婚約破棄ですか? 仕方ありませんね

ピコっぴ

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婚約破棄宣言

17.嫌われた要因

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 国王も、貴族の婚姻契約に携わる大司教や教皇も不在の中、承認なく王族から一方的に行われた婚約破棄。

 なぜ、もっと早くに、平和に話し合いの上解消するという発想はなかったのか。

 それもあのような衆人環視の中で、まるで罪人を弾劾するようなやり方で。

 愛情が持てずとも、決して短くない間婚約者として添ってきた相手に対して、敬意も払えないのか。


 ──そこまで嫌われていたのか


 自分が嫌われる要因を考えてみる。


 可愛げがないと言われても、王族の婚約者として、侯爵家の令嬢として、屈託なく天真爛漫に愛想を振りまき、婚約者に滅多矢鱈と甘えるという行為はあり得ない。


 アレが、周りに迷惑をかけて歩くのをフォローし、上に立つものとしては逸脱した行動を冒せば苦言するのは、能力の足りないあれにつけられた目付け役として、当然の役目でもある。


 アレより優秀な面をひけらかしたつもりはない。
 が、至らない点を補ってカバーしていくのは、男としても王族に名を連ねる者としても、プライドが許さなかったのだろうか?

 ならば、その悔しさをなぜ、努力するという方向へ持っていかなかったのか。

 国王と、北の小国の姫君から産まれた、五体満足で健康優良児として身体能力に障害もなく立派に育ち、能力がないなどあり得ないはず。

 第三王妃である母も、国王がつけた教育係も、初期教育に失敗があったとは思えない。が、ああ育ってしまったからには、何か間違いがあったのだろう。



 もう縁の切れた元婚約者の事を考えても仕方ない。


 そう割り切って、ローゼは、領地内で進めていた、婦人会による新事業の進捗状況に目を向けることにした。







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