触が残っていて、私の瞼の裏には眉を寄せ快感に浸る彼の表情がくっきり残っている。
あんなに美しく色香を纏ったケイトの顔、簡単には忘れられそうにない……。
彼が眠った後でトイレを借りることにしよう、と私は決めて、脱ぎ捨てた服に手を伸ばす。
それを優しく引き留めたのは、ケイトのあたたかな手だった。
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