異世界ってやっぱり異国よりも言葉が通じないよね!?

ピコっぴ

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駅前から自宅まで約8分の間に迷子になりました

王都まで、後何㎞? ★

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 ──ついに、私も魔法使いかぁ。

 そんな風に思った瞬間も、アリマシタネ…

「ええ~!? なぁんでぇ?」


 ───── ◆ ◆ ◆ ───────


 ジュードさんに習った通りに、魔力を感じて集める練習は小一時間で完了。

 次は、指先だけ、眼だけ、脚だけ、に集める。は、お昼頃まで頑張りました。
 まだ、そんなにたくさんうまく集められないけど、これが巧くなれば、攻撃的な魔力を指先から放つ、魔力で普段見えない物を視る、走る時に加速するなどが出来るようになるんだって!
 毎日練習して、素早くさっと切り替えられるようになるまで熟練するように言われた。

 次に、頭のてっぺんから両手指先左右の爪先まで全体的に満たす、そのまま、流れを感じる、全体的に満たしたまま、特定の場所に濃くしてみる、全身で巡らせるなどの訓練も頑張ってみたけど、弱々しいしゆっくりで魔道を使うほどの練度はまだまだ無いけれど、これも毎日練習して、素早く巧くならないと♪

 そんな感じで、練習しながら歩くと必然的に、思ったほどの距離を稼ぐ事は出来ない。
「悪いな、ヴァニラに仕事やて振ったんは俺やけど、1日でここまでしか進めんとなったら、王都まで一週間かかってまうわ」
 ハイ、ごめんなさい。お荷物で。
 取り敢えず、魔道に関する本格的な勉強は王都に着いてからとして、道中は歩きながら魔力感知と練成のみに。
 まぁ、本格的な魔道鍛錬が歩きながら出来るとは思ってなかったけど、ちょっと残念。

 ジュードさんがお肉が食べたいと、ウサギか何かを獲りに森へ分け入ってる間に、もう少し練習しながら、おとなしく待つ。
 私が何をしてるのか気になるのか、巨鳥退治からまる1日ぶりに、ヤマネっぽい小動物が現れ、木蔭から覗く。
「ヤマネちゃんかな~? 子リスちゃんかな~? おいで~。木の実あげよっか?」
 実は、ジュードさんが狩りに行った後、ドングリみたいな小さい実を幾つか拾ってポッケにしまっておいたのだ。こうして、再び小動物に遭ったら、呼んでみようと。くふふ。

 勿論、本当に寄ってくるとは思ってない。警戒心の強い野生動物があり得ないでしょう。
 それでも、試してみたいのがもふもふ好き女子の心情です。
 やはり、覗きはするものの、近寄っては来ない。そりゃそうか。
 足元に木の実を置いて、魔力を全身くまなく満たす練習を再開する。これが中々難しい。
 元々魔力とか霊力とか、特殊能力でもないと視ることも適わず創作物の中でしか馴染みの無い、物質世界に住む私達に、ハイ、集めてね~、感じたらまわしてね~なんて言われてもほいほい出来る訳がない。

 でも、たぶんなんとなく温かいものが躰を巡ってる気がする。ただの上気した血流なのか、何かがその血に混じってるのか、血流だと思ってるけど魔力なのか、見習い初日の素人には判りません。

 つん。と何かてろてろズボンに引っかかるような感触。
 てんてん。と、脛に、うちの猫が夜中におねだりする時の肉球でそっと触れるような愛らしい感触。
 足元を見下ろした。

 うわぁああ♡ 来た! 来たよ~♡ マジで~♡

 ポッケにあった木の実をすべて出す。食べられるか後でジュードさんに確認しようと、道中で摘んでおいたベリーっぽいものも出す。木じゃなくて草から摘んだから、ベリーではないかな。
 そのベリー擬きを出した途端、林の川向こうの森からも何匹か走り出て来て、わらわらと私のまわりに群がった。
 びっくりすんで。エリマキトカゲもびっくりの、ヤマネかリス的な小動物が、普通に、水かきのある長い足を持ってる訳でもなく、普通に、川を走って渡ってきたんだから。水飛沫も上がってないよ?
 あ、水の上を走るんはバジリスクやったっけ? いや、ちょっとは動揺してんのかな、台詞が空回りしてるかも。でも、そんなんどうでもええわってくらい、可愛くて温かくて柔らかくてもふもふで、幸せ…

 うっはぁ~♡ 至福のひとときやぁ♡

「な、なんや? 何がどないしてそないなったんや?」
 戻って来たジュードさんが呆然としている。
「木の実で餌付け?」
「そんな訳あるか? 野生動物が木の実一つで寄って来てそんなんなるかい。その膝の上のんなんか恍惚としておかしなってるやん。マタタビの猫や」

 そう、ジュードさんの言うとおり、私のまわりには今、十数匹のヤマネっぽい子ちゃん達がいる。
 うちの二匹は、私の膝の上でエロった猫のようになっている。喉や耳の後ろをくすぐってやると喜んで、悶えて悶えて悶え過ぎてフラフラになってるのだ。楽しかった♡

「ねぇ? ホント幸せ♡」
「幸せ♡、やない。おかしいと思わんのか? この状況」
「思うけど、そんなんより至福が上」
「これやから女子供は…。野生動物やで? 噛みつかれたり変な病気持ってたらどないすんねん」
「ここまで面倒見てくれたジュードさんには悪いけど、本望♡」
「アカン、モフモフにやられて正気失っとる」

 ジュードさんは肩を落として、私達から少し距離をあけて、焚き火の準備と、獲ってきた獣を捌き始めた。
 血抜きは獲った時にすぐにして済んでるみたい。
 聞いたら、血の臭いをさせて肉食獣を呼び寄せたくなかったから、すぐに血抜きして跡を土で誤魔化してきたらしい。魔道で穴を掘って、血を流し終わったら、魔道で土を埋めるので、普通に埋めるより血の臭いが漏れにくいらしい。

 肉を焼くいい匂いがしてくると、膝の上で悶え死にしてた二匹以外は、みんな森へ帰ってしまった。
「さすが異世界、あり得へんはあり得へんねやね」
「はぁ?」
「だって、来た時もそうやったけど、ほら、ヤマネちゃんがバジリスクよろしく川を走って渡ってんで? びっくりするやろ?」
 私が川の方を指さして、ジュードさんが振り返ると、手にしてた携帯ナイフを取り落とした。
「いや、俺も始めて見たわ。
 コッチに来て5年、この森で魔獣狩りするようになって2年、渡りの水鳥じゃあるまいし、動物が泳がんと水面走るのなんか見た事ないて」
「やっぱそうなん? この子達が凄いんかな」
「凄いのレベル超えてないか? 普通におかしいやろ」
「ただの小動物じゃなくて、ちっちゃくても魔獣とかなんかな? 額にルビー埋まってたらカーバンクルやねんけどね」

 くてくての縫いぐるみと化した二匹を纏めて両手に抱き、顔を埋めて猫吸いならぬヤマネ吸いを楽しみながら、肉が焼けるのを待つ。
 よく、野営する時にウサギが可哀想なんて言うオトメがいるが、私は言わない。思っても言わない。
 家畜が良くて、生きるために狩った獣を捌いて食するのは可哀想なんて、それもおかしい気がするから。だったら食べるためだけに育てるのも、信頼してる家畜を騙してるみたいで可哀想って言えよって返したくなる。
 だから、可哀想だけど、私の血肉になってくれてありがとうと感謝して食する。事にしてる。

「実際、他に手がなければ、可哀想なんて言うてられへんからな。俺ももう慣れた。
 その代わり? 必要ない獣は狩らんし、頼まれれば必要数だけ、狩るようにしてる」
「ジュードさんの職業って、狩人なの?」
「カッコええやろ? 冒険者や。コッチでは自由民て言うらしいで。国籍を持たず、世界を自由に活動するからやらしいけど。
 身分を証明するんは自由民協会の発行する自由民株で、何処へ行くにしても入った国の法律を守らなアカン」
「冒険者!! ファンタジー小説の有名職業やね。私もなれる?」
 塩胡椒に似た香辛料を少な目にふった肉を、鉄串ごと渡され、ふーふーして、冷めるのを待ちながら聞いてみる。
「なんや、猫舌か。熱いうちが美味いのに。
 なれるかどうかで言えば、なれる。協会行って申請するだけや。それで食っていけるか言うたら別やけどな」
「そっか。じゃ、取り敢えず、王都に着いたら身分証のためにも、登録しようかな」
「ほな、最初に行くんは、自由民協会やな」
 自由民…なんか、某政治団体みたいな響きやな。

 まだ私は、物語の主人公に自分をなぞらえて、状況に深刻さを感じていない気楽さであった。


 夜、猟師小屋から借りてきた毛布を被って、少しだけ魔道の訓練をする。
「ええか? 俺もちゃんと理解してる訳やないけど、教えてくれた人の言うには、魔道と魔法は違うねんて。
 魔法は『マナ』の法則で、それをねじ曲げたり変えたりは出来ひんらしい。元々世界に存在する『マナ』の決まり事やからやて。
 魔道はその魔法を自分達の使いやすいように道筋を作ってやる事なんやて。その道筋が、呪文や魔法円で、触媒が必要やったりする場合もあるらしいけど、そんな大掛かりなマジの大魔道は、王都の魔道省のお抱え魔道士くらいしか出来へんからまあ今はええやろ。俺かてよう知らん」

「まじゅわりえろ、えどぅ…えどぅわー?わーるからどりえるヴぇるす」
 手に魔力を溜めて、火がつく様子を頭にえがき、呪文を一生懸命唱える。

 手のひらの表面が熱くなる感じはするけれど、火もつかず、煙もたたない。

 再び、魔力を溜めて、イメージをはっきりえがき、呪文をもっと一生懸命唱える。
 今度は、手が熱くもならなかった。

「ええ~!? なぁんでぇ?」

 悔しい。そりゃ、初日からバンバン魔法が使えるなんて思ってなかったけど、煙も出ないとか…泣けてくる。
 くてくて状態から立ち直ったヤマネっぽい子ちゃんの一人がむくっと身を起こし、私の火が点くハズだった手のひらを舐める。
「いや、一人ちゃうやろ、一匹やろ」
 ヤマネっぽい子ちゃんの一人が手ぇ舐める~って言ったら、ジュードさんに突っ込まれた。
 ええねん、昔から家族になった犬や猫は、匹やのうて、ひとりふたりで数える癖やねん。
 間違えた訳じゃない事を言い訳して、再度挑戦する。
 やはり、反応はない。更にもう1人のヤマネっぽい子ちゃんも起き上がって、2人で私の手を一生懸命舐める。
「なんで、舐めるんやろ」
「その内噛んだり食われたりせぇへんやろな?」
「食べられへんやろ、さすがに。これ味見なん? 随分熱心に舐めてんなぁ」
 可愛いからええけど。うちの猫かて、よく臭いを嗅いだり舐めたりしてた。過去の飼い犬達もそう。
 え? なに? 懐いてくれてるん? マジ?
「野生動物がそんな簡単に気ぃゆるすかなぁ?」
 ジュードさんはまだ警戒心が拭えない様子。
 普通に考えたらあり得へんやろうが、ここは異世界、そもそも、コッチに来たすぐから、ちょこちょこ覗かれてたし。私の事がそんなに気になるんかな。
「コッチに来たすぐから? ずっとおったんか? それ」
「初日はおらんかったかな? 小川を見つけて、この川の上流ね、川沿いに歩き出した頃から、遠巻きにちょこちょこ覗かれてたし。それでも、寄って来たんは初めてやで?」
「ふぅん?」
 こんなに可愛いヤマネちゃんを怪しむなんて…いや、たぶん、魔法が使える世界で、魔獣の棲む森では、ジュードさんの方が正しいのだろう。
 でも、可愛いは正義、が私の中にあって、どうしてもこの子達が悪い子に見えない。
「ホンマは、そうやって一緒に寝るんも反対なんやけどな」
 どうせ、こんなに可愛いのにとか、俺の方がひどいとか言うて放さへんのやろ?
 ジュードさんは拗ねたように、毛布袋の中に潜ってしまった。

 その後も、眠くなるまで、手のひらに火の玉を出す練習をしたけれど、結局、1度も成功しなかった。

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