ループ令嬢はそろそろ先に進みたい。今度は必ず幸せになってみせます。

MAYY

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「ルクティエ・カムール侯爵令嬢、俺はこの場を借りてお前との婚約を破棄する。」

この国の第一王子であるパリス殿下が鬼の形相で私に向かって話している。
その横にはパリス殿下に寄り添うように立ち私に勝ち誇った笑みを浮かべている実の妹がいる。
はぁ………………………
私は容姿だけは王子様であるが、脳内が弱いこのクソ王子を冷ややかな目で見ていた。

何度も何度もこの瞬間を繰り返してきた私にとっては目の前にいるクソ王子も実の妹のムチエに対して何の感情もわかない。
だってそうでしょう!?
何度やり直してもこのクソ王子は実の妹と浮気をしてくっつくのだ。
最初から恋愛感情は欠片もない政治的な結婚だったが、浮気されあげくにそれが妹ときた。
元々無かった感情がさらに呆れ果てて大丈夫かこの王子にこの国は!!と思うようになった。

「わかりました。パリス殿下、婚約を破棄しましょう。」

「なっ…………。」

このクソ王子は何を驚いてるのか呆れてしまうわ。
私がすぐ了承しないとでも思ってたのね。
みっともなくすがり付くとでも思ってたのかしら?
婚約破棄されて嬉しいのにそんなことするわけないじゃない。

それでも最初1回目は言われて婚約破棄には同様はした。これは政略結婚だった為家のことが気になったが…………相手を聞いて心配することをやめた。
ムチエが出てきたってことは、妹に甘いお父様もお母様も了承済みと言うこと。
………となると姉から妹に変わっただけで何ら問題がないと言うことだ。
それなら最初から私ではなく妹に婚約決めてほしかった。
あの親だから体裁を気にしてるだけだろうけど。

だぞ!?」

脳内花畑のクソ王子には理解できなかったのでしょうか!?
何故婚約破棄を突きつけた本人が疑問系で私に聞いてくるなんてバカだ。
本当にめんどくさい人ね。

「はい。ですね。了承いたしますわ。この場にいる皆様が承認となりましょう。それに隣にいる私の実の妹ムチエとなさるのでしょう。二人のご婚約おめでとうございます。」

にっこりと笑顔で答える私を周りはざわざわしながら興味津々に見てくる。
はぁ……………何度晒し者になったことだろう。
もう、何度も繰り返してるから何処の位置に誰がいるかまでも覚えてしまったわ。
こんな卒業パーティーで婚約破棄しなくてももっと密かにしてくれたらいいのに………クソ王子は派手なこと好きでムチエは私に勝ち誇りたい自分大好き人間だから……この二人には最高の舞台ってことね。
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