聖女も勇者もお断り🙅

ピコっぴ

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竜王国って、竜の国?

🚷3 鑑定魔法

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 如何いかにもラノベファンタジー世界のようなここで、ステータス表示をしてみたかった。
 誰も見てないからと試してみても空振り。

 見かねた?精霊が言うには、ステータスって唱えるんじゃなくて、鑑定魔法を使うらしい。

 選定の儀をやらなかった私には、自分の能力値が解らない。どんな技能スキルを持っているのかも。
 でも、その『鑑定』は私も持っているらしい。


──自分に使うときは、自分の中にある魔力に意識を集中させて、自分の内面と向き合うんだよ
──人間にその説明で通じるかな? モモカはここに来るまで魔法を識らなかったんだよ?

 そう、その通り。漠然としてて解らないです。

──仕方ないな、マクロン方式で行くよ

 マクロン方式?

──ボクが、モモカに憑依してモモカの魔力を操作してモモカを鑑定するから、その流れを覚えてね
──そうだね、この中では、水の • • が適任かな?
──人の身体は半分以上水分で出来てるからねー
──それに水の • • はずっと守護して来て馴染みやすいだろうしね
──そうそう、爪も助けてくれるよ、きっと
──行くよ?

 え? 覚えてねって⋯⋯ ええ!?

 目の前に、手の平に乗るほどの大きさの水滴⋯⋯水球?が現れて、私の胸元にピシャッとぶつかる。そのまま白い魔道士のローブに染みこんでいくと、私の地肌に触れる。
 冷やっこいと思ったのも一瞬で、皮膚から私の中に染みこみ、血管を通して全身に巡っていく。
 温かな体温の血と、冷たい水球だった精霊が混ざり合い、同じ温度になっていく。

〘いい? 行くよ? 覚えてね〙

 魔力と霊気が体集を巡り、胸から臍の辺り、ヨガや武道なんかによく言われる丹田って部分かな?に集まる。

 その後、意識は胸の中心やや下の中丹田に集まり、そこを中心に、水の子の霊気が染みた私の魔力が、再び全身に巡っていく。

特別技能エスクトラスキル【鑑定】 アプレイズ 




 次話
🚷4 ステータス表示

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