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第九章 頂上
第九話 自慢の兵器
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正面をガノンたちに任せて、水路側を守るアウルヴァングは第二軍と接敵していた。
「踏み留まれ!儂ら重戦士の意地を見せつけるのじゃ!!」
ワラワラとやってくる魔族たちを地形を利用して抑え込む。足場の悪いこの場所を知り尽くしたドワーフたちはぴょんぴょんと飛び回り、足を取られたオーガや魔獣たちに斬りかかる。空が飛べる魔族たちも居るには居たが、先の偵察に出された竜魔人の末路からあまり高く跳ぶ事が出来ず、せっかくの制空権という利を潰されていた。
籠城戦という本来であれば有利な攻める側が、目立った功績を出せずに命を減らされている。
籠城戦は立てこもる側の方が兵が補充出来なかったり、補給を断たれたりとどうしても不利になってしまうものだ。
外からの支援や援軍でもない限りは死ぬのを待つばかりとなってしまうのだが、ことグレートロックにはその常識は通用しない。切り立った鉱山は敵の侵入を阻み、内部には抜け穴があるので物資の補給はそこから出来る。万が一にはその抜け穴を通って逃げる事が可能なので、全滅を防ぐことも出来るのだ。特に補給が出来るのが厄介で、抜け道を事前に知られなければ命ある限り半永久的に戦う事が可能となる。
とはいえ相手は魔族。数の暴力とその豪腕に押されて徐々にドワーフ側も数を減らされていく。正孝の部隊に比べれば上手く立ち回れているものの、やはり相手が悪い。アウルヴァングの指揮も虚しくまた一人、また一人と命を落としていく。
「こなくそぉっ!!」
アウルヴァングの横薙ぎの一閃に三体のオーガが沈む。しかし後から後からやってくる魔族が、倍の圧力で彼の体力を削っていった。
「ぐぬぬ……貴様らぁっ!」
白の騎士団が一人”嵐斧”の称号を得ている彼が、その猛攻に徐々に後退させられている。カサブリアで魔獣人と戦っていた時にすら感じなかった焦りを感じ始めた。
魔獣人は身体能力にモノを言わせて真正面からのゴリ押しを得意としていた。事実、オーガよりも魔獣人の方が腕力においては優っている部分が多い。獣の如き直情的な攻撃は重戦士のアウルヴァングとの相性が良く、真っ向から叩き斬る事が出来たので苦戦を強いられる事がなく戦えたのだ。
対してオーガは身体能力もさることながら、それ以上に技を駆使して戦う生粋の武人。アウルヴァングの巨岩をも真っ二つにする自慢の斬撃はタイミング良く往なされ、的確なカウンターを入れてくる。ドワーフが誇る最高硬度の鎧のお陰で何とか防いではいるが、その刃は確実に彼の心身にダメージを与えていた。同胞たちもその技量に次々とやられている。
(くぅっ!厄介な奴らじゃ!オーガ風情と侮ったわ!!)
ギリッと奥歯を噛んで、勢いよく背後に飛んだ。間合いを詰めようとオーガたちが接近するが、アウルヴァングの得意技”飛ぶ斬撃”を食らって吹き飛ばされた。距離をとったアウルヴァングは声を張り上げる。
「こりゃいかんっ!後退じゃ!!下がれ下がれぇ!!」
部下たちに手で合図する。ドワーフたちは戦いを一旦放棄し、脱兎の如く駆け出した。その背後を逃すまいと魔族が追うが、アウルヴァングの斧から繰り出される飛ぶ斬撃が行く手を阻む。この斬撃に当たって死ぬヤワな魔族もちらほらいたが、大抵は武器で防いだり防具で無事だったり、足場を抉るくらいで無傷なのもいた。
飛ぶ斬撃の効果は敵を減らすという点においては微々たるものだったが、撤退には十分な働きを見せた。
「さっきから何だあのドワーフは……一体だけ強いのがいるな。希少種か?」
第二軍を預かる将軍はアウルヴァングを睨みつけた。
敵の追い討ちを防ぎ、殿を見事にこなしたアウルヴァングは、そのまま仁王立ちで敵の目指すべき道を遮っている。彼を倒さぬ限りこの水路を辿って侵入という手は使えない。
「止められると思っているのか?たった一人で」
「フゥ……この手は使いとぉ無かったが……致し方なし!!」
グワッと斧を振り上げ、勢いのままに叩きつけた。斬撃が飛んでくると身構えた魔族たちの前に巨大な水しぶきが上がった。
「何っ!?」
驚いた魔族たちはどうすることも出来ずに噴き上がった水しぶきを被り、びしょびしょに濡れてしまった。
目眩し。そう思った将軍が目を凝らして前方を見据える。戦闘で勝てないと踏んだドワーフが、この機に乗じて撤退した可能性がある。
どの道、背後からの攻撃に反応出来る戦士に追い討ちは厳しい。そしてアウルヴァングの鎧はこちらの武器より硬いので刃が通らない。追い討ちに関しては早々に諦めがついた。
目眩しについても単なる時間稼ぎに過ぎず、ほとんど意味のない行動だっただけに、呆れを通り越して嘲笑すら出た。
濡らされたのが何より癪に触ったくらいか。
土埃と水しぶきで上がった茶色く湿った靄が晴れ始ると、目の前に岩の壁が出現していた。
アウルヴァングは敵の進行を阻止すべく、足場を破壊し、岩場を斧一本で持ち上げて簡易的な壁を作り上げたのだ。岩の隙間から水路を堰き止めた為に逃げ場を失いかけた水がチョロチョロと溢れている。
「……ふんっ、こんな子供騙しで我らの進行を阻止出来ると本気で思っているのか?」
将軍は嘲笑しながら部下に岩の破壊を指示する。常人なら諦めてしまうかもしれないが相手は魔族。この程度の岩盤は破壊可能だ。破壊の為に数体が岩の前に集まったその時——
ドンッ
岩盤は突如弾けた。側にいたオーガたちは爆ぜた石の礫に体を貫かれたり、ガラガラと落ちてくる瓦礫の下敷きになったりして絶命した。
「……はっ?!」
崩れた岩盤の成れの果てと敵が居ないことを確認し、将軍の目は山の上方に向いた。
この一撃、竜魔人を偵察に向かわせた時に見た砲撃ではないかと推測したのだ。対空砲として用意していた砲塔がこちらに向いているのが光の反射で確認出来た。
「不味いっ!引け!ここから離脱せよっ!!」
ドンッ
撤退の号令虚しく、巨大な砲弾の洗礼を受けてしまう。将軍には当たらなかったが地面を抉る一撃は、小石を飛ばして掠り傷程度の汚れをつけられる。直撃した部下は粉々、近くにいた魔族にも衝撃と礫で瀕死の重傷を負わせた。
「……なんて威力だ」
竜魔人が一撃のもと撃墜されたのが理解出来る。
初めから地上を狙っていれば魔族たちに大打撃を与えられたかもしれないが、大昔の戦争で制空権を取られて苦戦した経歴を持つドワーフたちは、失敗を踏まえて真っ先に対空攻撃用に砲塔を上向きで固定していた。砲塔は左右に動かすことが出来る様に改良を加え、即座に飛んでくる敵に向けられるように設置していたのだ。
つまり、固定を外して地上用に下方修正するのに時間がかかるということ。すぐさま援護射撃が出来なかったのもこの為だ。
最初こそ竜魔人が飛んできたので、丁度良かったのだが、二発当てたことで対空砲を警戒してそれ以上飛んでこなかった。このままではせっかくの兵器も宝の持ち腐れだ。
対空砲で驚愕させた後、急ピッチで地上用に切り替える案が戦争前に出ていたので、今回それを活用し、何とか間に合った。
アウルヴァング的には戦士として接近戦で勝負をつけたかったし、この辺りの地形が変わってしまうのは好ましいものではなかった。出来れば使わないのが最善だが、同胞の死や戦闘の相性から頼らざるを得なくなり、岩盤を目印に狙撃してもらったのだ。威力は折り紙つきである。
敵は蜘蛛の子を散らす勢いで後退していく。水路側からの侵入は完全に失敗だった。
「チッ……仕方がない。このことを橙将様に知らせねば……」
将軍はマントを翻して橙将との合流を急ぐ。
アウルヴァングはその様子を影から見てホッと息をつくのと同時に、自分の不甲斐なさに苛立ちを覚えた。超威力の近代兵器は誇らしい威力を見せつけてくれたが、その実、この兵器に追い込まれた自分の弱さに歯噛みした。
(……この馬鹿もんが!今はそんなことを考えている場合ではない!)
頭を振って空気の読めない自分のプライドを心に押し込める。今はこの戦争に勝つことが最優先であり、わがままな思いを捨て去るべきと心に言い聞かせた。
アウルヴァングはこの壊れた水路からの敵の侵入に備えて、岩陰に隠れている部下たちと待機することを選んだ。
「踏み留まれ!儂ら重戦士の意地を見せつけるのじゃ!!」
ワラワラとやってくる魔族たちを地形を利用して抑え込む。足場の悪いこの場所を知り尽くしたドワーフたちはぴょんぴょんと飛び回り、足を取られたオーガや魔獣たちに斬りかかる。空が飛べる魔族たちも居るには居たが、先の偵察に出された竜魔人の末路からあまり高く跳ぶ事が出来ず、せっかくの制空権という利を潰されていた。
籠城戦という本来であれば有利な攻める側が、目立った功績を出せずに命を減らされている。
籠城戦は立てこもる側の方が兵が補充出来なかったり、補給を断たれたりとどうしても不利になってしまうものだ。
外からの支援や援軍でもない限りは死ぬのを待つばかりとなってしまうのだが、ことグレートロックにはその常識は通用しない。切り立った鉱山は敵の侵入を阻み、内部には抜け穴があるので物資の補給はそこから出来る。万が一にはその抜け穴を通って逃げる事が可能なので、全滅を防ぐことも出来るのだ。特に補給が出来るのが厄介で、抜け道を事前に知られなければ命ある限り半永久的に戦う事が可能となる。
とはいえ相手は魔族。数の暴力とその豪腕に押されて徐々にドワーフ側も数を減らされていく。正孝の部隊に比べれば上手く立ち回れているものの、やはり相手が悪い。アウルヴァングの指揮も虚しくまた一人、また一人と命を落としていく。
「こなくそぉっ!!」
アウルヴァングの横薙ぎの一閃に三体のオーガが沈む。しかし後から後からやってくる魔族が、倍の圧力で彼の体力を削っていった。
「ぐぬぬ……貴様らぁっ!」
白の騎士団が一人”嵐斧”の称号を得ている彼が、その猛攻に徐々に後退させられている。カサブリアで魔獣人と戦っていた時にすら感じなかった焦りを感じ始めた。
魔獣人は身体能力にモノを言わせて真正面からのゴリ押しを得意としていた。事実、オーガよりも魔獣人の方が腕力においては優っている部分が多い。獣の如き直情的な攻撃は重戦士のアウルヴァングとの相性が良く、真っ向から叩き斬る事が出来たので苦戦を強いられる事がなく戦えたのだ。
対してオーガは身体能力もさることながら、それ以上に技を駆使して戦う生粋の武人。アウルヴァングの巨岩をも真っ二つにする自慢の斬撃はタイミング良く往なされ、的確なカウンターを入れてくる。ドワーフが誇る最高硬度の鎧のお陰で何とか防いではいるが、その刃は確実に彼の心身にダメージを与えていた。同胞たちもその技量に次々とやられている。
(くぅっ!厄介な奴らじゃ!オーガ風情と侮ったわ!!)
ギリッと奥歯を噛んで、勢いよく背後に飛んだ。間合いを詰めようとオーガたちが接近するが、アウルヴァングの得意技”飛ぶ斬撃”を食らって吹き飛ばされた。距離をとったアウルヴァングは声を張り上げる。
「こりゃいかんっ!後退じゃ!!下がれ下がれぇ!!」
部下たちに手で合図する。ドワーフたちは戦いを一旦放棄し、脱兎の如く駆け出した。その背後を逃すまいと魔族が追うが、アウルヴァングの斧から繰り出される飛ぶ斬撃が行く手を阻む。この斬撃に当たって死ぬヤワな魔族もちらほらいたが、大抵は武器で防いだり防具で無事だったり、足場を抉るくらいで無傷なのもいた。
飛ぶ斬撃の効果は敵を減らすという点においては微々たるものだったが、撤退には十分な働きを見せた。
「さっきから何だあのドワーフは……一体だけ強いのがいるな。希少種か?」
第二軍を預かる将軍はアウルヴァングを睨みつけた。
敵の追い討ちを防ぎ、殿を見事にこなしたアウルヴァングは、そのまま仁王立ちで敵の目指すべき道を遮っている。彼を倒さぬ限りこの水路を辿って侵入という手は使えない。
「止められると思っているのか?たった一人で」
「フゥ……この手は使いとぉ無かったが……致し方なし!!」
グワッと斧を振り上げ、勢いのままに叩きつけた。斬撃が飛んでくると身構えた魔族たちの前に巨大な水しぶきが上がった。
「何っ!?」
驚いた魔族たちはどうすることも出来ずに噴き上がった水しぶきを被り、びしょびしょに濡れてしまった。
目眩し。そう思った将軍が目を凝らして前方を見据える。戦闘で勝てないと踏んだドワーフが、この機に乗じて撤退した可能性がある。
どの道、背後からの攻撃に反応出来る戦士に追い討ちは厳しい。そしてアウルヴァングの鎧はこちらの武器より硬いので刃が通らない。追い討ちに関しては早々に諦めがついた。
目眩しについても単なる時間稼ぎに過ぎず、ほとんど意味のない行動だっただけに、呆れを通り越して嘲笑すら出た。
濡らされたのが何より癪に触ったくらいか。
土埃と水しぶきで上がった茶色く湿った靄が晴れ始ると、目の前に岩の壁が出現していた。
アウルヴァングは敵の進行を阻止すべく、足場を破壊し、岩場を斧一本で持ち上げて簡易的な壁を作り上げたのだ。岩の隙間から水路を堰き止めた為に逃げ場を失いかけた水がチョロチョロと溢れている。
「……ふんっ、こんな子供騙しで我らの進行を阻止出来ると本気で思っているのか?」
将軍は嘲笑しながら部下に岩の破壊を指示する。常人なら諦めてしまうかもしれないが相手は魔族。この程度の岩盤は破壊可能だ。破壊の為に数体が岩の前に集まったその時——
ドンッ
岩盤は突如弾けた。側にいたオーガたちは爆ぜた石の礫に体を貫かれたり、ガラガラと落ちてくる瓦礫の下敷きになったりして絶命した。
「……はっ?!」
崩れた岩盤の成れの果てと敵が居ないことを確認し、将軍の目は山の上方に向いた。
この一撃、竜魔人を偵察に向かわせた時に見た砲撃ではないかと推測したのだ。対空砲として用意していた砲塔がこちらに向いているのが光の反射で確認出来た。
「不味いっ!引け!ここから離脱せよっ!!」
ドンッ
撤退の号令虚しく、巨大な砲弾の洗礼を受けてしまう。将軍には当たらなかったが地面を抉る一撃は、小石を飛ばして掠り傷程度の汚れをつけられる。直撃した部下は粉々、近くにいた魔族にも衝撃と礫で瀕死の重傷を負わせた。
「……なんて威力だ」
竜魔人が一撃のもと撃墜されたのが理解出来る。
初めから地上を狙っていれば魔族たちに大打撃を与えられたかもしれないが、大昔の戦争で制空権を取られて苦戦した経歴を持つドワーフたちは、失敗を踏まえて真っ先に対空攻撃用に砲塔を上向きで固定していた。砲塔は左右に動かすことが出来る様に改良を加え、即座に飛んでくる敵に向けられるように設置していたのだ。
つまり、固定を外して地上用に下方修正するのに時間がかかるということ。すぐさま援護射撃が出来なかったのもこの為だ。
最初こそ竜魔人が飛んできたので、丁度良かったのだが、二発当てたことで対空砲を警戒してそれ以上飛んでこなかった。このままではせっかくの兵器も宝の持ち腐れだ。
対空砲で驚愕させた後、急ピッチで地上用に切り替える案が戦争前に出ていたので、今回それを活用し、何とか間に合った。
アウルヴァング的には戦士として接近戦で勝負をつけたかったし、この辺りの地形が変わってしまうのは好ましいものではなかった。出来れば使わないのが最善だが、同胞の死や戦闘の相性から頼らざるを得なくなり、岩盤を目印に狙撃してもらったのだ。威力は折り紙つきである。
敵は蜘蛛の子を散らす勢いで後退していく。水路側からの侵入は完全に失敗だった。
「チッ……仕方がない。このことを橙将様に知らせねば……」
将軍はマントを翻して橙将との合流を急ぐ。
アウルヴァングはその様子を影から見てホッと息をつくのと同時に、自分の不甲斐なさに苛立ちを覚えた。超威力の近代兵器は誇らしい威力を見せつけてくれたが、その実、この兵器に追い込まれた自分の弱さに歯噛みした。
(……この馬鹿もんが!今はそんなことを考えている場合ではない!)
頭を振って空気の読めない自分のプライドを心に押し込める。今はこの戦争に勝つことが最優先であり、わがままな思いを捨て去るべきと心に言い聞かせた。
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