死神と恐れられた俺、転生したら平和な時代だったので自由気ままな人生を享受する

オカさん

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魔導大会五日目

別れ際の試練

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 その後、俺たちは廊下からフィールドを見渡せる観客席まで移動した。

「ここまでついて来て今更だけど私は席を外したほうが良いかな?」

 ベレスの口ぶりから自分に用がないと察し、彼女自ら進言する。

「いやあんたも無関係じゃねェから一緒に聞いたほうが良いと思うぜ」

「話が見えてこないな、時間もないから早く用件を話せよ」 

 ベレスから俺になら理解できるが彼女も無関係じゃない用件とは一体……?

「じゃあ単刀直入に――――アルム、ベルモンド王国に移住しろ」

「……またその話か、何度誘われようと移住はしない」

「お前が望むなら家族や隣の彼女も住まわせたって良いんだぜ?」

「くどい、どんな条件を提示されようとも移住はしない」

 俺が断わることなど目に見えているはず、だというのに何故誘って来るんだ。

「そうか……」「話が終わりなら帰る――――」

「たとえ刺客を差し向けられたとしても同じ事が言えるか?」

 体の向きをくるりと変えた瞬間にベレスからのカミングアウト。

「えっ? 刺客ってどういう……」
「おいっ、少し口が軽すぎやしないか⁉」  

 俺は更に180度回転し、ベレスに詰め寄る。

「なにを怒っている? これは仮定でなく避けようのない現実だぞ」

「俺が怒っているのは不用意な発言で彼女を不安にさせるなという意味だ」

 そして先の発言は移住という選択をしない限り、ベルモンド王国から刺客を送り込むという暗示。

「……何か誤解をしているな、俺はお前の為に忠告しているんだ」

「誤解? 忠告……? なに適当な言ってんだ!」

「とりあえず落ち着けよ、後ろの彼女が怯えているぞ」

 彼の言葉にハッとさせられ、俺はラビスのほうを振り向く。

「……! 私は全然大丈夫だよっ!」

 怯えているは誇張表現だろうが、平気そうに振る舞っているようにも見える。

「悪いなラビス……」

 彼女のためとはいえ、やや感情的になりすぎたようだ。
 それに刺客という言葉に反応を示さなければベレスの冗談だと流せただろうに。

「ラビス、聞いての通り刺客が送り込まれるというのは避けられない。だがそれはあくまで俺に対してだ。聞きたくなければみんなの元へ戻ってくれて構わない」

 彼女には何も知らずに平穏な日常を送ってほしい、それだけが俺の願い。

「……確かに耳を塞ぎたくなるような話だけど、知らないままは嫌だよ」

 しかし俺の切実な願いを察してもなお、彼女は首を縦に振ることはない。

「聞かせてやれば良いじゃねェか、本人の意思を汲んでやれよ」

「はァ、分かった。それでなにが誤解でどんな忠告をくれるんだ?」 

「『刺客を差し向ける』って下りだ。タイミング的に俺が刺客を差し向けるみたいな捉えただろ」

「違うのか?」

「当然だ、刺客を向かわせるくらいなら俺が直接出向いてやる」

「絶対来るな、じゃ何で分かった風な口ぶりなんだ?」

「そりゃあ俺が一年で個人優勝を成し遂げた数日後に寝込みを襲われたからな」

「ああ、なるほど」

 自分という前例があったため、俺に刺客の存在を教えに来たって訳か。

「まあ俺より大変な目に遭いそうだからな、先人の知恵と適切な対処を教えてやる」

「大変な目に? どういう意味だ?」

「薄々気づいてんだろ、守るのが自分の身だけじゃねェって事だ」

「…………」「ごめんなさい、理解が追い付いてなくて……」

 俺の置かれた状況を理解しようと声を上げるラビス。

「それは、えっとな……」

「言いにくいようだから代わりに答えてやる。俺には家族も友人も居ない孤独の人間で、おまけに人の命をなんとも思っていない屑人間だ」

「はいっ、いえ――――……」

 真実でありながら肯定も出来ずラビスは黙って耳を傾けた。

「逆に強さを除けばアルムは正反対の人間だな。心優しい家族や友人に囲まれ、知らない人間だとしても手を差し伸べられる人徳者と呼ぶに値する。あんたもそう思うだろ?」

「はい、アルムは優しい人です」

 穏やかな声色で説明するベレスに嬉しそうに何度も頷いた。

「そうだな、だからあんたらを人質に取られたらアルムは死ぬ」「ッ……⁉」

 和やかな雰囲気から一転、冷たく言い放つ彼にラビスは言葉を失う。

「俺も知らねェガキを人質に取って解放する代わりに自害しろ、みたいなこと言われたなぁ」 

 取るに足らない出来事を語るようにベレスは口ずさむ。
 その出来事がどうなったのか、それは彼の性格を考慮すれば見当は付く。

「なぁラビス、気になるか? そのガキがどうなったのか」

「ッ……⁉ それは……」

 彼女の性格を考慮すればどちらかと言えば気になるだろう。
 しかしその答えが彼女と何の関係もない出来事だと断言できない。

 つまりその答えは自分が人質に取られた時の結末と同義となるのだ。

「知らないままは嫌なんじゃねェのかよ、ああァ!」「いい加減にしろ」

「……アルム」

 これ以上の問答は彼女の心を傷付けるだけで何の学びも得られない。

「ありがとなラビス、俺の問題と向き合おうとしてくれてすごく嬉しかった」

 目尻に涙を浮かべる彼女を真っ直ぐに見つめる。

「刺客のことは俺が何とかしてみせる。だから今の話は忘れて国に帰ろう!」

 平穏な日常を送ってほしい事が俺の願いなら、その日常を守ってみせる!

 しかし言葉として伝えてもなお、彼女は首を横に振った。

「アルムはずっと悩んで、ずっと一人で抱えてたんだね……」

「ラビス……それは――――!」
「一人で悩む必要も抱える必要も無いだよ! 誰かを頼って良いんだよ!」 

「……⁉」

 俺は一昨日の記憶が脳裏に過ぎる。
 それは俺の身体が、精神がどん底まで打ちのめされていたときの記憶。

「アルムが私たちを大切に想うように、私たちもアルムが大切なのっ!」

 そして彼女は俺を慰め、励まし、人の道を踏み止まらせてくれた。

「だから貴方の抱えている悩みも不安も一緒に背負わせてほしい!
 幸せになりたいだけじゃない、そういう覚悟も含めて婚約者になったんだから!」
 
 そして彼女は俺の弱さも醜さも全てを知った上で傍に居ることを望んでくれた。

「分かったよラビス……」

 二度も言われないと理解できない鈍感な婚約者で本当に申し訳ない。

「一緒に聞いてくれ、一緒に居てくれ……一緒に背負ってくれ!」

 彼女の為に、最早そんな言い訳は彼女に対して失礼だ。

「……はい、喜んで!」

「はっ! 口ではなんとでも言えるけどな」

「そうですね、ではお聞きします! 人質に取られた子供はどうなりましたか?」

「……⁉ へぇ、知りたいんだ」

 強固な意志を宿した深緑の瞳がベレスの両目を真っ直ぐに捉える。

「そんなに知りたいのなら教えてやる……そのガキは」「生きている、だろ」

「……えっ⁉ そうなんですか!」

「んだよ、知っていたのか!」

 ラビスは驚愕し、ベレスは不満げな顔を浮かべた。

「お前は時も場所も人も選ばないクソ野郎なのは確かだが、自分のせいで他人が傷付くのは見過ごせないはずだ」

 俺たちに刺客の存在を知らせてくれたり気紛れだとしても欠片程度の善意はある。

「……買い被り過ぎだ、人質を取った程度で俺に命の選別が出来ると驕ったゴミに腹が立っただけだ」

「そ、そうだったんですね……」

 ラビスは力が抜けてへにゃりと地面に座り込む。

「うん? ラビスは驚いたって事はさ、人質を取られた程度でどちらかの命しか救えないと思ってたんだぁ」

「ちょっとアルム、なに言って……」「へぇ、死にたいんだぁ【手中抹消インディレータ】」

 ベレスの癇に障ったようで魔法を発動する。

「あ、アルム……助け」「ごめん、腕が使えなくて」
「じゃあ……立たせ」「ごめん、腕が使えなくて」

「遺言はそれで良いんだな、ラビス=ベルティーネェ!」
「キャアァァアアアアアアアアアアアァァ‼」

 両手を広げて襲い掛かるベレスに背を向け、全力疾走でその場を立ち去った。

「……これで良いのか?」「ああ、助かったよ」

 彼女に隠したいわけではない、単純に彼とは二人だけで話がしたかった。

「強かな女だとは知っていたがお前が惚れ込むだけはあるな」

「当然だ、俺が生涯を共にしたいと思えた女性だぞ」

 俺たちは手すりに背中を預け、別れの時間まで話を続ける。

「何度でも言うが本当に移住しなくて良いのか? 幾分かラクになるぞ」

「刺客のことか?」

「そうだ、お前の家族やラビスに護衛を付けさせることも出来るし、エンドリアス王国を見捨てたと思わせることも出来る」

 そうなれば俺の護衛対象も大幅に減り、自分の身を守る事だけに専念できるか。

「確かに合理的で無駄がなく最も安全な手段だな……」

 俺は大切な人たちを守る為なら何の躊躇いもなく覚悟を決められた。

 今じゃなくても明日か明後日には出来るはずなのに……どうしてだろうな。

「みんなと離れたくない……!」

「それがお前の本音か」「ははっ、散々お前を貶しておいて自分勝手だよなぁ」

「良いんじゃねェの。お前を抜きにしてもエンドリアスは強い、刺客に狙われたとしてもどうにかするだろ。それに他人のことばっか考える人生も味気ないしな」

「そうだな、たまには良い事言うじゃねえか」

 どうしようもない時は学園のみんなや騎士団、レイゼンに頼ろう……!

「あっ! これは言うまでもないと思うけど刺客は全員殺せよ」

「……やっぱり必要か」

「言わせるな。お前が周りの人間をどう扱おうと勝手だが刺客を殺さず、ましてや見逃すなんて愚行を犯したらどんな悲劇が起こるのか賢いお前なら分かるはずだ」

 アルムは殺そうとした敵にですら情けをかける人間、というレッテル張られより一層大胆な行動に出られ、より多くの人間がその刃の犠牲になるだろう。

「分かっている。俺も敵に容赦しない、だがその判断はその時に下す!」

 俺も決意を帯びた真っ直ぐな眼差しを向ける。

「……好きにしろよ、どのみちお前との再戦が出来れば何だって良いんだよ」

 ベレスは説得を諦め、俺との視線を自ら断ち切った。

「アルム、私たちも転移するから集まっ――――どうも……」

 ひょっこり顔を見せるラビスだがベレスの顔を見た途端に通路の壁に隠れる。

「どうやらお別れの時間みたいだな、最後くらい泣いても良いんだぞ?」

「俺とお前の関係に涙が入る余地はねェよ、流血でタプタプに埋まってる」

「ははっ、間違いない」

 俺は重心を両足に乗せて通路へと向かう。

「じゃあな、また来年」「おう……」

 彼に視線を向けるも向こうは空を見上げたままであっさりと別れを告げた。

「あんな別れ方で良かったの?」「良いんだよ、そもそもまとも関係じゃ――――」

「ラビス=ベルティーネ! 来年の魔導大会で万全な状態のアルムを連れて来い!
 妻として支えるなら夫を死なせないように最善を尽くせよォ!」

 通路の階段に足を踏み入れた瞬間、ベレスの叫びが会場中に響き渡る。

「私が、アルムの妻……⁉」「あいつデカい声で何言ってんの⁉」

 頬を僅かに赤く染める俺たち。
 反論というか問い詰めたいがみんなを待たせる訳にもいかず、俺たちは駆け足で通路を駆け下りた。

「ゲホォ! ゴホォ! ……こんなデカい声を出したのは久しぶりだ」 

 今度こそ静寂が訪れた会場にベレスは空を見上げ、一人孤独で感傷に浸る。

「去年はこんな寂しい思いはしなかったのにな……。
 でも礼を言うぜアルム、ラビス。楽しい思い出にしてくれてありがとうな!」

「それで私が居なくなった後でベレスさんと何を話したの?」

「ええェとあれだ! ラビスが素晴らしい女性である事を説明していたんだ!」

「何言ってんのアルムっ⁉」

 長い通路を駆け抜け、転移魔法陣が描かれた部屋に到着する。

「二人とも遅刻ですよ」
「そうだぞ、荷物も置きっぱなしにして……!」
「場内は広いですし迷子になるのは仕方ありません」
「会長、恐らくただの遅刻だと思いますが……」
「でも一緒に足腰を鍛えただけあって二人とも早い到着です!」
「マリアちゃん、下手なことを言うと先生に怒られるよ」
「ベレスの声が聞こえたんだが気のせいか?」
「確かにラビスだとかツマだとか……」   

 床に刻まれた魔法陣の上に生徒や教師が一か所に集まり、俺たちの話題が次々と広がっていた。

「遅れてすみません!」「あいだ失礼しますっ!」

 俺たちは知らない風を装って魔法陣の中へ足を踏み入れる。

「全員揃いましたので転移しますっ!」

 レイゼンの主導の元、魔法陣が白い輝きを放つ。

「終わりだね……」「ああ、学園生活再開だ」

 魔導大会は幕を閉じるが俺たち心の奥に深く刻まれ、決して消える事はない。
 それがどんな姿形と成り、変容を見せるのかはまだ誰にも分からない。
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