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第19話 チート来た……のか!?
しおりを挟む「ああ、成る程。確かにそう思われるのも無理はありません。でもそれは多分、こちらの住民があなたの世界に異界渡りしたんじゃないかと考えられるんですよ。今回のケイイチのようにね」
「やっぱり、そうですか」
神官さんの推察を聞いて、納得してしまった。
まあ、なんとなくそんな気はしてたけどさ。思った以上に世界が驚きで満ち溢れ過ぎてる。
あ、そういえばもう一つ、気になってたことがあったんだった。ついでに聞いておこう。
「他にも疑問に思うことがあって……。初めてアルフレッドに会った時、何で日本語が通じるんだろうって不思議だったんですよね」
この短期間で色々あったから、すっかり忘れそうになっていたけどなっ。
「あぁ、それはおそらく、聖獣の魔法で自動翻訳されているからでしょうね」
「自動翻訳……ですか?」
「ええ。落とし人は最初、言葉で不自由されると聞いていますから。こうして言葉が通じるのはその魔法のおかげでしょう。聖獣との魔道回路が繋がったことによって、意志疎通に不自由しないために自動的に翻訳されるようになったんだと思われます」
「成る程……」
――それは便利だ。
チート……とは言い切れないかもれないけど、この世界で暮らしていく上で 絶対必要な能力だから、あって嬉しい特典かもっ。
「ちなみにですが、この世界の文字も読めると思います」
「本当ですか!」
「ええ、文字も自動翻訳に含まれますから」
「おおっ、わざわざ一から文字を覚えなくていいのか……何か羨ましいぞ。これは得したんじゃないか? 良かったな、ケイイチ!」
「ええ、確かに文字までとはっ。これはかなりうれしいです!」
「まあ、悪いことばかりではないってことですよ」
「はい、神官さん。そうですねっ」
――なんか元気が出てきたっ。この世界でやっていけるかもしれない!
「では、神殿騎士の方が帰られるまでに、周辺地図の勉強とか、ケイイチの魔力測定などをしておきましょうか?」
「はい、よろしくお願いします!」
「あっと……じゃあ俺は切りがないし、一旦、ここらで帰るわ」
「あ、そうですよね。アルフレッド、仕事途中だったのに……長い時間ありがとうございました」
「随分とお引き留めしてしまって……ご苦労様でした」
「いいってことよ。じゃあな、ケイイチも元気で」
「はい、アルフレッドも」
――そうして、異世界で初めて出来た友人は帰って行ったのだった。
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