280 / 718
第八章 地獄
第十話 不服な対応
しおりを挟む
白の騎士団が一人、風神のアロンツォは精鋭部隊を引き連れて要塞近くまでやってきた。すぐさま隠蔽魔法を解いて中に招き入れると、アロンツォは開口一番軽口を叩いた。
「……遅れずに来るのは殊勝な事だが、少々早過ぎるのではないか?焦らんでも島は沈まんぞ?」
「いや何、ここに来る前の滞在先で一悶着あってよ。ゴタゴタで遅れたら目も当てられないだろ?だからまぁ仕方なくさ」
ラルフは肩を竦めて答える。その態度に翼人族の戦士達は眉を顰めた。白の騎士団と言う英雄を前に、ただのヒューマン如きが取って良い態度ではない。人族の中でも一際気位の高いバードは敵意剥き出しで睨みつけた。
そして、それを快く思わないのはミーシャだ。アロンツォを除く手下達の不敬さに苛立ちを覚えた。
「……これが招待国の態度か?歓迎するのがお前らの役目だろう?」
その一言にベルフィアが肩を怒らせた。ミーシャがもう一声あげればここは惨状と化すだろう。それを知ってか知らずか、アロンツォが澄まし顔で手を挙げた。その手の動きを確認した手下達は一様に目を伏せた。
「失礼した。観光客などここ数年招待していなくてな、皆やり方を忘れていたらしい。許してくれ」
会釈程度に頭を下げながら謝罪する。ミーシャも単純なもので、一応でも謝ったので許す。その表情は不服そのものだったが、あまりいびっても仕方ないのでプイッと顔を背けた。ミーシャの動きに呼応してベルフィアも肩の力を抜く。
「ふふ……命拾いしタノぅ鳥共。妾らを前にあまり図に乗らぬ様に今後は気をつけルが良い」
今度はラルフがベルフィアに手をかざした。
「脅すな脅すな。ここでのいざこざはゴメンだぜ?せっかくのパーティーを台無しにしちまうのは勿体ねぇからよ」
ラルフはねっとりとした視線でバード達を見渡した。アロンツォは口の端をひくつかせながらも無表情を決め込む。
「……そなたらには毎度感心させられるなぁ。特にラルフよ、今ここに立つ誰より弱いそなたが調子に乗る様は感動すらしてしまう。鋼王が懸賞金を懸けたのも納得がいくというものよ……」
「そりゃどうも。感動ついでにお願いがあるんだが、生誕祭までの期間はここに居ても良いか?」
アロンツォはラルフの質問に答える前に踵を返した。ラルフ達がその行動を不思議に見ているとアロンツォは肩越しにラルフを見た。
「その質問に対する答えを余は持っていない。……直接尋ねてはどうかな?」
「それって、まさか……」
「空王様がお呼びだ。余について来い」
アロンツォはそのまま歩いて行こうとするが、すぐさまラルフが声をあげた。
「待った!」
アロンツォはピタッと立ち止まる。そのまま振り返る事も無くラルフの言葉を待った。
「俺は飛ぶ事が出来ない。飛べる奴を同伴させても良いか?」
「……好きにしろ。ただし……」
アロンツォは上着をはためかせながら優雅に振り返った。
「一人までだ」
ラルフは「知ってた」とでも言いそうな顔でミーシャの肩を抱いた。
*
アロンツォの後ろを飛行するラルフとミーシャ。そのさらに後ろには敵意バリバリの手下達が今すぐにでも攻撃してきそうな気迫と槍を持って追いかける。まるで罪を犯して治安部隊に連行されている様な居心地の悪さを感じた。こんな気持ちは数年前に食い逃げをやらかした時以来だ。
(あの時は泣き落としで乗り切ったっけなぁ……相手が呆れるまで泣くのは骨が折れた)
感慨に浸っているとミーシャが声をあげた。
「ねぇ!見てあれ!」
ラルフはミーシャの声を頼りに前方を見据える。前方に立派な城が聳え立つ。ホルス島が見えた時から目立ってはいたが、近くに寄るとその壮大さに圧倒される。白の外壁に彫刻が掘られ、城と言う名の美を追求した芸術品の様な雰囲気を醸し出す。全てがシンメトリーに構成され、一体どれだけの時間を費やせばこれほどのものが出来るのかと目を疑うほどだ。終始感嘆の息が漏れ出てまじまじと見てしまう。
「見たか!?この美しい建造物を!統治者の居城はかくあるべきだと思わないか!?」
風を切りながら飛んでいるので出来るだけ大きな声でアロンツォは話し掛ける。ラルフはそれに対して首を振った。
「俺はそう思わないね!確かに凄ぇけど流石に過剰だろ?!」
攻め落とされるかもしれないし、攻撃で美しさが損なわれるかもしれない。今こうして綺麗に保っていられるだけでも奇跡であると思えるほどに時代に即していない。
「まったく……この美しさが分からないとはなっ!これだからヒューマンは進化がない!」
ぶつくさと悪態を吐きながら、城の開け放たれた窓に飛び込む。ミーシャもそれに倣ってラルフと共に侵入した。手下達は城内部までは入って来ず、外で待機している。ミーシャは首を傾げた。
「ん?あいつらは入っちゃいけないのか?」
「ああ、この城は空王様の許可無しに入る事は許されていない。余の様な一部の特権階級は出入り自由であるが」
風でヨレた服を払ったり、生地を伸ばしたりしながら服装を整える。注意深く何度も見て、及第点だったのか視線をラルフ達に向けた。
「随分な入れ込み様だな。風をかき分けて飛んでるんだし、多少ヨレるのは仕方ないだろ。自由奔放で鳴らした「風神」の名が泣くぜ?」
「彼女の前では失態をしたくないのでな。そうで無くとも服のシワは気になる方でな、無意識の内にやってしまう」
手を広げて「お手上げ」といった風に掌を上にあげた。その言動からラルフも服のシワが気になり始めた。このままここに居たら半日はシワ伸ばしに使ってしまいそうだ。ラルフは咳払いで雑念を払いながらアロンツォに向き直った。
「……それで?肝心の空王様はどちらに?」
アロンツォに謁見の間に連れて行ってもらう。城の内部も装飾品だらけで目移りしてしまった。トレジャーハンターの血が騒ぐと言うものだ。とはいえ赤の他人の物を盗むのは犯罪である。見ていると欲しくなってくるので、なるべく装飾品を見ない様にする。
「見よ!この芸術的な城を!この城を建てた当時に余が居たならば、必ず建築に携わり、この様に繊細な美の追求を日夜していたに違いない。感動も一入であろう!」
「あー、うん。確かに確かに。うーわめっちゃ感動したぁ……」
心の込もっていない適当な返事。
「そうであろう、そうであろうとも!」
アロンツォは一人喜んでいる。自分の欲しい言葉をもらって誇らしげだ。そうこうしていると大きな扉の前にやってきた。再度服の調子を確認する。さらに自信を付けたアロンツォは胸を張ってノックする。程なくして侍女が顔をチラリと覗かせた。
「ラルフを連れてきた。御目通りの許可をよろしく頼む」
侍女はチラリとミーシャを見る。
「彼女は?入国を許可されたのはお一人だけだったはず……」
「余が臨機応変に対応し、ここまで連れてくる運びとなった。この件も合わせてお伝え願いたい」
侍女はアロンツォとミーシャを交互に見た後「少々お待ちください」と扉を閉めてしまった。
「……謁見が叶わぬかもしれぬ」
「何でだよ。ミーシャが居るからとでも?」
あの反応を見ればそうとしか思えない。ミーシャは不快感をあらわにする。
「本当に失礼な種族ね。これで許可が出なかったら暴れるよ?」
「それはマジでヤバイからやめてくれ……」
ラルフはその光景を思い浮かべながら冷や汗をかいた。ミーシャならやる。そうこうしていると侍女がまた扉を開けた。
「許可がおりましたので、どうぞお入りください」
空王との謁見。祭典の時が最初になるかと思われたが、到着が早かったのもあってか早々に会う事になった。ラルフとミーシャはアロンツォに連れられて、絢爛豪華な謁見の間に足を踏み入れた。
「……遅れずに来るのは殊勝な事だが、少々早過ぎるのではないか?焦らんでも島は沈まんぞ?」
「いや何、ここに来る前の滞在先で一悶着あってよ。ゴタゴタで遅れたら目も当てられないだろ?だからまぁ仕方なくさ」
ラルフは肩を竦めて答える。その態度に翼人族の戦士達は眉を顰めた。白の騎士団と言う英雄を前に、ただのヒューマン如きが取って良い態度ではない。人族の中でも一際気位の高いバードは敵意剥き出しで睨みつけた。
そして、それを快く思わないのはミーシャだ。アロンツォを除く手下達の不敬さに苛立ちを覚えた。
「……これが招待国の態度か?歓迎するのがお前らの役目だろう?」
その一言にベルフィアが肩を怒らせた。ミーシャがもう一声あげればここは惨状と化すだろう。それを知ってか知らずか、アロンツォが澄まし顔で手を挙げた。その手の動きを確認した手下達は一様に目を伏せた。
「失礼した。観光客などここ数年招待していなくてな、皆やり方を忘れていたらしい。許してくれ」
会釈程度に頭を下げながら謝罪する。ミーシャも単純なもので、一応でも謝ったので許す。その表情は不服そのものだったが、あまりいびっても仕方ないのでプイッと顔を背けた。ミーシャの動きに呼応してベルフィアも肩の力を抜く。
「ふふ……命拾いしタノぅ鳥共。妾らを前にあまり図に乗らぬ様に今後は気をつけルが良い」
今度はラルフがベルフィアに手をかざした。
「脅すな脅すな。ここでのいざこざはゴメンだぜ?せっかくのパーティーを台無しにしちまうのは勿体ねぇからよ」
ラルフはねっとりとした視線でバード達を見渡した。アロンツォは口の端をひくつかせながらも無表情を決め込む。
「……そなたらには毎度感心させられるなぁ。特にラルフよ、今ここに立つ誰より弱いそなたが調子に乗る様は感動すらしてしまう。鋼王が懸賞金を懸けたのも納得がいくというものよ……」
「そりゃどうも。感動ついでにお願いがあるんだが、生誕祭までの期間はここに居ても良いか?」
アロンツォはラルフの質問に答える前に踵を返した。ラルフ達がその行動を不思議に見ているとアロンツォは肩越しにラルフを見た。
「その質問に対する答えを余は持っていない。……直接尋ねてはどうかな?」
「それって、まさか……」
「空王様がお呼びだ。余について来い」
アロンツォはそのまま歩いて行こうとするが、すぐさまラルフが声をあげた。
「待った!」
アロンツォはピタッと立ち止まる。そのまま振り返る事も無くラルフの言葉を待った。
「俺は飛ぶ事が出来ない。飛べる奴を同伴させても良いか?」
「……好きにしろ。ただし……」
アロンツォは上着をはためかせながら優雅に振り返った。
「一人までだ」
ラルフは「知ってた」とでも言いそうな顔でミーシャの肩を抱いた。
*
アロンツォの後ろを飛行するラルフとミーシャ。そのさらに後ろには敵意バリバリの手下達が今すぐにでも攻撃してきそうな気迫と槍を持って追いかける。まるで罪を犯して治安部隊に連行されている様な居心地の悪さを感じた。こんな気持ちは数年前に食い逃げをやらかした時以来だ。
(あの時は泣き落としで乗り切ったっけなぁ……相手が呆れるまで泣くのは骨が折れた)
感慨に浸っているとミーシャが声をあげた。
「ねぇ!見てあれ!」
ラルフはミーシャの声を頼りに前方を見据える。前方に立派な城が聳え立つ。ホルス島が見えた時から目立ってはいたが、近くに寄るとその壮大さに圧倒される。白の外壁に彫刻が掘られ、城と言う名の美を追求した芸術品の様な雰囲気を醸し出す。全てがシンメトリーに構成され、一体どれだけの時間を費やせばこれほどのものが出来るのかと目を疑うほどだ。終始感嘆の息が漏れ出てまじまじと見てしまう。
「見たか!?この美しい建造物を!統治者の居城はかくあるべきだと思わないか!?」
風を切りながら飛んでいるので出来るだけ大きな声でアロンツォは話し掛ける。ラルフはそれに対して首を振った。
「俺はそう思わないね!確かに凄ぇけど流石に過剰だろ?!」
攻め落とされるかもしれないし、攻撃で美しさが損なわれるかもしれない。今こうして綺麗に保っていられるだけでも奇跡であると思えるほどに時代に即していない。
「まったく……この美しさが分からないとはなっ!これだからヒューマンは進化がない!」
ぶつくさと悪態を吐きながら、城の開け放たれた窓に飛び込む。ミーシャもそれに倣ってラルフと共に侵入した。手下達は城内部までは入って来ず、外で待機している。ミーシャは首を傾げた。
「ん?あいつらは入っちゃいけないのか?」
「ああ、この城は空王様の許可無しに入る事は許されていない。余の様な一部の特権階級は出入り自由であるが」
風でヨレた服を払ったり、生地を伸ばしたりしながら服装を整える。注意深く何度も見て、及第点だったのか視線をラルフ達に向けた。
「随分な入れ込み様だな。風をかき分けて飛んでるんだし、多少ヨレるのは仕方ないだろ。自由奔放で鳴らした「風神」の名が泣くぜ?」
「彼女の前では失態をしたくないのでな。そうで無くとも服のシワは気になる方でな、無意識の内にやってしまう」
手を広げて「お手上げ」といった風に掌を上にあげた。その言動からラルフも服のシワが気になり始めた。このままここに居たら半日はシワ伸ばしに使ってしまいそうだ。ラルフは咳払いで雑念を払いながらアロンツォに向き直った。
「……それで?肝心の空王様はどちらに?」
アロンツォに謁見の間に連れて行ってもらう。城の内部も装飾品だらけで目移りしてしまった。トレジャーハンターの血が騒ぐと言うものだ。とはいえ赤の他人の物を盗むのは犯罪である。見ていると欲しくなってくるので、なるべく装飾品を見ない様にする。
「見よ!この芸術的な城を!この城を建てた当時に余が居たならば、必ず建築に携わり、この様に繊細な美の追求を日夜していたに違いない。感動も一入であろう!」
「あー、うん。確かに確かに。うーわめっちゃ感動したぁ……」
心の込もっていない適当な返事。
「そうであろう、そうであろうとも!」
アロンツォは一人喜んでいる。自分の欲しい言葉をもらって誇らしげだ。そうこうしていると大きな扉の前にやってきた。再度服の調子を確認する。さらに自信を付けたアロンツォは胸を張ってノックする。程なくして侍女が顔をチラリと覗かせた。
「ラルフを連れてきた。御目通りの許可をよろしく頼む」
侍女はチラリとミーシャを見る。
「彼女は?入国を許可されたのはお一人だけだったはず……」
「余が臨機応変に対応し、ここまで連れてくる運びとなった。この件も合わせてお伝え願いたい」
侍女はアロンツォとミーシャを交互に見た後「少々お待ちください」と扉を閉めてしまった。
「……謁見が叶わぬかもしれぬ」
「何でだよ。ミーシャが居るからとでも?」
あの反応を見ればそうとしか思えない。ミーシャは不快感をあらわにする。
「本当に失礼な種族ね。これで許可が出なかったら暴れるよ?」
「それはマジでヤバイからやめてくれ……」
ラルフはその光景を思い浮かべながら冷や汗をかいた。ミーシャならやる。そうこうしていると侍女がまた扉を開けた。
「許可がおりましたので、どうぞお入りください」
空王との謁見。祭典の時が最初になるかと思われたが、到着が早かったのもあってか早々に会う事になった。ラルフとミーシャはアロンツォに連れられて、絢爛豪華な謁見の間に足を踏み入れた。
0
あなたにおすすめの小説
異世界だろうがソロキャンだろう!? one more camp!
ちゃりネコ
ファンタジー
ソロキャン命。そして異世界で手に入れた能力は…Awazonで買い物!?
夢の大学でキャンパスライフを送るはずだった主人公、四万十 葦拿。
しかし、運悪く世界的感染症によって殆ど大学に通えず、彼女にまでフラれて鬱屈とした日々を過ごす毎日。
うまくいかないプライベートによって押し潰されそうになっていた彼を救ったのはキャンプだった。
次第にキャンプ沼へのめり込んでいった彼は、全国のキャンプ場を制覇する程のヘビーユーザーとなり、着実に経験を積み重ねていく。
そして、知らん内に異世界にすっ飛ばされたが、どっぷりハマっていたアウトドア経験を駆使して、なんだかんだ未知のフィールドを楽しむようになっていく。
遭難をソロキャンと言い張る男、四万十 葦拿の異世界キャンプ物語。
別に要らんけど異世界なんでスマホからネットショッピングする能力をゲット。
Awazonの商品は3億5371万品目以上もあるんだって!
すごいよね。
―――――――――
以前公開していた小説のセルフリメイクです。
アルファポリス様で掲載していたのは同名のリメイク前の作品となります。
基本的には同じですが、リメイクするにあたって展開をかなり変えているので御注意を。
1話2000~3000文字で毎日更新してます。
高校生の俺、異世界転移していきなり追放されるが、じつは最強魔法使い。可愛い看板娘がいる宿屋に拾われたのでもう戻りません
下昴しん
ファンタジー
高校生のタクトは部活帰りに突然異世界へ転移してしまう。
横柄な態度の王から、魔法使いはいらんわ、城から出ていけと言われ、いきなり無職になったタクト。
偶然会った宿屋の店長トロに仕事をもらい、看板娘のマロンと一緒に宿と食堂を手伝うことに。
すると突然、客の兵士が暴れだし宿はメチャクチャになる。
兵士に殴り飛ばされるトロとマロン。
この世界の魔法は、生活で利用する程度の威力しかなく、とても弱い。
しかし──タクトの魔法は人並み外れて、無法者も脳筋男もひれ伏すほど強かった。
男女比1:15の貞操逆転世界で高校生活(婚活)
大寒波
恋愛
日本で生活していた前世の記憶を持つ主人公、七瀬達也が日本によく似た貞操逆転世界に転生し、高校生活を楽しみながら婚活を頑張るお話。
この世界の法律では、男性は二十歳までに5人と結婚をしなければならない。(高校卒業時点は3人)
そんな法律があるなら、もういっそのこと高校在学中に5人と結婚しよう!となるのが今作の主人公である達也だ!
この世界の経済は基本的に女性のみで回っており、男性に求められることといえば子種、遺伝子だ。
前世の影響かはわからないが、日本屈指のHENTAIである達也は運よく遺伝子も最高ランクになった。
顔もイケメン!遺伝子も優秀!貴重な男!…と、驕らずに自分と関わった女性には少しでも幸せな気持ちを分かち合えるように努力しようと決意する。
どうせなら、WIN-WINの関係でありたいよね!
そうして、別居婚が主流なこの世界では珍しいみんなと同居することを、いや。ハーレムを目標に個性豊かなヒロイン達と織り成す学園ラブコメディがいま始まる!
主人公の通う学校では、少し貞操逆転の要素薄いかもです。男女比に寄っています。
外はその限りではありません。
カクヨムでも投稿しております。
最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。
みこみこP
ファンタジー
高校2年の夏。
高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。
地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。
しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。
掘鑿王(くっさくおう)~ボクしか知らない隠しダンジョンでSSRアイテムばかり掘り出し大金持ち~
テツみン
ファンタジー
『掘削士』エリオットは、ダンジョンの鉱脈から鉱石を掘り出すのが仕事。
しかし、非戦闘職の彼は冒険者仲間から不遇な扱いを受けていた。
ある日、ダンジョンに入ると天災級モンスター、イフリートに遭遇。エリオットは仲間が逃げ出すための囮(おとり)にされてしまう。
「生きて帰るんだ――妹が待つ家へ!」
彼は岩の割れ目につるはしを打ち込み、崩落を誘発させ――
目が覚めると未知の洞窟にいた。
貴重な鉱脈ばかりに興奮するエリオットだったが、特に不思議な形をしたクリスタルが気になり、それを掘り出す。
その中から現れたモノは……
「えっ? 女の子???」
これは、不遇な扱いを受けていた少年が大陸一の大富豪へと成り上がっていく――そんな物語である。
レベルアップに魅せられすぎた男の異世界探求記(旧題カンスト厨の異世界探検記)
荻野
ファンタジー
ハーデス 「ワシとこの遺跡ダンジョンをそなたの魔法で成仏させてくれぬかのぅ?」
俺 「確かに俺の神聖魔法はレベルが高い。神様であるアンタとこのダンジョンを成仏させるというのも出来るかもしれないな」
ハーデス 「では……」
俺 「だが断る!」
ハーデス 「むっ、今何と?」
俺 「断ると言ったんだ」
ハーデス 「なぜだ?」
俺 「……俺のレベルだ」
ハーデス 「……は?」
俺 「あともう数千回くらいアンタを倒せば俺のレベルをカンストさせられそうなんだ。だからそれまでは聞き入れることが出来ない」
ハーデス 「レベルをカンスト? お、お主……正気か? 神であるワシですらレベルは9000なんじゃぞ? それをカンスト? 神をも上回る力をそなたは既に得ておるのじゃぞ?」
俺 「そんなことは知ったことじゃない。俺の目標はレベルをカンストさせること。それだけだ」
ハーデス 「……正気……なのか?」
俺 「もちろん」
異世界に放り込まれた俺は、昔ハマったゲームのように異世界をコンプリートすることにした。
たとえ周りの者たちがなんと言おうとも、俺は異世界を極め尽くしてみせる!
異世界転移からふざけた事情により転生へ。日本の常識は意外と非常識。
久遠 れんり
ファンタジー
普段の、何気ない日常。
事故は、予想外に起こる。
そして、異世界転移? 転生も。
気がつけば、見たことのない森。
「おーい」
と呼べば、「グギャ」とゴブリンが答える。
その時どう行動するのか。
また、その先は……。
初期は、サバイバル。
その後人里発見と、自身の立ち位置。生活基盤を確保。
有名になって、王都へ。
日本人の常識で突き進む。
そんな感じで、進みます。
ただ主人公は、ちょっと凝り性で、行きすぎる感じの日本人。そんな傾向が少しある。
異世界側では、少し非常識かもしれない。
面白がってつけた能力、超振動が意外と無敵だったりする。
俺たちYOEEEEEEE?のに異世界転移したっぽい?
くまの香
ファンタジー
いつもの朝、だったはずが突然地球を襲う謎の現象。27歳引きニートと27歳サラリーマンが貰ったスキル。これ、チートじゃないよね?頑張りたくないニートとどうでもいいサラリーマンが流されながら生きていく話。現実って厳しいね。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる