最強賢者の最強メイド~主人もメイドもこの世界に敵がいないようです~

津ヶ谷

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第43話 魔術学院の制服

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 樹の報告を聞き、セザールたちは驚いていた。

「なるほど。騎士学院に続いて、魔術学院を新設ですか」
「そこの学長、副学長なんてすごいですよ」
「なんかまあ、成り行きでな」

 樹は苦笑いだった。

 樹たちの学長就任が決まった翌日、またしても王宮に呼び出されていた。

「いやぁ、連日すまんな。ちょっと完成した制服を見てもらいたくてな」
「いえ、構いませんよ。最近は平和ですからね」
「お前さんたちが動くような事件がポンポン起こったら困るわい」

 そう言って陛下が豪快に笑った。

「まあ、それもそうですね。それで、制服というのは?」
「はい、これになります」

 公爵様が男子用の制服と女子用の制服を机の上に置いた。

 男子用の制服は白シャツに紺のブレザー、赤いネクタイに胸の部分に校章が入っていた。
女子用の制服は同じく白シャツに紺のローブのようなもの、赤いリボンに紺のスカートだった。

「なるほど、防御系統の魔法が付与してあるんですね」
「ほう、さすがだな。この魔法を一発で見抜くか」

 その制服には着る者がある一定の魔力を流すと防御系統の障壁が展開されるというものだった。

「全員分の制服にこの魔法は付与するんですあか?」
「もちろんだ。生徒を守りのも学院としての務めだからな」
「しかし……」

 樹には一つの疑念があった。

「この魔法、ショボくないですか?」

 樹が真面目な顔で言い放った。

「あ、それは、私も思いました」
「やっぱりアリアもそう思うだろ?」
「これでも一応、国の宮廷魔導士に付与してもらっているんだぞ」

 国王陛下が言った。

「ぐ、具体的にはどのあたりがその、ショボいのだね?」

 今度は公爵様が尋ねてきた。

「はい、これは、魔法による攻撃にはある程度耐えられるとは思いますが、物理的攻撃には弱すぎます。それに、制服でカバーされていない所、主に顔は無防備になります」

 樹が思っていることを陛下たちに説明した。

「アリアはどう思うのだね」
「わ、私ですか?」
「うむ、是非、君の意見も聞かせて欲しい」

 陛下がアリアに向かって言った。

「はい、これは魔力を流している間のみ、防御耐性が付く魔法です。つまり、魔力を流していない時、不意打ちには弱いということになります」
「なるほどな。確かにその通りだな。しかし、どうすれば」

 陛下は頭を抱えた。

「簡単なことじゃ無いですか。その全てをカバーする魔法を付与すればいいんですよ」
「あのなあ、いくら樹でも先ほど挙げた箇所を全てカバーというのはさすがに……」

 陛下は呆れた顔をしていた。

「ちょっといいですか?」

 樹は男子用の制服を手に取った。

「何をするつもりだね?」
「魔術式を書き換えます」

 まず、魔法耐性だけでなく物理攻撃にも強い断絶結界を利用した防御障壁に、顔までカバーされるように障壁範囲の書き換えを行い、魔力を持つ者なら魔力を流し続けなくても攻撃を受けたら防御系統の魔法が展開されるようにした。

「こんな感じでどうでしょう?」

 樹は陛下たちに微笑んだ。
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