異世界でのんびり暮らしたいけど、なかなか難しいです。

kakuyuki

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彼の存在

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--店長・主任の目線--

私たち、姉妹は飲食店で店長と主任をやっている。 従業員は、昔は1人もいなかった。 これは、彼と出会う話である。

「う~ん、やばい。 このままだと赤字になる~」
私、店長は悩んでいた。
「そうね、もしかしたら、このお店は潰れるかもね」
「ちょっと、そんなこと言わないの!」
「・・仕方ないじゃない、私たちはこの町では、【嫌われ者】なんだら・・」
 「・・・」
そう、私たち姉妹は、この町では【嫌われ者】になっている。
理由は、父である。
私たち、エルフは普段は森に住んでおり、魔法を得意としている。
森を出ることは、本来なら禁止になっているが、ある特別の理由で出ることができる。 森を出る方法は2つである。

1つ目は、【旅人】になることである。
【旅人】は、旅をしたいエルフの中から決める。1年に1回だけの試練を合格したら、【旅人】になることができる。

2つ目は、【罪人】になることである。
【罪人】はエルフの村で罪を犯した者が【罪人】になり、背中に【罪人】の焼印をやられ、森から追い出される。

私たちの父は、【罪人】であった。
父が犯した罪は、【同族殺し】であった。 父は【罪人】になり、母は【罪人の嫁】ということで、森から追い出されたのである。
2人は、【罪人】を隠しながら、自分たちが住める町を探していた。
そして、今の【ダイ町】に着いたのだが、私たち姉妹が生まれた頃に、父が【罪人】であることが町の人に気づかれてしまい、一部の人から嫌われるようになり、毎日が地獄であった。
私たち姉妹は、【罪人の娘】と呼ばれ、父は飲食店を始めたが、【罪人】という理由で誰も来なかった。


そんなある日、父は寝室で自殺をしていた。 
母は、父が亡くなってから、病気になった。
しかも、この病気は治せないと医者に言われて、父が亡くなって5ヵ月後に、母も亡くなった。 残ったのは、飲食店と【罪人の娘】という名前だった。


「しかし、どうする?」
「・・姉さん、ここは従業員を雇ってみたら、どうかしら?」
「どうして?」
「理由は、その従業員にホールをやらすのよ。 そうしたら、お客さんは私たちの顔を見ないで済むから・・」
正直に言うと、反対だがこのままでは、この飲食店を売らないといけなくなる。
「・・わかったわ。じゃあ、チラシを作りましょうか!」
そう言って、作るのであった。


それから1週間ぐらいたった。
「ねえ、誰も来ないけど・・」
「まあ、長く待つことね、姉さん」
そんな会話をしていると、お店のドアが開いて
「すみません~」
「はいはい、どうしましたか?」
「チラシを見て来たのですが・・」
私たち姉妹は、驚いた。
あのチラシをみてここで働きたいと思うなんて。    彼は、珍しい黒髪の少年であり、最近この町に来たらしい。
私たちは、この少年は、信頼できるか面接をしたら、とてもいい子だった。
なので、採用した。

彼は、一生懸命に働いていた。
どんなお客さんでも、元気に挨拶をして世間話をしたり、悩んでいるお客さんがいたら話を聞いたりしていた。

そんなある日、ばれてしまった。
私たち姉妹のことが・・・
怖かった、人に見捨てられるのが怖かった。
だから、彼が仕事を終わってから2階に呼んだ。
「入っていいですか?」
彼の声が聞こえた。
「ええ、いいわよ」
「失礼します」
「で、私たちが君を呼んだ理由わかるかい?」
「・・なんとなくですが・・」
「・・そうか、私たちは隠し事が嫌いだ。だから素直に言って欲しい・・」
「・・わかりました・・」
わかっている、今日限りで辞めたいと言うことは、すると彼は
「すみませんでした!!!!」
「え、ちょっとなんで謝っているの!?」
「え、だって怒っている理由は、俺が勝手にキッチンにあった食べ物を食べたことですよね?」


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