💘Purple Violet⚜️💐 堅物実直なノンケ親友への想いを、27年越しに伝えてテンパるゆるふわ一途イケメンのお話

良音 夜代琴

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番外編

『どちらかが十年分の記憶を忘れる薬』を飲まないと出られない部屋(7/7)

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***

「う、ん、んんんっ! ルス……、ルスぅ、ぅあっ、んっ、また……ああぁっ!」

俺の上であられもなく身を捩る男の腰を両手で掴んで、ゆっくりその内を掻き回す。
達したばかりのレイの内側は熱くうねって、懸命に俺にしがみついてくる。

「またイッたのか?」
囁けば、レイは真っ赤な頬で悔しげに眉を歪めた。
思わず上がってしまう口角をそのままに、俺はベッドのサイドボードに背を預けるようにして体を起こす。

こいつの恥らいながらの辿々しい奉仕にも中々くるものはあるが、そろそろ俺の手で存分に可愛がってやりたい。

レイの記憶の中では初めてのはずの吐精から、もう何度目か。
俺がレイの内側へ欲を放てば、レイは俺のそれを溢すまいとするかのように毎回健気に内側を絞り込んだ。
次第にどろどろに蕩けてゆくレイの内は、俺を激しく煽る。
些細な刺激にも敏感に反応する様は、もっともっとと求められているようで、俺は誘われるままに際限なくそこへと精を注ぎ込んでしまう。

「ル、ス……っ、ルス、も、もう……っ、や……っ」
涙に濡れた顔で、懇願するような声を漏らすレイ。
止めてくれと訴えているはずのそれが、甘くねだっているようにしか聞こえない俺は相当マズイな。

「なんだ、もうおしまいか?」
膝の上に抱き上げたレイの腰を引き寄せて、レイの好きなところへ強く押し当てると、レイは青い瞳を見開いて喉を逸らした。
「あっ! ぁあああっ!!」
押し当てたまま、激しく揺さぶる。
「やっ、やめ、ルス……っ、んんんんっ、また、あ、……っ、すご、ぅ、凄い、こん、な、あああっ!」
レイの腕が回された俺の背に、ジリッと痛みが走る。
頑ななまでに俺を傷つけまいとするレイは、俺に爪を立てる事が滅多にない。
よほど前後不覚になっているようだ。

俺はヒリリとした小さな痛みに喜びを感じながらも、快感の渦に囚われてビクビクと跳ねる美しい男を見つめた。
艶やかに色付いた紅頬。すっと流れるような眉毛は、今は切なげに寄せられて、伏せられた長い金の睫毛の下では青い宝石が蕩けている。
詰まる息の合間から俺の名を繰り返し呼ぶ薄い唇は、俺に繰り返し応えて赤く腫れている。

「レイ、お前は本当に可愛いな……」
囁けば、とろりと蕩けた瞳が嬉しそうに俺を見つめ返した。
まだうねり続けるレイの内側で、俺の物に熱が集まる。
いや、これ以上はマズイだろう。

「今日はここまでにしておこう。でないとお前を壊してしまいそうだ」
俺の言葉に、レイがふにゃと表情を崩した。
「お、れ……ルスに、なら、壊されてもいーよ……?」
心臓を鷲掴みにされて、息が止まる。
良くない。
良くはないだろう。
そんな事を軽率に口にするな。
「あまり可愛い事を言うんじゃない。歯止めが効かなくなるだろう」

青い瞳がゆっくりと瞬いて、へら、と人懐こい笑顔が浮かぶ。
やはり反応が鈍いな。
これ以上は、たとえこいつに誘われても、断固として断らなくてはな。
俺はこいつへの誓いを、……二度と酷く抱き潰さないと誓った日の事を思いながら、意思を強固にする。

「俺、ルスが大好きだ……。ルスのためなら、なんだってするよ……」
「気持ちは有難いが、お前はもう少し自分を大切にしてくれ」
レイをなるべく優しく胸に抱く。
俺が触れるだけで、ぴくりと揺れる身体が愛しくてたまらない。
「俺……絶対、ルスを幸せにするから……な……」
「俺はお前さえいてくれれば、幸せだよ」
レイの頭の、傷の無い部分を撫でながら囁けば、レイは俺の胸へと体重を預けた。
「へへ……、そか……。良かっ――……」
不意に途切れた言葉の後には、静かな寝息が続いた。

あまりに急に色々ありすぎて、精神に負荷がかかりすぎたのかも知れんな。
そっとベッドに下ろしたレイは、涙の跡が残った頬で、それでも幸せそうな寝顔をしていた。

ああ、そういえばあの日も、こんな風に寝てしまったレイの後始末をしてやったな……。

と、そこまで思ってからハッとする。

……思い出した。
やっと、……思い出せた。

もうあの日の記憶が戻ることはないだろうと思っていたのに……。

俺は、あの日の出来事を丁寧に思い返しながら、俺に二度も初めてを捧げてくれた男にそっと口付ける。

「……ん……」
眠ったままの男から甘い声が小さく返ってきて、俺は口元を緩ませた。

これから内側をたっぷり洗ってやろう。
レイならきっと、眠っていても俺を喜ばせてくれそうだ。
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