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16章 聖王国 後編
258、互いの能力
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──ゴギンッ
一体何度目の直撃だろうか。
覚えている限りでは顔面を3回、胴と腕を6回、足も2回はぶん殴っている。
ダメージは食らっているように見える。
額が切れて血が流れ、口からもだらだらと血が流れているのがその証拠だ。
しかしどういうわけか形状を保っている。
(おかしいで……こんな人間は俺知らねぇぞ?)
魔王ヴォルド=ホーンはディロンとの戦いで戦慄していた。
彼が支配していた世界『インカルド』ではあまりの腕力に3度攻撃を耐えられる生き物は存在しなかった。自分よりも小さな生き物はたった一撃で血煙と化し、巨大な生き物だろうと目ではなかった。
ヴォルド=ホーンと戦う時は距離を開け、中・遠距離での攻撃を仕掛け、もし近付かれても攻撃に当たらないように逃げ回るというのが推奨される。
それでも、どれだけ策を練ったとしても、この愚鈍な魔王に勝てる生物は存在しなかった。
策を弄しても最強の暴力の前には全てが無意味なのだ。
だが今殴っている人間は何かが違う。自分よりも弱いはずの男は自分の知る理論や価値観を打ち壊す存在。
あと一撃、あと一撃加えれば死ぬはずと殴り飛ばしても死なない。初めての感覚。デザイアや魔神たちのような力によるお手上げ感ではなく、まったく異質の恐怖の存在に見えた。
「痛ぇ……痛ぇけど……俺の身体が馴染んでる。所詮人間だった俺がその枠を取っ払おうとしてるぜ……」
「おめぇ……何なんだ? 俺の攻撃をこんなに耐えた人間はいねぇ。避けられなきゃ一発で終めぇだ。原型も残らねぇんだ。……だのにおめぇはまだ生きてやがる。信じらんねぇ……」
そしてヴォルド=ホーン自身も無傷とはいかない。
ディロンの無骨な斧は彼の皮膚に突き立つことこそなかったが、打撃によるダメージが体の芯まで届いて確実に体力を削っている。
傍目には無傷でも鈍い痛みが徐々に大きく、徐々に死へと誘う。
これが魔装具の類であったなら早めに音を上げていたのはヴォルド=ホーンであっただろう。
ライトは飽きれていた。
ディロンが竜に変身せず戦っている姿にため息すら出る。
作戦がどうのこうのとぶつくさ文句を言っていた割に、元の状態でどこまで出来るのかを試すなど、それこそもどかしい。
いっそ自分の手でとも考えたが、横取りすると後がもっと面倒臭そうなので手出し出来ないでいた。
「ディロン。気は済んだか?」
「あっ?」
「時間をかけすぎてる。もう終わらせろ」
「あー……そうか? もうそんな時間か? じゃあぶっ殺すか」
ディロンは首に下げた魔道具に手を伸ばしたその時。
──ピキィィィィィッ
耳をつんざく凄まじい音が鳴り響く。
その音の先に目が奪われた。
「な、なんだぁ?」
空間に亀裂が入っている。何が起こってそうなったのかは定かではないが、今もまだ亀裂が広がる。
最終的にバキバキと空間の亀裂を剥がすように浮遊要塞が顔を覗かせた。
ヴォルド=ホーンにも分からないことが起こっている。
不安になったヴォルド=ホーンは踵を返してバッと飛び去った。
「あっ! 待ちやがれこの野郎っ!! 逃げんじゃねぇっ!!」
ディロンは斧をぶん回しながら追いかけようとするが、移動速度が速くて追いつけない。
「……動いた」
ライトは刀を抜く。
浮遊要塞を持ってきたのはヴァイザーで間違いない。
つまり敵が増えるということ。
「……合流するぞディロン。全面戦争だ」
*
ヴァイザーはグルガンの挑発に乗って足を止めた。
しかし直接戦うことを放棄したのか、浮遊要塞を魔法で呼び出した。
「ふはははっ!! 儂の手駒を潰していい気になっているようじゃが甘い甘いっ!! 儂の手数はキサマが考えるよりも遥かに上じゃっ! 儂に触れることさえ叶わぬとしれっ!」
日輪のような輪っかを背負い、真っ白な風貌と相まって神の如きオーラを放っている。
『万能環』と呼ばれる光の環。
再現方法を知った魔法を使えるだけではなく、新しく作った魔法式を使いオリジナルの魔法を出力出来る。無駄な魔力消費を抑え、自前の自動魔力回復を更に強化する効果も持つ。
要塞ごと引き寄せる規格外の魔力と魔法には畏敬の念すら覚えるが、グルガンは至って冷静だった。
「……それほどまでに負けたのが悔しかったか?」
「キサマっ!!?」
図星を突かれたヴァイザーは憤慨し、思いっきり槍を突き出す。その穂先から放たれる虹色の光線は真っ直ぐグルガンに迫る。
グルガンはレガリアの力で転移し、アリーシャやフィアゼス、守護者4人の前に出る。
「っ!?」
回避すると思われた攻撃を真正面から迎えた。
──ズギャッ
手も上げることなく無防備に仁王立ちで受けたので、絶対に無事では済むまい。回復不能なほどのダメージを受けて死ぬ未来が見えるようだった。
だが光線を受けたグルガンは当然のように無傷でその姿を現す。
火、水、風、土の属性魔法を全て合わせた超高密度の魔法光線をモノともしていない様子にさしものヴァイザーも驚愕を隠せない。
心なしかグルガンの全身を膜のような金色の光が覆っているのを確認し、ヴァイザーは固有能力『目視録』を発動させる。全ての魔法の在り方を解析し、その再現方法を知ることが出来るこの能力を一度発動すれば、魔法ならばヴァイザーに知り得ぬものはない。
そして分かったのは、魔法を防いだのは魔剣とリンクすることで使用出来る超強力なバリアだということ。
しかしどんな魔法を使おうとも止められるわけがないという自負がヴァイザーの声を荒げさせた。
「キサマ……!? キサマは一体何なんじゃぁっ!!」
「知らずとも良い。特にここで死にゆくものに何を言っても無意味だ」
「大口を叩くなぁっ!!!」
ヴァイザーは念波を飛ばし、浮遊要塞にいる魔王たちに命令を下す。この地にいるすべての生物を殺せと──。
グルガンに次の魔法攻撃を仕掛けたと同時に浮遊要塞からブワッと部下たちが飛び出した。かまいたちのような斬撃をその身で弾きながらグルガンは上空を見上げていた。
「……タイミングが良い。丁度全員が集まったところだ。──こちらも本気で行こうか」
駆け引きなしの全面戦争。
聖王国を舞台にした魔神戦が開幕した。
一体何度目の直撃だろうか。
覚えている限りでは顔面を3回、胴と腕を6回、足も2回はぶん殴っている。
ダメージは食らっているように見える。
額が切れて血が流れ、口からもだらだらと血が流れているのがその証拠だ。
しかしどういうわけか形状を保っている。
(おかしいで……こんな人間は俺知らねぇぞ?)
魔王ヴォルド=ホーンはディロンとの戦いで戦慄していた。
彼が支配していた世界『インカルド』ではあまりの腕力に3度攻撃を耐えられる生き物は存在しなかった。自分よりも小さな生き物はたった一撃で血煙と化し、巨大な生き物だろうと目ではなかった。
ヴォルド=ホーンと戦う時は距離を開け、中・遠距離での攻撃を仕掛け、もし近付かれても攻撃に当たらないように逃げ回るというのが推奨される。
それでも、どれだけ策を練ったとしても、この愚鈍な魔王に勝てる生物は存在しなかった。
策を弄しても最強の暴力の前には全てが無意味なのだ。
だが今殴っている人間は何かが違う。自分よりも弱いはずの男は自分の知る理論や価値観を打ち壊す存在。
あと一撃、あと一撃加えれば死ぬはずと殴り飛ばしても死なない。初めての感覚。デザイアや魔神たちのような力によるお手上げ感ではなく、まったく異質の恐怖の存在に見えた。
「痛ぇ……痛ぇけど……俺の身体が馴染んでる。所詮人間だった俺がその枠を取っ払おうとしてるぜ……」
「おめぇ……何なんだ? 俺の攻撃をこんなに耐えた人間はいねぇ。避けられなきゃ一発で終めぇだ。原型も残らねぇんだ。……だのにおめぇはまだ生きてやがる。信じらんねぇ……」
そしてヴォルド=ホーン自身も無傷とはいかない。
ディロンの無骨な斧は彼の皮膚に突き立つことこそなかったが、打撃によるダメージが体の芯まで届いて確実に体力を削っている。
傍目には無傷でも鈍い痛みが徐々に大きく、徐々に死へと誘う。
これが魔装具の類であったなら早めに音を上げていたのはヴォルド=ホーンであっただろう。
ライトは飽きれていた。
ディロンが竜に変身せず戦っている姿にため息すら出る。
作戦がどうのこうのとぶつくさ文句を言っていた割に、元の状態でどこまで出来るのかを試すなど、それこそもどかしい。
いっそ自分の手でとも考えたが、横取りすると後がもっと面倒臭そうなので手出し出来ないでいた。
「ディロン。気は済んだか?」
「あっ?」
「時間をかけすぎてる。もう終わらせろ」
「あー……そうか? もうそんな時間か? じゃあぶっ殺すか」
ディロンは首に下げた魔道具に手を伸ばしたその時。
──ピキィィィィィッ
耳をつんざく凄まじい音が鳴り響く。
その音の先に目が奪われた。
「な、なんだぁ?」
空間に亀裂が入っている。何が起こってそうなったのかは定かではないが、今もまだ亀裂が広がる。
最終的にバキバキと空間の亀裂を剥がすように浮遊要塞が顔を覗かせた。
ヴォルド=ホーンにも分からないことが起こっている。
不安になったヴォルド=ホーンは踵を返してバッと飛び去った。
「あっ! 待ちやがれこの野郎っ!! 逃げんじゃねぇっ!!」
ディロンは斧をぶん回しながら追いかけようとするが、移動速度が速くて追いつけない。
「……動いた」
ライトは刀を抜く。
浮遊要塞を持ってきたのはヴァイザーで間違いない。
つまり敵が増えるということ。
「……合流するぞディロン。全面戦争だ」
*
ヴァイザーはグルガンの挑発に乗って足を止めた。
しかし直接戦うことを放棄したのか、浮遊要塞を魔法で呼び出した。
「ふはははっ!! 儂の手駒を潰していい気になっているようじゃが甘い甘いっ!! 儂の手数はキサマが考えるよりも遥かに上じゃっ! 儂に触れることさえ叶わぬとしれっ!」
日輪のような輪っかを背負い、真っ白な風貌と相まって神の如きオーラを放っている。
『万能環』と呼ばれる光の環。
再現方法を知った魔法を使えるだけではなく、新しく作った魔法式を使いオリジナルの魔法を出力出来る。無駄な魔力消費を抑え、自前の自動魔力回復を更に強化する効果も持つ。
要塞ごと引き寄せる規格外の魔力と魔法には畏敬の念すら覚えるが、グルガンは至って冷静だった。
「……それほどまでに負けたのが悔しかったか?」
「キサマっ!!?」
図星を突かれたヴァイザーは憤慨し、思いっきり槍を突き出す。その穂先から放たれる虹色の光線は真っ直ぐグルガンに迫る。
グルガンはレガリアの力で転移し、アリーシャやフィアゼス、守護者4人の前に出る。
「っ!?」
回避すると思われた攻撃を真正面から迎えた。
──ズギャッ
手も上げることなく無防備に仁王立ちで受けたので、絶対に無事では済むまい。回復不能なほどのダメージを受けて死ぬ未来が見えるようだった。
だが光線を受けたグルガンは当然のように無傷でその姿を現す。
火、水、風、土の属性魔法を全て合わせた超高密度の魔法光線をモノともしていない様子にさしものヴァイザーも驚愕を隠せない。
心なしかグルガンの全身を膜のような金色の光が覆っているのを確認し、ヴァイザーは固有能力『目視録』を発動させる。全ての魔法の在り方を解析し、その再現方法を知ることが出来るこの能力を一度発動すれば、魔法ならばヴァイザーに知り得ぬものはない。
そして分かったのは、魔法を防いだのは魔剣とリンクすることで使用出来る超強力なバリアだということ。
しかしどんな魔法を使おうとも止められるわけがないという自負がヴァイザーの声を荒げさせた。
「キサマ……!? キサマは一体何なんじゃぁっ!!」
「知らずとも良い。特にここで死にゆくものに何を言っても無意味だ」
「大口を叩くなぁっ!!!」
ヴァイザーは念波を飛ばし、浮遊要塞にいる魔王たちに命令を下す。この地にいるすべての生物を殺せと──。
グルガンに次の魔法攻撃を仕掛けたと同時に浮遊要塞からブワッと部下たちが飛び出した。かまいたちのような斬撃をその身で弾きながらグルガンは上空を見上げていた。
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