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第17話 奴隷購入②
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あの子は人族ではない。エルフ族だ。
両耳が欠損しているため、今まで誰も気づかなかったのだろう。
「それでは、別室の方に移動しましょうか。彼女は準備ができ次第連れて参ります」
「分かった」
ブリュノは他の職員に彼女の準備をするように指示した。
彼の案内で樹は応接間のような所に通された。
「どうぞ、お座りください。まず、こちらの書類にご署名を頂けますか」
ブリュノから渡された書類に一通り目を通し、自分のペンでサラサラと署名した。
「これで、いいか?」
「問題ございません。あの子が来たら奴隷契約の儀式に移りましょう。ちなみに、奴隷紋と隷従の首輪、どちらにいたしましょうか?」
「その二つは何が違うんだ?」
「そうですね、基本的な効果は同じになります。しかし、周りから見た時に隷従の首輪だと、一目で奴隷だと認識することが出来ます」
「なら、奴隷紋で頼む」
「かしこまりました」
樹に奴隷を見せびらかす趣味はない。
そんな会話をしているうちに、樹が選んだ彼女が職員に支えられながら入ってきた。
「あ、あの、シャルです」
彼女は振り絞るような声で言った。
「ああ、樹だ。よろしく頼む」
樹はシャルに右手を差し出すと、シャルもその手を握り返して来た。
「では、お二人ともこの魔法陣の上に立ってください」
ブリュノに言われた通りに魔法陣の上に立った。
すると、シャルの背中の部分に何やら紫色の模様が浮かんできた。
「では、樹さまの血をここに垂らしてください」
そう言って、針のようなものを渡された。
樹は左手の人差し指を少し切ってその血を模様の上に垂らした。
すると、一瞬白く光り、やがて落ち着いた。
「これで、儀式は終了となります。お疲れ様でした。最後に、料金の金貨三枚を頂戴致します」
「ああ、これでいいか?」
「確かに、ちょうど頂きました。またのご利用をお待ちしております」
ブリュノと数人の職員に見送られ、樹たちは奴隷商を後にした。
「今から俺の屋敷に向かうからな」
今は樹がシャルを支えて歩いている。
「ご主人様、申し訳ございません。私がこんな足なばかりにご迷惑を……」
「なに、気にしなくていい。ゆっくり行こうぜ」
「あ、ありがとうございます」
シャルは樹の顔をジッと見つめてきた。
「ん? どうかしたか? 俺の顔になんか付いているか?」
「い、いえ、こんな奴隷の私に優しくしてくださるなんて……」
「そんなの当然だろ。女の子には優しくしなきゃ」
「本当に私は、いいお方に拾ってもらった……」
それから二人はゆっくり時間をかけて屋敷に向かった。
「ここだよ」
「え、凄く大きい……何者ですか……?」
「ただの冒険者さ。さあ、中に入るよ」
二人は屋敷の扉を開けた。
「ただいまー」
「あ、お帰りなさいませ。旦那様」
「セザール、ちょっと手を貸してくれるか?」
「もちろんでございます。ここ子が旦那様がご購入された奴隷ですか」
「うん、そうだよ。ちょっとこの子には魅かれるものがあってね」
そう言ってシャルを樹の部屋のソファーに座らせた。
両耳が欠損しているため、今まで誰も気づかなかったのだろう。
「それでは、別室の方に移動しましょうか。彼女は準備ができ次第連れて参ります」
「分かった」
ブリュノは他の職員に彼女の準備をするように指示した。
彼の案内で樹は応接間のような所に通された。
「どうぞ、お座りください。まず、こちらの書類にご署名を頂けますか」
ブリュノから渡された書類に一通り目を通し、自分のペンでサラサラと署名した。
「これで、いいか?」
「問題ございません。あの子が来たら奴隷契約の儀式に移りましょう。ちなみに、奴隷紋と隷従の首輪、どちらにいたしましょうか?」
「その二つは何が違うんだ?」
「そうですね、基本的な効果は同じになります。しかし、周りから見た時に隷従の首輪だと、一目で奴隷だと認識することが出来ます」
「なら、奴隷紋で頼む」
「かしこまりました」
樹に奴隷を見せびらかす趣味はない。
そんな会話をしているうちに、樹が選んだ彼女が職員に支えられながら入ってきた。
「あ、あの、シャルです」
彼女は振り絞るような声で言った。
「ああ、樹だ。よろしく頼む」
樹はシャルに右手を差し出すと、シャルもその手を握り返して来た。
「では、お二人ともこの魔法陣の上に立ってください」
ブリュノに言われた通りに魔法陣の上に立った。
すると、シャルの背中の部分に何やら紫色の模様が浮かんできた。
「では、樹さまの血をここに垂らしてください」
そう言って、針のようなものを渡された。
樹は左手の人差し指を少し切ってその血を模様の上に垂らした。
すると、一瞬白く光り、やがて落ち着いた。
「これで、儀式は終了となります。お疲れ様でした。最後に、料金の金貨三枚を頂戴致します」
「ああ、これでいいか?」
「確かに、ちょうど頂きました。またのご利用をお待ちしております」
ブリュノと数人の職員に見送られ、樹たちは奴隷商を後にした。
「今から俺の屋敷に向かうからな」
今は樹がシャルを支えて歩いている。
「ご主人様、申し訳ございません。私がこんな足なばかりにご迷惑を……」
「なに、気にしなくていい。ゆっくり行こうぜ」
「あ、ありがとうございます」
シャルは樹の顔をジッと見つめてきた。
「ん? どうかしたか? 俺の顔になんか付いているか?」
「い、いえ、こんな奴隷の私に優しくしてくださるなんて……」
「そんなの当然だろ。女の子には優しくしなきゃ」
「本当に私は、いいお方に拾ってもらった……」
それから二人はゆっくり時間をかけて屋敷に向かった。
「ここだよ」
「え、凄く大きい……何者ですか……?」
「ただの冒険者さ。さあ、中に入るよ」
二人は屋敷の扉を開けた。
「ただいまー」
「あ、お帰りなさいませ。旦那様」
「セザール、ちょっと手を貸してくれるか?」
「もちろんでございます。ここ子が旦那様がご購入された奴隷ですか」
「うん、そうだよ。ちょっとこの子には魅かれるものがあってね」
そう言ってシャルを樹の部屋のソファーに座らせた。
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