【完結】転生悪役令嬢でしたがハッピーエンドを迎えたはずが最初へ逆戻りってアリですか？

3.

「ニィーア侯爵令嬢～。これ以上私のルゥドリッヒ様との邪魔しないでくださいよぉ。」

突然座ってるところに現れ机をバンと叩きながら、ぶりっ子口調で話してきたのは………もしかしてヒロイン？？

淡い茶色で黒色の目がくりくり………とはしてなくて目がつり上がってる悪役令嬢みたいな人だけど可愛いではなく綺麗だ。
明らかに自分とは真逆の見た目かな～と第一印象だったが、それよりも、いた！！

あんなに逆行前に必死に探してたヒロインいた！！

いたらいたで聞きたくなる。
逆行前含め何処にいた？

「急に言われてビックリしましたが、確か………ビッヒ男爵令嬢？でしたわね。ルゥドリッヒ様とは名前を許し合う程親しいのでしょうか？」

一瞬出会えた衝撃で頭吹っ飛んだが、ヒロインの名前こうだったよね？

「ふふふ。そうなんですぅ～。ルゥドリッヒ様とはこれから仲良くなりますぅ。だ・か・ら邪魔しないでくださいねぇ。」

自慢気にウィンクをしながら言ってるけど、こんなにアホな喋り方するヒロインだったかな？
まあ、いいや。
とりあえず、目の前にはヒロインがいるってことは私は悪役令嬢なのね。

「邪魔してるつもりはございませんが、ルゥドリッヒ様が決めることなので私からは何も言えません。ただ、婚約者でいる間はルゥドリッヒ様が皇太子として過ごせるようしっかり支えていきたいと思っておりますわ。ところで、(逆行前含め)何処にいらしたの？」

ヒロインが固まり一瞬ためらったようだけど

「わっわわわ私だって来たかったわよ。だけど軟禁されてて来れなかったわけで、色々あったのよ。」

軟禁？？今軟禁と言った？？
どういうこと？そんな怖い話じゃなかったはずだけど……今回はいるし複雑そうだから無視しよう。

ヒロインが現れたってことはこの先あんなに幸せな結婚ができるかわからないけど、ルゥーがもし私を選ばなかったとしても婚約者としての間だけはしっかり支えたい。
………そっか。
わかってたけど選ばれないと二人の幸せなところを見ないといけないのか………その時は辛いから隣国に逃げよう。

「ふぅ～ん。わかってるならいいんですよぉ～。せいぜい婚約者の間はしっかり勤めを果たしてくださいねぇ。その間ルゥドリッヒ様は任せてくださぁい。」

果たしてその喋り方で皇太子妃になれるのか？と疑問は口にせず笑顔で言いたいことを言って去っていくヒロインを見てた。