元最強賢者は異世界でメイドカフェを開きます〜転生賢者のメイドカフェ経営〜

津ヶ谷

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第34話 クラリスたちからのサプライズです。

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 翌日は私達のシフトだった。

昼過ぎになると一度お店が暇になるので、そのタイミングを見計らって相談した。

「はい! 私、お花でいっぱい飾り付けをしたい」
「うーん、御影さんは黒とか紺のイメージだからなんか黒系で装飾するなんてどうでしょう?」
「最近流行りの『ガーランド』や『ペーパークラフト』を作ってみるのはいかがかしら? モノトーンにするのならその方が豪華になるかもしれないですわ!」

 三人で相談した結果、ペーパークラフト壁に装飾をして、ガーランドで『Happy birthday』と『いつもありがとう』の文字を飾ることにした。
色は御影さんのイメージに合わせてモノトーンの装飾にゴールドとシルバーをさし色で加えたシックなデコレーションにすることにした。

 この日から、お店の空いている時間は交互に休憩を取ったりしながら、私達は個々の作業をしていった。


 ルシールさんは「私たくさん作るのは得意だけど細かい作業得意じゃないかも」と言っていたのでペーパーファン(紙でできた扇状の飾り物)を作ってもらうことにした。
ペーパーファンは、好きな色の画用紙を色々な幅でギザギザに折り目を付けたら、丸くなるように両面テープで繋げて作る。
大きさが異なる方が飾りらしくて可愛くなるのでお任せすることにした。

 アラベルさんは「私細かい作業の方が得意かも」と言っていたので、ガーランド(ドアや窓辺を装飾するために花や木の実を繋げて網状にした物)を作ってもらうことにした。
ガーランドは布や紙で作ったり、紙コップに電球を通してランプのようにしたりできるので、アラベルさんに紙で『Happy Birthday』と『いつもありがとう』を作ってもらう。
私は紙コップやコットンボールに小さな電球をつけてランプガーランドを作る。

 屋敷に置いておくと御影さんに見られては困るので、アラベルさんの家に装飾した物を持って帰ってもらった。
前日、私達はシフトが入っていなかったが三人でカフェに集まった。

「いよいよ明日ね」
「そうですわね。なんだか緊張しますわ」
「でもとっても楽しみですよ!」
「明日は御影さんが屋敷を出られたら、アラベルさんのお宅に伺いますわね」
「ええ、待ってます」
「その後二人でルシールさんのお宅に伺いますわね」
「はい! いつでも待ってます」

 そうしてそれぞれの家に何事もなかったかのように帰る。

せっかくの休みなので明日に備えて、早く寝ようと思ったが、全然寝付けなかった。

『御影さん、喜んでくれるかしら……。そうだ。お手紙を書いたら読んでくれるかしら?』

机に向かって、御影さんへの感謝の気持ちを言葉にした。


 翌朝、杏さんとメレーヌさんと朝食をとっていると、すごく不機嫌そうな御影さんが起きてきた。

「おはよう。三人とも早いね」
「おはようございます。御影さんがこんな早くに起きてらっしゃるの珍しいですね」

すっとぼけて私は声をかける。

「おはようございます。今日出勤ですから」
「おはようございます、御影さん」

みんななんてことない顔をするのが上手だ。

「今日は国王陛下から呼び出しがあるんだよ。こんな早くに何の用なんだか。くだらない用事だったらすぐ帰ってやる」

そう言って御影さんは屋敷を後にした。

「「さあ、準備を始めましょう」」

杏さんと声を揃える。
三人で屋敷を飛び出してそれぞれの準備を始めた。

アラベルさんのお宅にお邪魔すると、もう準備は出来ていて、作ったものが台車に積まれていた。

「おはようございます。行けますよ!」
「おはようございます。ありがとうございますわ」

ルシールさんの所に行くと、こちらも外で待っていた。

「さあ! 行きましょう! 」

三人で急いでお店に向かった。

【本日貸し切り】

お店についてすぐ、ドアに貸し切りの札をかけた。

中に入ると甘い匂いやおいしそうな匂いで包まれていた。
三人はそれぞれ部屋いっぱいに飾り付けをする。

装飾が終わったのはそれから一時間後くらいのことだった。

店内の電気を消してランプガーランドに電気をつけるとなんだか不思議な空間になった。
装飾はモノトーンで統一感があり、落ち着く雰囲気になっていた。

「装飾できたのね! こちらも完成したわ」
「後はオーナーが来るのを待つだけだな」
「そろそろ来ると思うわ、ロイクさんに頃合いを見計らってトラブルが起きている、と伝えてもらえるようにお願いしているから、きっと驚くでしょうね」

カーテンを閉め、お部屋を真っ暗にする。
私達はドキドキしながら御影さんが帰ってくるのを待っていた。


「おい、トラブルって何があった? それに今日の貸し切り聞いてないぞ」

御影さんが慌てて入ってきた。

私は電気をつける。合わせたように杏さんが声をかける。

「せーのっ」

『『『御影さん、ハッピーバースデー!!!』』』
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