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「母上、父上、ムチエも頑張ってるんです。温かく見守ってあげてください。」
確かにムチエの礼儀作法はまだまだなのはわかっているが、俺の可愛いムチエも頑張ってるんだ。王妃教育もこれから入ってくるし、ムチエももっと頑張れるだろう。
「………パリスお前を甘やかして育てすぎたな。あのムチエという娘は第一王子である立場のお前しか見ていないぞ。」
「そうですわ。パリスの婚約者になってから日が浅いにしても令嬢としての礼儀作法がまるでなってないわ。醜いったらないですよ。ルクティエ嬢はきちんと挨拶から始まり所作とても上手ですわ。同じ姉妹とは思えないほどの………このまま期限までに礼儀作法が身に付かなかったら約束通り王妃教育なんて出来ません。」
父上も母上も厳しい表情をしている。
よほどムチエが気に入らないんだろう。
「それだと、王妃にはなれないではないですか?」
「そうですね。パリスがその娘と添い遂げるなら皇太子にはなれませんわ。ムチエ以外の女性を娶りその女性がレオンハルトの婚約者であるルクティエ嬢よりも遥かに優秀な女性であるなら話しは別ですが……期限が来たときパリスの判断を聞きましょう。愛をとるか立場をとるのかじっくり考えなさい。」
「なっ………。」
母上の言葉は衝撃だった。まさか自分がムチエのために王位継承権を放棄しないとならない事態になりかねるとは考えてもみなかった。
「どちらにしてもお前の人生だ。自分の幸せな方を選びなさい。」
くそっ、どうしてこうなった?
俺が王位継承権を放棄したら落ちこぼれレオンハルトが皇太子につくってことか?
ふざけるな!!そんなこと許さない。俺の方が上なんだ。
母上の中でルクティエ……嬢はムチエよりも好感度が凄いみたいだ……礼儀作法は綺麗だがそこまでか??
ムチエにもなんとか残りわずかだが頑張ってもらわないと自分の立場を守れない。
あの話を聞いて、『ムチエのことを愛している』とは言うことが出来なかった。
ーーーーーーーーーーーーー
ーーーーー
「くくくっ。母上も父上のあの呆れた顔。バカ王子にムチエ嬢は本当にどうしようもなかったな。」
ほんと、我が妹ながら礼儀作法もあったもんじゃないと酷かった。
あの二人はある意味お似合いだわ。
「ムチエが私に敵対心を抱いてるのはわかってましたが今のままじゃ敵にもなりません。クソ王子もあの態度のムチエが王妃になれると思ってるんでしょうか……問題だらけですよ。」
誰がみても王妃になんてなれないと、令嬢としてもよろしくないのはわかってるはず。
「まっ、母上も父上もわかってるようだからそこは任せよう。それよりもほらこれ。」
レオンハルト様の手にしていた紙を覗き込むと
ーーーーーーーー
愛しのレオンハルトに愛されてるルクティエちゃん
あのレオンハルトをメロメロにさせたルクティエちゃんと
ゆっくりお話がしたいわ。
さっそく王宮で一緒にお茶しましょうね。
ーーーーーーーー
突っ込みどころ満載の手紙を読んでレオンハルト様をマジマジと見ると
「ははっ。ルクティエは母上に気に入られてるね。普段はこういう人なんだ。」
ループしてるときも関わりがあったが、こんなお茶目な一面は初めて知った。
確かにムチエの礼儀作法はまだまだなのはわかっているが、俺の可愛いムチエも頑張ってるんだ。王妃教育もこれから入ってくるし、ムチエももっと頑張れるだろう。
「………パリスお前を甘やかして育てすぎたな。あのムチエという娘は第一王子である立場のお前しか見ていないぞ。」
「そうですわ。パリスの婚約者になってから日が浅いにしても令嬢としての礼儀作法がまるでなってないわ。醜いったらないですよ。ルクティエ嬢はきちんと挨拶から始まり所作とても上手ですわ。同じ姉妹とは思えないほどの………このまま期限までに礼儀作法が身に付かなかったら約束通り王妃教育なんて出来ません。」
父上も母上も厳しい表情をしている。
よほどムチエが気に入らないんだろう。
「それだと、王妃にはなれないではないですか?」
「そうですね。パリスがその娘と添い遂げるなら皇太子にはなれませんわ。ムチエ以外の女性を娶りその女性がレオンハルトの婚約者であるルクティエ嬢よりも遥かに優秀な女性であるなら話しは別ですが……期限が来たときパリスの判断を聞きましょう。愛をとるか立場をとるのかじっくり考えなさい。」
「なっ………。」
母上の言葉は衝撃だった。まさか自分がムチエのために王位継承権を放棄しないとならない事態になりかねるとは考えてもみなかった。
「どちらにしてもお前の人生だ。自分の幸せな方を選びなさい。」
くそっ、どうしてこうなった?
俺が王位継承権を放棄したら落ちこぼれレオンハルトが皇太子につくってことか?
ふざけるな!!そんなこと許さない。俺の方が上なんだ。
母上の中でルクティエ……嬢はムチエよりも好感度が凄いみたいだ……礼儀作法は綺麗だがそこまでか??
ムチエにもなんとか残りわずかだが頑張ってもらわないと自分の立場を守れない。
あの話を聞いて、『ムチエのことを愛している』とは言うことが出来なかった。
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「くくくっ。母上も父上のあの呆れた顔。バカ王子にムチエ嬢は本当にどうしようもなかったな。」
ほんと、我が妹ながら礼儀作法もあったもんじゃないと酷かった。
あの二人はある意味お似合いだわ。
「ムチエが私に敵対心を抱いてるのはわかってましたが今のままじゃ敵にもなりません。クソ王子もあの態度のムチエが王妃になれると思ってるんでしょうか……問題だらけですよ。」
誰がみても王妃になんてなれないと、令嬢としてもよろしくないのはわかってるはず。
「まっ、母上も父上もわかってるようだからそこは任せよう。それよりもほらこれ。」
レオンハルト様の手にしていた紙を覗き込むと
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愛しのレオンハルトに愛されてるルクティエちゃん
あのレオンハルトをメロメロにさせたルクティエちゃんと
ゆっくりお話がしたいわ。
さっそく王宮で一緒にお茶しましょうね。
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突っ込みどころ満載の手紙を読んでレオンハルト様をマジマジと見ると
「ははっ。ルクティエは母上に気に入られてるね。普段はこういう人なんだ。」
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