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「なっ何故、ムチエとの婚約することを知ってるんだ?」
動揺しながら私に聞いてくるクソ王子に、こいつバカか?と思いながら笑顔で答える。
「まずは、入場の際私ではなくムチエと入場されましたわ。今も私に婚約破棄をする中でもムチエがク………パリス殿下に寄り添いムチエの腰に手を回して抱き止めてる姿から推測するに、二人はすでに恋人同士と伺えますわ。」
危ない危ない。間違えてクソ王子と呼びそうになってしまった。
誰がどう見てもムチエと恋仲じゃないか!!
悟られたくなかったら婚約破棄後に人前でイチャイチャすればいいのよ。
はぁ…………二人して考えが及ばないのね。
「そっそうだ!俺はルクティエお前よりも俺を支えてくれるムチエに側にいてほしい。」
「パリスさまぁ~。」
甘い甘い声をだしパリス殿下をうっとりと見つめるムチエ。
パリス殿下を名前呼びしている時点で深い仲だと周りにいっているのも同然だと何故気づかない!?
妹も脳内花畑みたいだ。
それに、『はい、浮気発言取れました!!』
俺を支えてくれる?いつも側にいて支えられていたと言わんばかりに聞こえてきますよ。
周りの皆様も優秀な方は言葉の意味をわかって呆れた顔をしている。
鵜呑みにしてる人はこのクソ王子と変わらない脳内花畑なのだろう。
「ムチエから散々見えないところで嫌がらせをしてきたそうだな。お前がそのような女だとは思わなかった。」
「私はそのようなことは一切しておりません。証拠がありますか?」
正直に答えても負け犬の遠吠えに聞こえたのだろうが、していないものはしていないのだ。
ムチエがクソ王子に近づくためについた嘘だとわかっているが私の話を信じない人にしても無意味だから言わないだけだ。
毎回毎回思うけど、このクソ王子はムチエの色気と自分を誉めてくれるところを好ましく思ってると前に学園で聞いてしまった。
………………この王子はバカだ!!と確信を持てた瞬間だった。
「証拠はムチエの証言で十分だ。」
「証拠がないのなら、話になりませんね。私は帰らせていただきます。」
「あっ、、待て待て!!お前は性根が腐っている。修道院送りにする。」
出ていこうとする私に慌てて断罪をする。
今回は修道院送りか……これで何回目の修道院送り宣言なんだろ。
今まで国外追放もあったし、一番最悪だったのは処刑だった。
「わかりました、修道院送りですね。それでは皆様このような状況ですのでお先に失礼いたします。」
笑顔で了承した私を、呆けた顔で見ているクソ王子に気に食わないのか皆様の前なのに憎悪剥き出しになって顔が歪んで取り繕うのを忘れている可哀想な妹を視界にいれつつ、皆様にカーテシーをして会場を後にした。
動揺しながら私に聞いてくるクソ王子に、こいつバカか?と思いながら笑顔で答える。
「まずは、入場の際私ではなくムチエと入場されましたわ。今も私に婚約破棄をする中でもムチエがク………パリス殿下に寄り添いムチエの腰に手を回して抱き止めてる姿から推測するに、二人はすでに恋人同士と伺えますわ。」
危ない危ない。間違えてクソ王子と呼びそうになってしまった。
誰がどう見てもムチエと恋仲じゃないか!!
悟られたくなかったら婚約破棄後に人前でイチャイチャすればいいのよ。
はぁ…………二人して考えが及ばないのね。
「そっそうだ!俺はルクティエお前よりも俺を支えてくれるムチエに側にいてほしい。」
「パリスさまぁ~。」
甘い甘い声をだしパリス殿下をうっとりと見つめるムチエ。
パリス殿下を名前呼びしている時点で深い仲だと周りにいっているのも同然だと何故気づかない!?
妹も脳内花畑みたいだ。
それに、『はい、浮気発言取れました!!』
俺を支えてくれる?いつも側にいて支えられていたと言わんばかりに聞こえてきますよ。
周りの皆様も優秀な方は言葉の意味をわかって呆れた顔をしている。
鵜呑みにしてる人はこのクソ王子と変わらない脳内花畑なのだろう。
「ムチエから散々見えないところで嫌がらせをしてきたそうだな。お前がそのような女だとは思わなかった。」
「私はそのようなことは一切しておりません。証拠がありますか?」
正直に答えても負け犬の遠吠えに聞こえたのだろうが、していないものはしていないのだ。
ムチエがクソ王子に近づくためについた嘘だとわかっているが私の話を信じない人にしても無意味だから言わないだけだ。
毎回毎回思うけど、このクソ王子はムチエの色気と自分を誉めてくれるところを好ましく思ってると前に学園で聞いてしまった。
………………この王子はバカだ!!と確信を持てた瞬間だった。
「証拠はムチエの証言で十分だ。」
「証拠がないのなら、話になりませんね。私は帰らせていただきます。」
「あっ、、待て待て!!お前は性根が腐っている。修道院送りにする。」
出ていこうとする私に慌てて断罪をする。
今回は修道院送りか……これで何回目の修道院送り宣言なんだろ。
今まで国外追放もあったし、一番最悪だったのは処刑だった。
「わかりました、修道院送りですね。それでは皆様このような状況ですのでお先に失礼いたします。」
笑顔で了承した私を、呆けた顔で見ているクソ王子に気に食わないのか皆様の前なのに憎悪剥き出しになって顔が歪んで取り繕うのを忘れている可哀想な妹を視界にいれつつ、皆様にカーテシーをして会場を後にした。
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