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「ルクティエちゃん、来てくれて嬉しいわ。ああ、堅苦しい挨拶は不要よ、私の娘になるんですもの。」
「王妃様、この度はお招きいただきありがとうございます。とても楽しみにしておりました。」
カーテシーの仕草をした瞬間に言われ、簡易的な挨拶にした。
レオンハルト様が椅子を引いてくれて紳士的なエスコート。
様になっていて普通のことなのに凄くかっこいい。
「ふふ。まさかあの私の手にもおえないようなレオンハルトがこんな紳士になるなんてルクティエちゃんには感謝だわ。」
どんな小さい頃を過ごしてたんだろうと思わせる発言をされたが突っ込めない。微笑みで返そう。
「母上、余計なこと言わないでくださいよ。ルクティエが俺を嫌いになったらどうするんです?」
「あらあらあら、レオンハルトはルクティエちゃんにご執心ね。ルクティエちゃん、レオンハルトがここまで誰かに執着するのって初めてなのよ。」
「私には初めから優しかったのでそういう方だと思っておりました。」
「レオンハルトはルクティエちゃんが初めから特別だったのね。秘密があるでしょう?だから人とは一歩引いたところがあってね……それは親も心配するほどに。そんな時に『ルクティエちゃんを婚約者にしたい』と言い出して……初めてだったのよ、自分から要望を言うなんて。」
レオンハルト様をチラリと見ると私に微笑んでた顔が反則だ。
その顔が『愛おしい』と言っていて顔がボンと真っ赤になる。
「ふふふ。こんなレオンハルトの顔が見れるなんて……レオンハルトがあなたを選んでよかった。」
「私もレオンハルト様の婚約者になれて今まで生きてきた中で幸せです。」
照れながらも本当の気持ちを口にする自分に驚いた。
今本当に幸せなんだなぁと実感できる。
「誰にもルクティエを譲るつもりはない。俺が守るよ。」
「その言葉が聞けてよかったわ。ここからの話しはオフレコよ………。」
今まで親の顔をしていた王妃様が目を細めて王妃様の顔になる。
「パリスには愛をとるか立場をとるのかを選択させてます。愛をとれば良いのだけれど……あの子は野心家だからもしもの時があるの。誰から見てもルクティエちゃんよりも立派な淑女な令嬢はいないわ。………何が言いたいかわかるわねレオンハルト。しっかり守りなさいよ。」
クソ王子は親にもこんなに心配かけて情けない。
ムチエにぞっこんなはずだから私のことをまさか取り戻そうとは思わないけど……王妃様からの助言を胸に刻んでおこう。
「はあ、バカ兄はどこまで失望させるんだ。情けないな。」
「私は昔からレオンハルトに王位を継いでもらいたいと思ってるのよ。」
えっ?
ポロっと重要なこと言ってません??
私聞いても良いんですか?
「俺は興味ないと言ったが……。」
「ルクティエちゃんが関わってくると無視できないでしょう?」
「…………そういうことか。」
どういうこと??
王妃様の満面の笑みを見たレオンハルト様は呆れた顔をして私だけまったくわけがわからないですよ。
「私ね安心して過ごしたいのよ、老後は。」
この時の王妃様の意味深な言葉を、もう少し先で理解することになる。
「王妃様、この度はお招きいただきありがとうございます。とても楽しみにしておりました。」
カーテシーの仕草をした瞬間に言われ、簡易的な挨拶にした。
レオンハルト様が椅子を引いてくれて紳士的なエスコート。
様になっていて普通のことなのに凄くかっこいい。
「ふふ。まさかあの私の手にもおえないようなレオンハルトがこんな紳士になるなんてルクティエちゃんには感謝だわ。」
どんな小さい頃を過ごしてたんだろうと思わせる発言をされたが突っ込めない。微笑みで返そう。
「母上、余計なこと言わないでくださいよ。ルクティエが俺を嫌いになったらどうするんです?」
「あらあらあら、レオンハルトはルクティエちゃんにご執心ね。ルクティエちゃん、レオンハルトがここまで誰かに執着するのって初めてなのよ。」
「私には初めから優しかったのでそういう方だと思っておりました。」
「レオンハルトはルクティエちゃんが初めから特別だったのね。秘密があるでしょう?だから人とは一歩引いたところがあってね……それは親も心配するほどに。そんな時に『ルクティエちゃんを婚約者にしたい』と言い出して……初めてだったのよ、自分から要望を言うなんて。」
レオンハルト様をチラリと見ると私に微笑んでた顔が反則だ。
その顔が『愛おしい』と言っていて顔がボンと真っ赤になる。
「ふふふ。こんなレオンハルトの顔が見れるなんて……レオンハルトがあなたを選んでよかった。」
「私もレオンハルト様の婚約者になれて今まで生きてきた中で幸せです。」
照れながらも本当の気持ちを口にする自分に驚いた。
今本当に幸せなんだなぁと実感できる。
「誰にもルクティエを譲るつもりはない。俺が守るよ。」
「その言葉が聞けてよかったわ。ここからの話しはオフレコよ………。」
今まで親の顔をしていた王妃様が目を細めて王妃様の顔になる。
「パリスには愛をとるか立場をとるのかを選択させてます。愛をとれば良いのだけれど……あの子は野心家だからもしもの時があるの。誰から見てもルクティエちゃんよりも立派な淑女な令嬢はいないわ。………何が言いたいかわかるわねレオンハルト。しっかり守りなさいよ。」
クソ王子は親にもこんなに心配かけて情けない。
ムチエにぞっこんなはずだから私のことをまさか取り戻そうとは思わないけど……王妃様からの助言を胸に刻んでおこう。
「はあ、バカ兄はどこまで失望させるんだ。情けないな。」
「私は昔からレオンハルトに王位を継いでもらいたいと思ってるのよ。」
えっ?
ポロっと重要なこと言ってません??
私聞いても良いんですか?
「俺は興味ないと言ったが……。」
「ルクティエちゃんが関わってくると無視できないでしょう?」
「…………そういうことか。」
どういうこと??
王妃様の満面の笑みを見たレオンハルト様は呆れた顔をして私だけまったくわけがわからないですよ。
「私ね安心して過ごしたいのよ、老後は。」
この時の王妃様の意味深な言葉を、もう少し先で理解することになる。
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