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第2章 風の大龍穴編
30 強敵との戦い①
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目の前には20mぐらいの巨体を見せたサンドワームが立っている。砂の中の身体も含めたらとんでもない大きさだろうな。太さも直径5m以上はありそうだ。
僕を見下ろしていたサンドワームが動き出す。大きな口を開くと、僕を目がけてものすごいスピードで頭上から迫ってきた!
牙がギッシリ生えた大きな口だ! あんなのに捕食されたら一巻の終わりだぞ!
僕は迫ってくる大きな口をダッシュして躱した。するとサンドワームはそのまま砂の地面に口を突っ込んで潜っていく。どんどん地中に潜っていくサンドワーム。最後に尻尾らしきものを見せて潜っていったけど、あれは全長にして40~50mはあるね……めちゃくちゃ巨大な魔物じゃん!!
さて、どういう攻撃が有効だろうか。とりあえずは剣じゃなくて魔法がよさそうだな。僕は右手に魔力を集中して、サンドワームが姿を現すのを待った。出てきた瞬間にファイアーボールをぶつけてやろう。
魔力の流れを見てるから、地中のサンドワームの位置や動きはつかめてる。間もなく僕の左側に出てくるだろう。
「出て来た! 行け! ファイアーボール!!」
姿を現したサンドワームを目がけてファイアーボールを放つ。魔力の密度を最大限に高めた直径1mほどのファイアーボールがサンドワームの胴体に命中。ファイアーボールは胴体を突き抜けて飛んでいった。
「よし! ファイアーボールは効くようだな」
グーーーム……
サンドワームのうめき声が聞こえる。きちんとダメージを与えられたようだ。この調子でファイアーボールの攻撃を続けてみるか。
そう思ってサンドワームを見ていると、魔力が傷跡に集まっているのが見えた。えっ……? 傷跡がみるみるうちに塞がっていくぞ? すると10秒も経たないうちに傷跡はすっかり消えてしまっていた。
「治癒魔法? 自己修復能力かな? どっちにしてもすごいスピードで傷が癒されてしまったぞ」
さて、どうしたものか。――次は数で攻めてみるか。
僕は魔力を集中して10個のファイアーボールを空中に浮かべた。それを一斉にサンドワームに向かって飛ばす。
ファイアーボールが次から次にサンドワームに命中していく。やっぱり巨体だから攻撃は当てやすいな。
10個のファイアーボールが当たった場所は貫通こそしなかったけど、ひどい火傷の状態で、いくつも黒焦げになってるところもある。
「この攻撃も効いてるみたいだな。でも……」
少し様子を見ていると10か所の傷があっという間に治っていく。黒焦げだったところも何事もなかったかのように元通りだ。
「なるほどね。やたらと魔力量の多い魔物だけど、この見事な回復力を見れば納得だよ」
『そうだ。サンドワームは巨体を活かした攻撃もさることながら、この回復力が厄介な相手なのだ。どうするレアンデルよ』
ルシアはしっかりとサンドワームの特徴を知ってたみたいだね。
しかし、あの回復力は厄介だな。思いつく討伐の方法は2つ。1つ目はサンドワームの魔力が尽きるまで攻撃を続けること。もう一つは回復できないほどのダメージを一撃で与えること。
う~ん。回復できないほどの攻撃は厳しいかな。ひとまず魔力の減少を狙ってみるか。
僕は剣を構えてサンドワームを斬ってみることにした。巨体の割にはスピードがあるけど、デザートウルフのような俊敏さはないからね。
「それでは行ってみますか!」
僕はサンドワームに向かって駆け寄る。サンドワームはその巨体をよじらせて僕にぶつかってこようとするけど、距離を取って躱す。すぐに間合いを詰めて、胴体を斬り裂く。
「おおっ! 見た目より硬いぞ! 柔らかそうに見えるのにな」
サンドワームの皮膚はミミズのような感じで柔らかそうに見えたんだけど、見た目と違ってかなりの強度だ。
結構多めの魔力を流した剣で斬ったんだけど、こんなに硬いのなら魔力を最大限近くまで流した方が良さそうだな。
僕はミスリルの剣に強い魔力を流してサンドワームに斬り込んだ。
そうして剣で何十か所も斬り裂いてみたけど、分厚い皮膚を切るのが精々で、内部に届くようなダメージを与えることはできなさそうだ。しかも斬り裂いたはなからどんどん回復していくし、魔力が尽きるのはどれぐらいかかるのか分からないほどの魔力量がありそうだ。
「何か違う攻撃方法を考えないとダメかな」
剣で倒すのは難しそうだ。やはり魔法を使った攻撃が有効だろう。それなら……
僕が次の手を考えていると、サンドワームが唸り声をあげて突進してきた。頭上から落ちてくるかのような攻撃はものすごいスピードだ。でも直線的だから、さっきと同じように躱すのは簡単だ。
僕は動きを見ながらダッシュで躱すように構えていると。魔力が口の方に集まっているのが見えた。
サンドワームの口を注意して見ていると、何やら口にものを頬張ったような動きをしている。これは、何かを飛ばして来そうだぞ?
「やっぱりそうきたか!」
サンドワームの口から液体の塊が僕を目がけてものすごいスピードで飛んできた! 唾液かな? よく分からないけどとにかくかわさないとヤバそうだ。
僕は全力のダッシュで唾液の塊を躱す。躱した唾液が砂にかかると、砂がみるみるうちに溶けていく。
「避けないと危ないやつじゃん! 砂がかき氷みたいに溶けていったよ」
ここまでのサンドワームの特徴を分析すると、攻撃手段はかぶりつきに体当たり、唾液攻撃というところかな。なによりも厄介なのは攻撃よりも回復能力だよ。
このままだと、体力面でも魔力量でも、僕のほうが先に参ってしまいそうだな。
僕は初めて出会った強敵にどのような作戦で行くのか頭を悩ませていた。
僕を見下ろしていたサンドワームが動き出す。大きな口を開くと、僕を目がけてものすごいスピードで頭上から迫ってきた!
牙がギッシリ生えた大きな口だ! あんなのに捕食されたら一巻の終わりだぞ!
僕は迫ってくる大きな口をダッシュして躱した。するとサンドワームはそのまま砂の地面に口を突っ込んで潜っていく。どんどん地中に潜っていくサンドワーム。最後に尻尾らしきものを見せて潜っていったけど、あれは全長にして40~50mはあるね……めちゃくちゃ巨大な魔物じゃん!!
さて、どういう攻撃が有効だろうか。とりあえずは剣じゃなくて魔法がよさそうだな。僕は右手に魔力を集中して、サンドワームが姿を現すのを待った。出てきた瞬間にファイアーボールをぶつけてやろう。
魔力の流れを見てるから、地中のサンドワームの位置や動きはつかめてる。間もなく僕の左側に出てくるだろう。
「出て来た! 行け! ファイアーボール!!」
姿を現したサンドワームを目がけてファイアーボールを放つ。魔力の密度を最大限に高めた直径1mほどのファイアーボールがサンドワームの胴体に命中。ファイアーボールは胴体を突き抜けて飛んでいった。
「よし! ファイアーボールは効くようだな」
グーーーム……
サンドワームのうめき声が聞こえる。きちんとダメージを与えられたようだ。この調子でファイアーボールの攻撃を続けてみるか。
そう思ってサンドワームを見ていると、魔力が傷跡に集まっているのが見えた。えっ……? 傷跡がみるみるうちに塞がっていくぞ? すると10秒も経たないうちに傷跡はすっかり消えてしまっていた。
「治癒魔法? 自己修復能力かな? どっちにしてもすごいスピードで傷が癒されてしまったぞ」
さて、どうしたものか。――次は数で攻めてみるか。
僕は魔力を集中して10個のファイアーボールを空中に浮かべた。それを一斉にサンドワームに向かって飛ばす。
ファイアーボールが次から次にサンドワームに命中していく。やっぱり巨体だから攻撃は当てやすいな。
10個のファイアーボールが当たった場所は貫通こそしなかったけど、ひどい火傷の状態で、いくつも黒焦げになってるところもある。
「この攻撃も効いてるみたいだな。でも……」
少し様子を見ていると10か所の傷があっという間に治っていく。黒焦げだったところも何事もなかったかのように元通りだ。
「なるほどね。やたらと魔力量の多い魔物だけど、この見事な回復力を見れば納得だよ」
『そうだ。サンドワームは巨体を活かした攻撃もさることながら、この回復力が厄介な相手なのだ。どうするレアンデルよ』
ルシアはしっかりとサンドワームの特徴を知ってたみたいだね。
しかし、あの回復力は厄介だな。思いつく討伐の方法は2つ。1つ目はサンドワームの魔力が尽きるまで攻撃を続けること。もう一つは回復できないほどのダメージを一撃で与えること。
う~ん。回復できないほどの攻撃は厳しいかな。ひとまず魔力の減少を狙ってみるか。
僕は剣を構えてサンドワームを斬ってみることにした。巨体の割にはスピードがあるけど、デザートウルフのような俊敏さはないからね。
「それでは行ってみますか!」
僕はサンドワームに向かって駆け寄る。サンドワームはその巨体をよじらせて僕にぶつかってこようとするけど、距離を取って躱す。すぐに間合いを詰めて、胴体を斬り裂く。
「おおっ! 見た目より硬いぞ! 柔らかそうに見えるのにな」
サンドワームの皮膚はミミズのような感じで柔らかそうに見えたんだけど、見た目と違ってかなりの強度だ。
結構多めの魔力を流した剣で斬ったんだけど、こんなに硬いのなら魔力を最大限近くまで流した方が良さそうだな。
僕はミスリルの剣に強い魔力を流してサンドワームに斬り込んだ。
そうして剣で何十か所も斬り裂いてみたけど、分厚い皮膚を切るのが精々で、内部に届くようなダメージを与えることはできなさそうだ。しかも斬り裂いたはなからどんどん回復していくし、魔力が尽きるのはどれぐらいかかるのか分からないほどの魔力量がありそうだ。
「何か違う攻撃方法を考えないとダメかな」
剣で倒すのは難しそうだ。やはり魔法を使った攻撃が有効だろう。それなら……
僕が次の手を考えていると、サンドワームが唸り声をあげて突進してきた。頭上から落ちてくるかのような攻撃はものすごいスピードだ。でも直線的だから、さっきと同じように躱すのは簡単だ。
僕は動きを見ながらダッシュで躱すように構えていると。魔力が口の方に集まっているのが見えた。
サンドワームの口を注意して見ていると、何やら口にものを頬張ったような動きをしている。これは、何かを飛ばして来そうだぞ?
「やっぱりそうきたか!」
サンドワームの口から液体の塊が僕を目がけてものすごいスピードで飛んできた! 唾液かな? よく分からないけどとにかくかわさないとヤバそうだ。
僕は全力のダッシュで唾液の塊を躱す。躱した唾液が砂にかかると、砂がみるみるうちに溶けていく。
「避けないと危ないやつじゃん! 砂がかき氷みたいに溶けていったよ」
ここまでのサンドワームの特徴を分析すると、攻撃手段はかぶりつきに体当たり、唾液攻撃というところかな。なによりも厄介なのは攻撃よりも回復能力だよ。
このままだと、体力面でも魔力量でも、僕のほうが先に参ってしまいそうだな。
僕は初めて出会った強敵にどのような作戦で行くのか頭を悩ませていた。
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