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第3話 青天の霹靂(4/5)
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困惑する俺を置いて、ルストックは二体目に向けて駆け出した。
裂帛の気合で繰り出した一撃目を魔物の腕が弾く。
二撃目は届いたが、浅い。
俺も遅れてルストックの後を追う。
一端引いて体勢を立て直そうとするルストックへ、三体目がゆらりと近付く。
その攻撃を剣でいなしたところへ、二体目が牙を剥いた。
俺は今度こそ肉まで切り裂く覚悟を込めて、体重を乗せた斬撃を放つ。
肉を引き裂く感触が手に伝わる。俺は柄を力いっぱい握りしめた。
腕を切り落とすには至らなかったが、俺の一撃で二体目が怯み後退る。
その隙にルストックは三体目の胴を裂いた。
温かな返り血を浴びながら、ルストックはその口端を上げていた。
返す刃でルストックはもう一度反対側から魔物の胴を斬り付ける。
魔物は耳を突き刺すような断末魔を上げて、巨体を揺らして地に伏した。
倒れる魔物から跳び退るルストックに倣って、俺も後ろへ下がる。
残る一体へ、ルストックは鋭い視線を向けた。
その時、背後から教師の声がした。
「遅くなった! お前達大丈夫か!」
ホッとした俺とは対照的に、ルストックは小さく歯軋りをした。
ああ。こいつ、もう一体も倒したかったのか。
「やればいいんじゃないか? 先生だって魔物を前に、戦うなとは言わないだろ」
ルストックが初めて俺の顔を見た。
キョトンと驚いた顔は、小さな瞳がさらに小さく見えて、なんだかすごく可愛い。
それが嬉しそうな笑顔になって、次の瞬間にはキリリとした戦士の顔になっていた。
「そうだな」
同意の言葉だけをその場に残すと、ルストックは最後の一体目掛けて駆け出していた。
腕を半分ほど千切られた魔物は前足をつく事が出来ず、立ったりしゃがんだりと体勢を整えきれずにいる。
駆け寄るルストックに応戦しようと魔物が立ち上がった瞬間、迷いなくルストックがその胴を払った。
何千何万と繰り返したのだろう、それは美しい所作の、見事な斬撃だった。
十分な深さでルストックの長剣が魔物の腹を切り裂くと、魔物は悲痛な叫びと共にもんどりを打って倒れた。
数歩下がったルストックが魔物を見下ろす。
その瞳が酷く冷え切っていて、俺は息を呑んだ。
死を目前に悶え苦しむ魔物を、まるで当然だと言うような、むしろもっと苦しめばいいとでも言いたげに見下して、彼はそっと口端を上げた。
俺は、ルストックが初めて見せる表情から一瞬も目が逸らせなかった。
ようやく駆けつけた教師が、俺達の肩を叩く。
そこで初めて、自分が息を止めていた事に気付いた。
俺が大きく息を吐くと、教師であり引退騎士でもあるその男は、俺達を「よくやった」と手放しで褒めた。
多少は『無謀な事を』と叱られる覚悟をしていただけに、少し拍子抜けしてしまったくらいだ。
教師が言うには、騎士科と言えど一年生で魔物の気配に耐えられる学生はまず居ないらしい。
三年生になると、騎士科の生徒達はまず王立研究所で捕縛されている小型の魔物を見学に行く。
そいつの前で、正気を保って剣を振れるようになってようやく、三年の教育課程に突入する。
それができずに、そこで学園を去ったり他の学科に移る奴も毎年それなりに出るらしい。
「そうやって時間をかけて準備をして騎士になっても、結局、実戦で魔物を斬れるやつはそう多くない」
そう言って、長く前線で戦った過去を持つ教師は俺達を『将来有望』だと評価した。
俺達は、駆け付けた騎士団の騎士に魔物の発生状況の聞き取りを受け、教師陣の元で状況報告を済ませて、日の傾きかける頃にようやく解放された。
聞き取りの内容はあまり変わらなかったが、どちらの場合でも『魔物に恨みがあるか?』と尋ねられた。
俺は『いいえ』と二度答えたし、ルストックは『はい』と二度答えた。
退室を許可されて、二人揃って部屋を出る。
扉を閉めた途端、ルストックに「今日はありがとう」と礼を言われた。
「礼を言う機会を逃してしまった。遅くなって、すまない」
隣を見れば、落ち着いた温かい眼差しが、真摯に俺を見つめていた。
「な……何……」
至近距離での微笑みに、思わず声が上擦る。
何じゃねーよ!!
いいよとか、気にすんなとか、言えば良いとこだろ!!
心の中で叫ぶも、もう遅い。
「あの時、君がいなかったら、俺は多分魔物にやられていた」
ああ、あの、俺が唯一入れた斬撃の事か。
言われてみればそうなのかも知れないが、魔物のほとんどを一人で倒したようなこいつに言われても……。
…………いや、そんな事ない。全然ない。
やばい。めっっっっちゃくちゃ嬉しい。
「っ、大したことしてねーよ」
俺は真っ赤になりそうな顔をどうする事もできずに、そっぽを向いて答えた。
「いや、俺は君をすごいと思うよ」
さらりと背にかけられた優しい声に、俺は心臓が止まりそうになる。
うおおおおおお、なんだそれ!!
なんでこいつそんな事言うんだ!?
あああああ顔が見たい!!!
けど俺の顔はもう真っ赤なんだが!!!!!??
「あの場で、他の生徒を守ろうとしていたのは、君だけだった」
いやいやいやいや、お前の方がよっぽどしっかりしてただろ!?
「能ある鷹は爪を隠すというやつか。今まで気付かなかった自分が恥ずかしいな……」
ちょっ……、まっ……!!!
えええええ何だこれ、夢か!?
あっ、そうかも!?
夢かも!?!?
それならちょっとくらい、赤い顔見られても良くないか!?
俺は混乱しきった頭で、そろりと振り返る。
ルストックは、真っ赤な俺の顔を見ても、何も言わずに微笑んでいた。
「レ、レインズと呼んでくれたら、いい……」
なんとかそれだけを告げる。
こちらはもうずっと前からこいつの名前を知っているのに。
今日の報告でも、何度も俺の名は出たのに、こいつは俺に許可をもらうまで勝手に名を呼ぶ気がないらしい。
真面目なのはわかっていたが、だからと言って君が君がと言われるのは、何となく悔しかった。
「そうか、ありがとう。俺はルストックだ」
スッと、目の前に差し出された手。
顔を上げれば、ルストックはこちらを温かい眼差しで見つめていた。
ああ、これだ。
間違いない。
俺がずっと欲しかったのは、この手だ。
俺の心と頭が、ようやく揃って同じ結論に辿り着く。
俺は強く確信しながら、その手を握った。
剣ダコでボコボコした手は、思っていたよりさらに温かくて、俺の手を優しく握り返す。
それに合わせて、小さな黒い瞳がニコッと微笑みに消える。
実直そうな太い眉が下がると、もうたまらなく可愛い。
俺は胸がぎゅうっと詰まって苦しくなる。
ニコニコしたこの少年に何か言葉を返さなきゃならない気になって、俺は必死で口を開いた。
「お、お前……、いや、ルストックの方が、ずっと凄かったよ。魔物が全然怖くないのか?」
俺の言葉に、ルストックはほんの少し視線を泳がせてから、悲しげに目を伏せる。
「……俺は、怖さより憎さが勝ってしまうんだ」
ぽつりと落とされた言葉に、不味い事を聞いてしまったと思った。
「一体でも多く、奴らの息の根を止めたいと、それだけで頭がいっぱいになる。……騎士たる者は、いついかなる時も冷静でないとならないのにな」
ほんの少しの自嘲と共に、穏やかな笑顔で告げられて、俺の背筋に冷たいものが通り過ぎた。
こんなに優しい顔をして、こんなに誰にでも優しくできる奴なのに。
こいつの心の中は、ずっと復讐心でいっぱいって事なのか……?
次の言葉が見つからない俺に、ルストックは明るく笑って続けた。
「だから、レインズは凄いよ。魔物に何の恨みもないのに、仲間のためにあの魔物に立ち向かったんだろ?」
ああ。そういう事か……。
俺はようやく、この少年が俺の何を讃えてくれたのかが分かった。
ルストックが見ていたのは、俺の外見でも、剣の腕でもなく。
俺の、心だった……。
胸にじわじわと湧き上がる喜び。
こんな気持ちは生まれて初めてだった。
俺を好きだと言ってくれる子は、今までも沢山いた。
この顔が好きだとか、髪が好きだとか、声が好きだとか、仕草が好きだとか、皆口々に言ってくれた。
だけど、こんな事を言われたのは、本当に初めてだった。
「ルストック……」
思わず口から溢れたのは、目の前で笑う少年の名だった。
ルストックは、小さな瞳を瞬かせると、もう一度俺の名を呼んだ。
「レインズ、今日はありがとうな」
屈託なく笑うその顔は、まだどこかあどけなくて。
さっきより少し砕けた口調が、俺達は友達になったんだと教えてくれているようで、俺は舞い上がった。
裂帛の気合で繰り出した一撃目を魔物の腕が弾く。
二撃目は届いたが、浅い。
俺も遅れてルストックの後を追う。
一端引いて体勢を立て直そうとするルストックへ、三体目がゆらりと近付く。
その攻撃を剣でいなしたところへ、二体目が牙を剥いた。
俺は今度こそ肉まで切り裂く覚悟を込めて、体重を乗せた斬撃を放つ。
肉を引き裂く感触が手に伝わる。俺は柄を力いっぱい握りしめた。
腕を切り落とすには至らなかったが、俺の一撃で二体目が怯み後退る。
その隙にルストックは三体目の胴を裂いた。
温かな返り血を浴びながら、ルストックはその口端を上げていた。
返す刃でルストックはもう一度反対側から魔物の胴を斬り付ける。
魔物は耳を突き刺すような断末魔を上げて、巨体を揺らして地に伏した。
倒れる魔物から跳び退るルストックに倣って、俺も後ろへ下がる。
残る一体へ、ルストックは鋭い視線を向けた。
その時、背後から教師の声がした。
「遅くなった! お前達大丈夫か!」
ホッとした俺とは対照的に、ルストックは小さく歯軋りをした。
ああ。こいつ、もう一体も倒したかったのか。
「やればいいんじゃないか? 先生だって魔物を前に、戦うなとは言わないだろ」
ルストックが初めて俺の顔を見た。
キョトンと驚いた顔は、小さな瞳がさらに小さく見えて、なんだかすごく可愛い。
それが嬉しそうな笑顔になって、次の瞬間にはキリリとした戦士の顔になっていた。
「そうだな」
同意の言葉だけをその場に残すと、ルストックは最後の一体目掛けて駆け出していた。
腕を半分ほど千切られた魔物は前足をつく事が出来ず、立ったりしゃがんだりと体勢を整えきれずにいる。
駆け寄るルストックに応戦しようと魔物が立ち上がった瞬間、迷いなくルストックがその胴を払った。
何千何万と繰り返したのだろう、それは美しい所作の、見事な斬撃だった。
十分な深さでルストックの長剣が魔物の腹を切り裂くと、魔物は悲痛な叫びと共にもんどりを打って倒れた。
数歩下がったルストックが魔物を見下ろす。
その瞳が酷く冷え切っていて、俺は息を呑んだ。
死を目前に悶え苦しむ魔物を、まるで当然だと言うような、むしろもっと苦しめばいいとでも言いたげに見下して、彼はそっと口端を上げた。
俺は、ルストックが初めて見せる表情から一瞬も目が逸らせなかった。
ようやく駆けつけた教師が、俺達の肩を叩く。
そこで初めて、自分が息を止めていた事に気付いた。
俺が大きく息を吐くと、教師であり引退騎士でもあるその男は、俺達を「よくやった」と手放しで褒めた。
多少は『無謀な事を』と叱られる覚悟をしていただけに、少し拍子抜けしてしまったくらいだ。
教師が言うには、騎士科と言えど一年生で魔物の気配に耐えられる学生はまず居ないらしい。
三年生になると、騎士科の生徒達はまず王立研究所で捕縛されている小型の魔物を見学に行く。
そいつの前で、正気を保って剣を振れるようになってようやく、三年の教育課程に突入する。
それができずに、そこで学園を去ったり他の学科に移る奴も毎年それなりに出るらしい。
「そうやって時間をかけて準備をして騎士になっても、結局、実戦で魔物を斬れるやつはそう多くない」
そう言って、長く前線で戦った過去を持つ教師は俺達を『将来有望』だと評価した。
俺達は、駆け付けた騎士団の騎士に魔物の発生状況の聞き取りを受け、教師陣の元で状況報告を済ませて、日の傾きかける頃にようやく解放された。
聞き取りの内容はあまり変わらなかったが、どちらの場合でも『魔物に恨みがあるか?』と尋ねられた。
俺は『いいえ』と二度答えたし、ルストックは『はい』と二度答えた。
退室を許可されて、二人揃って部屋を出る。
扉を閉めた途端、ルストックに「今日はありがとう」と礼を言われた。
「礼を言う機会を逃してしまった。遅くなって、すまない」
隣を見れば、落ち着いた温かい眼差しが、真摯に俺を見つめていた。
「な……何……」
至近距離での微笑みに、思わず声が上擦る。
何じゃねーよ!!
いいよとか、気にすんなとか、言えば良いとこだろ!!
心の中で叫ぶも、もう遅い。
「あの時、君がいなかったら、俺は多分魔物にやられていた」
ああ、あの、俺が唯一入れた斬撃の事か。
言われてみればそうなのかも知れないが、魔物のほとんどを一人で倒したようなこいつに言われても……。
…………いや、そんな事ない。全然ない。
やばい。めっっっっちゃくちゃ嬉しい。
「っ、大したことしてねーよ」
俺は真っ赤になりそうな顔をどうする事もできずに、そっぽを向いて答えた。
「いや、俺は君をすごいと思うよ」
さらりと背にかけられた優しい声に、俺は心臓が止まりそうになる。
うおおおおおお、なんだそれ!!
なんでこいつそんな事言うんだ!?
あああああ顔が見たい!!!
けど俺の顔はもう真っ赤なんだが!!!!!??
「あの場で、他の生徒を守ろうとしていたのは、君だけだった」
いやいやいやいや、お前の方がよっぽどしっかりしてただろ!?
「能ある鷹は爪を隠すというやつか。今まで気付かなかった自分が恥ずかしいな……」
ちょっ……、まっ……!!!
えええええ何だこれ、夢か!?
あっ、そうかも!?
夢かも!?!?
それならちょっとくらい、赤い顔見られても良くないか!?
俺は混乱しきった頭で、そろりと振り返る。
ルストックは、真っ赤な俺の顔を見ても、何も言わずに微笑んでいた。
「レ、レインズと呼んでくれたら、いい……」
なんとかそれだけを告げる。
こちらはもうずっと前からこいつの名前を知っているのに。
今日の報告でも、何度も俺の名は出たのに、こいつは俺に許可をもらうまで勝手に名を呼ぶ気がないらしい。
真面目なのはわかっていたが、だからと言って君が君がと言われるのは、何となく悔しかった。
「そうか、ありがとう。俺はルストックだ」
スッと、目の前に差し出された手。
顔を上げれば、ルストックはこちらを温かい眼差しで見つめていた。
ああ、これだ。
間違いない。
俺がずっと欲しかったのは、この手だ。
俺の心と頭が、ようやく揃って同じ結論に辿り着く。
俺は強く確信しながら、その手を握った。
剣ダコでボコボコした手は、思っていたよりさらに温かくて、俺の手を優しく握り返す。
それに合わせて、小さな黒い瞳がニコッと微笑みに消える。
実直そうな太い眉が下がると、もうたまらなく可愛い。
俺は胸がぎゅうっと詰まって苦しくなる。
ニコニコしたこの少年に何か言葉を返さなきゃならない気になって、俺は必死で口を開いた。
「お、お前……、いや、ルストックの方が、ずっと凄かったよ。魔物が全然怖くないのか?」
俺の言葉に、ルストックはほんの少し視線を泳がせてから、悲しげに目を伏せる。
「……俺は、怖さより憎さが勝ってしまうんだ」
ぽつりと落とされた言葉に、不味い事を聞いてしまったと思った。
「一体でも多く、奴らの息の根を止めたいと、それだけで頭がいっぱいになる。……騎士たる者は、いついかなる時も冷静でないとならないのにな」
ほんの少しの自嘲と共に、穏やかな笑顔で告げられて、俺の背筋に冷たいものが通り過ぎた。
こんなに優しい顔をして、こんなに誰にでも優しくできる奴なのに。
こいつの心の中は、ずっと復讐心でいっぱいって事なのか……?
次の言葉が見つからない俺に、ルストックは明るく笑って続けた。
「だから、レインズは凄いよ。魔物に何の恨みもないのに、仲間のためにあの魔物に立ち向かったんだろ?」
ああ。そういう事か……。
俺はようやく、この少年が俺の何を讃えてくれたのかが分かった。
ルストックが見ていたのは、俺の外見でも、剣の腕でもなく。
俺の、心だった……。
胸にじわじわと湧き上がる喜び。
こんな気持ちは生まれて初めてだった。
俺を好きだと言ってくれる子は、今までも沢山いた。
この顔が好きだとか、髪が好きだとか、声が好きだとか、仕草が好きだとか、皆口々に言ってくれた。
だけど、こんな事を言われたのは、本当に初めてだった。
「ルストック……」
思わず口から溢れたのは、目の前で笑う少年の名だった。
ルストックは、小さな瞳を瞬かせると、もう一度俺の名を呼んだ。
「レインズ、今日はありがとうな」
屈託なく笑うその顔は、まだどこかあどけなくて。
さっきより少し砕けた口調が、俺達は友達になったんだと教えてくれているようで、俺は舞い上がった。
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