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18章 龍球王国 後編
352、色欲の魔神グレゴール
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(……あり得ない)
フェイルはゴクリと固唾を飲む。
速さは言わずもがな、グレゴールに切り傷を付けた事実に驚愕を隠せない。
色欲の魔神グレゴール=ブラッディロア。
彼は異世界『ヴェルミリオ』全土を統治していた魔神。
ブラッディロア三姉妹 (兄弟)の長女 (男)で美と愛と平和をモットーとしている。非常に温厚かつ姉御 (兄貴)肌で、頼りになるが大の男好き。闘神と呼ばれた前王である父ソール=ブラッディロアを超える強さを誇り、歴代最強の称号を持つ。
あらゆる攻撃をはじき返す鋼鉄の筋肉。すべてを包み込む無限の愛。その力はまさに天下無敵。
平和主義であるため全く戦わないグレゴールの力はフェイルには未知数だったが、以前主人であるオーギュストに魔神の強さを比較させたことを思い出す。ある程度信頼出来る審美眼の情報を鵜呑みにすれば、近接格闘最強のモロクに匹敵すると考えられている。
拳で大陸を割り、生けとし生ける物を消滅させる怪物。戦闘気を放つ武神モロクに比肩する実力者となれば、近づくことさえ危険だ。
だが蓋を開けてみればどうか。最初の衝突で怪我を負ったのはグレゴールの方だ。
「……あ、あの肉体を傷付けられる武器がこの世界にはあるとでもいうのです?」
だとしたら神造兵器か、伝説に謳われた最強の剣に違いない。
だが不思議なことにレッドの持つ武器はまるで力を感じさせない。魔剣でも傷を付けるのは難しいだろうが、鍛造や魔法製造など、強い武器を作る方法は数ある中で最も安く製造される鋳造剣を握っている。本来なら指一本でへし折るだろう剣に傷付けられるなど屈辱以外の何物でもないだろう。
(凄いわねこの子……私の拳をいとも簡単に受け流してみせたわ。ドラグロスちゃんが期待を寄せるはずね)
グレゴールは初めてデザイアと遭遇した以来無かった緊張感を感じていた。デザイアは見た目から既に圧倒的な力を放っていたが、レッドは戦闘の瞬間まで一切の力を感じさせなかった。規格外の筋肉の鎧を持つグレゴールでなければ先の一撃で真っ二つになっていたかもしれない。
世界を滅ぼせる力を持った魔神をも畏怖させる人間。戦わなければ無害に見える生活圏に溶け込む化け物。
ある意味ではデザイア以上の脅威になり得る存在だが、その力を支配や暴力で発散しないため、みんなが平和でいられることを認識した。
「いいじゃないレッドちゃんっ。ゾクゾクしちゃうっ!」
体をブルッと震わせながら上唇をペロッと舐めた。
(重いなぁ……)
レッドはグレゴールの動き出しを見逃さないようにジッと見つめながら視界の端に剣の切っ先を忍ばせる。
とりあえず変形はしていない。刃先をしっかりと観察すればちょっぴり欠けている可能性もあるが、大まかに見た感じだと大丈夫だと思えた。
剣の無事を確認したのはグレゴールの攻撃はまるで魂を乗せているかのように一発一発が重いためである。
前回の魔神戦、ドラグロスとの戦いでは、ドラグロスがレッドをビビらせたいがために連続攻撃を何度も仕掛けてきたのを思い出す。とにかく当てることだけに特化した手数だけの攻撃を受け流すのは然程難しくなかった。
しかしグレゴールは空間が歪むほどの攻撃を放つため、剣を攻撃の軌道に沿わせることすら危険。となればレッドも技を使わざるを得ない。
剣士の魔法と呼ばれる3種の技の内、最も近接戦向きの『烈刃』。この技の使用時に発生する風圧を利用して拳の圧力を相殺し、グレゴールの攻撃が自分にも剣にも仲間にも影響しないように細心の注意を払いながら余剰分の威力を逸らす。
レッドの為した防御方法は星の反対側に居る蟻の眉間を狙って見事撃ち抜くほどに繊細で器用な行動。これを魔法も使わず身体能力だけで完遂したのだ。
(しかも硬い……)
反撃を浴びせているが、通ったのは最初の一撃のみ。それ以外はさらに固めたであろう筋肉の鎧に阻まれて爪で引っ掻いたような跡が残るばかり。それもすぐに再生してしまうので肩に浴びせた斬撃以外はすっかり見えなくなってしまった。このままでは勝ち目がない。
仮に勝利しようとするなら『爪刃』や『烈刃』を連続で絶え間なく使用し続ければ、命にまで届かずとも戦意喪失までは持っていけるかもしれない。
(でもそんなことが出来るのか? 俺の魔力はもってくれるのか?)
レッドの心に微かな恐怖心が生まれる。ドラグロスに本気の『爪刃』が防がれた時から魔神戦で必要なのは技の連続使用だろうと考えていたが、いざ本番となると本当に有効かどうかという緊張は拭えない。
ニールからチームを追い出される前、魔法使いのプリシラ=トートから魔力切れについて聞いたことを思い出す。
やる気の減退、疲れや眠気に苛まれ、活力を失ったようになるらしい。魔法使いという魔力一辺倒の冒険者は特に顕著だそうで、体力のない者は使い終わった直後に昏倒することもあると聞いた。
レッドは体力依存の戦士系に分類されるので魔力を使い切っても動くことは可能だろうが、はたして気怠さを背負ったままグレゴールに勝てるだろうか。
──ドッ
思考の渦に飲まれるレッドに向かってグレゴールは踏み込んだ。
レッドは抉り込むように放たれた拳を体を逸らすことで回避する。
「何を考え込んでるのっ?! そんなんじゃ私には勝てないわよっ!!」
続けざまに蹴り、掌底、手刀を放つ。全てを回避したレッドは隙だらけのグレゴールの腹部を切り裂こうと剣を構えた。
「遅いっ!!」
──バシュッ
体の内側から衝撃波が発生する。点での攻撃を止め、面での攻撃に切り替えたグレゴールの判断力は功を奏し、レッドを吹き飛ばすことに成功した。魔王クラスでも食らえば骨が折れる攻撃だが、レッドは特に傷を負った様子もなく空中で体を半回転させて地面に着地しようと態勢を整える。
「甘いわよっ!!」
着地の瞬間を刈ろうとグレゴールが踏み込んだが、それをレッドは読んでいたかのように剣を振り上げていた。
「──烈刃っ!!」
振り下ろした剣が凄まじいまでの風圧を纏ってグレゴールに襲い掛かる。グレゴールは一瞬、魔法効果を打ち消す『消去魔法』を使用しようと考えたが、何かに気付いたように背後に飛ぶ。
──ギュボォッ
洗面器に溜めていた水が排水口に一気に飲み込まれたような音が空気中に響き渡る。寸でのところで回避が間に合ったためグレゴールの体は無傷だったが、着ていた服は無事に済まず胸元がビリビリに破れた。
「んあぁぁんっ!!」
レッドは着地の瞬間に自分の考えを改めていた。
(……そうだ。グレゴールさんの言う通りだ。何をためらっているんだ俺はっ。ここでグレゴールさんを失望させたら仲間になってくれるはずがないっ。ドラグロスに顔向けが出来ないじゃないかっ)
レッドは足が地面に触れたと同時に走り出そうと決めて顔を上げた。しかし目に映った信じられないものに思考が停止し、着地出来ずに膝から地面に落ちた。
急に何が起こったのか不明なレッドの様子にドラグロスたちもグレゴールに視線を向ける。
そこには露わになった大胸筋の乳首を両手の人差し指と中指2本でそっと隠すグレゴールの姿があった。『烈刃』のあまりの勢いに尻もちをつき、ご丁寧にM字開脚までしている。
「いやぁ~んっ!」
「……ぅおぇっ!!」
ドラグロスは目を逸らして空吐きしている。オディウムとモミジが顔を顰めているのに対して、フェイルとレッドは引きつったような表情を見せた。
「くっ……まさかこの私がラッキースケベの対象になるだなんて思いも寄らなかったわ。流石ねレッド」
「は? え、いや……あの、その……」
ひどく狼狽し、困惑するしかないレッドに満足したグレゴールは諦めたようにため息を吐く。
「……私も1人の女。とうとう男の物になる時が来たということなのね?」
恍惚の表情でうっとりと虚空を見つめるグレゴールにブルッと体を震わせ、サブイボが立つのを感じるレッド。
一瞬本気で斬り伏せることを考えたが、仲間に加えることが目的なので攻撃の意思が無い以上、手を出すのは間違っていると思い直す。
かといってグレゴールの勝手な思い込みにどう対処すべきかも分からず、飲まれたくもない思考の渦に飛び込まされる羽目となった。
フェイルはゴクリと固唾を飲む。
速さは言わずもがな、グレゴールに切り傷を付けた事実に驚愕を隠せない。
色欲の魔神グレゴール=ブラッディロア。
彼は異世界『ヴェルミリオ』全土を統治していた魔神。
ブラッディロア三姉妹 (兄弟)の長女 (男)で美と愛と平和をモットーとしている。非常に温厚かつ姉御 (兄貴)肌で、頼りになるが大の男好き。闘神と呼ばれた前王である父ソール=ブラッディロアを超える強さを誇り、歴代最強の称号を持つ。
あらゆる攻撃をはじき返す鋼鉄の筋肉。すべてを包み込む無限の愛。その力はまさに天下無敵。
平和主義であるため全く戦わないグレゴールの力はフェイルには未知数だったが、以前主人であるオーギュストに魔神の強さを比較させたことを思い出す。ある程度信頼出来る審美眼の情報を鵜呑みにすれば、近接格闘最強のモロクに匹敵すると考えられている。
拳で大陸を割り、生けとし生ける物を消滅させる怪物。戦闘気を放つ武神モロクに比肩する実力者となれば、近づくことさえ危険だ。
だが蓋を開けてみればどうか。最初の衝突で怪我を負ったのはグレゴールの方だ。
「……あ、あの肉体を傷付けられる武器がこの世界にはあるとでもいうのです?」
だとしたら神造兵器か、伝説に謳われた最強の剣に違いない。
だが不思議なことにレッドの持つ武器はまるで力を感じさせない。魔剣でも傷を付けるのは難しいだろうが、鍛造や魔法製造など、強い武器を作る方法は数ある中で最も安く製造される鋳造剣を握っている。本来なら指一本でへし折るだろう剣に傷付けられるなど屈辱以外の何物でもないだろう。
(凄いわねこの子……私の拳をいとも簡単に受け流してみせたわ。ドラグロスちゃんが期待を寄せるはずね)
グレゴールは初めてデザイアと遭遇した以来無かった緊張感を感じていた。デザイアは見た目から既に圧倒的な力を放っていたが、レッドは戦闘の瞬間まで一切の力を感じさせなかった。規格外の筋肉の鎧を持つグレゴールでなければ先の一撃で真っ二つになっていたかもしれない。
世界を滅ぼせる力を持った魔神をも畏怖させる人間。戦わなければ無害に見える生活圏に溶け込む化け物。
ある意味ではデザイア以上の脅威になり得る存在だが、その力を支配や暴力で発散しないため、みんなが平和でいられることを認識した。
「いいじゃないレッドちゃんっ。ゾクゾクしちゃうっ!」
体をブルッと震わせながら上唇をペロッと舐めた。
(重いなぁ……)
レッドはグレゴールの動き出しを見逃さないようにジッと見つめながら視界の端に剣の切っ先を忍ばせる。
とりあえず変形はしていない。刃先をしっかりと観察すればちょっぴり欠けている可能性もあるが、大まかに見た感じだと大丈夫だと思えた。
剣の無事を確認したのはグレゴールの攻撃はまるで魂を乗せているかのように一発一発が重いためである。
前回の魔神戦、ドラグロスとの戦いでは、ドラグロスがレッドをビビらせたいがために連続攻撃を何度も仕掛けてきたのを思い出す。とにかく当てることだけに特化した手数だけの攻撃を受け流すのは然程難しくなかった。
しかしグレゴールは空間が歪むほどの攻撃を放つため、剣を攻撃の軌道に沿わせることすら危険。となればレッドも技を使わざるを得ない。
剣士の魔法と呼ばれる3種の技の内、最も近接戦向きの『烈刃』。この技の使用時に発生する風圧を利用して拳の圧力を相殺し、グレゴールの攻撃が自分にも剣にも仲間にも影響しないように細心の注意を払いながら余剰分の威力を逸らす。
レッドの為した防御方法は星の反対側に居る蟻の眉間を狙って見事撃ち抜くほどに繊細で器用な行動。これを魔法も使わず身体能力だけで完遂したのだ。
(しかも硬い……)
反撃を浴びせているが、通ったのは最初の一撃のみ。それ以外はさらに固めたであろう筋肉の鎧に阻まれて爪で引っ掻いたような跡が残るばかり。それもすぐに再生してしまうので肩に浴びせた斬撃以外はすっかり見えなくなってしまった。このままでは勝ち目がない。
仮に勝利しようとするなら『爪刃』や『烈刃』を連続で絶え間なく使用し続ければ、命にまで届かずとも戦意喪失までは持っていけるかもしれない。
(でもそんなことが出来るのか? 俺の魔力はもってくれるのか?)
レッドの心に微かな恐怖心が生まれる。ドラグロスに本気の『爪刃』が防がれた時から魔神戦で必要なのは技の連続使用だろうと考えていたが、いざ本番となると本当に有効かどうかという緊張は拭えない。
ニールからチームを追い出される前、魔法使いのプリシラ=トートから魔力切れについて聞いたことを思い出す。
やる気の減退、疲れや眠気に苛まれ、活力を失ったようになるらしい。魔法使いという魔力一辺倒の冒険者は特に顕著だそうで、体力のない者は使い終わった直後に昏倒することもあると聞いた。
レッドは体力依存の戦士系に分類されるので魔力を使い切っても動くことは可能だろうが、はたして気怠さを背負ったままグレゴールに勝てるだろうか。
──ドッ
思考の渦に飲まれるレッドに向かってグレゴールは踏み込んだ。
レッドは抉り込むように放たれた拳を体を逸らすことで回避する。
「何を考え込んでるのっ?! そんなんじゃ私には勝てないわよっ!!」
続けざまに蹴り、掌底、手刀を放つ。全てを回避したレッドは隙だらけのグレゴールの腹部を切り裂こうと剣を構えた。
「遅いっ!!」
──バシュッ
体の内側から衝撃波が発生する。点での攻撃を止め、面での攻撃に切り替えたグレゴールの判断力は功を奏し、レッドを吹き飛ばすことに成功した。魔王クラスでも食らえば骨が折れる攻撃だが、レッドは特に傷を負った様子もなく空中で体を半回転させて地面に着地しようと態勢を整える。
「甘いわよっ!!」
着地の瞬間を刈ろうとグレゴールが踏み込んだが、それをレッドは読んでいたかのように剣を振り上げていた。
「──烈刃っ!!」
振り下ろした剣が凄まじいまでの風圧を纏ってグレゴールに襲い掛かる。グレゴールは一瞬、魔法効果を打ち消す『消去魔法』を使用しようと考えたが、何かに気付いたように背後に飛ぶ。
──ギュボォッ
洗面器に溜めていた水が排水口に一気に飲み込まれたような音が空気中に響き渡る。寸でのところで回避が間に合ったためグレゴールの体は無傷だったが、着ていた服は無事に済まず胸元がビリビリに破れた。
「んあぁぁんっ!!」
レッドは着地の瞬間に自分の考えを改めていた。
(……そうだ。グレゴールさんの言う通りだ。何をためらっているんだ俺はっ。ここでグレゴールさんを失望させたら仲間になってくれるはずがないっ。ドラグロスに顔向けが出来ないじゃないかっ)
レッドは足が地面に触れたと同時に走り出そうと決めて顔を上げた。しかし目に映った信じられないものに思考が停止し、着地出来ずに膝から地面に落ちた。
急に何が起こったのか不明なレッドの様子にドラグロスたちもグレゴールに視線を向ける。
そこには露わになった大胸筋の乳首を両手の人差し指と中指2本でそっと隠すグレゴールの姿があった。『烈刃』のあまりの勢いに尻もちをつき、ご丁寧にM字開脚までしている。
「いやぁ~んっ!」
「……ぅおぇっ!!」
ドラグロスは目を逸らして空吐きしている。オディウムとモミジが顔を顰めているのに対して、フェイルとレッドは引きつったような表情を見せた。
「くっ……まさかこの私がラッキースケベの対象になるだなんて思いも寄らなかったわ。流石ねレッド」
「は? え、いや……あの、その……」
ひどく狼狽し、困惑するしかないレッドに満足したグレゴールは諦めたようにため息を吐く。
「……私も1人の女。とうとう男の物になる時が来たということなのね?」
恍惚の表情でうっとりと虚空を見つめるグレゴールにブルッと体を震わせ、サブイボが立つのを感じるレッド。
一瞬本気で斬り伏せることを考えたが、仲間に加えることが目的なので攻撃の意思が無い以上、手を出すのは間違っていると思い直す。
かといってグレゴールの勝手な思い込みにどう対処すべきかも分からず、飲まれたくもない思考の渦に飛び込まされる羽目となった。
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