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予知する人形その3
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次の日。
たまたまその日は出なければならない授業がなく僕は昼間から暇をもて余していた。
そうだ!あの人形が入っていた段ボール箱を片付けよう!
そう思ってダイニングの片隅に放ったらかしてあった段ボールを潰そうとしたその時。
段ボール箱の底にもう一つ手紙があるのに気がついた。
「……アレ?こんなのあったっけ?」
首をかしげながら手紙を開くとそこにはこう書かれていた。
"ちなみにこの人形のアドバイスに従って行動すればご不幸を回避できますがその度にあなたの寿命を少しずつ頂きます。悪しからず。"
……………………………………………。
……嘘、だろ?僕の顔からサーっと血の気が引く。
そんな事今さら知らされてもどうしろって言うんだよ!!
しかも今現在2回人形は予知をしているけれどどちらも一歩間違えば怪我をするどころか死の危険だってあるようなシチュエーションだった。
……もしも今後また同じように死の危険が伴うような予知をされたら僕はどうすれば良いんだ!?
……僕の心配とは裏腹に幸いにもその週はそれ以上人形が予知を告げる事はなかった。
……しかし、その翌週の火曜日。
僕は学校から帰り夕食の担々麺をキッチンで作っていた。
すると人形が甲高い声で喋り始めた。
「コノアトゴゼン9ジニアナタハガッコウニムカウトチュウデトオリマニデクワシマス。ゴフコウヲカイヒスルニハコレカラワタシノイウトオリニコウドウシテクダサイ。チナミニイエニヒキコモッテイテモゴフコウハカイヒスルコトガデキマセン。デハアドバイスデス。トオリマニデクワシタラマズモッテイルカバンヲブツケテクダサイ。ツギニオオゴエデ、カジダーー!トサケンデクダサイ。イジョウガヨチトアドバイスニナリマス。ドウカゴカツヨウノホドヲ。」
「おいおい!一体この短期間に僕は何回生命の危機に遭遇するんだよ!!」
そう怒鳴って喋り終え黙った人形を睨むと気のせいか不気味にその目がキラキラと光っている。
そしてまた唐突に人形が喋り始めた。
「クククククククク……。オソカレハヤカレアナタハシヌウンメイナノデス。マア、ワタシノアドバイスニシタガッテイルウチハシニハシマセンガネ。ソレデモナンカイモゴフコウヲカイヒスルコトハヒトノイノチニカギリガアルカギリフカノウデス。アシカラズ……。」
そう言うと人形は不気味な笑みを浮かべたまま黙りこくった。
「……くそっっ!!」
僕は思わず怒りに任せて手近にあった段ボール箱を人形にぶつけた。
……そして次の日の朝。
チチチチ。どこかで小鳥が囀ずっている。
結局昨日の夜は一睡も出来ず朝になってしまった。
鏡を見ると両目の下には隈が出来ている。
「……そろそろ行かないと遅刻だな……。」
人形は引きこもっていても不幸は回避できないと言っていた。であればとりあえず必要な授業にはちゃんと出ないと。
「……行ってきます。」
玄関口で独り言を言いながら部屋を出て学校へと向かう。
マンションから出て10分程学校の方へと歩いた頃、突然横の路地から黒い帽子を目深に被って右手に包丁を持った痩せた男がスッと出てきて僕に襲いかかってきた。
「くそっっ!!」
悪態をつきながらも僕は手に持っていた教科書の入ったバックを男に思いきり投げつけて叫んだ。
「火事だっっーーーーーーー!!!」
住宅街に僕の叫び声が響き渡り通りの家々の窓から人々が何事かと顔を出す。
「…………ッッッ!!」
男は面食らって慌てて逃げ出していった。
「…………ハア……。」
また人形のお陰で助かってしまった。
しかし手紙によると僕の寿命は確実に削られている筈だ。
悔しいけれど人形の言った通り遅かれ早かれ僕は死んでしまうのだろう。それが人形のアドバイスに従って寿命が尽きてなのか、それとも突然不幸に命を奪われてなのかは分からないけれど……。
たまたまその日は出なければならない授業がなく僕は昼間から暇をもて余していた。
そうだ!あの人形が入っていた段ボール箱を片付けよう!
そう思ってダイニングの片隅に放ったらかしてあった段ボールを潰そうとしたその時。
段ボール箱の底にもう一つ手紙があるのに気がついた。
「……アレ?こんなのあったっけ?」
首をかしげながら手紙を開くとそこにはこう書かれていた。
"ちなみにこの人形のアドバイスに従って行動すればご不幸を回避できますがその度にあなたの寿命を少しずつ頂きます。悪しからず。"
……………………………………………。
……嘘、だろ?僕の顔からサーっと血の気が引く。
そんな事今さら知らされてもどうしろって言うんだよ!!
しかも今現在2回人形は予知をしているけれどどちらも一歩間違えば怪我をするどころか死の危険だってあるようなシチュエーションだった。
……もしも今後また同じように死の危険が伴うような予知をされたら僕はどうすれば良いんだ!?
……僕の心配とは裏腹に幸いにもその週はそれ以上人形が予知を告げる事はなかった。
……しかし、その翌週の火曜日。
僕は学校から帰り夕食の担々麺をキッチンで作っていた。
すると人形が甲高い声で喋り始めた。
「コノアトゴゼン9ジニアナタハガッコウニムカウトチュウデトオリマニデクワシマス。ゴフコウヲカイヒスルニハコレカラワタシノイウトオリニコウドウシテクダサイ。チナミニイエニヒキコモッテイテモゴフコウハカイヒスルコトガデキマセン。デハアドバイスデス。トオリマニデクワシタラマズモッテイルカバンヲブツケテクダサイ。ツギニオオゴエデ、カジダーー!トサケンデクダサイ。イジョウガヨチトアドバイスニナリマス。ドウカゴカツヨウノホドヲ。」
「おいおい!一体この短期間に僕は何回生命の危機に遭遇するんだよ!!」
そう怒鳴って喋り終え黙った人形を睨むと気のせいか不気味にその目がキラキラと光っている。
そしてまた唐突に人形が喋り始めた。
「クククククククク……。オソカレハヤカレアナタハシヌウンメイナノデス。マア、ワタシノアドバイスニシタガッテイルウチハシニハシマセンガネ。ソレデモナンカイモゴフコウヲカイヒスルコトハヒトノイノチニカギリガアルカギリフカノウデス。アシカラズ……。」
そう言うと人形は不気味な笑みを浮かべたまま黙りこくった。
「……くそっっ!!」
僕は思わず怒りに任せて手近にあった段ボール箱を人形にぶつけた。
……そして次の日の朝。
チチチチ。どこかで小鳥が囀ずっている。
結局昨日の夜は一睡も出来ず朝になってしまった。
鏡を見ると両目の下には隈が出来ている。
「……そろそろ行かないと遅刻だな……。」
人形は引きこもっていても不幸は回避できないと言っていた。であればとりあえず必要な授業にはちゃんと出ないと。
「……行ってきます。」
玄関口で独り言を言いながら部屋を出て学校へと向かう。
マンションから出て10分程学校の方へと歩いた頃、突然横の路地から黒い帽子を目深に被って右手に包丁を持った痩せた男がスッと出てきて僕に襲いかかってきた。
「くそっっ!!」
悪態をつきながらも僕は手に持っていた教科書の入ったバックを男に思いきり投げつけて叫んだ。
「火事だっっーーーーーーー!!!」
住宅街に僕の叫び声が響き渡り通りの家々の窓から人々が何事かと顔を出す。
「…………ッッッ!!」
男は面食らって慌てて逃げ出していった。
「…………ハア……。」
また人形のお陰で助かってしまった。
しかし手紙によると僕の寿命は確実に削られている筈だ。
悔しいけれど人形の言った通り遅かれ早かれ僕は死んでしまうのだろう。それが人形のアドバイスに従って寿命が尽きてなのか、それとも突然不幸に命を奪われてなのかは分からないけれど……。
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