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11章 新たなる敵
148、複雑な感情
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ああ、世界がまた一つ我がものとなる。
知らぬ世界がなくなっていく。
あの世界では出来なかったこと。やりたかったのに間に合わなかったこと。
これが生を謳歌するということなのだろう。これが悦びというものなのだろう。
楽しかった。嬉しかった。退屈が搔き消え、心が躍った。
それでも住み慣れた家は恋しいもので、蟠りとして燻り続ける。何千何億の彼方から幾年月、偶然感じた力の波動。
見つけた。目的の場所。目的の世界。懐かしき理想郷。
それは故郷。
ああ、そうか。私の旅はようやく終焉を迎えるのだ。
*
その日の夜。スロウは小高い丘で星を眺めていた。
遠い昔にデザイアが討伐され、当時守ったはずのグリードもこの世を去り、世界にただ1人だけとなったはずのオルベリウス姓。
レッドたちとの出会いでようやく自分の境遇に妥協点を見出していた頃、その全てが覆されそうとしている。
──デザイアの復活。
エデンズガーデンにとっては絶望の警鐘。
臣下に裏切られ、死の淵まで追い詰められた最強の魔族は、長い年月をかけてようやく戻ってくるという。
一体何をしに戻るのか。追放されたような世界に何の未練があるのか。
十中八九復讐であることは間違いない。となれば迎え討つために幾度も話し合いをすることになる。
恐怖、脅威、焦燥。
死を孕んだ最凶の敵が漆黒の闇から液体のようにじわじわと滲み寄る。
スロウにとっては喜ばしいことだ。まさか生きていたなんて思いも寄らない。
アレクサンドロスの懇願を聞き入れ、討伐に加担してしまった自分を決して許しはしないだろうが、それでも生きていた事実は嬉しい。自分を生み出してくれた父親だから。
それゆえに弟を守れなかったのは悔しい。裏切り者のレッテルを貼られたとしても助けたかった命だった。
討伐されても仕方ないほどに自由奔放だったグリードは、何度注意しても考えを改めなかったのでどうにか出来たとは思えないが、自分が一緒に居たら何か出来ていたのかもしれないと考えを巡らせた。
答えの出ない詮無い可能性。
「ふぅ……何だったんだろうなぁ~。私の決断ってさ~……」
「姫様?」
「姫様……」
極戒双縄の心配そうな顔にスロウはニコリと笑って2体の頭を撫でる。
結局は何も変わらない。スロウは何も変えられなかった。グリードの暴走もデザイアの思想も自分さえも。
世界が目まぐるしく変わっていっても、デザイアに渡された特異能力のように時に取り残されたままのスロウは傍観者で居続ける。
「私は……私って……なんなのかなぁ?」
声が震える。何も全う出来なかった情けなさが、寂しさと悲しみと悔しさを湧き上がらせ、ポロポロと涙を零す。
何かしたくても、焦っても、心が苦しくても何も出来ない。
これこそが彼女に与えられた使命のように──。
「あ、スロウさん。こんなところに居たんですか?」
スロウはハッとして涙を拭う。
ほっぺたをムニムニと解して笑顔を作ると振り向いた。
「あっ!レッドじゃ~ん!どしたの~?」
「あっ……いやその、どこ行ったのかなって探しちゃいましたよ」
「ん~? 何か用事? そんなことよりもほら、見て見て~。星がきれいだよ~」
スロウは夜空を指差して満点の星空に目を輝かせる。レッドもその絶景に目を丸くしていた。
「わぁ~本当だぁ。俺あんまり空を眺めないからこういうの見てないんですよね……」
「そうなの~? もったいない。他のみんなは? みんなも見たら良いのに~」
「あ、みんなまだオジャノーイから話を聞いてます」
「へ~。レッドは?」
「なんかついていけなくて……何というかほら、俺は出たとこ勝負なところがありますから」
「いや、ほらじゃないよ。姫様が知るわけないだろ」
「ほんとだよ!空気読めよ!」
「空気?」
「ちょっ……も~、みーちゃん!余計なこと言わないの!」
スロウはプクッと頬を膨らませて極戒双縄を叱る。右側の頭がしょんぼりしながら「ごめんなさい」と謝っている。
「仲が良いんですね。最初は見たこともない生き物で驚いちゃったけど……」
「違う!生き物なんかじゃない!」
「口を慎めよレッド。僕らは魔道具としての誇りがある。創造主であるデザイア様が姫様のためにお作りになられた姫様専用の魔道具なんだ」
「二度と間違えるな!」
「え……う、うん。ごめん……」
「これね、お父さんがくれたの。極戒双縄っていう魔道具なんだって。別に生き物でも魔道具でもどっちでも良いんだけどね~」
「ちょっ……姫様ぁ~」
「そりゃないよ~」
あっけらかんとしたスロウの態度に泣きそうな顔で縋るように見つめる極戒双縄。このトリオに自然と笑みが溢れたレッドは遠い目をしながら星を見る。
「それにしてもよかったですね。お父さんが生きてて」
「え……?」
スロウの顔が一気に曇る。ヒヤリとするほどに急降下した表情の変化に極戒双縄は慌てふためく。ここから急にレッドと死闘を繰り広げてもおかしくないと覚悟を決めていた。
そんな魔道具の心持ちなどつゆ知らず、スロウはポツリと呟いた。
「……本当にそう思う?」
「ん? なんでです?」
「だってお父さんは生きてちゃいけない存在で、倒さなきゃならない悪なんだよ? それなのに……」
「あ、すいません。もしかしてスロウさんはお父さん嫌いでしたか?だとしたら……」
「ん~ん。違うよ」
「ほっ……ならやっぱりよかったじゃないですか。遠い昔にすでに死んだって聞かされた父親が生きていたなんて奇跡ですよ。よかったに決まってます。……恨みでもあるなら別ですけど……」
「……いいのかな? 喜んでも……」
「良いんです。めいっぱい喜んでください」
微笑みながら珍しく言い切るレッド。その優しい顔を見ていたスロウの目からブワッと涙が溢れる。レッドはドキッとして慌てふためいた。
「えぇ?!……あ、ああ、あの……えあぁっ……!?」
「ごめ……ごめんね。……これは嬉しくてね、出ちゃったの。私何も出来なくて、誰も守れなくて、見てるだけしか出来なくて……ちっぽけで惨めで……それが悔しくてっ!……でもお父さんが生きててよかったって……でもみんなからしたら生きてちゃダメって……だから私……っ!」
「そ、そうか。え、遠慮……してたんですね? すいません気付かなくて。でももう大丈夫ですよ。我慢なんてしないでください。俺たちはもうチーム……家族じゃないですか。こんな頼りないリーダーかもしれないですけど、気兼ねなく相談してくださいね」
レッドは自分の後頭部を撫でながら照れ臭そうにしている。スロウはそんなレッドに抱きついた。
「うわぁ~んっ!!生きててよかったよぉ~っ!!お父さんにまた会えるよぉ~っ!!」
スロウは何百年もずっと我慢していた思いを吐き出した。
緊張して固まっていたレッドだったが、スロウがわんわん泣く様を見て父性が芽生えて頭を撫でた。自分に出来ることなら何でもしてやりたいとすら考えた。
願いを叶えるために旅を共にしたミルレースと同じオッドアイだからだろうか。
いや、違う。スロウだからだ。
みんなが警戒してやまない化け物。出来れば一生会いたくなかったし、出来ることなら来ないで欲しい。だけど娘にこんなにも求められるデザイアがどんな人物なのかレッドは興味が湧いてきた。
「うん。もうすぐ会えるよ。お父さんに……」
*
──ゴゥンゴゥンッ
それは暗闇に浮かぶ島。ゆっくりと着実に前に進む巨大な物体は、まるで大陸をそのまま浮かばせたかのようで、誰もがこれを要塞だと一目で知る事は出来ない。
その要塞の内部、どこに位置するかも不明な司令塔と思しき場所にそれはいた。
その身は3mを超える全身真っ黒な鎧を着込み、フルフェイスの兜で顔すら判別出来ないがその禍々しいオーラは誰もが恐怖を覚える。闇から生まれた魔の具現。デザイア=オルベリウスである。
追放前に君臨していた時と同じように玉座に深く腰掛け、肘掛に頬杖をついていた。
「デザイア様。まもなくエデンズガーデンに到着いたします」
「そうか……長い旅であったな」
今まであったことを反芻しながらゆっくりと鷹揚に頷く。金色の目をギラリと光らせ、玉座から立ち上がった。
「このままの速度を維持し、今居る魔神共をここへ召喚せよ」
「はっ!」
側にいた部下は即座に跪いて反応し、玉座の間から足早に出ていった。その背中が見えなくなるまで眺めていたデザイアは目を細めて魔力を高めた。
「……復活の凱旋は盛大にやらねばな」
知らぬ世界がなくなっていく。
あの世界では出来なかったこと。やりたかったのに間に合わなかったこと。
これが生を謳歌するということなのだろう。これが悦びというものなのだろう。
楽しかった。嬉しかった。退屈が搔き消え、心が躍った。
それでも住み慣れた家は恋しいもので、蟠りとして燻り続ける。何千何億の彼方から幾年月、偶然感じた力の波動。
見つけた。目的の場所。目的の世界。懐かしき理想郷。
それは故郷。
ああ、そうか。私の旅はようやく終焉を迎えるのだ。
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遠い昔にデザイアが討伐され、当時守ったはずのグリードもこの世を去り、世界にただ1人だけとなったはずのオルベリウス姓。
レッドたちとの出会いでようやく自分の境遇に妥協点を見出していた頃、その全てが覆されそうとしている。
──デザイアの復活。
エデンズガーデンにとっては絶望の警鐘。
臣下に裏切られ、死の淵まで追い詰められた最強の魔族は、長い年月をかけてようやく戻ってくるという。
一体何をしに戻るのか。追放されたような世界に何の未練があるのか。
十中八九復讐であることは間違いない。となれば迎え討つために幾度も話し合いをすることになる。
恐怖、脅威、焦燥。
死を孕んだ最凶の敵が漆黒の闇から液体のようにじわじわと滲み寄る。
スロウにとっては喜ばしいことだ。まさか生きていたなんて思いも寄らない。
アレクサンドロスの懇願を聞き入れ、討伐に加担してしまった自分を決して許しはしないだろうが、それでも生きていた事実は嬉しい。自分を生み出してくれた父親だから。
それゆえに弟を守れなかったのは悔しい。裏切り者のレッテルを貼られたとしても助けたかった命だった。
討伐されても仕方ないほどに自由奔放だったグリードは、何度注意しても考えを改めなかったのでどうにか出来たとは思えないが、自分が一緒に居たら何か出来ていたのかもしれないと考えを巡らせた。
答えの出ない詮無い可能性。
「ふぅ……何だったんだろうなぁ~。私の決断ってさ~……」
「姫様?」
「姫様……」
極戒双縄の心配そうな顔にスロウはニコリと笑って2体の頭を撫でる。
結局は何も変わらない。スロウは何も変えられなかった。グリードの暴走もデザイアの思想も自分さえも。
世界が目まぐるしく変わっていっても、デザイアに渡された特異能力のように時に取り残されたままのスロウは傍観者で居続ける。
「私は……私って……なんなのかなぁ?」
声が震える。何も全う出来なかった情けなさが、寂しさと悲しみと悔しさを湧き上がらせ、ポロポロと涙を零す。
何かしたくても、焦っても、心が苦しくても何も出来ない。
これこそが彼女に与えられた使命のように──。
「あ、スロウさん。こんなところに居たんですか?」
スロウはハッとして涙を拭う。
ほっぺたをムニムニと解して笑顔を作ると振り向いた。
「あっ!レッドじゃ~ん!どしたの~?」
「あっ……いやその、どこ行ったのかなって探しちゃいましたよ」
「ん~? 何か用事? そんなことよりもほら、見て見て~。星がきれいだよ~」
スロウは夜空を指差して満点の星空に目を輝かせる。レッドもその絶景に目を丸くしていた。
「わぁ~本当だぁ。俺あんまり空を眺めないからこういうの見てないんですよね……」
「そうなの~? もったいない。他のみんなは? みんなも見たら良いのに~」
「あ、みんなまだオジャノーイから話を聞いてます」
「へ~。レッドは?」
「なんかついていけなくて……何というかほら、俺は出たとこ勝負なところがありますから」
「いや、ほらじゃないよ。姫様が知るわけないだろ」
「ほんとだよ!空気読めよ!」
「空気?」
「ちょっ……も~、みーちゃん!余計なこと言わないの!」
スロウはプクッと頬を膨らませて極戒双縄を叱る。右側の頭がしょんぼりしながら「ごめんなさい」と謝っている。
「仲が良いんですね。最初は見たこともない生き物で驚いちゃったけど……」
「違う!生き物なんかじゃない!」
「口を慎めよレッド。僕らは魔道具としての誇りがある。創造主であるデザイア様が姫様のためにお作りになられた姫様専用の魔道具なんだ」
「二度と間違えるな!」
「え……う、うん。ごめん……」
「これね、お父さんがくれたの。極戒双縄っていう魔道具なんだって。別に生き物でも魔道具でもどっちでも良いんだけどね~」
「ちょっ……姫様ぁ~」
「そりゃないよ~」
あっけらかんとしたスロウの態度に泣きそうな顔で縋るように見つめる極戒双縄。このトリオに自然と笑みが溢れたレッドは遠い目をしながら星を見る。
「それにしてもよかったですね。お父さんが生きてて」
「え……?」
スロウの顔が一気に曇る。ヒヤリとするほどに急降下した表情の変化に極戒双縄は慌てふためく。ここから急にレッドと死闘を繰り広げてもおかしくないと覚悟を決めていた。
そんな魔道具の心持ちなどつゆ知らず、スロウはポツリと呟いた。
「……本当にそう思う?」
「ん? なんでです?」
「だってお父さんは生きてちゃいけない存在で、倒さなきゃならない悪なんだよ? それなのに……」
「あ、すいません。もしかしてスロウさんはお父さん嫌いでしたか?だとしたら……」
「ん~ん。違うよ」
「ほっ……ならやっぱりよかったじゃないですか。遠い昔にすでに死んだって聞かされた父親が生きていたなんて奇跡ですよ。よかったに決まってます。……恨みでもあるなら別ですけど……」
「……いいのかな? 喜んでも……」
「良いんです。めいっぱい喜んでください」
微笑みながら珍しく言い切るレッド。その優しい顔を見ていたスロウの目からブワッと涙が溢れる。レッドはドキッとして慌てふためいた。
「えぇ?!……あ、ああ、あの……えあぁっ……!?」
「ごめ……ごめんね。……これは嬉しくてね、出ちゃったの。私何も出来なくて、誰も守れなくて、見てるだけしか出来なくて……ちっぽけで惨めで……それが悔しくてっ!……でもお父さんが生きててよかったって……でもみんなからしたら生きてちゃダメって……だから私……っ!」
「そ、そうか。え、遠慮……してたんですね? すいません気付かなくて。でももう大丈夫ですよ。我慢なんてしないでください。俺たちはもうチーム……家族じゃないですか。こんな頼りないリーダーかもしれないですけど、気兼ねなく相談してくださいね」
レッドは自分の後頭部を撫でながら照れ臭そうにしている。スロウはそんなレッドに抱きついた。
「うわぁ~んっ!!生きててよかったよぉ~っ!!お父さんにまた会えるよぉ~っ!!」
スロウは何百年もずっと我慢していた思いを吐き出した。
緊張して固まっていたレッドだったが、スロウがわんわん泣く様を見て父性が芽生えて頭を撫でた。自分に出来ることなら何でもしてやりたいとすら考えた。
願いを叶えるために旅を共にしたミルレースと同じオッドアイだからだろうか。
いや、違う。スロウだからだ。
みんなが警戒してやまない化け物。出来れば一生会いたくなかったし、出来ることなら来ないで欲しい。だけど娘にこんなにも求められるデザイアがどんな人物なのかレッドは興味が湧いてきた。
「うん。もうすぐ会えるよ。お父さんに……」
*
──ゴゥンゴゥンッ
それは暗闇に浮かぶ島。ゆっくりと着実に前に進む巨大な物体は、まるで大陸をそのまま浮かばせたかのようで、誰もがこれを要塞だと一目で知る事は出来ない。
その要塞の内部、どこに位置するかも不明な司令塔と思しき場所にそれはいた。
その身は3mを超える全身真っ黒な鎧を着込み、フルフェイスの兜で顔すら判別出来ないがその禍々しいオーラは誰もが恐怖を覚える。闇から生まれた魔の具現。デザイア=オルベリウスである。
追放前に君臨していた時と同じように玉座に深く腰掛け、肘掛に頬杖をついていた。
「デザイア様。まもなくエデンズガーデンに到着いたします」
「そうか……長い旅であったな」
今まであったことを反芻しながらゆっくりと鷹揚に頷く。金色の目をギラリと光らせ、玉座から立ち上がった。
「このままの速度を維持し、今居る魔神共をここへ召喚せよ」
「はっ!」
側にいた部下は即座に跪いて反応し、玉座の間から足早に出ていった。その背中が見えなくなるまで眺めていたデザイアは目を細めて魔力を高めた。
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