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第1章
第27話 毒の浄化
「ラース先生、こちらです。黒龍様はいつもこちらで水を飲んでおります」
「ありがとうございます」
《医療魔法・分析》
ラースは医療魔法を展開する。
「やっぱり、そうでしたか」
「何かわかったのですか?」
「ここの水、対龍毒に汚染されています」
「そんな、ここの水は私たちも飲むことがありますが、何も……」
それが、対龍毒の厄介な所だ。
「対龍毒は龍にしか効きません。なので、人間の私たちには害は無いのです」
通常の毒物検知魔法にも、対龍毒は反応しない。
ラースの医療魔法でないと、見逃してしまうほどである。
「でも、よく元凶がわかりましたね。さすがです」
クレインが笑みを浮かべながら言った。
ここに来るまで、クレインはラースのことを魔物から守ってくれていたのだ。
「龍というのは、1日に2回水を飲むという習性があるんです。もしかしたらと思ったのです」
龍の習性を見事に利用したのである。
「ここの水を浄化します」
《医療魔法・調剤》
ラースは対龍毒を相殺することができる薬を大量に生成した。
生成した薬を水の中に溶かして行く。
《医療魔法・分析》
そこにはもう、毒物反応は現れ無かった。
毒物が完全に浄化されたのである。
「これでもう大丈夫です。また万が一、毒を入れられたとしても、今の薬が相殺してくれます」
ラースの作った薬は特別だ。
もう、同じ被害が出ることは無いだろう。
「さすがですね。じゃあ、帰りましょうか」
「ですね」
ラースたちは馬車を停めてある場所まで戻ると、そこから馬車でドラグス王都まで戻った。
そして、再び王宮の応接間へと通される。
そこには、ドラグス国王陛下が既に座っていた。
「まあ、座ってくれ」
「失礼します」
ラースとクレインは対面のソファーへと腰を下ろす。
「黒龍を救ってくれたそうだな。実に見事な腕だ。この短時間で原因まで全て取り除いてくるとは流石はローラン1の獣医だ」
「ありがとうございます」
「それで、原因は対龍毒で間違いないのか?」
「はい、間違いありません」
そう言うと、陛下は一瞬険しい顔をした。
「まだ、その毒を作れる人間がいるとはな……」
「今回、黒龍に飲んでもらった薬は対龍毒に耐性がつきます。今後は同じ毒は効果がないかと」
「わかった。後のことはこっちで調べておく。今日は王宮にお二人の部屋を用意した。ゆっくり休んでくれ。正式なお礼は明日にということにしよう」
「ありがとうございます」
王宮の従者によって案内されたのは、広い豪華な部屋だ。
「こちらのお部屋をお使いください。明日は10時にお迎えに参ります」
「ありがとうございます」
外はもう、暗くなり始めている時間だ。
長旅で蓄積した疲労も多少はある。
ラースは早めに休むことにしたのだった。
「ありがとうございます」
《医療魔法・分析》
ラースは医療魔法を展開する。
「やっぱり、そうでしたか」
「何かわかったのですか?」
「ここの水、対龍毒に汚染されています」
「そんな、ここの水は私たちも飲むことがありますが、何も……」
それが、対龍毒の厄介な所だ。
「対龍毒は龍にしか効きません。なので、人間の私たちには害は無いのです」
通常の毒物検知魔法にも、対龍毒は反応しない。
ラースの医療魔法でないと、見逃してしまうほどである。
「でも、よく元凶がわかりましたね。さすがです」
クレインが笑みを浮かべながら言った。
ここに来るまで、クレインはラースのことを魔物から守ってくれていたのだ。
「龍というのは、1日に2回水を飲むという習性があるんです。もしかしたらと思ったのです」
龍の習性を見事に利用したのである。
「ここの水を浄化します」
《医療魔法・調剤》
ラースは対龍毒を相殺することができる薬を大量に生成した。
生成した薬を水の中に溶かして行く。
《医療魔法・分析》
そこにはもう、毒物反応は現れ無かった。
毒物が完全に浄化されたのである。
「これでもう大丈夫です。また万が一、毒を入れられたとしても、今の薬が相殺してくれます」
ラースの作った薬は特別だ。
もう、同じ被害が出ることは無いだろう。
「さすがですね。じゃあ、帰りましょうか」
「ですね」
ラースたちは馬車を停めてある場所まで戻ると、そこから馬車でドラグス王都まで戻った。
そして、再び王宮の応接間へと通される。
そこには、ドラグス国王陛下が既に座っていた。
「まあ、座ってくれ」
「失礼します」
ラースとクレインは対面のソファーへと腰を下ろす。
「黒龍を救ってくれたそうだな。実に見事な腕だ。この短時間で原因まで全て取り除いてくるとは流石はローラン1の獣医だ」
「ありがとうございます」
「それで、原因は対龍毒で間違いないのか?」
「はい、間違いありません」
そう言うと、陛下は一瞬険しい顔をした。
「まだ、その毒を作れる人間がいるとはな……」
「今回、黒龍に飲んでもらった薬は対龍毒に耐性がつきます。今後は同じ毒は効果がないかと」
「わかった。後のことはこっちで調べておく。今日は王宮にお二人の部屋を用意した。ゆっくり休んでくれ。正式なお礼は明日にということにしよう」
「ありがとうございます」
王宮の従者によって案内されたのは、広い豪華な部屋だ。
「こちらのお部屋をお使いください。明日は10時にお迎えに参ります」
「ありがとうございます」
外はもう、暗くなり始めている時間だ。
長旅で蓄積した疲労も多少はある。
ラースは早めに休むことにしたのだった。
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