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第十章 虚空
第二十九話 藤堂と白の騎士団
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アルルとアイナが感動の再会を果たす少し前。
一角人が去った公爵の別邸でこの上ない有意義な会話がもたらされていた。
「間違いねぇ。それは俺の知るロングマンその人だぁ……」
腕を組みながら神妙な顔で語るのは藤堂 源之助。世界を破壊したとされる別世界の異物。
アウルヴァングの死により塞ぎ込んでいたドゴールは、その目をギラつかせながら藤堂を見据える。ロングマンの他、八大地獄の面子。女子供、果ては老人に至るまで全員ヒューマンであることや、その武器に至るそれぞれの特徴を自分の見た範囲で伝える。その姿形を聞く度に藤堂の顔は険しくなる。
「……なるほど、全員知ってるって面だな。俺は丁度見てなかったからな、どんな連中かよく知らなかったが……こいつとドゴールがいれば逃さず済むぜ」
そのしてやったりの顔にルールーが信じられない顔をする。
「アンダァ?オメェ顔モ知ラ無カッタダカ?ソンナンデ良グ召集ナンテ出来タナァ」
他の獣人族もヒソヒソとガノンに対し「何テ奴」とか「オカシイ」など非難の言葉を共有し合う。
「……アウル爺さんが死んだのは事実。八大地獄ってのが殺したのも事実。召集するのに十分な理由だろ?」
「相手にしねぇ方が良い……相手が悪ぃやな」
ガノンの言葉に被せるように藤堂は呟く。さっきまでニヤついていたガノンの目が鋭く光った。
「……あぁ?」
「悪く取らねぇでくれよ?次元が違うんだ。あれぁバケモンだ」
ガノンはそれを聞いて立ち上がる。
「……バケモンってのは俺のことを言うんだぜ?相手がヒューマンってんなら俺の敵じゃねぇ……」
「あんたの腕力はさっき見せてもらった。そりゃ常人じゃあんたに勝ち目はねぇ。でもな、あんたがどれだけこの世界で鳴らしてようとロングマンとは超えられねぇ壁ってもんがあらぁな。他の連中も相当なクセもんだ。武器のことは知らねぇが、あいつらのこたぁ良く知ってる。黙って嵐が過ぎ去るのを待つんだな」
——ブンッ
その時、目と鼻の先にガノンの大剣が現れる。苛立ちから壁に立てかけていた大剣を目にも留まらぬ速さで抜き、藤堂に対して切っ先を突きつけた。それを一分の恐怖も無くじっと見据える。
「……どうだ?見えたかよ手前ぇ……」
「おいガノン、やめろ。貴様一般人相手に武器を抜くなど何を考えている?」
ゼアルはその行動に腕を組んで注意する。
「……こんな鎖まみれの一般人がいるかよ。見た目はただの囚人だぜ?それに八大地獄と知り合いなら、一般とは掛け離れてるだろ。そいつらのことは知ってるてんだ、俺のことを知らねぇんだから比較対象を見せてやろうってな」
「にしてもいきなり抜くのは如何なものかと……」
ハンターも苦言を呈する。それに対しアロンツォとドゴールは藤堂の動じなさに注目していた。命の危機が目の前にありながらこの落ち着きは、ガノンが斬らないと信用してのことか、それとも打開策があるのか。
「いやぁ、止めねぇでくだせぇ。俺を斬れるってんなら、どうぞ斬ってくれよ。もし俺を斬れたならロングマンにも勝てる。少なくともトドット爺さんは確実に倒せるだろうなぁ」
「トウドウ。貴様も煽るな。ガノンは本気だぞ?」
「俺だって本気でさぁ。誰かナイフを持ってませんかね?」
藤堂は手を出して食堂にいる全員に質問した。アニマンの一人が短剣を取り出し、素早く投げて藤堂の目の前に刺した。机の上に突き立つナイフを手に取ると「ありがとうよ」と感謝を述べて手首を切った。
「「「!?」」」
突然の行動に一同驚く。切れ味の良いナイフで骨に届くほど切っている。あまりにあっさりと、その躊躇のなさに同じ人間を見るような目をしていない。
そしてその考えは次の瞬間、確信に変わる。まるで逆再生の動画を見せられているように傷口が塞がっていく。傷口を見せつけるようにかざしていたので、その光景は目に焼き付いた。
「き、吸血鬼……!?」
ゼアルが目を丸くしてその光景に驚愕する。ゼアル以外は見たこともないその光景に席を立ち、各々の武器を一斉に取り出した。
「待った。俺ぁ吸血鬼じゃねぇ。あの方と一緒にされるのは恐縮しちまわぁな」
みんなを怖がらせないようにナイフをゆっくりと少し遠目に置いた。
「これぁな?この鎖の呪いって奴なんだよ。とどのつまりは、俺ぁ死ねねぇ体ってわけよ」
「……呪イィ?」
「そうよ。どこを斬られても……いや、轢き潰されようが千切られようが、喰われようが関係ねぇ。こうして何事もなかったように治る。だから心配せずに俺を殺す気で斬ってくれや」
ニヤッとガノンを見た。ガノンも最初こそ得体の知れないものを見る動物のように、おっかなびっくりといった風だったが、ようやく思考が追いついたのかニヤリと笑った。
「……ははっコイツァ良いぜ。試し斬りにゃ持ってこいの”肉人形”ってな」
「肉人形……!?ひでぇ言われようだが、その通りよ。あんたの思いっきりを引き出せるってんならどんな呼び方でも構わねぇぜ?さぁ、斬ってみろぃ!」
ガタッと藤堂も立ち上がった。ガノンの大剣は他の重戦士の扱い方とはまるで違う。高身長の彼と同じほどに長い剣、重さもそれに比例する。それを振れば良くて二撃、悪くすれば一撃で隙ができる。だが、ガノンはそんな一般常識を軽く覆す。
彼の腕力はこれほどの重量をまるで小枝でも振るうが如く何度でも振り回せる。カサブリアでの魔獣人殲滅戦の時には、ガノンの目紛しい活躍で多くの敵を切り伏せた。連合軍の死者が少なかったのはこの腕力があったからこそと言っても過言ではない。
ボッ
目にも留まらぬ攻撃は首から上を切り飛ばす軌道を描いて振るわれる。手が再生するというこの世のものとは思えない事象に目を奪われていたハンターたちも目を覚ますほどの一振り。狙いが狙いだけに掠っても致命傷は免れない。
——ジャラッ
藤堂の体に巻きついた鎖がガノンの大剣を絡み取った。
「ぬっ!?」
その場から消えるほどの勢いで飛び上がった藤堂は、器用に飛んだ体を丸めて絡まった鎖を緩める。弛みを利用して大剣に引っ掛けたのだ。
ならばとガノンは剣をそのまま叩きつけに入った。大剣を起点として徐々に絡みとっていくのが幻視できたので、それを封殺する目的の行動だ。並みの戦士ならこの軌道は変えられない。一回振り抜いてしまわないと次の行動に移せないので、そのまま藤堂に拘束されるだろう。しかしガノンには当てはまらない。
「オラァッ!!」
ブンッと景気の良い音が鳴り、剣は机を破壊しながら床すれすれまで切り下ろした。切っ先にちょこっと絡ませていた鎖を利用したカウンターだったが、それは空振りに終わる。鎖は切っ先から外れてガノンの首に巻きついた。
「……ぐおっ!?」
藤堂は背中合わせで引っ掛けた鎖を引っ張る。ガノンが藤堂の居処を探るために顔を上げたのがバランスを崩すことにつながり、倒されそうになる。何とか片足で頑張るガノンを、藤堂はさらに引っ張って後ろに引き倒した。
自分の速度を上回り、さらに引き倒されたなど考えたくもない。ガノンは必死になって起きようとするが、その速度よりも藤堂の方が早い。起き上がろうとする手足を拘束し、床に転がされた。その背中にまるで乗り物にでも乗ったように藤堂が座る。
ズゥンッ
自分があっという間に拘束された事実を未だに信じられないのか、目をパチクリさせながら現状を理解しようと頭をフル回転させる。どうあがいても拘束された事実から抜け出すことは不可能だった。
そんな藤堂の服は胴の部分に半分ほどの切り傷ができていた。首を切ろうとしていたが、避けられたのを無意識に理解したのか鎖に絡み取られる前に、咄嗟に剣の軌道をほんの少し変えて切りつけていたようだ。
「へぇ、なるほどなぁ……トドットよりは強いねぇ。でもこれが本気だってんなら他の面子にゃぁ勝ち目はねぇぞ?」
藤堂はガノンの頭をポンポンっと軽く叩いた。それを見たゼアルはスッと静かに立ち上がり、二人に近寄る。藤堂の目の前に立つと、握手を求めるように手を差し出した。
「まだそうと決まったわけではないが……八大地獄と戦うとなったらあなたの力は必要不可欠だ。いや、魔王とも戦える。よければ人間同士、手を組もう。言い値で良い。雇わせてはくれまいか?」
ゼアルの手を見てニヤリと笑う。
「俺ぁ戦いなんぞに興味はねぇ。ただ家に帰りてぇだけさ……でもよぉ、その為の手伝いをしてくれるってんなら話しは別だぜ?」
「良いだろう。私に出来ることならば協力は惜しまない」
その言葉を待ってましたと言わんばかりにガッチリ握手した。
「……手前ぇらぁ!!俺の上で交渉してんじゃねぇ!!降りやがれコラァ!!」
ガノンの叫び声が虚しく木霊した。
一角人が去った公爵の別邸でこの上ない有意義な会話がもたらされていた。
「間違いねぇ。それは俺の知るロングマンその人だぁ……」
腕を組みながら神妙な顔で語るのは藤堂 源之助。世界を破壊したとされる別世界の異物。
アウルヴァングの死により塞ぎ込んでいたドゴールは、その目をギラつかせながら藤堂を見据える。ロングマンの他、八大地獄の面子。女子供、果ては老人に至るまで全員ヒューマンであることや、その武器に至るそれぞれの特徴を自分の見た範囲で伝える。その姿形を聞く度に藤堂の顔は険しくなる。
「……なるほど、全員知ってるって面だな。俺は丁度見てなかったからな、どんな連中かよく知らなかったが……こいつとドゴールがいれば逃さず済むぜ」
そのしてやったりの顔にルールーが信じられない顔をする。
「アンダァ?オメェ顔モ知ラ無カッタダカ?ソンナンデ良グ召集ナンテ出来タナァ」
他の獣人族もヒソヒソとガノンに対し「何テ奴」とか「オカシイ」など非難の言葉を共有し合う。
「……アウル爺さんが死んだのは事実。八大地獄ってのが殺したのも事実。召集するのに十分な理由だろ?」
「相手にしねぇ方が良い……相手が悪ぃやな」
ガノンの言葉に被せるように藤堂は呟く。さっきまでニヤついていたガノンの目が鋭く光った。
「……あぁ?」
「悪く取らねぇでくれよ?次元が違うんだ。あれぁバケモンだ」
ガノンはそれを聞いて立ち上がる。
「……バケモンってのは俺のことを言うんだぜ?相手がヒューマンってんなら俺の敵じゃねぇ……」
「あんたの腕力はさっき見せてもらった。そりゃ常人じゃあんたに勝ち目はねぇ。でもな、あんたがどれだけこの世界で鳴らしてようとロングマンとは超えられねぇ壁ってもんがあらぁな。他の連中も相当なクセもんだ。武器のことは知らねぇが、あいつらのこたぁ良く知ってる。黙って嵐が過ぎ去るのを待つんだな」
——ブンッ
その時、目と鼻の先にガノンの大剣が現れる。苛立ちから壁に立てかけていた大剣を目にも留まらぬ速さで抜き、藤堂に対して切っ先を突きつけた。それを一分の恐怖も無くじっと見据える。
「……どうだ?見えたかよ手前ぇ……」
「おいガノン、やめろ。貴様一般人相手に武器を抜くなど何を考えている?」
ゼアルはその行動に腕を組んで注意する。
「……こんな鎖まみれの一般人がいるかよ。見た目はただの囚人だぜ?それに八大地獄と知り合いなら、一般とは掛け離れてるだろ。そいつらのことは知ってるてんだ、俺のことを知らねぇんだから比較対象を見せてやろうってな」
「にしてもいきなり抜くのは如何なものかと……」
ハンターも苦言を呈する。それに対しアロンツォとドゴールは藤堂の動じなさに注目していた。命の危機が目の前にありながらこの落ち着きは、ガノンが斬らないと信用してのことか、それとも打開策があるのか。
「いやぁ、止めねぇでくだせぇ。俺を斬れるってんなら、どうぞ斬ってくれよ。もし俺を斬れたならロングマンにも勝てる。少なくともトドット爺さんは確実に倒せるだろうなぁ」
「トウドウ。貴様も煽るな。ガノンは本気だぞ?」
「俺だって本気でさぁ。誰かナイフを持ってませんかね?」
藤堂は手を出して食堂にいる全員に質問した。アニマンの一人が短剣を取り出し、素早く投げて藤堂の目の前に刺した。机の上に突き立つナイフを手に取ると「ありがとうよ」と感謝を述べて手首を切った。
「「「!?」」」
突然の行動に一同驚く。切れ味の良いナイフで骨に届くほど切っている。あまりにあっさりと、その躊躇のなさに同じ人間を見るような目をしていない。
そしてその考えは次の瞬間、確信に変わる。まるで逆再生の動画を見せられているように傷口が塞がっていく。傷口を見せつけるようにかざしていたので、その光景は目に焼き付いた。
「き、吸血鬼……!?」
ゼアルが目を丸くしてその光景に驚愕する。ゼアル以外は見たこともないその光景に席を立ち、各々の武器を一斉に取り出した。
「待った。俺ぁ吸血鬼じゃねぇ。あの方と一緒にされるのは恐縮しちまわぁな」
みんなを怖がらせないようにナイフをゆっくりと少し遠目に置いた。
「これぁな?この鎖の呪いって奴なんだよ。とどのつまりは、俺ぁ死ねねぇ体ってわけよ」
「……呪イィ?」
「そうよ。どこを斬られても……いや、轢き潰されようが千切られようが、喰われようが関係ねぇ。こうして何事もなかったように治る。だから心配せずに俺を殺す気で斬ってくれや」
ニヤッとガノンを見た。ガノンも最初こそ得体の知れないものを見る動物のように、おっかなびっくりといった風だったが、ようやく思考が追いついたのかニヤリと笑った。
「……ははっコイツァ良いぜ。試し斬りにゃ持ってこいの”肉人形”ってな」
「肉人形……!?ひでぇ言われようだが、その通りよ。あんたの思いっきりを引き出せるってんならどんな呼び方でも構わねぇぜ?さぁ、斬ってみろぃ!」
ガタッと藤堂も立ち上がった。ガノンの大剣は他の重戦士の扱い方とはまるで違う。高身長の彼と同じほどに長い剣、重さもそれに比例する。それを振れば良くて二撃、悪くすれば一撃で隙ができる。だが、ガノンはそんな一般常識を軽く覆す。
彼の腕力はこれほどの重量をまるで小枝でも振るうが如く何度でも振り回せる。カサブリアでの魔獣人殲滅戦の時には、ガノンの目紛しい活躍で多くの敵を切り伏せた。連合軍の死者が少なかったのはこの腕力があったからこそと言っても過言ではない。
ボッ
目にも留まらぬ攻撃は首から上を切り飛ばす軌道を描いて振るわれる。手が再生するというこの世のものとは思えない事象に目を奪われていたハンターたちも目を覚ますほどの一振り。狙いが狙いだけに掠っても致命傷は免れない。
——ジャラッ
藤堂の体に巻きついた鎖がガノンの大剣を絡み取った。
「ぬっ!?」
その場から消えるほどの勢いで飛び上がった藤堂は、器用に飛んだ体を丸めて絡まった鎖を緩める。弛みを利用して大剣に引っ掛けたのだ。
ならばとガノンは剣をそのまま叩きつけに入った。大剣を起点として徐々に絡みとっていくのが幻視できたので、それを封殺する目的の行動だ。並みの戦士ならこの軌道は変えられない。一回振り抜いてしまわないと次の行動に移せないので、そのまま藤堂に拘束されるだろう。しかしガノンには当てはまらない。
「オラァッ!!」
ブンッと景気の良い音が鳴り、剣は机を破壊しながら床すれすれまで切り下ろした。切っ先にちょこっと絡ませていた鎖を利用したカウンターだったが、それは空振りに終わる。鎖は切っ先から外れてガノンの首に巻きついた。
「……ぐおっ!?」
藤堂は背中合わせで引っ掛けた鎖を引っ張る。ガノンが藤堂の居処を探るために顔を上げたのがバランスを崩すことにつながり、倒されそうになる。何とか片足で頑張るガノンを、藤堂はさらに引っ張って後ろに引き倒した。
自分の速度を上回り、さらに引き倒されたなど考えたくもない。ガノンは必死になって起きようとするが、その速度よりも藤堂の方が早い。起き上がろうとする手足を拘束し、床に転がされた。その背中にまるで乗り物にでも乗ったように藤堂が座る。
ズゥンッ
自分があっという間に拘束された事実を未だに信じられないのか、目をパチクリさせながら現状を理解しようと頭をフル回転させる。どうあがいても拘束された事実から抜け出すことは不可能だった。
そんな藤堂の服は胴の部分に半分ほどの切り傷ができていた。首を切ろうとしていたが、避けられたのを無意識に理解したのか鎖に絡み取られる前に、咄嗟に剣の軌道をほんの少し変えて切りつけていたようだ。
「へぇ、なるほどなぁ……トドットよりは強いねぇ。でもこれが本気だってんなら他の面子にゃぁ勝ち目はねぇぞ?」
藤堂はガノンの頭をポンポンっと軽く叩いた。それを見たゼアルはスッと静かに立ち上がり、二人に近寄る。藤堂の目の前に立つと、握手を求めるように手を差し出した。
「まだそうと決まったわけではないが……八大地獄と戦うとなったらあなたの力は必要不可欠だ。いや、魔王とも戦える。よければ人間同士、手を組もう。言い値で良い。雇わせてはくれまいか?」
ゼアルの手を見てニヤリと笑う。
「俺ぁ戦いなんぞに興味はねぇ。ただ家に帰りてぇだけさ……でもよぉ、その為の手伝いをしてくれるってんなら話しは別だぜ?」
「良いだろう。私に出来ることならば協力は惜しまない」
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