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第19話 新たにメイドを雇いました。
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今日は御影の出勤の日ではないので、朝から寝室でゴロゴロしている。
途中で同じく休みの杏が起こしに来たが、諦めていった。
新しく厨房のスタッフも雇ったことだし、問題ないだろう。
「まだ十時か。寝よ」
御影はまたしても布団に潜り込もうとした。
しかし、御影の思いとは裏腹にドアをノックする音が聞こえる。
「旦那様。よろしいでしょうか」
執事のロイクがドアの向こうから語りかけてきた。
ロイクさんがわざわざ来るということは緊急のお呼び出しかな。
「入っていいよ」
御影は渋々ベットから起き出た。
「失礼いたします。旦那様にお会いになりたいという方が来ていますがいかがいたしましょうか?」
「え? 俺に? 誰が来たの?」
「それが、旦那様のメイドカフェで雇ってほしいという方が」
ああ、またか。
ちょくちょくくるんだよなぁ。
「可愛い?」
「今回の子はなかなか」
ロイクが言うなら間違いはあるまい。
「とりあえず、会ってみるよ。応接間に通してくれ」
「かしこまりました。その前に、旦那様。その服装はちょっと」
御影はパジャマ姿のままだった。
「おっと、すまんすまん。着替えるよ」
クローゼットを開け、いつも同様、スーツに袖を通す。
着替え終わったところで御影も応接間に向かう。
応接間に入るとうちのメイドと一人の少女が座っていた。
御影はその少女の対面に腰をおろした。
「初めまして。叢雲御影です。今はメイドカフェセルヴァントのオーナーです」
「あ、あなたが最強の賢者さん……? あ、私、メレーヌと申します」
歳は17歳といったところだろうか。
綺麗な顔立ちをしているが、あまり生気が感じられない。
「それで、なぜうちで働きたいと?」
「私、長いこと奴隷として娼館で働かされていました。最近、やっとの思いで借金を返済しまして、解放されたのですが、職の当てが無くて、ギルドに行ったら、お姉さんに御影さんなら雇ってくれるかもと」
こんな年端もいかない少女を娼館で働かせるとはとんでもない野郎だな。
御影は若干の怒りを覚えた。
「ギルドのお姉さんというとノエラさん辺りか?」
「はい、そうです!!」
メイド産業と性産業はただでさえ結びつきやすい位置関係にあるため、一抹の不安は覚えたが、ノエラさんの紹介なら、まあ、比較的安全だろう。
「分かった。採用する」
「え、そんなに簡単に決めてよろしいのですか?」
「うん。だって君可愛いし」
「そんな基準なんですね」
メレーヌは苦笑いだった。
やっぱ、可愛いは正義だよな。
こんなこと杏に言ったら確実に殴られるな。
「それで、住むところとかある?」
「いえ、まずは仕事を決めてからと思いまして」
「だったら、うちに住むといいよ。店長と副店長も住んでいるし」
「そんなことまでよろしいのですか?」
「どうせ、部屋は余ってるしね。あ、食費だけは給料から天引きさせてもらうよ」
杏とクラリスからも食費だけはもらっている。
ただで住むのは申し訳ないからということらしい。
別に金には困っていないが、彼女たちの気持ちの面を汲んだ。
「何から何までありがとうございます」
「いいのいいの。困った時はお互い様だし、君、可愛いから。ロイク、彼女を部屋に案内してあげて。ついでに新しい服もアラベルに見繕ってもらってくれ」
「かしこまりました。本当に旦那様は可愛い子には甘いのですな」
余計なお世話だと思ったが、事実、可愛い子には甘い。
最強と言われた賢者の唯一の弱点ではなかろうか。
そんなこんなで今日も一日が過ぎ去ろうとしていた。
途中で同じく休みの杏が起こしに来たが、諦めていった。
新しく厨房のスタッフも雇ったことだし、問題ないだろう。
「まだ十時か。寝よ」
御影はまたしても布団に潜り込もうとした。
しかし、御影の思いとは裏腹にドアをノックする音が聞こえる。
「旦那様。よろしいでしょうか」
執事のロイクがドアの向こうから語りかけてきた。
ロイクさんがわざわざ来るということは緊急のお呼び出しかな。
「入っていいよ」
御影は渋々ベットから起き出た。
「失礼いたします。旦那様にお会いになりたいという方が来ていますがいかがいたしましょうか?」
「え? 俺に? 誰が来たの?」
「それが、旦那様のメイドカフェで雇ってほしいという方が」
ああ、またか。
ちょくちょくくるんだよなぁ。
「可愛い?」
「今回の子はなかなか」
ロイクが言うなら間違いはあるまい。
「とりあえず、会ってみるよ。応接間に通してくれ」
「かしこまりました。その前に、旦那様。その服装はちょっと」
御影はパジャマ姿のままだった。
「おっと、すまんすまん。着替えるよ」
クローゼットを開け、いつも同様、スーツに袖を通す。
着替え終わったところで御影も応接間に向かう。
応接間に入るとうちのメイドと一人の少女が座っていた。
御影はその少女の対面に腰をおろした。
「初めまして。叢雲御影です。今はメイドカフェセルヴァントのオーナーです」
「あ、あなたが最強の賢者さん……? あ、私、メレーヌと申します」
歳は17歳といったところだろうか。
綺麗な顔立ちをしているが、あまり生気が感じられない。
「それで、なぜうちで働きたいと?」
「私、長いこと奴隷として娼館で働かされていました。最近、やっとの思いで借金を返済しまして、解放されたのですが、職の当てが無くて、ギルドに行ったら、お姉さんに御影さんなら雇ってくれるかもと」
こんな年端もいかない少女を娼館で働かせるとはとんでもない野郎だな。
御影は若干の怒りを覚えた。
「ギルドのお姉さんというとノエラさん辺りか?」
「はい、そうです!!」
メイド産業と性産業はただでさえ結びつきやすい位置関係にあるため、一抹の不安は覚えたが、ノエラさんの紹介なら、まあ、比較的安全だろう。
「分かった。採用する」
「え、そんなに簡単に決めてよろしいのですか?」
「うん。だって君可愛いし」
「そんな基準なんですね」
メレーヌは苦笑いだった。
やっぱ、可愛いは正義だよな。
こんなこと杏に言ったら確実に殴られるな。
「それで、住むところとかある?」
「いえ、まずは仕事を決めてからと思いまして」
「だったら、うちに住むといいよ。店長と副店長も住んでいるし」
「そんなことまでよろしいのですか?」
「どうせ、部屋は余ってるしね。あ、食費だけは給料から天引きさせてもらうよ」
杏とクラリスからも食費だけはもらっている。
ただで住むのは申し訳ないからということらしい。
別に金には困っていないが、彼女たちの気持ちの面を汲んだ。
「何から何までありがとうございます」
「いいのいいの。困った時はお互い様だし、君、可愛いから。ロイク、彼女を部屋に案内してあげて。ついでに新しい服もアラベルに見繕ってもらってくれ」
「かしこまりました。本当に旦那様は可愛い子には甘いのですな」
余計なお世話だと思ったが、事実、可愛い子には甘い。
最強と言われた賢者の唯一の弱点ではなかろうか。
そんなこんなで今日も一日が過ぎ去ろうとしていた。
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