ループ令嬢はそろそろ先に進みたい。今度は必ず幸せになってみせます。

MAYY

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「まさかお前たちとお茶会をすることになるとはな。」

それはこっちの台詞だクソ王子!!
そもそも、クソ王子とムチエが提案してきたことでしょう?
皆が席について開口一番に言った言葉がそれとか頭は大丈夫でしょうか?
来たくもない席に来て我慢してるというのに。

「ふふふ。パリス様、そんなこと言わないで皆で仲良くしましょうよぉ~。お姉様も私のになるんですから~仲良くしましょう。」

義理の妹を強調してきたあたり相変わらずねムチエは。
自分より上を許さない……それくらいの野心があった方が皇太子妃は勤まるのかもしれないけれど、ムチエは行動力があるが頭がない。
あんな喋り方をして本当に皇太子妃になれると思ってるのかしら?
クソ王子とムチエは婚約破棄した私も一緒に仲良くなんて本当に頭がお花畑なのね。

憂鬱な気分になっていると、フワッと私の手を包んできたのは隣の席に座っているレオンハルト様の手。
『大丈夫だよ』と言われてるみたいで心が落ち着いてくる。
『ありがとう』の意味を込めて微笑み返した。

「まさかお姉様がレオンハルト様と婚約されるとは思いませんでしたわ。婚約破棄されたから一生嫁ぎ先がないと思ってましたが安心しましたわ。」

めちゃくちゃ皮肉ってますよね?
婚約破棄されたお姉様は一生一人でいろ!!と………ムチエと仲良くなりたかった時期もありましたがここまで嫌われてたなんて……。
しかも身を乗り出してるのでテーブルに胸が乗り強調されてますよ!これは計算なのかしら?
てことは、クソ王子だけでなくレオンハルト様も狙われてる?

「婚約者の妹だとしてもカムール令嬢、私は名前呼びを許した覚えはない。」

低く冷たい声が響いてムチエは固まりクソ王子もみたいだけど私もレオンハルト様の聞いたことない声だったので少し驚いた。

「しっ失礼いたしましたわ、レオンハルト殿下。ですが、私はパリス様の婚約者でもありますし遠からず身内になりますわ。名前呼びを許してもらえますか?」

「そっそうだぞ、レオンハルトいいじゃないか。なっ、ルクティエも何か言ったらどうだ?」

へこたれてないムチエは凄いわ。
クソ王子も援護してるけど何がどうしていいのか、何を私に問いかけてるのか意味がわからないわ。

「私は婚約者のムクティエ以外に名前呼びを許さない。それから兄上、俺の婚約者を名前呼びしないでいただきたい。」

クソ王子とムチエを見る目が恐ろしいほど冷たく、なにも言えず固まってる二人には悪いけど嬉しい、私だけの特権を作ってくれるレオンハルト様。

クソ王子がワナワナと震えだし一触即発な状況になりそうな雰囲気が流れ始めたとき、

「あらっ?意外な組み合わせね。」
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