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第30話
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11月3日
京子は、その日もブロック状の栄養補助食品を食べたあと、ビロード張りのソファーでゴロゴロしていた。
「つまんない!!つまんない、つまんない~~~~!!」
駄々っ子のように、ソファーの上で手足をジタバタとさせる。
京子の囚われている部屋には、一応パソコンがあるものの、どうやら、起動するのにパスワードが必要らしく、今日まで何度となく思い付いたワードを入力したものの、一向に正解できないでいた。
「……は~~~~あ………。……せめて、あのパソコンが動けば、まだ退屈しないで済みそうなのになあ~~~」
すると、京子のその言葉に反応したように、突然、机の上のノートパソコンが起動し始める。
「えっっ!?」
慌ててソファーから身を起こして、パソコンの置かれた机に近づく京子。
パソコンの画面に、アイコンが次々と表示されてゆく。
椅子に座り、よくわからないドクロマークのアイコンをクリックしてみる。
…………どうやら、このファイルには、幾つかの動画が収められているようだ。
動画の一つをクリックして開いてみる。
薄暗い部屋に、ベッドに手足を拘束された若い女性が一人。その傍らには、パーカーのフードを目深に被り、口にマスクをした男が、片手にメスのようなものをぶら下げて、冷たい目で女性を見下ろしている。
女性は、猿ぐつわのようなものを噛まされて、うう~~っ、うう~~っ、と呻き声をあげながら、嫌々をするように首を左右に振り続けている。
パーカーの男は、こちらからは、丁度正面となる位置の、女性の拘束されているベッドの横まで回り込むと、真っ裸の女性の白い肌に手に持ったメスで軽く切りつけた。
ううっっ~~~、ううっっ~~~、と切りつけられた女性が、目尻に涙を浮かべながらくぐもった悲鳴をあげる。
「ヤダ……!!……なに、これ!?」
京子は、残酷な、とても作り物とは思われない映像に思わず、クリックして一時停止をかける。
「…………これって、まさか………………」
今、一時停止をしてみて初めて気づいたことだが、なんとなくベッドに拘束されている女性の顔に見覚えがあるような…………。
京子の脳裏に、ここに拐われてくる前に見た、ワイドショーのニュースが思い出される。
「…………犯人は、いまだ捕まっておらず、今のところ、一月に一回の頻度で被害者の遺体が発見されており………………」
「…………嘘でしょ!?ひょっとしなくても、あのストーカーが、連続殺人事件の犯人だったの!?」
京子の頭は真っ白になり、顔と震えている唇が青白く染まってゆく。
外では雨が降っているらしく、天井の通気孔からは雨音が響いていた。
京子は、その日もブロック状の栄養補助食品を食べたあと、ビロード張りのソファーでゴロゴロしていた。
「つまんない!!つまんない、つまんない~~~~!!」
駄々っ子のように、ソファーの上で手足をジタバタとさせる。
京子の囚われている部屋には、一応パソコンがあるものの、どうやら、起動するのにパスワードが必要らしく、今日まで何度となく思い付いたワードを入力したものの、一向に正解できないでいた。
「……は~~~~あ………。……せめて、あのパソコンが動けば、まだ退屈しないで済みそうなのになあ~~~」
すると、京子のその言葉に反応したように、突然、机の上のノートパソコンが起動し始める。
「えっっ!?」
慌ててソファーから身を起こして、パソコンの置かれた机に近づく京子。
パソコンの画面に、アイコンが次々と表示されてゆく。
椅子に座り、よくわからないドクロマークのアイコンをクリックしてみる。
…………どうやら、このファイルには、幾つかの動画が収められているようだ。
動画の一つをクリックして開いてみる。
薄暗い部屋に、ベッドに手足を拘束された若い女性が一人。その傍らには、パーカーのフードを目深に被り、口にマスクをした男が、片手にメスのようなものをぶら下げて、冷たい目で女性を見下ろしている。
女性は、猿ぐつわのようなものを噛まされて、うう~~っ、うう~~っ、と呻き声をあげながら、嫌々をするように首を左右に振り続けている。
パーカーの男は、こちらからは、丁度正面となる位置の、女性の拘束されているベッドの横まで回り込むと、真っ裸の女性の白い肌に手に持ったメスで軽く切りつけた。
ううっっ~~~、ううっっ~~~、と切りつけられた女性が、目尻に涙を浮かべながらくぐもった悲鳴をあげる。
「ヤダ……!!……なに、これ!?」
京子は、残酷な、とても作り物とは思われない映像に思わず、クリックして一時停止をかける。
「…………これって、まさか………………」
今、一時停止をしてみて初めて気づいたことだが、なんとなくベッドに拘束されている女性の顔に見覚えがあるような…………。
京子の脳裏に、ここに拐われてくる前に見た、ワイドショーのニュースが思い出される。
「…………犯人は、いまだ捕まっておらず、今のところ、一月に一回の頻度で被害者の遺体が発見されており………………」
「…………嘘でしょ!?ひょっとしなくても、あのストーカーが、連続殺人事件の犯人だったの!?」
京子の頭は真っ白になり、顔と震えている唇が青白く染まってゆく。
外では雨が降っているらしく、天井の通気孔からは雨音が響いていた。
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