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第一章 辺境の町
第88話 再び迷いの魔樹①
しおりを挟むふうぅ……ごちそうさまでした。美味しくてちょっとだけ食べ過ぎちゃった……。
でもまだ三食分以上のお肉がたっぷり残っているんだよね。ホーンラビットくらいの小さいウォークバードだったし結構食べたと思ったけどこれは……た、食べきれるかな?
燻製肉とか作れたらいいのになあ……どうやるんだろ? ぼんやりとしか覚えてないや。
大葉に包んでおけば、明日のお昼までは持つし、今日もリノに会うから食べきれないお肉はお裾分けしたらいいか。
そういえばこっちに来てから肉ばっかりで、魚を食べてないや。ふわふわの白身魚とかプリプリの海老とかプチプチのイクラとか……こっちにもあるのかなぁ? なんか食べたくなってきちゃった。
今のところ私の行動範囲の中では大きな川や湖は見つかってないけど、もし見つけたら魚釣りしたい。
捕れたてのにシンプルに塩だけ振って、その場で焼いて、出来立ての熱々を丸かじりしたいなぁ。
メインのお肉を堪能した後は、デザートにダイダイの実を一個だけ食べ、MP微量回復効果のある手作りのドライフルーツもつまんでおく。
支援魔法も切れていたので、HP、MP回復もパパっと重ね掛けし直した。
少し食休みをとった事で、体力、魔力が戻ってきたのが感じられる。予想してたより回復速度が速くてほっとした。
まだお昼前だけど料理をしたことで予定より時間が押しているので、先日行った果樹がたくさん生えていた場所に行こうと思う。
果樹の周りに迷いの魔樹があるのを、いくつかマッピング済なんだよね。果物の採取と併せてその一帯の魔樹の数を減らしておこうと思うんだ。
荷物が増えてきたので、背負子の空きスペースもすくないから、果物は自分用のを持てる分だけになるけどね。
『マップ作成』で確認すると、このまま街道をいく方が距離はある。でも森の中を通って行くよりも安全にすぐ近くまで行けるから、移動時間が短くて済みそうだ。
焚き火の後始末をしてから、荷物をまとめて背負子を背負い、移動を開始する。
安全な街道は走って進み、森の中に入ってからは『索敵』を使って戦闘を避けながら、こそこそと小走りで移動していく。
『隠密』スキルも最初に比べると随分上手く発動出来るようになったみたいで、一度も魔物に気づかれずに目的地まで到着できた。
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