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第163話 屋敷の秘密
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たぶん、今の建物が立つ前にあった屋敷の一分だろうと思われる。それがわかったのは、古さが違うから。
扉がある部屋と、ここの部屋の壁を比べると、あきらかに色と古さが違いすぎる。
おれは、魔法で部屋の空間を把握できたけど、普通は壁の向こうに部屋があるなんて、わからないと思う。
だから今までも主は、ここの部屋の存在自体を知らないと考えるのが普通だと思うけど、その根拠は、埃が、積み重なっているから。
埃が、本当に数センチとは言わないが、それに匹敵するくらいあると思うから。
この部屋は窓もなく、かび臭いにおいがする。
そのため、発見されにくい。
いつの時代からあるのか、わからないが、どうやって、この部屋を残したのか、理由は不明だけど、何かの意味がある気がする。
俺が昔から感じている焦燥感。
時代は、俺を転移させて何をさせるつまりなのか?
俺は数年前から感じている焦燥感がなくなりもしないし、何かで解消される思いもないので、いらだちを感じている。
逆になくなる所か、強くなるばかりだ。
完全に入り口がない状態で閉鎖されているので現在の所有者の首長も知らない可能性がある。
たぶん、知っている人がいるとしたら、実際に建物を建てたやつだろう。
この部屋の古さから言っても、以前の所有者は、なくなっていると思う。
50年や、10年くらいの古さじゃない。
おそらく、200年以上は経っていそうな感じだ。
窓もないので、中は真っ暗だけど。
椅子やテーブルにも、ほこりがいっぱい積もっている。
外から飛んでくる虫じゃなくて、地面を掘ってくる虫の死骸なども多い。
200年くらい、古いとしたら俺が死んだ後で、戦争が終わった後の人が作ったんだろう。
かなりの年月が経っているせいで、本がボロボロになっている。
今にも崩れそうな、分解しそうな本ばかりだ。
俺は棚にある本よりも、机の上に置いてある本に注目してみた。
何か、ノートみたいだからだ。
何か書いてあるかわからないと思って、机の上でノートを広げてみると、やはり日記だ。
日記を読み進めていくと、結構、マメに日記を書いていたみたいで、魔法のことが書かれてある。
以前の人は、魔法使いみたいだけど、使うのはあまり上手じゃなかったようなことを書いてあったし、自分は研究家だとも自分で書いてある。
何の研究をしていたのかと言うと、魔法の中でも一番、難しいと言われる飛行魔法と透明魔法を研究していたようだ。
しかし今の俺は、飛行魔法は使える。
そういえば、今思い当たったんだけど、わざわざ馬車を使う必要はないんじゃないかな。
自分は、空を飛べると言うことを忘れていた。
しかも透明化の魔法も使えるから、人から見られる事は無い。
しかも今まではメンバーに隠すためにアリシア以外は飛べると言う事は知らないし、アリシアも透明になれると言う事は知らないはずだ。
最近は、いろいろなことをメンバーと共有するようになったので隠す必要はなくなった。
と言う事は……そういうことだな!
と違う考えを持っていたが、たまたま透明化の魔法と飛行魔法の研究をしていた人の部屋みたいだった。
まだ、この部屋の人物の研究を確認しなければいけないが、今はそう急ぐことがないかなと思って今日は終わりにした。
もう夜が遅くなったので、今日は、この辺までにしておこうと思う。
入り口がないため、俺の部屋まで転移した。
今日は寝ようかな、そうだ、その前にお風呂に入りに行こう。
俺は瞬間転移で、男性浴場の脱衣場に転移した。
今日は誰もいないだろ?
ということを考えながらタオルを持って、かけ湯をして、露天風呂の扉を開けようとした瞬間、誰かがいるのが分かったのでタオルで下半身を隠した。
そこにいたのは、アリシアだった。
アリシアは、真ん中のあたりにいたので、男湯の方から、来るのはクリスしかいないと思ったのか、こちらをじーっと見ていた。
危うくアリシアに見られるとこだった。
危ない危ない。
「えーっと、アリシア、入っていいかなぁ」
アリシアはぼーっと俺の方を見ているだけだったみたいなので、はっとして近くに置いていたタオルをとってきて体に巻いた。
「ク、クリス、どうぞ‥」と言ってくれたので、俺はタオルを巻いたまま湯船に入った。
今は明かりを暗くなっているので、星空と月明かりだけが2人を照らしている時間となっている。
最近は忙しくて、アリシアと全然、進歩がないけど、この屋敷に来て、違う意味で進歩ができている。
この前は偶然のラッキーからアリシアの裸を見ることができたから。
お互いが2メートル位の距離を保ちながら、湯船につかって星と月を見ている。
今日も、いい星空だ。
寒いけど、虫の音が聞こえてきて、風情がある。
「ねぇ、アリシア、少しだけ近寄ってもいい?」
「‥‥‥‥うん」
俺は、アリシアの横に移動する。
あ~なんだかドキドキする。
アリシアのすぐ横に来て、露天の壁に体を預けながら空を見る。
そして、アリシアの手を握った。
アリシアは少しだけ、びっくりしたように俺の方を見たが、何も言わずに空を見ている。
俺の手を握り返してくれた。
‥‥‥
と、そこに、賑やかな声が聞こえだした。
ソフィアとイザベラとコリンが来たようだ。
俺はアリシアに小声で帰るねと言って、転移で脱衣場に移動して、急いで洋服を着て転移で部屋に戻った。
たぶん、見つからなかったと思うけど。
びっくりしたー
扉がある部屋と、ここの部屋の壁を比べると、あきらかに色と古さが違いすぎる。
おれは、魔法で部屋の空間を把握できたけど、普通は壁の向こうに部屋があるなんて、わからないと思う。
だから今までも主は、ここの部屋の存在自体を知らないと考えるのが普通だと思うけど、その根拠は、埃が、積み重なっているから。
埃が、本当に数センチとは言わないが、それに匹敵するくらいあると思うから。
この部屋は窓もなく、かび臭いにおいがする。
そのため、発見されにくい。
いつの時代からあるのか、わからないが、どうやって、この部屋を残したのか、理由は不明だけど、何かの意味がある気がする。
俺が昔から感じている焦燥感。
時代は、俺を転移させて何をさせるつまりなのか?
俺は数年前から感じている焦燥感がなくなりもしないし、何かで解消される思いもないので、いらだちを感じている。
逆になくなる所か、強くなるばかりだ。
完全に入り口がない状態で閉鎖されているので現在の所有者の首長も知らない可能性がある。
たぶん、知っている人がいるとしたら、実際に建物を建てたやつだろう。
この部屋の古さから言っても、以前の所有者は、なくなっていると思う。
50年や、10年くらいの古さじゃない。
おそらく、200年以上は経っていそうな感じだ。
窓もないので、中は真っ暗だけど。
椅子やテーブルにも、ほこりがいっぱい積もっている。
外から飛んでくる虫じゃなくて、地面を掘ってくる虫の死骸なども多い。
200年くらい、古いとしたら俺が死んだ後で、戦争が終わった後の人が作ったんだろう。
かなりの年月が経っているせいで、本がボロボロになっている。
今にも崩れそうな、分解しそうな本ばかりだ。
俺は棚にある本よりも、机の上に置いてある本に注目してみた。
何か、ノートみたいだからだ。
何か書いてあるかわからないと思って、机の上でノートを広げてみると、やはり日記だ。
日記を読み進めていくと、結構、マメに日記を書いていたみたいで、魔法のことが書かれてある。
以前の人は、魔法使いみたいだけど、使うのはあまり上手じゃなかったようなことを書いてあったし、自分は研究家だとも自分で書いてある。
何の研究をしていたのかと言うと、魔法の中でも一番、難しいと言われる飛行魔法と透明魔法を研究していたようだ。
しかし今の俺は、飛行魔法は使える。
そういえば、今思い当たったんだけど、わざわざ馬車を使う必要はないんじゃないかな。
自分は、空を飛べると言うことを忘れていた。
しかも透明化の魔法も使えるから、人から見られる事は無い。
しかも今まではメンバーに隠すためにアリシア以外は飛べると言う事は知らないし、アリシアも透明になれると言う事は知らないはずだ。
最近は、いろいろなことをメンバーと共有するようになったので隠す必要はなくなった。
と言う事は……そういうことだな!
と違う考えを持っていたが、たまたま透明化の魔法と飛行魔法の研究をしていた人の部屋みたいだった。
まだ、この部屋の人物の研究を確認しなければいけないが、今はそう急ぐことがないかなと思って今日は終わりにした。
もう夜が遅くなったので、今日は、この辺までにしておこうと思う。
入り口がないため、俺の部屋まで転移した。
今日は寝ようかな、そうだ、その前にお風呂に入りに行こう。
俺は瞬間転移で、男性浴場の脱衣場に転移した。
今日は誰もいないだろ?
ということを考えながらタオルを持って、かけ湯をして、露天風呂の扉を開けようとした瞬間、誰かがいるのが分かったのでタオルで下半身を隠した。
そこにいたのは、アリシアだった。
アリシアは、真ん中のあたりにいたので、男湯の方から、来るのはクリスしかいないと思ったのか、こちらをじーっと見ていた。
危うくアリシアに見られるとこだった。
危ない危ない。
「えーっと、アリシア、入っていいかなぁ」
アリシアはぼーっと俺の方を見ているだけだったみたいなので、はっとして近くに置いていたタオルをとってきて体に巻いた。
「ク、クリス、どうぞ‥」と言ってくれたので、俺はタオルを巻いたまま湯船に入った。
今は明かりを暗くなっているので、星空と月明かりだけが2人を照らしている時間となっている。
最近は忙しくて、アリシアと全然、進歩がないけど、この屋敷に来て、違う意味で進歩ができている。
この前は偶然のラッキーからアリシアの裸を見ることができたから。
お互いが2メートル位の距離を保ちながら、湯船につかって星と月を見ている。
今日も、いい星空だ。
寒いけど、虫の音が聞こえてきて、風情がある。
「ねぇ、アリシア、少しだけ近寄ってもいい?」
「‥‥‥‥うん」
俺は、アリシアの横に移動する。
あ~なんだかドキドキする。
アリシアのすぐ横に来て、露天の壁に体を預けながら空を見る。
そして、アリシアの手を握った。
アリシアは少しだけ、びっくりしたように俺の方を見たが、何も言わずに空を見ている。
俺の手を握り返してくれた。
‥‥‥
と、そこに、賑やかな声が聞こえだした。
ソフィアとイザベラとコリンが来たようだ。
俺はアリシアに小声で帰るねと言って、転移で脱衣場に移動して、急いで洋服を着て転移で部屋に戻った。
たぶん、見つからなかったと思うけど。
びっくりしたー
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